仮面ライダーストライカー   作:自分不器用ですから

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game19~ストライカー&ドライブMOVIE大戦・序~

 

直葉

「お兄ちゃん・・・」

 

ある病院の一室。そこに直葉の姿があった。

視線の先にはアミュスフィアに似たVRマシンを装着した1人の青年、そして兄と

呼ぶ血は繋がってはいないが兄妹の『桐ケ谷 和人』。

 

「引き続きナーブギアの解析は進められていますが依然として・・・・」

 

ニュースから聞こえてくる聞きたくもない単語の羅列『SAO』『ナーブギア』

『死亡者』、今自分の家族が置かれている状況そのものを表す単語。

 

直葉

「・・・あっ、ツバサから連絡だ」

 

『こっちの世界についた。待ち合わせ場所はどこがいいんだ?』

 

直葉

「そうだ、ツバサ達と買い物に行くんだった。えっと待ち合わせ場所は・・・」

 

彼からのメールに返信を送り、携帯を閉じて兄を見つめる。か細い笑みで。

 

直葉

「じゃあね、お兄ちゃん。また来るよ」

 

返事のない兄に挨拶だけを投げて直葉は病室を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チチェ

「OH-!今日もとってもCUTEね、スグ~♪」

 

直葉

「わわわ!?チチェさん、激し過ぎで―――むぐ~!?」

 

可愛いものに目がないチチェはどうやら直葉が気に入ったようでスキンシップも

激しい。というより女性同士だが身長差があり過ぎて抱えられていた。

 

「それにしても俺を次元航空船の代わりに使うとはいい度胸だな、おい」

 

士、基、ディケイドには次元空間を渡る力があってそれを利用すれば航空船に乗ら

なくても世界移動が可能なようで一緒に連れてきたらしい。

 

ユウスケ

「そんな事言うなよ。折角、こうやって可愛い子が付き合ってくれるんだから」

 

「かわいい子?まだまだ子供だろうが」

 

直葉

「むぅ~・・・・」

 

ツバサ

「お前もひねくれた性格は子供と大して変わらんだろうが、士」

 

「何!?」

 

直葉

「へへっ~ん!士さんだって十分にすぐ怒るお子様じゃないですかーだ!」

 

「このクソガキ・・・!おしりペンペンじゃ済まさねぇぞ、おい、待て!」

 

直葉

「鬼さん、こちら!手の鳴る方へ~!」

 

そんなある意味では微笑ましいやり取りをしている2人を笑いながら見つめていた

ツバサ達だったのだがユウスケがあるモノに目を止める。

 

ユウスケ

「SAO事件・・・?尚も被害者増加、ナーヴギアの解析も進まない状況・・・?

 何だかそこら中のニュースとか新聞に載ってるけどそんな大事件なのか?」

 

少し顔を曇らせたが直葉が説明した。

 

直葉

「ソードアート・オンライン、通称『SAO』っていうALOと同系列のゲームな

 んです。ただ1つの事を除いては」

 

その言葉に驚きの声を上げる面々。

 

「ゲームで人が死ぬ?そんなゲーム聞いた事ないぞ」

 

ユウスケ

「俺も体験したけどどう考えたって人を殺せるようなものじゃないぞ。あれでどう

 やって人が殺せるっていうんだ?」

 

直葉

「わたしも詳しい事は分からないんですけどSAOにログインするためにはさっき

 ニュースであった『ナーヴギア』じゃないと不可能でそのVRマシンの電磁パル

 ス発生装置がどのものより強力でそれが脳を破壊するらしいんです」

 

ツバサ

「アミュスフィアも同じ原理だけどかなり電磁パルスは弱めれてるから衝撃はあっ

 ても死ぬほどの衝撃は与えられないんだったか」

 

チチェ

「にわかには信じられない話ですネー」

 

だがニュースを見る限りでは現実に多くの人が死に今現在も解決策はないようだ。

 

