ただのんびり生きていたかった人生…半人生?   作:フリスリンク

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あまり関係ないですが、主人公ネドラの性格をゲームに当てはめようとすると「さびしがりや」「なきむし」「しょうじきもの」を合わせたような感じになりそうですね…

セクシーギャルみたいな万能型、ラッキーパーソン等の特化型と比べて、あまり戦闘向きじゃない所が悲しいところ。でもそこは、生存本能と食欲とちょっとの向上心でカバーしています。


第9話 エルフのアンは興味津々 のちにエルフの隠れ里

 

 

何でこんなタイミングでエルフのアンに会うんだよ!?

 

 

ゲームでも会わないエルフだぞ!?それに彼氏がいない!?じゃあ、別に自殺しに来たわけじゃないって事?冷静に、冷静に…

 

「…洞窟の近くにいるなんて。ただでさえ洞窟の中じゃなくても魔物がいるのに。自殺行為ですよ?」

アン「この辺りの魔物に負けるわけないでしょ?私って弱く見えるの?」

「エルフの戦闘力なんて分かりませんよ…そもそもエルフの方と話した事も今が初めてなんですよ?」

 

ダーマ神殿にお世話になってた頃に何人かのエルフにチラ見されてた事があったけど、直接話した事はなかった。ドラクエ3のエルフって、人に対してかなりの嫌悪感をもっていたはずだから…こっちとしても深く関わったらダメかなと思って、気づかないふりをしてたんだよな…

 

アン「そうなの?というか敬語やめてよ!!なんか距離を感じるわ!!」

「え?わ、分かった。普通にしゃべる。…エルフって人間嫌いなイメージがあるけど。会ったドワーフも人間は苦手って言ってたし。俺と喋ってて良いの?」

アン「みんな過剰すぎるのよ!少なくとも私は違うわ!お母さんも、何であんなに人間と会おうとするを止めるのか分からない!!」

 

おお…長い緑色の髪を荒ぶらせてらっしゃる。凄く納得がいってないらしいな。もしかしたら、エルフ達は昔に悪い人に何かされたんだろうか?じゃないと、説明がつかない。

 

「とりあえず落ち着いて!?過去に悪い人が暴れたとかで人に対する印象が悪いのかもよ?」

アン「仮にそうだとして、私に何か関係があるの!?女王の娘だから!?そんなの知った事じゃないわ!!」

 

めちゃくちゃ言うじゃんこの子…って女王の娘とか言っちゃダメでしょ!?

 

「だから落ち着いてって!?もし、俺が悪い人だったらどうするのさ!?言っちゃいけない情報言っちゃってるよ!?」

アン「もしあなたが悪い人ならとっくに何かしてるわよ!…だって、こんなに親身になって私の話を聞いてくれてるじゃない。しかも悪い人だったら指摘しないでしょ?」

「いや分からないよ?信頼させておいて後から…ってパターンもあるよ?」

アン「何であなたが悪い人間のやり方を教えてくれるのよ…これだけ警告する悪い人なんていないわ!」

 

いや、決めつけるのは早すぎる気が…ってこの子と話してたら、他のエルフに見られる可能性がある!?ただでさえ、この洞窟はエルフの隠れ里近くにあるんだから!どれだけの領域がエルフの隠れ里かも分かってないんだから!!

 

「俺は洞窟でやらなきゃいけない事があるから、これで失礼するよ。」

アン「私もついていって良い?」

「なんでさ…?帰りなよ。お母さんも心配してると思うよ?」

アン「言ったでしょ?喧嘩したからほとぼりが冷めるまでって。ねぇ、お願い…私を連れていって。」

 

厄介事に巻き込まれてしまった…

 

…………………………………………………………………………

 

ただいま地底の湖。バリイドドッグの目玉、デスフラッター、マタンゴをザラキ弾連発で集めております。バリイドドッグの目玉だけは美味しいから、目玉だけ剥ぎ取る。なんだか気分はモンスターハンター。たねも集まるし、良いことだらけだな!!

