ただのんびり生きていたかった人生…半人生? 作:フリスリンク
前回、「花畑を出す魔法」で数本の青いバラが出ましたが、ネドラは明確にどんな花を咲かせるかを考えていませんでした。
青いバラの花言葉は「夢 叶う」「奇跡」「神の祝福」だそうです。昔は、「不可能」「存在しない」だったらしく、 自然界に存在しない事、交配による品種改良でも実現することが、長い間出来なかった事が原因だそうです。
ネドラに合う花が出たという事です。昔の花言葉の意味でも通ずるところがありますね。本来のネドラも含めて……
「あ、あの!しんりゅう様?ま、まさか…………全部、新技の開発を見ていたんですか………?」
しんりゅう「サランやメタブレイブから、ネドラのやっている修行を聞いて興味をもったのだ!!………サプライズの件は申し訳なかったが、勝手に見させてもらっていたのだ。そなたが取り込んでいる、連絡用の魔力石の効果を使ってな。」
という事は…………………
しんりゅう様だけじゃなく、ルビス様やキャリーさんにも……俺のプライベートが筒抜けって事!!??
俺、悪い事していないよな!?凄く不安なんだけど!?神様たちから監視されているのは、精神的に疲れるぞ!?
「………俺って、これからずっと監視されるって事ですか?」
しんりゅう「ん?いや、そういう事ではないぞ?危険人物として監視しているわけではない。安心してほしい……と言っても難しいだろうな。ネドラが多少の悪さをしたところで、失望するわけでもない。極端ではあるが、大魔王ゾーマのような世界の支配だったり、罪のない生物たちを、意図的に娯楽のために陥れたりしなければ、私はそなたを見捨てはしない!!!ルビス達も同じ意見だろう!!」
「俺にだって、罪悪感はありますから、余程の事がない限り………それこそ、人格が変わるとかがなければ、そんな悪い事はしませんよ!!??」
どんな極悪人だよ!!??絶対にしないし、神様たちを敵に回したくないわ!!!!!どれだけ、平穏を手に入れるために大魔王ゾーマと死闘を繰り広げたか………!!!!!
しんりゅう「私も、そなたがそのような事をするとは思っていない。平穏に暮らしたい者が、そんな問題を自ら起こそうとすれば………それは正常な思考ではないからな。」
「とりあえず、肝に銘じますよ………かなり心臓に悪いです…………」
しんりゅう「すまぬな……余計な心配をかけてしまって……」
「いえ……なんとか大丈夫です。……監視じゃないのなら、いったい何の目的で俺を見るんですか?しんりゅう様は、新技の開発が気になったと言ってましたが……?」
しんりゅう「ルビス達はおそらく、ネドラの修行の様子を見て心配になったのだろう。二日前に、ルビスから小言を言われてしまってな………『私を驚かせるために、全力を出して楽しんでもらうためにネドラが頑張っている………無理をさせるな。ネドラが心配になる。』という内容だったな。」
ルビス様は心配してくれていたのか………俺は別に戦闘狂ってわけじゃないけど、修行をしないと今後何かあった時に対処できないからなぁ……あと、新技の開発は純粋に楽しいし。
「あとで、ルビス様に言わないといけませんね……俺は大丈夫ですって伝えないと。」
しんりゅう「うむ!それが良いだろう!……ゴホン!!!それでは改めて………私と戦う準備はできているか?」
「もちろんです!!お願いします!!!」
しんりゅう
「良い返事だ!!全力でかかってくるが良い!!!」
よし、やるぞ!!!!!
ちなみに、メドローアは使って良いらしい。しんりゅう様が許可を出すって事は……耐えられるんだろうな!!やってやる!!!!!
…………………………………………………………
…………いったい、どれだけの時間、戦ったんだろうか?分からない。無我夢中で、戦っていたから………
全然、しんりゅう様の底が見えない………というか、全力を出しているかも分からない。
まさか、こっちの技を全部完璧にコピーされているだけでなく、俺の技よりも全部威力の高い上位互換だとは………!!!