直葉

「・・・・・」

 

ツバサ

「直葉?」

 

ハッと我に返った直葉がすぐに笑顔を取り繕ってツバサの腕を引く。

 

直葉

「ほら、ほら!こんな辛気臭い話は終わり!買い物行こ!買い物ー!」

 

ツバサ

「あ、ああ」

 

「おい!人を置いてくなっての!」

 

ユウスケ

「俺らも行くか」

 

チチェ

「OK~♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

買い物を楽しんでいる直葉とチチェ達を見つめながらツバサはエースと話をしていた。

 

エース

「シカシミョウダナ ブンカイモデキズ ガイブカラノ カイジョニスラハンノウ

 シテ シヨウシャヲ シボウサセルトハ」

ツバサ

「今、ティアと連絡を取ってる・・・あっ、出た。俺だ、ツバサだ」

 

ティア

(どうしたの?今日は直葉ちゃんと買い物だったでしょ?)

 

ツバサ

「聞きたいことがある。お前の方でSAO事件やナーヴギアについて知らないか?」

 

ティアナ

(・・・そっちではかなり大事になってるから知るのも当然ね。実はその事件につ

 いて言えばその世界だけの問題じゃない。犠牲者はこっちにもいるのよ)

 

エース

「ミッドチルダニモ SAOニログインシタ モノガイルノカ ティアナ」

 

ティアナ

(ええ。こっちはまだ小規模だから、それにALO管理会社からも事態が大事にな

 る事を危惧して公にはされていないけど。それがどうしたの?)

 

ツバサ

「いや、直葉の奴がそのニュースなんかを見た時の顔が気になってな。まぁ・・・

 下手にそれを詮索するのも無粋なのかもしれないがな」

 

ティアナ

(・・・直葉ちゃんを疑うわけではないけれどわたしの方で一応、調べてみるわ。

 もし万が一ならわたし達の方で何か力になれるかもしれないし)

 

ツバサ

「すまん、ティア」

 

ティアナ

(いいのよ。それよりちゃんと直葉ちゃんのエスコートはしないと駄目よ?士とユ

 ウスケじゃ、そういうの出来そうになさそうだから?それじゃーね」

 

そこで通信が切れてまさかSAO事件が次元を超えたモノだったとは思わなかった。

 

ツバサ

「だけど一体何が目的なんだ?人質として金を要求するわけでもない、何かを求め

 るわけでもない。ただプレイヤーを閉じ込め、死のゲームだけをやらせるなんて」

 

エース

「ワレワレデハ リカイノオヨバナイ リョウイキナノダロウガ サスガニ デン

 ノウセカイデハ ストライカーモ タタカイヨウガナイ」

 

ツバサ

「そのために管理局があるんだ。ティアだって調査してるんだし、直に解決するさ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ツバサ

「何?あいつの兄貴がSAOにログインしてる?」

 

ティアナ

「ええ、しかももう2年も前にね。SAOが発売したころからのログインみたいね」

 

それから数日後にティアナから連絡が入り、調べたところ直葉の兄で『桐ケ谷 和

人がSAO発売からのログインですでに2年、ログインし続けていた。

 

ティアナ

「この間のツバサの発案からSAOログイン者を対象に治癒カプセルを何台か配備

 することになったみたいね。骨や筋力も弱ってるだろうから」

 

弱ってしまった骨や筋肉を修復出来る医療カプセルを何台か配備し、時間は掛るが

現実に復帰した時にでもすぐ生活に戻れる配慮のようだ。

 

ツバサ

「それにしても2年もかけて尚クリア出来ないってのはどういう事なんだ?」

 

ティアナ

「情報によればすべての100層のステージがあってそれぞれの層をクリアしない

 といけないそうよ。それに上にいけばいくほど強力な敵みたいだし、ゲームオー

 バーは直接の死、慎重になってるんでしょうね」

 

ツバサ

「直葉の奴が少し様子がおかしかったのはそういう事だったのか」

 