 

アン「あなた子どもなのに強いのね…!でもそんなに魔物の死骸を集めてどうする気?」

「…俺こう見えても18歳なんだけど…?」

アン「え!?そうなの!?ごめんなさい…全然大人に見えないわ。」

 

失礼なエルフだな!?しかも気にしている事を…!!…落ち着け、毎度の事じゃないか。いつもテドンに来た観光客や旅人に子ども扱いされてるし…思い返してみたら泣けてくる

 

 

アン「さっきの質問に答えてよ。魔物を集めてどうするのよ?」

「…聞いたら絶対引くよ。今まで引かれてきたから…」

アン「ますます気になるじゃない!おーしーえーてー!!」

「分かったから!揺らさないで!?…これを家族で食べるんです。」

アン「え?食べられるの!?」

「母さんから叩き込まれたんだ。ちからのたねとか食べると強くなるけど、魔物を食べた方がもっと効率良く強くなれるんだって。実際食べてたら見違えるレベルで強くなったんだ。…まずくて食えたもんじゃないヤツもいるけどね。例えばそこのバリイドドッグとか。目玉だけは美味しいから剥ぎ取ってる。」

アン「…私も食べてみて良い?」

 

…え?食べてみたいの?このエルフ変わってるなぁ。(おそらくこの世界で変なのはネドラ一家とメタルスライム)

 

 

「…少しなら良いよ。目玉、デスフラッター、マタンゴ…どれを食べたいの?」

アン「鳥とキノコでお願い。目玉はちょっと…」

「分かった。じゃあ焼くから離れて。」

 

初めて食べる人に口からの炎は嫌だよな…とりあえずメラで。隣でアンがワクワクしながら待ってる。

 

「はい、どうぞ。熱いから気をつけてね、」

アン「いただきまーす!!………おいしいーー!!魔物ってこんなにおいしいんだ!?もっと早くに知ってれば良かったよ!!」

 

別に魔物食を広めるつもりはなかったけど、喜ばせられたし良かったかな。…後でアンのお母さんとか他のエルフにバレなきゃいいけど…バレたらヤバイかも。

 

「他のエルフには内緒にしててね…アンのお母さんには特に!絶対怒られるから!!」

アン「えー!?おいしいのに黙ってないといけないの!?…独り占めしてるみたいで嫌だなぁ…………分かったわよ。そんなに睨まないで…」

 

本当に頼むぞ?俺は死にたくないからな!?しかもこんな事でバッドエンドとか嫌だからな!!??

 

 

この後、アンはかなり気分転換できたのか、仲直りしてくるといって別れた。

…念のため、去り際に気づかれないようにリザオラルをアンに唱えておいた。死にたくないがゆえに、死に物狂いで覚えた魔法だ。いてつくはどうとか受けなければ、ほとんど解ける事はない。自殺するかもしれないし、関わってしまったから死なれると目覚めが悪すぎる。

 

…母さんにいてつくはどうをされた時は本当に驚いた。ドラクエ3の世界って、ゾーマとかしんりゅうとかグランドラゴーンとかぐらいしか使えないんじゃなかったっけ…?もしかしたら、知らないだけで他の魔物も使ってたのかもしれない…そう考えよう。

 

俺も村に帰って、父さんと母さんに食材(魔物)を渡した。母さんからは、

 

ネドラ母「バリイドドッグの体捨てちゃったの!?どうして!?好き嫌いはダメって言ったじゃない!!」

ネドラ父「サラン…ゾンビの肉は遠慮したい。あれは好き嫌いの次元じゃないんだ。」

 

俺も父さんに賛成だ。それにまずくて食えたもんじゃないし…バリイドドッグの目玉だけで勘弁してください…

 

…………………………………………………………………………

 

アンの存在を知ってから、地底の湖に行く事が多くなった。(たまにネクロゴンドの洞窟)名目上は食材調達だが、アンの生存確認が本題だ。…これだけ言うとストーカーだな…でもオルテガさんに関わるかもしれないのが一番の要因だ。

 

アンと数回会ってから思い出したが、オルテガさんはノアニールに寄る可能性がある。ゲームでも寄っていた描写があるし、間一髪エルフの女王の眠りの呪いを逃れていた。だが、俺というイレギュラーのせいで、オルテガさんが被害に会う可能性がある。

…もしかしたら、呪いにかかってもらった方がオルテガさんは生き残るかもしれないけど、そうするとアンは死んでしまう。もう友人レベルになってしまったアンを見殺しにするのはできなかった。

 

……………………

 

アンが俺の故郷の話を聞きたがったので、一回滅んだ事も含めて話した。すると、行ってみたいとごねだしたので、ルーラでテドンに連れていってあげた。メタルスライムだらけの村に最初驚いていたが、すぐに馴染んでいった。いつの間にか母さんやメタランに鍛えてもらっており、いろんな魔法を使えるようになっていた。ルーラも覚えたらしいので、これからも来ると言っていた。…この事って他のエルフは知ってるのか?エルフの女王は知ってるのか?その事を聞いてみると、

