ツバサ
「・・・・・・・・・・」
リーグ戦も終わり、来シーズンまではオフトレとなったツバサは休日に公園に寝転が
りながらナンバーカードを太陽に翳しながら考え事をしていた。
ツバサ
「ストライカー・・・父さんがルフィアンの出現を予期して作っていた戦士に変身す
るための機械。でもなんで父さんはルフィアンなんて存在を知ってたんだ?」
幼い頃に亡くなったと世話になった彼が子供時代から「博士」と親しみを込めて呼ん
でいる父の友人である人に教えてもらったのだが謎の死ということで詳しい事実関係
は知らず、母親も失踪してしまい、両親の顔は写真以外に覚えていない。
ツバサ
「あの後、ロビキーン選手に事情聴取があったみたいだけどあのドライバーをどこで
手に入れたのかも全く覚えてないっていうし、父さん達に一体、何が・・・」
考えれば考えるほど頭に泥が詰まったように考えがまとまらない。
ツバサ
「ダメだ、駄目だ。情報も何もかも無さ過ぎて考えるだけ余計にモヤモヤしてくる」
徐に立ち上がると横に置いていたサッカーボールを足で遊びながら軽くリフティング
しつつ、精神を集中させると迷いなく足を振りぬく。
ツバサ
「シュッ!・・・フッ!・・・トッ!」
公園に立っている一本の街頭めがけてシュートを放ち、その平らな部分にピンポイン
トで直撃させて跳ね返ってきたボールを連続で街頭に直撃させ続け、下からホップす
るように蹴り上げると上に勢いよく跳ね上がってツバサも飛び上がった。
ツバサ
「体の遠心力を最大限に・・・最高のタイミングで・・・!」
渾身の力を込めて左足を加速させる。
ツバサ
「蹴り貫く!!」
縦に体を回転させながらボールが丁度、ミートできる位置に来た瞬間に真上から叩き
落とすようにシュートすると超回転のドライブがかかったシュートが街頭に見事、直
撃して勢いよく跳ね返り、それを絶妙な柔らかいトラップで受け止めた。
ツバサ
「んっ?」
気づくと拍手が聞こえてきて振り返った先にいたのはヴィヴィオだった。
ツバサ
「やぁ、ヴィヴィ。おはよう」
ヴィヴィオ
「おはようございま~す、ツバサさん!」
クリス
「(ビシッ!)」
ツバサ
「クリスもおはようさん」
ボールを頭に乗っけてバランスを取りながらヴィヴィオの頭を撫でて挨拶する。彼か
らしても何だか妹が出来たようであれから可愛がっていた。
ヴィヴィオ
「さっきのもしかしてサイクロン・ショットですか?」
ツバサ
「よく知ってるな、確かこれリーグ戦でもそんなに使ってなかったんだけど」
そもそもかなりの高角度から叩き落とすように打つシュートなので条件がなかなか揃
う事もないし、空中戦での圧倒的有利も条件で使う機会も限られていた。
ヴィヴィオ
「でもここぞ!ってところでズドォーン!!って決まるから記憶に残りますよ~♪」
ツバサ
「ヴィヴィはこれから何か予定あるのか?」
ヴィヴィオ
「いえ、わたしは朝練中なんです~」
ツバサ
「なんだったら少しサッカーに付き合ってくれ。たまには合同練習ってな」
ヴィヴィオ
「本当ですか~!ぜひ、お願いします!」
クリス
「(ビシッ!)」
それからヴィヴィオと2人でツバサが普段のクラブや練習で行っているウォーミング
アップやストレッチなどを教えながら今度はボールを使ってパス回しをやり始める。
ヴィヴィオ
「わわっ・・・!上手く蹴れない・・・」
ツバサ
「ははっ・・。初めてだと蹴り方も分からないよな、こうやって足のサイドで前に押
すような感覚で蹴ってみ。ちなみにこれをインサイドキックって言うんだ」
パス回しを少しやってから今度はパスを出した後に少し移動してそこにパスをださせ
て彼女にも動くように指示をだし、互いに動きながらパス回しを続ける。
ツバサ
「こんな風に進む方向にボールを転がすイメージでトラップしてみな。で、それ」
ヴィヴィオ
「転がして・・・はい!」
ツバサ
「上出来、上出来!結構、上手いじゃないか、ヴィヴィ」
それからちょっとした曲技のようにリフティングやトリッキープレイも混ぜながら彼
女も楽しめるようなやり方で軽めに準備運動を終えて今度は1on1の運動になった。
ヴィヴィオ
「それっ!」
ツバサ
「っと」
チャージをしかけてきたヴィヴィオをいなし乍ら、ボールキープをする。
ツバサ
「(にしてもこの子、随分と体のキレというか、動きがいいな)ヴィヴィって何か
スポーツやってるの?なんだか子供とは思えない動きの良さだが」
ヴィヴィオ
「わたし、ストライクアーツをやってるんです!前はインターミドルに出ました!」
ツバサ
「インターミドル・・・あっ!そう言えば少し見た時、ヴィヴィの名前あったな!