ティアナ

「ツバサ、これについてはあまり・・・・」

 

ツバサ

「分かってるよ、知らないふりしていつも通りに接するさ。明日はユウキ達の施設

 に言ってサッカー教室を開く予定なんだ」

 

異世界交流の一環としてウイングスとガーデンの患者達とでサッカー交流をする事

になったのだ。もちろん、外に出る事が出来なかったり、足に対して障害がある子

などの事も考えてこちらの世界で使っているサポートロボット達も連れて行く。

 

このロボット達は手足を失った人達の代わりで手となり、足となってくれるものな

のでそういった配慮やイベントなども考えられている。

それに事前にウイングスの試合などを編集したビデオを送り、彼らのプレーを見て

会ってみたいや、サッカーをやってみたいと言ってくれたらしい。

 

ティアナ

「わたしも同行させてもらうわよ。向こうで現地調査もしないといけないし」

 

ツバサ

「ああ。向こうのクラブチームとも練習試合をするから観れるなら観に来いよ」

 

ティアナ

「もちろん、行かせてもらうわよ」

 

時間があればツバサもティアナの調査に協力する手筈でミーティングを終えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あくる日、直葉はいつものように兄の病院に見舞いにきていた。

だがこの日は病院は物々しい雰囲気であり、白服の男達が何か変なカプセルを持ち

出しているのだがその中に見えたのは別室で入院していたSAO患者だった。

 

看護婦

「困ります!一体、どの行政の許可を得てこんな事をしているんですッ!唯でさえ

 安静にしていないといけないのに無理に移動させるなんて!」

 

白服の男

「我々はこの事件の早期解決のために国から要請を受けている機関。一般のあなた

 方に詳しい説明をする義務はない。我々の指示に従っていただければよい」

 

医師たちの静止など構わずに患者の搬送を続けるのだがその1つに和人がいた。

 

直葉

「ちょっと待って!この人はわたしの兄です、親族の許可も無しにやる気ですか!?」

 

白服の男

「これはこの事件を解決するために行う事。一個人の内情など1つ1つ把握する必

 要はない。事件解決の糸口になるのだがから光栄に思う事だ」

 

直葉

「ふざけないでッ!!お兄ちゃんを返して!」

 

そういって掴みかかろうとしたのだが軽々と跳ね飛ばされて尻餅をついてしまう。

 

???

「おいッ!何やってんだ!!」

 

そこに割って入ったのは1人のスーツにネクタイというリーマンのような恰好の

男性で見ると赤い大型のスポーツカーが止まっていた。

 

白服の男

「君も邪魔をするのかね?わたし達は国の要請を受けたのだよ。名を名乗りたまえ」

 

彼の名前は『泊 進之介』。警察官のようだ。

 

進之介

「国だと?お前らがやっている事は調べさせてもらった、国にも連絡を取ったが

 そんな事を決めた覚えもないし、お前らの存在も知らないようだけど?それの

 どの口が国の要請なんて言葉を言えるんだ、説明してみろ!」

 

白服の男

「・・・・・・・よもや警察がしゃしゃり出てくるとは思わなかったよ。下等な

 人間が我々新種族『ミュータミット』の資金源になれるというだけさ」

 

そういった男に捕まれて進之介もそれなりに体格のいい方なのだが軽々と投げ飛

ばされて地面を転がる。直葉も心配そうに駆け寄った。

 

直葉

「大丈夫ですか!?」

 

進之介

「大丈夫、大丈夫・・・。君の家族も絶対に行かせないから待っててくれ?」

 

立ち上がって男に立ち向かおうとする。

 

白服の男

「下等な猿がもう少し痛い目を・・―――――ッ!?」

 

刹那、その顔が変形して止まっていた大型のトラックに顔面から叩き込まれた。

 

進之介

「お前は・・・・ッ!」

 