 

アン「メタルスライムがたくさんいる場所に行ってるって伝えてるよ!許可はもらってるから!」

 

と言っていた。嘘はついてないけど、全部言ってないな…まあ、言わない方が安心か。

 

テドンに来る観光客や旅人は、エルフのアンを珍しい目で見ていた。色々聞かれていたし、大丈夫かなぁと思っていたけど当の本人は楽しそうに会話をしていた。ドワーフの旅人にも驚かれていたが、やっぱりエルフの印象は俺の思っている通りだったんだろうな…

 

ネドラ母「ねぇ、アンとは付き合ってないの?あの子は根性あるわよ?早く付き合っちゃいなさい!!」

ネドラ父「ついに息子に春が来たのか…」

 

.とか言っていたが、アンとは友人であってそんな関係じゃないと釘を刺しておいた。アンも来づらくなるしな。…いや、来ない方が良いのか?

 

…………………………………………………………………………

 

エルフの女王にバレてしまった!!??

 

 

アンが口を滑らせたらしい。…バカ野郎!!??

 

「なんて事してくれたんだ!?」

アン「本当にごめんなさい!!会話が弾んでついうっかり…」

 

俺は、オルテガさんの所とかもかなりの頻度で行っていて(たねを届けたり、稽古したり)、今日も行ってテドンに帰ってきたばかりだった。その時、アンがルーラで飛んできてバレてしまった事を話された。

 

…まさかこんな悲報を聞く事になってしまうとは…恐れていた事が現実になってしまった。

 

 

どうやら、アンの母親、つまりエルフの女王が俺を呼んでいるそうだ。出頭命令ですか?死刑宣告ですか…?

 

 

母さんは今レイアムランドでベロニカさんと修行中、父さんはポルトガの船の護衛。メタランはメタルスライム達のリーダーだから、あまり長時間村から離れられない…詰んだかな…?

 

 

アン「ごめんね!?まさかお母さんがネドラを呼べなんて言うとは思わなくて…てっきり、外出禁止ぐらいだと思ってたから…」

「もうなってしまったものはしょうがないよ…行こう。アンのお母さんの所に連れていってくれ。」

アン「うん…分かった。」

 

…いざとなれば、龍化して悪役を演じてやろうか!?…余計な問題を増やすだけだ。冷静になろう…

 

 

……………

 

…ここがエルフの隠れ里か。ゲームで見るよりずっと綺麗だ。周りのエルフがこそこそ俺の方を見て話している。凄い緊張するし、なんかいじめられてるような気になってきた…お?男のエルフもいるんだな。金髪でイメージ通りの。ドワーフも意外といるな。ん?あのメタスラヘルムを被ってるドワーフって、

 

旅のドワーフ「ん?お前さんは!?テドンにいた坊やじゃないか!?どうしてここに?」

「……すみません。あなたの事をあまり覚えておらず…ドワーフの方々が来ていたのは覚えているのですが…テドンに住んでいるのは合ってます。」

旅のドワーフ「それは仕方ないな。なにせ俺たちは数人でテドンに行ったからな。見分けがつかんのも無理はない。種族が違うと顔の違いも分からないものだからなぁ。」

「そう言っていただけると幸いです。メタスラヘルムの購入ありがとうございます。」

旅のドワーフ「いや、お礼を言うのはこっちの方だ!こんなに良い質なのにだいぶ安かったからな!!」

 

まさか、エルフの隠れ里でテドンに来てくれたドワーフがいるとは思わなかった…ちょっと緊張がほぐれたかも。

 

アン「なんだか楽しそうに話してるわね…こっちはお腹が痛くなってきたわ…」

「アンがエルフの女王様にバラしたからだろうが…!こっちだって緊張してるんだよ!」

アン「それは本当にごめんなさい…反省してます。」

旅のドワーフ「なんだ、嬢ちゃんもテドンに行ってたのか!あそこは良い村だったなぁ!!嬢ちゃんもそう思うだろ?」

アン「……!!ええ!それはもう最高よ!!みんな優しいし、珍しいメタルスライムがたくさんいるし、お店までやってるのよ?ずっと住んでいたいくらいだわ!!」

 

アン!?こんな里の中心で大声で言わないでくれます!!??