言われて思い出したよ、どおりで動きが子供離れしてるわけだ」
とは言え、やはり大人と子供、アクセル系の加速も使っていいという事でヴィヴィオ
も速度強化をしたりしているのだがそれでも軽々といなしていく。
ヴィヴィオ
「ボール操りながらわたしの加速とか、なんでそんなに早く反応できるんです!」
ツバサ
「見てるのはヴィヴィの動きだけだし、ボールは足の感覚でどこにあるかは分かる
からな、後は試合中なんかも相手の初動から大体の動きを予測もするし、一瞬の加
速で振り切るのがFWだけどそれを予測して瞬時に止めるのがディフェンス。FW
だって守備をしないと勝てないFWじゃ、どうしようもないんだよ」
試合中の解説者のコメントで前線からのプレスが効いているとか、サイドを殺してい
るという話をしていたのを思い出して最前線から自陣のゴールまで戻って守備をして
いた試合も多かったように言われてみると思える。
ツバサ
「試合の半分以上消えてる時もあるしね、だけどゴール前でボールを渡された瞬間だ
けは決定的な仕事をして試合を決める点を取るのがFWの本職だけ・・んっ?」
何かに気づいたような素振りを見せたツバサはボールをリフティングで自分より高い
位置に上げると体をバク転の要領で飛び上がらせてそのまま足を振り抜いた。
??
「ぷげぇらぁっ!?」
ヴィヴィオ
「!?」
すると茂みを突き破って顔面にボールをくらったのであろうか裏に吹き飛んだ男性が
現れてそれを確認したツバサも溜息を吐いた。
ツバサ
「やっぱりお前か、ヤス・・・」
ヤス
「ワイのカモフラージュを見破るとは、さらにやりよるな、ツバサ・・・!」
彼の名前は『マコト・ヤスウラ』通称『ヤス』。ツバサとは面識があるらしい。
ツバサ
「あのな、さっきまで無かったところに茂みが出来てれば誰でも怪しむだろ。前だっ
てわけわからん銅像とかになって張り込みしてたろ、それで職質受けただろうが」
ヤス
「完璧な溶け込み方やと思ったんだけどな~・・・まぁ、ええわ。ツバサの幼女趣味
発覚!っていうスクープもとれたし―――ぷげぇらぁああ!?」
今度は至近距離からフィードキックの一撃を食らってさらに青天を喰らうヤス。
ヴィヴィオ
「あのツバサさん・・・、この人は・・・?」
いきなりのジェットコースター展開についていけていないようである。
ツバサ
「えっとこいつはね・・・・」
ヤス
「ウイングスの専属カメラマン兼ジャーナリストの『マコト・ヤスウラ』や。君って
確かインターミドルに出てた子やな、初戦敗退してたけどかなりええもん持ってる
と思うよ、きばりや!じゃぁの~、ツバサ、ヴィヴィオちゃぁ~ん♪」
そういって手を振ってどこかへと消えていったヤス。
ヴィヴィオ
「賑やかな人ですね~」
ツバサ
「ヴィヴィ、あれはやかましいというんだ、覚えておくといい。まぁ、でもあいつが
注目してるスポーツ選手の1人って事は将来有望かもよ、ヴィヴィ」
ヴィヴィオ
「えっ?何でですか?」
ヤスが注目して取材や特集を組んだ選手というのはその後、注目そのままに活躍する
事が多く、若手選手発掘のプロとも呼ばれていてあのキャラに似合わずカメラマン兼
ジャーナリストとしての手腕は間違いないらしい。
ヴィヴィオ
「その期待に添えるようにこれからも頑張ります!」
クリス
「(ビシッ!)」
その声にクリスもビシッと手を上げて応える。
ツバサ
「ハッハッハ!その意気だ、さてともうちょっとやるかい?それともお家の方が心配