ツバサ

「あぁ、悪い、悪い。目の前に邪魔以外の何物でもない虫けら以下のゴミがあった

 から思わず蹴っ飛ばしちまったよ。悪いね、ゴミと一緒に蹴っちまって」

 

現れたのはツバサで足にはスパークが奔っているのを見ると波紋で強化した蹴りを

叩き込んだようで歯がいくつか折れて抜けるという酷い顔になっていた。

 

白服の男

「き、貴様ぁ・・・!!ッ!お前は・・・ツバサ・ハヤカゼ・・・!」

 

ツバサ

「こっちの国の要請受けた組織が何で別世界の俺の名前知ってるんだかな~?いい

 加減化けの皮剥がれてるんだ。さっさと白状しろよ、不審者共。いや・・・あん

 たらは財団Xとでも言った方がいいかな?」

 

進之介

「財団X・・・やっぱりあの大樹って奴が言ってた事は間違いじゃなかったんだな」

 

ツバサ

「大樹・・・?士の言っていた怪盗ライダーだったか」

 

白服の男2

「我々の事もすでに調査済みというわけですか。管理局の回し者」

 

ツバサ

「回し者とはずいぶんだな。お前らこそ今度は誰の腰巾着になったんだ?士、お前

らにはディケイドと言った方が良いか?あいつから話は聞いてるよ」

 

白服の女

「おのれ・・・ディケイドめ」

 

白服の男3

「おい、もうこれでいい。車を出せ」

 

しかし発進したけたところでいきなり車体が沈み込んで見てみるとパンクしていた。

 

チチェ

「NO~、NO~。逃げようたってそうはいかないヨ。YOU達、全員・・・OUTネ」

 

どうやらチチェがダブルバレルガンでタイヤを撃ち抜いていたらしい。

 

白服の男1

「丁度いい、依頼人の計画にはお前も邪魔の1人に入っていた。ここで我らミュー

タミットの性能と管理局への見せしめとして倒れてもらおうか」

 

白服の男2

『テラー!』

 

白服の男3

『ナスカ!』

 

白服の女

「はぁ・・・・」

 

男の2人がUSBメモリのようなものを首にある模様に刺し、さらに女性の方はス

イッチのような機器を操作し、そこに一角獣座が現れて最初の男はその体が変化し

て一見するとドラゴンのような竜人形態になった。

 

直葉

「か、怪物・・・!?」

 

腰が抜けてしまったのか、立ち上がる事が出来ない直葉の前にツバサが立つ。

さらには進之介とチチェの2人もそれぞれ左右に立った。

 

直葉

「だ、駄目だよ、ツバサ!ここは現実でALOとは違う!あんなのに勝てないよ」

 

ツバサ

「お前にもまだ見せてなかったな、俺の本当の姿ってのを。エース!」

エース

「リョウカイダ ツバサ!」

 

エースがドライバーモードになり、腰に装着される。

 

ツバサ

「そこの警官さん、危ないからここは俺達に任せてくれないか?」

 

チチェ

「そうそう。この怪物達はわたし達が相手をしまース!ミリア、SET!」

ミリア

「リョウカイヨ チチェ」

 

だがこれに笑みを浮かべて2人のドライバーを見て確信めいた言葉を言った。

 

進之介

「それなら心配ない。どうやら俺達は同じ仲間みたいだからな、だろ、ベルトさん!」

 

すると何かミニカーのようなものが道路を自分で作りながら現れてそれにはベルトが

一緒に乗ってきており、それを腰に巻くとそれが喋りだした。

 

ベルトさん

「まさかわたしと同じようなタイプのドライバーがあるとは興味深い」

 

エース

「オォ・・・マサカドウギョウシャダッタトハ」

 

ミリア

「セケンハセマイモノネ。トリアエズハ ヨロシクデイインカシラ?」

 

ベルトさん

「もちろんだ。さぁ、行くぞ、進之介!」

 

進之介

「ああ!」

ベルトさん

『START Your ENGINE!』

 