コピーなら、全然理解できるんだよ………だけど、なんで俺の考えた戦法をやってくるんだ!!??ホーリーフィスト、ゴッドハンド、ガイアフォース、ゾルトラーク、龍拳、ガスターブラスター、かめはめ波、メドローア…………他の最上級魔法まで………さすがに、龍人化と怒りによる龍化の瞬時の切り替えは真似されていないけど…………
俺の考えた戦法が、こっちに跳ね返ってくる!!!全部は対応しきれない!!!しかも、相殺できずに威力負けをするから避けるしかない!!!ホーリーフィストでの変化技も大量にやられるから、どうしても防御や回避を優先しないといけない。…………以前、ゾーマにやったゴッドハンドやガイアフォースのレムオル戦法………それだけじゃなくて、ホーリーフィストやガスターブラスター、ゾルトラークまでレムオル状態でやってくるから、防戦一方なんだけどね!!!
たまたま、俺のメドローアに当たったしんりゅう様は、かなりのダメージを負ったみたいでボロボロになっていたけど………こっちも、しんりゅう様のメドローアを食らってしまっている。あらかじめ巻いておいた、投げるベホマを自身に追尾させて回復したけど………投げるベホマがなかったら、そのまま押し切られていた。メドローアだけは、絶対に回避しないと……!!!………メドローアを食らっても、消滅しなかった俺って凄いよな……?
というか、しんりゅう様に龍拳を食らわせたあと、すぐにイオグランデで爆発させたのに………メドローア単体より効いてなかったぞ!?どうなっているんだ!?メドローアだけ格が違うのか!?
ずっとホーリーモード、光の衣、ゾーン必中、いろんな補助魔法を続けているから、しんりゅう様から距離を取るだけでも負担がデカイ………しんりゅう様のいてつくはどうを、俺のいてつくはどうで打ち消しあっている。………バフが切れたら終わりだという事を、察されてしまっている。いったいどうすれば…………!!??
しんりゅう「フハハハ!!!私が全力を出しても、耐えてくれるようになったか!!!良い成長ではないか!!!」
「………本当に全力を出しているんですか……?こっちから見たら、余裕で手加減されている感じなんですけど……」
しんりゅう「全力を出している事は本当だぞ?そなたの考えた新しい技を知らなければ、負けてしまっていただろう………それにしても、良い技だ!!!使いやすいうえに、汎用性が高い!!!」
「褒めてもらえて嬉しいんですが………もう、俺の体が動かなくなってきました………最後の技を、受けてくれますか?」
しんりゅう「もちろんだとも!!!さあ、来るが良い!!!」
…………ビーストモードやホーリーモードでできる覇気をイメージする。それにいてつくはどうを乗せる。相手の力を全て削ぎ落とせるように…………!!!!!ぶっつけ本番だ!!!
「これが!!俺の全力の、いてつくはどうだあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
ビュオォォォォォォォ!!!!!
しんりゅう「ヌ、ヌオォォォ!!??ホーリーフィストが!?グググ………!?私の力を………!!!!!」
…………………………………………
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ…………もう、力が……」
もう何も維持ができなくなり、俺は通常状態に戻ってしまった…………バフも全て解けてしまった。
しんりゅう「………まさか、いてつくはどうにここまでの力があるとはな………展開していたホーリーフィスト等が全て消され、私の力までも消耗させられるとは思わなかったぞ!!あれは、打ち消さなければ形勢逆転されてしまうな………」
「しんりゅう様と、戦っている、最中に、考えたんですよ………事前に考えた、全ての技が、模倣されている、から………ぶっつけ本番で、やるしかないと、思いました………」
名付けるとしたら、超・凍てつく波動だな。………めちゃくちゃ疲れた………最後の切り札だよ、もう。
しんりゅう「よくぞ、ここまで強くなってくれたな……私は嬉しいぞ!!私がこの場所においての戦いで、全力を出したのは久しぶりだ………」
「………ハァ……ようやく息が整いましたよ。しんりゅう様の全力を引き出す事ができたのなら、とても嬉しいです!」
しんりゅう様は、いろんなヤツと戦っているはずだけど………しんりゅう様の全力を出させたのは何人いるんだろうな?………って、母さんやメタブレイブにも全力を見せてなかったのか!?………俺って強くなったなぁ……!!こうして、実感できると嬉しいぞ!!!