しそうだから帰る?」
ヴィヴィオ
「あっ!そろそろ帰らないとママが心配するな・・・すいません、わたし帰ります」
ツバサ
「あぁ、そうしな。オフ中はここら辺で練習してるから暇な時、また遊ぼうか」
ヴィヴィオ
「はい♪それじゃ、また!ごきげんよう~!」
元気に手を振って帰っていくヴィヴィオを見送るツバサも自主練に戻った。
ヴィヴィオ
「1,2!1,2!」
ヤス
「ええねぇ~!汗の光るスポーツ少女、マニア的には嬉しい画だわ~」
ヴィヴィオ
「はわっ!?ヤスさん、いつのまに」
また妙な銅像に入ってカモフラージュのような事をしているヤスと出会い、驚きなが
らもとりあえず落ち着いて世間話を始めた。
ヤス
「チーム専属カメラマンだとリーグが終了した後は暇になるからやな、君みたいな将
来有望株を各方面の若手を取材するのに変更してるんよ」
そういって見せた貰ったノートにはヴィヴィオの顔見知りのメンバーも入れば会った
事がない別国の若手選手や来シーズン注目選手なども記載されていてヴィヴィオの名
前もそこに乗っていたのだがやはり大きな見出しはクラナガン・ウイングスだった。
ヴィヴィオ
「えぇ~!この人、ウイングスに移籍してくるんですか!スター選手ですよね?」
ヤス
「別チームのスター選手が移籍するなんて毎年ある事や。去年だってウイングスから
エルセア・レンジャーズにデイビットが移籍して大騒ぎになったろ?」
ヴィヴィオ
「そうですね・・・確か試合では大ブーイングで大荒れの試合だった気がします」
ヤス
「まぁ、ツバサは不動のレギュラーやろうな。2年連続得点王に年間MVP選手、今
シーズンはキャプテンにも任命されたし、責任を背負う覚悟もあるしやな」
今シーズンの中盤からキャプテンに任命されてインタビューなどのビックマウス発言
などもあってから敗戦や不調の際などはかなり違反を食らっていた。
だがそれも自分に批判を集めて他の選手への精神的圧力を軽減しようとしていた。
ヤス
「あいつだってまだ19歳やし、その歳でチームまとめるなんてのはなかなか難しい
事やで。ある意味、今回の移籍はベテランの経験をって事らしいな」
そんな中でヴィヴィオを見つめながら笑い出すヤス。
ヤス
「今シーズンのオフは例年以上にいいコンディションで迎えられるかもしれへんな。
ヴィヴィオちゃんが一緒に自主練付き合ってくれてるみたいやし、あんな穏やかな
顔でオフシーズンを過ごしてるのは初めて見る~、まぁ、これからも良しなにや」
専属カメラマンという事でやはりチームの事は誰よりも気にかけているらしく、中心
選手のツバサにとっていい材料のヴィヴィオは歓迎だったらしい。
だが突如として悲鳴が響いてその方向を見てみるとウェア姿の少年1人が壁に叩き付
けられて悶絶しているのをみてすぐさまヤスが駆け寄る。
ヤス
「おい、大丈夫か!何にやられたんや」
少年
「か、怪物に・・・」
ヤス
「怪物、怪物ってなん――――」
ヴィヴィオ
「ヤスさん、危ない!」
声に振り向こうとした時、衝撃音が響いてみると見た事のない怪物、基、ルフィアン
の攻撃をインターミドルでも見た成人モードのヴィヴィオが防いでいた。
ルフィアン100
「主ノ、命令・・・遂行、スイコウ」
ヴィヴィオ
「(この前のルフィアンとは何か違う・・・?)そうは、させないッ!」
上に跳ね上げて踏み込んでからの右ストレート、そしてアッパーを繰り出して後退さ