ツバサ

「エース!」

エース

『STARTING READY?』

 

チチェ

「ミリア♪」

ミリア

『STARTING READY?』

 

それぞれがドライバーを操作して変身待機音が響き渡り、直葉も息を飲んで見守る。

 

進之介

「変身!」

ベルトさん

『DRIVE!Type SPEED!』

 

ツバサ

「変!身ッ!」

エース

『KICK OFF!』『№ZERO・・・フォ!ワード!』

 

チチェ

「TRANS FOAM!」

ミリア

『KICK OFF!』『№FIVE・・・エアー!マスター!FLY HIGH!』

 

それぞれが変身エフェクトに包まれて3大ライダーが姿を現す。

 

サドンダス

「ストライカーとエアマスター以外にも仮面ライダーが・・・」

 

直葉

「仮面・・・ライダー?」

 

ドライブ

「仮面ライダードライブ、おい、財団ⅹ・・・一っ走り付き合えよッ」

 

ストライカー

「さぁ、試合開始だ!」

 

エアマスター

「OK♪」

 

そしてドライブ&ストライカーでサドンダス・テラー・ナスカの3体、そしてエア

マスターはユニコーンと戦闘に入る。

 

テラー

「むぅんッ!」

 

ナスカ

「はっ!」

 

ストライカーはテラーとナスカの2体を相手にし、サドンダスはドライブが相手を

はじめて流れるような体術から相手の攻撃を捌きつつ、隙を伺う。

 

ストライカー

「ハッ!」

 

至近距離からクラブガンソードの射撃を撃ち込み、今度は双剣モードに切り替えた。

 

『SHOES ARM!DUALBLADE!」

ストライカー

「おら、どうした!随分とぬるいな、ハァアアッ!!セイッ!」

 

テラー

「なんだ、こいつはッ!?データにあった映像と強さが違っているぞッ」

 

ストライカー

「いつの俺を見たか分からないが昨日の俺に今と未来の俺が負けるかッ!!」

 

サドンダス

「ヌゥオォッ!!」

 

ドライブ

「って硬ぇ!こいつ尋常じゃなく硬い!?」

 

そんなドライブを見てふとその腕につけている『シフトブレス』の形状を見て自分

の腕のシューズユニットの接続部の形状を見る。

 

エース

「コレハナカナカ オモシロソウジャナイカ?ツバサ?」

ストライカー

「物は試しだ、ドライブ!こいつをつかえッ!」

 

双剣の一本をドライブに投げてそれとナックルとエッジシューズも渡した。

 

ドライブ

「ってドライブでそっちのシステム使えるのか、ベルトさん、いけそうか?」

ベルトさん

「ふむ、どうやら互換性の高いシステムを搭載しているようだ。やってみろ、進之介」

 

言われたとおりに双剣の一本にナックル、そしてシフトブレスにエッジシューズを

セットして起動させてみると本当に使用が可能なようだ。

 

『SHOES ARM!KNUCKLE!』

『タイヤコウカーン!エッジ!』

 

するとドライブの愛車であるトライドロンから青いラインの入ったタイヤが射出さ

れてタイプスピードのタイヤと交換されてその両足に鋭利な刃が装着される。

そしてドライブの腕にナックルが装備され、それによる打撃を放つ。

 

サドンダス

「ぬぅっ!」

 

ドライブ

「効いてる!これもおまけだ!」

ドライバーさん

「EDGE!EDGE!EDGE!」

 

切断力の上がったエッジの連続蹴りが炸裂して体から火花が散る。

 

ドライブ

「向こうのが使えたんだからこっちのも使えるんじゃないか、はい、パス!」

 

そういって今度はドライブからストライカーに紅いシフトカー『タイプスピード』が

渡されてそれをシューズブレスにセットし、起動させてみる。

 

エース

『DRIVE SHOES!SP!SP!SP!SPEED!』

 