しんりゅう「………不死身の願いが解けていないとはいえ、その状態ではツラいだろう。少し待ってくれ。」
しんりゅう様はそう言うと、俺の足元に魔法陣が現れて、俺の体力、疲れや精神的な疲労、深く残っている傷等を回復してくれた。………毎回やってくれるけど、どんな魔法なんだろうな?ベホマでは完全回復なんかできないし………
………不死身の願いが解除されてない事を忘れていた……ゾーマの配下まで願いに含んじゃったからなぁ……配下って、どの範囲まで当てはまるんだ?叶えておきながら、考えるのも変だけどね。
……その不死身状態の俺に、なかなか自然治癒できなかった深い傷を与えるしんりゅう様……凄いなぁ。
「ありがとうございます!……俺もいつか、完全回復の魔法陣を使えるようになりますかね?」
しんりゅう「うーむ……魂が神の位まで、成長できれば可能性はあるな。まぁ、ネドラならば新技を開発しているうちにできるようになるかもしれんがな?」
「なるほど………また、技を開発……強化をしないとですね!!夢が広がりますよ!!」
しんりゅう「向上心がある事は良い事だ!!……さて、それでは願いを叶えるとしよう!!ネドラよ!!そなたは何を望む?」
「…………完全に願いの事を忘れてました。そういえば、実力を認めてくれたら、叶えてくれるんでしたね……」
しんりゅう「それだけ、戦いに集中してくれた事はありがたいが………どうする?以前のように保留にする事もできるが……」
「いえ!今考えるので、少し時間をください!!」
何を願おうか………ここは、前から考えていたふしぎな鍛治セットか?それとも………あれ?上の世界は、今後どうなるか分からないから、対策のしようがないけど………下の世界ってこれからどうなるんだ?大魔王ゾーマはもういないから平和だけど、勇者ロトの血筋を残せていない………勇者アルスはまだ赤ちゃん……
あれ!?かなり深刻な状況じゃないか!?ギアガの大穴もないし、そもそもアルスが16歳になっても行く理由がない!!ドラクエ1と2の物語の出来事が、もしそのまま起こってしまったら………!!
いや、別に「勇者ロトの血を引く若者」がいなくても、ルビス様たちがどうにかするかな?一応、物語の内容は話しているし。アレフガルドにいる誰かが、解決に動いてくれる………なんて考えて良いのか?でも、俺はさすがに生きていないだろうし………不死身だってその時までに解けるだろうし、不老と永遠の健康があっても、外的要因で死ぬ可能性がある。
しんりゅう「…………随分、悩んでいるようだな。気楽に考えて良いのだぞ?」
「あ!?すみません!!ちょっと、今後のアレフガルドでの出来事を考えていまして………」
しんりゅう「アレフガルド………もしや、そなたの知っている物語の事か?あまり、気にしなくても良いのではないか?そなたはアレフガルドの平和に貢献したが、アレフガルドの住人ではない。……ルビス達が手を打つだろう。そなたは、自分自身とそなたの大切な者について、考えを絞った方が良いぞ?責任など感じなくても良い。そなたの知っている、物語通りにはならないはずだ。なにせ、ルビス達も内容を知っているのだ。安心すると良い。」
………それもそうだな。俺にできる事なんて、数える程度でしかない。万能じゃないし……ルビス様たちがヘマをするとは思えないしな!!
「………分かりました。では、ふしぎな鍛治セットとうちなおしの宝珠を無限に出せるようにしてください!!あと、ふしぎな鍛治のレシピもお願いします!!」
しんりゅう「……過去に存在していた物だな。良いだろう!!その願いを叶えてやろう!!」
………お!?なんか、体に力が……!!これで、ふしぎな鍛治セットが手に入るのか!!
しんりゅう「確かに願いは叶えたぞ!!」
「ありがとうございます!!しんりゅう様!!」
さて、いろんな物を作れるようになったし、頑張ろう!!素材を無限に出せるんだ!!絶対、役に立つ物を作ってやる!!
………その前に、生活魔法の開発が先かな?