せるのだが別方向から奇襲してきたもう1体の攻撃でヴィヴィオが後退させられる。
ルフィアン103
「ジャマ・・排除。邪魔・・・排ジョ」
ヴィヴィオ
「(2対1・・・こんなところじゃ大きな魔法は使えない。強打で攻め切る!)」
だがその時、いきなり2体のルフィアンが何かに射撃されたように火花を散らしてそ
の場で吹き飛び、驚いたヴィヴィオが裏を振り向いてみるとヤスが不敵な笑みを浮か
べながら手に小型の特殊な銃を構えていた。
ヤス
「おい、おい~?女の子に男が2人がかりとかカッコ悪い思わんのか?お前もそう思
うやろ、ウォッチショット?」
WS
<普段からカッコ悪いあなたの言うカッコ悪いの理論が分かりません>
ヤス
「おおぉい!?どういう意味や、それ!」
なかなかきつい一言をかましてくれたのは彼の専用デバイス『ウォッチショット』で
普段は彼が持っているカメラ形態なのだが非常時などはこのガンモードになる。
ヴィヴィオ
「ヤスさんってカメラマンですよね?なんでそんな武器型デバイスを?」
ヤス
「スポーツ専属カメラマンやけどもう1つ顔もあってな~?ジャーナリストってのは
時には危ない橋わたらんといかんし、こういうのも必要なんや」
WS
<売れないジャーナリストですがね>
ヤス
「お前は俺に憐れみの心はないんかい!?」
ヴィヴィオ
「いえ、ヤスさん、憐れみの心はちょっと意味が違う気が・・・(汗。」
ルフィアン100
「フンッ!!」
しかし間に割り込んできたルフィアンで我に返り、2人も戦闘態勢を整える。
ルフィアン103
「ヌォォオオ!!ムゥンッ!」
口元に両手を翳し、左右に広げると同時に音波のような光弾を飛ばして2人がいた場
所を破壊させる。
ヴィヴィオ
「ソニック・シューター!」
それをみてヤスが弾幕を張るように乱射して相手の足を止めた。
ヤス
「やっちまい~」
ヴィヴィオ
「押忍ッ!」
ルフィアン100・103
「「グアアァガッ?!」」
ダメージを受けて後退した2体にさらに2人の裏から何かの物体が通り過ぎてピンポ
ンのように2連続で直撃した後、後ろへと飛んで行って視線でそれを追う。
ヤス
「ってツバサ!こんなところで何やっとるんや!」
ヴィヴィオ
「ツバサさん!」
そこに立っていたのはツバサで足もとにはボール形態のエースがリフティングされた
後に頭に乗って笑顔の画面で2人にこたえる。
ツバサ
「ルフィアンの反応があるっていうから来てみたけど今度は3桁番号か」
エース
「アレハ 2ケタダイノ ルフィアンガウミダシタ ダミールフィアン。カレラハ
3ケタノバンゴウデアルノガ トクチョウダ」
ツバサ
「って事はまた新しいルフィアンが生まれてるって事か。誰がこんなことを」
ヤス
「ってツバサ、お前、あの化けモンの事、知っとるんか?」
ツバサ
「知ってるけど今はあいつらを倒すのが先だ、それからゆっくり話すよ。それとこれ
から見ることは他言無用だぜ?こい、エース!」
エース
「リョウカイダ ツバサ」
するとエースがベルトモードになって腰に装備され、ケースからカードを取り出す。
『STARTING READY?』
ツバサ
「変!身!!」
左手を前に突き出すと同時にドライバーマウスを押し込んで円を描くようなポーズを
とって左右に手を広げたところで変身音とエフェクトが発動する。
『KICK OFF!』『№ZERO・・フォ!ワード!』
ヤス
「な、なんや!その恰好!?」
ヴィヴィオ
「ストライカー!」