するとシューズに車輪と小型のブーストが装備されて意識を集中させて一瞬のブー

スト噴射で加速し、超速斬りで斬り抜けると急ブレーキでドリフトしながら今度は

加速蹴りをくらわせてローラースケートをしているような感覚になる。

 

エアマスター

「へぇ~?ねぇ、ねぇ、ドライブ!わたしにも貸してちょうだいネ!」

 

ユニコーン

「貴様、人との勝負を無視して何をしてい―――ッ!」

 

軽く攻撃を避けて足払いで思いっきり前のめりにこけさせてさらに追撃してくるの

だが悉く避けられて攻撃が当たらない。

 

エアマスター

「アナタ、攻撃が直線Onlyで分かりやす過ぎネ。shotッ!」

 

ユニコーン

「ぐあっ!?」

 

ドライブ

「だったらこれ使ってみろ!」

 

そうしてドライブのシフトカーホルダーから飛び出したのはオレンジ色のシフトカ

ーでチチェの手元に停車するとクラクションを鳴らして飛び跳ねる。

 

エアマスター

「Oh♪とってもCUTEな子ですね、よろしくネ?Chu♡」

 

マックスフレア

「くぁwせdrftgyふじこlp;」

 

オレンジ色のシフトカー名称『マックスフレア』はその場でスリップ事故を起こし

たかのように回転しながら変な機械音を鳴らしていた。

 

ベルトさん

「どうやらマックスフレア照れすぎてオーバーヒートしてるみたいだね~」

ドライブ

「おい!?しっかりしろ!!今戦闘中だぞ!?」

 

エアマスター

「それじゃマックス?いっくよー!」

マックスフレア

「!」

ミリア

『DRIVE SHOES!Max!FL!FL!FL!FLARE!』

『HIGH JUMP!』

 

ユニコーン

「うあああああああああああ!?!」

 

焔を纏いながら飛び上がり、上空から炎を付与した空圧弾を雨霰と降らせた。

 

ドライブ・ストライカー

「「ハッ!ハァッ!!セイッ!フッ!ハァッ!!」」

 

そしてドライブは専用武器『ハンドル剣』、ストライカーは片手剣に戻して3体相

手に押しながら息の合った連係攻撃を繰り出す。

 

ストライカー

「まさかこの世界にも仮面ライダーがいたとはね」

 

ドライブ

「俺も実は別世界から来たライダーなんだけどな。大樹のライダー、ディエンドの

 力でこっちで追ってる事件の大本がここだって話なんだ、ビンゴだったぜ!」

 

テラー

「こいつの力を使わせてもらう、テラードラゴン」

 

頭部につけていた頭飾りだと思っていたモノが巨大なドラゴンへと変化して2体に

襲い掛かってくる。

 

ナスカ

「この速力に追いつけるか!」

 

高速移動で目にもとまらぬ攻撃をしかけてくるのに対応しきれていないようだ。

 

ストライカー

「ドライブ、これ使えッ!」

 

そういってソニックシューズをドライブに渡し、自身は別形態へと変身する。

 

ドライブ

「どうなるか、分かんないけどお前も力を貸してくれ、シャドー!」

シャドー

「!」

 

逆にドライブからは紫色のシフトカー『ミッドナイトシャドー』が手元に入った。

 

エース

『NEWFIELD RIDER!』『CALL!グリーーッド!アイアーン!!』

 

グリッドアイアンに変身して真正面からテラードラゴンの突進をΔブリッツで受け

止め、少し裏に後退させられそうになるがシャドーの力を借りる事にした。

 

ストライカー

「頼むぜ、シャドー!」

エース

『DRIVE SHOES!SHA!SHA!SHA!SHADOW!』

 

するとグリッドアイアンの分身体が一気に6体現れてその手から紫色のオーラ手裏

剣を放ってテラードラゴンを攻撃し、怯んだところにΔブリッツを叩き込む。

 