………………………………………………………………
しんりゅう様との試合から、数日が経過した。
念のため、ふしぎな鍛治セット等を出せるか試した。ちゃんと出たので一安心だ!!……試しに作った、簡単であろうきんのゆびわでさえ、難しかったが………練習あるのみだな。少なくとも今は、難しい物作りに挑戦しても失敗するだけだ。
現在、テドン南の修行場………ゾンナルの樹の世話をしてくれている、メタルスライム達で溢れている。中には、メタランに教えておいたゾーン必中を覚えるために、頑張っているメタルスライムもいるけど………まぁ、無理はしないようにしてほしい。
そんなメタルスライム達がいる所で、生活魔法の開発を始めた。……始めたんだけど、めちゃくちゃ難しいぞ!?よく前に「花畑を出す魔法」ができたな!?………今の所、花畑じゃなくて青いバラ数本しか咲かせられてないけどね。これじゃあ、「青いバラを出現させる魔法」だよ……
攻撃に使う魔法は、精度も必要だけど魔力を込めれば大抵は解決する。だけど、今開発しようとしている生活魔法は………とにかく、技量が求められる。生活魔法に威力なんて必要がないから、今までの新技の開発と全然違う!!
なんとか「あらゆる汚れを落として、新品状態にする魔法」を開発できたけど………とんでもなく疲れる………一般化させるには時間がかかるだろうな。
エルフののみぐすりを3本飲まないとやってられないぞ!!??
さすがに、開発した後は魔力消費を抑えられるけど。それでも、メラガイアー等の最上級魔法よりも魔力消費が高い。しかも、集中しないとできないから精神的にも疲れる………
合体の練習をしているメタルスライム達………いや、メタルウルスラにも手伝ってもらっているけど……
メタルウルスラ「武具の汚れが落ちてピカピカに!?凄いよ、ネドラ!!………だけど、疲れるね。」
「やっぱり、燃費が悪いよなぁ……俺の着ているみかわしのふくにも使えた事は良かったんだけど………どうしても、普通に洗濯した方が疲れないんだよ。」
メタルウルスラ「でも、普通に洗っても、こんなにピカピカにはならないよ?ピカピカにするなら、この生活の魔法は絶対に必要だよ!!」
そう言ってくれて嬉しいけど………燃費を良くしないとな。慣れる事は大前提として。
水はザバ系の魔法で問題ないんだけど、食料も出せたらどんなに便利か………お財布にも優しくなるし、食料問題が来た時の解決策になる。
というわけで「今まで食べた事がある食べ物を、任意に選んで出す魔法」を開発した。したんだけど………
味が………味の再現が難しすぎる!!??もしかして、イメージを間違えたか!?
大抵が不味い!!??良くできたとしても、味が薄い!!見た目と全然味が合ってない事もあるし、また魔力消費が凄い!!…………米とかパンなら成功しやすいんだけどな。それも気を抜くと、見た目はパンで味が塩の時がある(一例)
メタルウルスラ「うん……美味しい時もあれば、不味い時もある……お腹いっぱいにはなるから十分かな?」
「腹に溜まる事は良いんだけど、栄養面が分からないな……水はちゃんと潤うし、渇きをなくせるから問題ないんだけどね。」
メタルウルスラ「うーん……経過観察って難しくない?とりあえず、緊急手段って事で良いんじゃないかな?」
生活魔法が緊急手段で良いんだろうか?一応、なんとなくの栄養素はイメージしていたけど………栄養に関して詳しくないからな………誰か、この世界に栄養士と管理栄養士はいませんかね!?………勉強しようにも、そういう情報はこの世界で聞いた事がない。うーん………
栄養面に不安が出てきたので、ポリコズン(勇者ヨシヒコのメレブの魔法)も開発………というか、思い出したので再現した。完全にギャグ時空の魔法だけど、栄養として考えるとかなり便利だ。燃費も少ないし。
ブドウ4房分のポリフェノールと、トマト3個半分のリコピンを自分や相手の体内に注入する魔法……思い出して良かった………内容が具体的だから、すぐに再現できた。
ありがとう…………メレブ………
メタルウルスラからは、「これって効いてるのかなぁ?」と言っていたが………そうだ、永遠の健康と不老の願いはメタルスライム達にも効果があるんだった………当時、テドンに住んでいなかったアンにお願いして、試してみるか……
それから、夕方になるまで色々試していたが………「自分の作った空間に物をしまう魔法」以外、成果は得られなかった。
この世界の何でもしまえる「ふくろ」の魔法バージョンで、身近にある物だったから簡単に開発できた。………でも、みんなはふくろを持っているから………使い道がない。残念だ……………
生活魔法って、難しいな………何か参考になる物を探した方が良いかな?魔法はイメージが大事だし、それで閃く事ができれば………
閃いても、その後が大変なんだけどね!!!!!