ストライカー
「さぁ、ルフィアン共、試合開始だ」
ルフィアン100・103
「倒ス!」「排除!」
2体同時にかかってきたところを上手く捌きながらそれぞれの手を弾きながらワンス
テップ裏に引いてそのまま勢いをつけ、ラリアットの要領で首を刈り乍ら相手を押し
倒し、1体の首元と腰のベルトを持って持ち上げ、そのまま頭から叩き付ける。
ルフィアン103
「ムゥンッ!!」
また光弾を放ってくるのだがそれをジャンプで交わすとシューズを交換する。
ストライカー
「スパイクで踏まれるとどんだけ痛いか、試してみるかい?」
『SHOES!HEAVY!』
見た目から鋼鉄製のパーツが付属された重々しいシューズが装備され、それに引っ張
られるように真下に加速して落下し、ルフィアン103を地面に踏み倒した。
ルフィアン103
「グガガッ・・・重すギル・・・!う、動けン・・・!?」
ストライカー
「トドメだ!」
『HARD SHOES!HEAVY!』
光を放ったシューズにエフェクトが掛かり、足を振り上げて力いっぱい踏みつけ、さ
らに出来る限り飛び上がってギロチンのように首にシューズを振り下ろす。
ルフィアン103
「ギャハァオオオ――――グアッ!?」
1体を撃破し、裏から襲い掛かってきたもう1体を裏蹴りで弾き飛ばし、迎撃する。
エース
「ツバサ、シンソウビノ『クラブガンソード』ヲ ツカッテミルンダ」
するとエースの画面から光のエフェクトが発生してそこから何故かミニチュアハウス
が現れてストライカーの両手に収まった。
ストライカー
「えっ・・・なぁ、ガンソードだよな・・・これって?」
ヴィヴィオ
「ミニチュアで出来たクラブハウス・・・?」
ヤス
「よっしゃ!!それであいつ殴り倒したれ、ツバサ!」
エース
「ソウジャナイ!!ハウスノ ゲートスイッチヲ オシテソードモードニ スルンダ」
言われたとおりに押してみるとミニチュアのクラブハウスが展開していき、片刃でス
トライカーと同色の色目、そしてブレスと同じシューズをセットする部分が装着され
た剣形態に変化した。
ルフィアン100
「ジャマヲ―――」
ストライカー
「ハッ!セイッ!」
ルフィアン100
「ウアッ!?」
鋭い斬撃音と共に相手に致命傷ともとれるダメージを与えたのか悶絶している。
ストライカー
「すっげぇ軽いのにこの切れ味、いいね。さぁ、これでフィニッシュだ!」
エース
「ヒッサツニハ イマノシューズハ アイショウガワルイ。コウカンダ!」
ストライカー
「分かった」
『SHOES!ATTACK!』
ラッシュスイッチを押し、ドライバーマウスを押して必殺技を発動して構えを取った。
『GOAL!GOAL!!GOAL!!!』『VICTORY SHOOT!』
シューズに込めたドライバーエネルギーで拘束用のエネルギーボールを縦・横にライ
ンを描き、形成してガンソードで薙ぎ払いルフィアンに放って拘束した。
ルフィアン100
「グゥゥ・・・!邪魔は・・・排除・・!!」
ストライカー
「排除はお前だ!ブレード・アサルト!!」
アタックシューズのエネルギーをガンソードに収束させてエネルギー刃を形成してそ
のまま一刀両断にルフィアンを一閃し、断末魔の叫びをあげる。
ルフィアン100
「ぐぅぅああああ!!?・・・・・アァッ!?」
大爆発と共にルフィアン2体を撃破した。
ストライカー
「Vゴール・・・決まったぜ?(b!)」
ヴィヴィオ
「勝利のVですッ♪(b!)!」