ストライカー

「こっちもいくぞ、ベルトさん」

ベルトさん

『タイヤコウカーン!ソニックシューズ!!』

 

今度は翠色のラインが入ったタイヤが射出されてそれと交換されるとストライカー

と同じ空圧弾用のエアー口のあるレッグ装備になった。

 

ナスカ

「それがどうした、くらえ!」

 

しかしそれと同等レベルの速力で行動が可能になったドライブはハンドル剣を操り

ナスカと乱撃戦を繰り広げるのだが次第に速度で上回り、ソニックシューズの速度

にハンドル剣のハンドルを回転させた切断力アップの効果もいれ追撃する。

 

ベルトさん

『ターン!』

 

ナスカ

「がぁっ!?」

 

ドライブ

「まだまだギア上げてくぜ!」

 

ハンドル剣のシフトランディングパネルにソニックシューズをセットし、ハンドル

回した後にクラクションエンダーに触れると必殺技が炸裂する。

 

ベルトさん

『ドリフトカイテーン!』『ヒッサーツ!フールスロットル!!』

 

それと同時に超高速でドライブが襲い掛かり四方八方から回転斬の嵐を浴びせかけ

て最後に最大加速からの牙突一閃がナスカを貫いて爆発する。

 

ストライカー

「こっちも決める」

エース

『GOAL!GOAL!!GOAL!!!』『VICTORY SHOOT!』

 

シャドーの力も付与されたのか一列にグリッドアイアン4体の分身が現れてそれぞ

れがテラー本体とドラゴンに連続Δブリッツを浴びせかけ乍ら、2体を一か所に集

めたところに本体のストライカーが突進する。

 

ストライカー

「トライエンド・ドライブッ!!!」

 

全身砲弾によるドライバーエネルギーを纏ったΔブリッツが決まり、爆散した。

 

サドンダス

「役に立たない奴らめ。新人類になる資格もないはッ!」

 

ストライカー

「おおッ!!」

 

さすがに幹部の中でも上位クラスなのかサドンダスの戦闘能力は高く、Δブリッツ

ですら軽々と受けきって跳ね除けてくる。

 

ストライカー

「グリッドアイアンのパワープレイが通じないッ!?」

 

ベルトさん

「進之介、こちらもパワープレイで援護だ!」

ドライブ

「ああ!」

ベルトさん

『DRIVE!Type WILD!』「GO!GOGOGOGO!W-W-W-WILD!

『Don't STOP Your BEART!』

 

すると今度は黒をベースとしてタイヤが今度は右肩の取り付け部分に移動して、ア

メリカのパトカーとアメフト選手をモチーフにした容姿に変化する。

 

ストライカー・ドライブ

「「ハッ!!」」

 

2人同時のショルダータックルを叩き込むとこれはダメージは通ったようだ。

 

ベルトさん

『ターン!』『Uターン!』

 

エース

『HARDSHOES!ATTACK!』

 

パワフルな斬撃の連撃に加えてブリッツボールのハードアタックを畳みかけて隙を

与えない多段攻撃でサドンダスを押し切っていく。

 

エアマスター

「それじゃ、そろそろFINISHネ!マックス、Are You READY?」

マックスフレア

「!!」

 

ミリア

『DRIVE SHOES!FL!FL!FL!FLARE!』

『GOAL!GOAL!!GOAL!!!VICTORY SHOOT!』

エアマスター

「ハッ!」

 

遥か上空にまで飛び上がって全身に焔を纏ったまま急降下。そして空中を足場にユ

ニコーン目掛けて飛び込み前転からの飛び蹴りを放つ。

 

エアマスター

「エアフォールキック!フレア!」

 

必殺が直撃してユニコーンは爆散し、そこから変身者の女性が吹き飛ばされて気絶した。

 

エアマスター

「VICTORY GOAL~♪」

マックスフレア

「♪」

 