………………………………………………………
現在、テドン南の修行場………アンと一緒にいる。
生活魔法の開発が行き詰まってしまった………とりあえず、ふしぎな鍛治に集中して、練習をする事を始めた。
アンもふしぎな鍛治に興味があるらしく、やってみたいとの事だった。アンの分のふしぎな鍛治セットとレシピ、素材を出して渡した。
ドラクエ11では、主人公のレベルが上がれば作りやすくなっていたが………現実は甘くない。まぁ、めちゃくちゃ失敗しても、ゲームで言う+0の状態になるだけだからありがたいが………最低限の保証がされている時点で、かなり存在としてぶっ壊れているよなぁ。ふしぎな鍛治。
アン「ああーー!!??また、失敗したーー!!??すごく難しいんだけど!?」
「都合良くはいかないよなぁ……アンは何を作ってたの?」
アン「え?ウロボロスの盾っていう盾だけど?」
…………そりゃ、難しいよな。始めたばっかりのアンが挑戦する物じゃないよ………
アンの周りに転がっているのは………大量に打ち捨てられたウロボロスの盾だ。もったいないぞ!?貴重な素材が!!??…………いくらでも出せるから良いけどね?
「うちなおしの宝珠を使ってよ……いくら、ふくろにしまえるからって、散らかり過ぎてるよ?」
アン「………そうするわ………そういうネドラは何を作ってるのよ?見た感じ、あまり作ってないように見えるけど………」
「スーパーリングっていう指輪だよ。ようやく、とても良いデキで作れるようになってきてさ。」
うちなおしの宝珠で何度も繰り返したおかげで、だいぶ上手くできるようになってきた。………まだ、2個しかスーパーリング+3(ふしぎな鍛治セットが教えてくれる親切設計)を作れてないけどね。
アン「………指輪かー。興味あるなぁ………」
「ん?あげようか?このスーパーリング………」
アン「本当!!??本当に良いの!!??」
「うわぁ!?肩を揺らさないでよ!?良いから、良いからさぁ!!」
何故にそんな興奮する!?スーパーリングは凄い物だけど、アンは効果知らないよな!?………って、ああー……そういう事か。左手薬指にハメている……婚約指輪ね………
アンが、うっとりしてらっしゃる………
アン「ネックレスだけじゃなくて、結婚指輪も貰えるなんて………!!!」
「まだ結婚してないから、婚約指輪だと思うんだけど……」
アン「え?……そうだった……まだ結婚してなかったね。結婚式はいつにする?」
「気が早いな!?……やるとしたらテドンでやりたいけど……アンは希望ある?」
アン「ネドラが決めた場所なら、どこでも大丈夫だよ!!」
お、おう……責任重大だな………結婚式をやるとしたら、エルフの女王様も呼びたいけど………現状は厳しいだろうしな。そもそも、この世界に結婚式の概念があったのか!!ドラクエ5にはあったけどさ。………結婚指輪はどうしようかな?無難に女神のゆびわとかか?
アンと話をしつつ、ふしぎな鍛治をしていく。いろんな物に挑戦して、+3のデキにして、ふくろや「自分の作った空間に物をしまう魔法」で、自分の空間にしまっている。………収納魔法で良いか。名前長いしな。
そして、とうとう………勇者のつるぎ・改+3を4本作成する事に成功した!!!2本は自分用で、後の2本はルビス様……というか、アレフガルドに残す予定だ!!