ヴィヴィオと勝利のサムズアップをやりあって喜ぶと変身を解いて人間体に戻った。
ヤス
「はぁぁ・・・、お前・・・そんなの使ってあんな化け物と戦ってたんかい・・・」
ツバサ
「まぁ、話すと長いんだけど・・・・」
そして今までにあった事、そしてストライカーの事などをエースが説明し、それを聞
いたヤスが悩んでいるように考え始める。
ヤス
「それもしかすると最近起きてるアスリートの失踪事件となんか関係あるかもな」
ヴィヴィオ
「それって有名な選手達が突如失踪してるって話ですか?」
ヤス
「そうや、現状情報だと何とも言えんけどロビキーンも凱旋の前に3日ほど、姿を暗
ましてた言うし・・・そこは調査ありやな」
エース
「ソレトヤス ストライカーノコトハ・・・・」
ヤス
「分かってるは!チームのエースが変身して化け物と戦ってるなんて知れたらそれこ
他のマスコミ連中の餌になるだけやし、情報操作なんか任しときや」
何だかかんだでこのヤスという男は顔が広く知れていて情報屋とのコネも多いのでそ
ういったクラブ側に面倒を起こす情報なども今まで何度も操作して支障が起きないよ
うに立ち回ってきた影の功労者でもあるのだ。
ヤス
「でもあれやな、ツバサが変身したあのストライカーっての、前に一度、同じような
変身する戦士、見た事あるで。前に違法薬物を精製してるっていう工場の張り込み
してた時に・・・・」
話によれば突如として大爆発が起きて中から研究者と違法薬物の物的証拠を持った全
身アーマー姿の男が現れてその証拠を持って摘発しろと言ってきて彼の詳細を聞いた
ところ、その人物はこう答えたらしい。
ヴィヴィオ
「仮面・・・ライダー?」
ヤス
「ああ、全ての人の自由のために戦う戦士を総じてそういうらしいで?それ考えたら
街の子達を助けて戦ってるストライカーも同じように思えるんやけど」
ツバサ
「そんな大そうな理由で戦ってないんだけどね。ただやれる事だからやってるだけで
ほっとくわけにもいかないし」
ヴィヴィオ
「でも仮面ライダーって名前かっこいいと思いますよ~?ヒーローみたいで!」
ヴィヴィオの方は、どうやらその響きが気に入ったのか目が輝いていた。
ヤス
「こんな風に子供が憧れ持ってるんやから名乗ってもええんちゃうか?サッカーと同
じで少しずつなっていけばええやろ、本当の仮面ライダーってのに」
ツバサ
「そう・・・だな。今はとりあえず恰好をつけるのに名乗らせてもらうか」
ヴィヴィオ
「それじゃ、仮面ライダーストライカー!ですね♪」
ツバサ
「だそうだけど、それでいいか、エース?」
エース
「ヒジョウニ エクセレントナネーミングダ。キニイッタヨ」
笑顔の画面がでてどうやらストライカーの呼び名が決まったらしい。
そしてそんな3人を見つめる数人の人影、そのうちの1人が口を開いた。
?
「この世界にも仮面ライダーが生まれたな。しばらく様子を見てみるか、あいつがそ
の名に相応しい男になるかどうか」
????
「なんとなくだけど俺は大丈夫そうな気がするけどこの世界でのお前の役目が何なの
かまだ分からないし、そのうち、一緒に戦えたらいいな」
はたしてこの人物たちは何者なのか?
ともかくツバサ基ストライカーは新たな戦士の名を貰って『仮面ライダーストライカ
ー』となり、彼自身の中には前と違う何かが芽生え始める。
だが彼が踏み込んだそのフィールドはまだまだ途方もなく広いものだとは今の彼には
知る由もない・・・・。