 

???「アン!いったいいつになったらネドラと言う人間を連れてくるのですか!?」

 

奥の立派な建物から、杖を持った緑色の長髪エルフが出てきた。あのエルフは…原作でも見たエルフの女王だ!?

 

アン「お、お母さん…」

エルフの女王「まったく…それで、そこにいる人間の子どもが……あなた本当に人間ですか?」

 

え!?もしかして…人と龍のハーフだって気づかれた!?

……!!!そうじゃん!!へんげのつえの変身もエルフのみんな見抜けてたじゃん!?また忘れてる!?というかまた子どもって言われた…今はそれどころじゃない!!話が拗れる可能性がある!?

 

アン「何言ってるのお母さん!不思議な気配してるけど人間でしょ!?」

エルフの女王「確かに人間の気配もしますが…何か別の気配も感じます。ネドラという方であってますか?」

「はい、俺がネドラです。あと、18歳です。エルフの成人年齢は分かりませんが、俺は大人です。」

 

やべ!?勢いで言っちゃった!?

 

エルフの女王「…それは失礼しました。それでは改めて、私がアンの母です。あなたは本当に人間ですか?」

「…………俺は人間です。ただ、父親が人間、母親が龍の魔物なので、ハーフです。」

 

周りがざわざわ騒ぎ始めた…無理もないな。基本的に魔物は敵だし。

 

エルフの女王「静まりなさい!!!……ネドラ、あなたの敵はどんなものですか?」

「え?それはどういう事ですか?」

エルフの女王「答えてください。あなたの敵はどんなものですか?」

 

あれか、魔物の血が流れてるから聞いているのか。正直に答えた方が良い。

 

「俺の敵は決まっています。俺や家族、仲間たちとテドンを潰そうとしてくる奴らです。それが例え魔王軍の魔物以外でも。……害する敵に種族は関係ありません。」

エルフの女王「……………分かりました。良く正直に答えてくれました。アンとの交流を許します。」

 

…………え?どういう事?

 

アン「本当!?お母さん!!」

エルフの女王「さすがにこの場で嘘は言いませんよ。ネドラ、アンがあなたと出会ってからの話を聞いたのです。最初はたどたどしい感じでしたが…途中からすごく楽しそうに話していたのです。あんなに喜んでいるアンの姿は久しぶりだったものですから…」

アン「ち、ちょっとお母さん!?恥ずかしい事を言わないでよ!?」

 

……はあぁぁぁぁーーー…良かったぁ!!バッドエンドじゃなかったーー!!!

 

旅のドワーフ「良かったな!嬢ちゃん!ネドラの坊やもな!!いったいどうなる事かと思ったぞ…」

「俺もビックリですよ…俺は殺されるかと思いました…」

エルフの女王「随分、物騒な想像をされていたのですね?…確かに娘を騙していたとしたらそうなっていた可能性もありましたが…」

「怖い事言わないでくださいよ…こっちは緊張が止まらなくて大変だったんですから!」

エルフの女王「フフ、ごめんなさいね。」

 

とりあえず問題はなさそうだ!

 

「それで、これから俺はどうすればいいですか?」

エルフの女王「これからもアンと仲良くしてあげてください。あなた方のいるテドンなら安心して送り出せますし、そちらのお母様と強いメタルスライムが娘を鍛えてくれているそうですし。……外出を禁止して癇癪を起こされるよりは断然マシですから。」

アン「お母さん!?そんな事思ってたの!?」

エルフの女王「それはもちろん。今までのあなたの行動を振り返ってください。……それでネドラ、申し訳ないのですが、隠れ里に立ち入る事は今回以外ないようにしてもらえますか?中にはあなたのような人間を快く思わない者もいるので……」

「分かりました。エルフは人に何かされてしまったようですから…今も睨んできているエルフがいますし、根が深い事は理解しています。」

エルフの女王「こちらの事情を押し付けて本当にごめんなさいね…でも、分かっていただけて良かったです。」

 

やっぱりエルフの隠れ里には滞在できないな。する理由もないけど。

 

 

 

モブエルフ「信用できるわけないだろ!?その化け物も!!その化け物が住んでいる村も!!!」

 

 

 

………………………………………ああ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




エルフの女王に処されると思ったら、そうでもなかったネドラ。娘のアンが生きているので性格は丸いです。

この世界の装備は装着する者によって、サイズが変わる加工がされています。
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