……凄く苦労した………うちなおしの宝珠をどれだけ使ったんだろうか……?もう、集中力が切れてヘトヘトだ………
「………俺、今日はこれで終わりにするよ……めちゃくちゃ疲れた………」
アン「お疲れ様!私はもうちょっと頑張ってみるわ!!」
「良く続けられるなぁ。俺はもう疲れすぎて、集中できないよ………」
アン「あれだけ、数をやってればそうなるよ……途中から、汗だくだったじゃない!!……ゆっくり休んでてね?あと、私が終わるまで一緒にいてね?」
「分かってるよ。アンも程ほどに頑張ってね。」
休憩しつつアンの様子を見ていたが………なんだか、杖とか槍が多いな。杖はいつもアンが使っているから分かるけど、槍も使うのか?
まぁ、使う武器種なんて自由だ。アンに任せよう。
集中力が切れたアンと一緒にふしぎな鍛治セット等を片付けて、いつも通りテドンに帰った。
……………………………………
レイアムランドにいる鍛冶屋スライムのベルクから、修復できた王者の剣(見た目はロトの剣)を4本受け取った。残りは、メタルスライム達が使うらしい。これで、上の世界にも勇者のつるぎ・真が存在する事になるのか………複数本、存在している事には目を瞑ろう。俺のせいだし。折れた剣を素材として出しすぎた…………
勇者のつるぎ・真もルビス様たちに預けないとな。2本は俺の物にするつもりだけど(強欲)。
俺の持っている勇者のつるぎ・改と勇者のつるぎ・真、そして以前持ち帰った勇者の盾を、レイアムランドのラーミアの祭壇で強化した。………ついでに俺も祭壇を使ったが、また強くなる事ができた。やっぱり、修行あるのみだな!!
ひかりのよろいは、ルビス様の塔にあるから問題ないんだけど………ひかりのかぶとは、オルテガさんの兜だからなぁ。代わりに、ベルクが作ったブルーメタルヘルムを持っていこう。ちゃんとラーミアの祭壇で強化済みだ。
ルビス様やキャリーさんにも連絡をしたし、行くか!!俺は、ルビス様の塔にルーラをした。
…………………………
ルビス様の塔の頂上の部屋で、ルビス様に勇者の装備を渡した。ひかりのよろいも一応探して持ってきたけど……正直、ルビス様の塔内部だから意味があるのかどうか……
ルビス「確かに受け取りましたよ!ネドラさん、ありがとうございます。これで、いずれ来るかもしれない脅威に、人類が対抗できるはずです。………それにしても、勇者のつるぎ・改でしたか?以前、ネドラさんが私たちに与えてくれた、勇者のつるぎよりも段違いに強い力を感じますね。直されたこの剣も凄い力を感じます。」
「余程の事がない限りは作りません。本当に人同士の戦争を加速させてしまったら、シャレになりませんからね……」
ルビス「その方が良いでしょう。危険性が分かっている、ネドラさんにしか作れませんから、そこは安心ですね。」
キャリー「あとは、遥か未来の………竜王、ハーゴン、破壊神シドーでしたか?ハーゴンさんは、現状を見る限り大丈夫そうですけど………」
「俺の知っている物語も……語られていない部分がありますからね……確かにハーゴンさんは、竜の女王様が生きているので今は大丈夫だと思うんですけど………どうなるか、分からないんですよね。竜王の件も、竜の女王様の残した卵をハーゴンさんがお世話する流れになりますから………」
ルビス「現状、竜の女王が生きています。卵もまだありませんし、ハーゴンの精神が闇に染まる事も現状はないでしょう。」
キャリー「どうにかして、ハーゴンさんの精神を安定させなければなりませんね………」
………ハーゴンさんはとても優しくて良い人だ。でも、誰だって大切な者が亡くなってしまえば………ツラいし、悲しい。かなりのショックを受けてしまう事は当然だ。竜の女王様が長生きしたとしても、いずれは………
キャリー「全て、ハーゴンさんが世界の危機の起点になってしまうんですね………あんな善良な方が……」
ルビス「そもそも、神官とはいえ人である事は間違いありません。どうやって、そこまで長生きをするのでしょうか?」
「………分かりません。魔法陣の知識が凄いので、それを使うのかもしれませんけど………もしくは、破壊神シドーを信仰した事で力を得て長寿になったか………でも、どうやって破壊神シドーを知ったのかも分からないんですよね………」
ルビス「………竜の女王だけに伝えて、策を練りましょうか。ネドラさんは休んでいてくださいね?あなたはずっと頑張っていたのですから。……頑張り過ぎは良くないですよ?しんりゅうにも伝えましたが。」
キャリー「ネドラさん?しんりゅう様を驚かせたい事は分かりましたけど………見ていてかなりヒヤヒヤしたんですからね?」
あ、あれ?なんだか、話が変な方向に!?
「いや、あの……新しい技を考えるのが楽しくてですね?俺も戦闘狂ではないですけど、せっかくしんりゅう様が修行に付き合ってくれるので…………」
ルビス「あなたは………あなたの取り込んだ魔力石を通して、勝手に見てしまった事は謝罪しますが………いくらなんでもやり過ぎですよ?体や精神が壊れてしまったら、どうするのですか!?」
キャリー「もう、十分過ぎるくらいに世界平和に貢献してくれたじゃありませんか!!……後に現れるであろう、勇者のための装備を持ってきてくれた事はありがたいですよ?ネドラさんの知っている事を教えてくれる事もありがたいです。ですが!!もう、無理はしないでください!!心配になります!!!」
「…………心配をおかけしてすみません……」
こ、ここまで言われるとは………しんりゅう様!!俺はどうしたら良いんですか!!??
しんりゅう『……まさか、ここまで感情を爆発させるとはな……うーむ……ひとまず、ここは素直に頷いて……………』
ルビス
「聞こえていますよ?しんりゅう!!」
しんりゅう『………やはり、聞こえていたか。』
「え!?どうしてバレたんですか!?」
キャリー「ルビス様や私も、ネドラさんに魔力石を取り込ませていますから分かりますよ………」
そうなの!?魔力石って干渉し合うのかよ!?
この後、しんりゅう様に矛先がいき、しんりゅう様が怒られていた。しんりゅう様、本当にすみません……
しんりゅう『私は問題ないぞ?大丈夫だ。ネドラは自分の欲求に素直になれば良いのだ!!』
ルビス「大問題ですよ!!ネドラさんをこれ以上酷使しないでください!!私たちも頼ってしまっている部分がありますけど、しんりゅうが一番負担をかけているんですからね!!??反省してください!!」
ああー……ルビス様がこんなに叫ぶとは思わなかったなー………平和って良いよなーー………
ネドラの考えた新技を、全部使えるようになったしんりゅう。とんでもないパワーアップを遂げました。とはいえ、ネドラ相手に全力を出していたので、ここまで強くなってくれた(耐えてくれた)ネドラに感謝しています。
今のしんりゅうであれば、全力の真・大魔王ゾーマを相手の有利な場所で、楽々討伐する事ができます。……その機会はありませんが。
ふしぎな鍛治セット、そのレシピ、うちなおしの宝珠を手に入れる事ができました。ネドラは、練習する気満々です。
生活魔法の開発に難航しているネドラ。諦めてはいませんが、攻撃魔法よりもかなり開発に時間がかかり、求められるものが違うので、これからも苦労をするでしょう。
なにやら、ルビスが竜の女王と策を練るようです。
超・凍てつく波動
ホーリーモード、光の衣、ゾーン状態で放つ覇気を纏ったいてつくはどう。相手の展開している技(魔法はもちろん、発動している能力や光の力、闇の力も対象)を全て消滅させ、これを浴びた相手の力をかなり消耗させる。とても強い技だが、燃費が悪い。メタル系の耐性を余裕で貫通できる。
ポリコズン
ブドウ4房分のポリフェノールと、トマト3個半分のリコピンを味方の体内に注入する。一度の量は少なくとも、長く続けることによって血液はサラサラになり脳卒中、動脈硬化、心筋梗塞などの病気から身を守る効果がある。勇者ヨシヒコに出てくるメレブの魔法である。
あまりにも具体的な内容の魔法だったので、ネドラにとって再現がしやすかった。