ドライブ

「あいつ・・・俺の時より焔が強烈になってる気がするんだけど・・・・」

ベルトさん

「彼も男の子だからね~、仕方がないさ」

 

ストライカー

「馬鹿なことやってないでケリをつけるぞ、エース」

エース

「ソロソロ フォームチェンジダ。ユウスケト レンシュウシタアレヲ タメソウ」

『STARTING READY?』

『KICK OFF!』『№ZERO・・・フォ!ワード!!』

 

ドライブとストライカーの2人が並び、サドンダスが全身からオーラを放出して強

力な技を発動しようとしている。

 

ストライカー

「全身から放出する波紋を左足に集中させる」

 

すると左足に収束された波紋がスパークのように火花を散らしスイッチを押す。

 

エース

『GOAL!GOAL!!GOAL!!!VICTORY SHOOT!』

 

ベルトさん

『ヒッサーツ!』

 

ベルトのイグニッションキーを起動させた後にシフトブレスのボタンを押してシフ

トカーを一回倒すとまた発声音が鳴った。

 

ベルトさん

『フールスロットル!STRIKER ATTACK!』

 

エース

『HARDSHOES!Type SPEED!』

 

Vシュートにシューズブレスの力と波紋も加えて拘束用のエネルギーボールを形成

してそれを放とうとしたらドライブも理解していたのか彼も同じ拘束用エネルギー

ボールを形成して二重の拘束弾で動きを封じる。

 

ドライブ

「さて行きますかッ!」

 

トライドロンがドライブの周りを周り高速で旋回し、敵を交互に蹴りつけて反射と

加速を繰り返し連続蹴りをくらわせているところにストライカーも駆け出す。

一歩足を踏みしめるたびに焔とスパークが上がり、徐々に巨大になっていく。

 

ストライカー

「はっ!」

 

飛び上がり、トライドロンを越えて中央で動かぬ的になっているサドンダスとの距

離でタイミングを計り、空中で回転を加えてドライブと共に気合諸共、突撃する。

 

ドライブ

「ハァッーーーーーー!!!」

 

ストライカー

「おりゃあああああああああああ!!!!!」

 

重い打撃音と共に凄まじい大爆発が起きて辺り一帯を粉塵が舞い、炎が上がった。

 

直葉

「ツ、ツバサーーーー!!」

 

そんな直葉の呼び声の後にゆっくりと粉塵が晴れてきてそこには変身が解けた2人がいた。

 

ツバサ

「勝利のVゴール・・・決めたぜ?(bッ)」

 

ベルトさん

「Nice DRIVE!(b)」

進之介

「おう!(bッ)」

 

直葉

「よ、よかった・・・・」

 

安どのため息を漏らしてツバサ達に駆け寄る直葉だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

直葉

「驚いたよ、ツバサって現実でもあんな風にヒーローに変身出来たんだね」

 

ツバサ

「まぁ、ALOでヒーローなのかは別として仮面ライダーっていうヒーローの名前

 には今じゃ愛着があるけどね」

 

進之介

「2人共、運び出された患者も全員病室に運び込みが終わったよ。にしてもディエ

 ンドにも驚いたけどここでも仮面ライダーに会えるとは思わなかったよ」

 

ここで改めて自己紹介をしあう。

 

進之介

「俺は仮面ライダードライブ、泊 進之介。こっちは相方のベルトさんだ」

ベルトさん

「よろしく頼む。あぁ、それとあれはトライドロンというわたし達の愛車だ」

 

ツバサ

「俺はツバサ・ハヤカゼ。こっちは相棒のエースでこっちはチチェとミリア」

エース

「ヨロシクオネガイスルヨ」

 

チチェ

「ciao♪」

ミリア

「ジンコウAIナビ、ミリアヨ。ヨロシクネ」

 

ツバサ

「それと俺の友達の桐ケ谷 直葉だ」

 

直葉

「よ、よろしくお願いします!」

 

ツバサ

「まさかSAO患者を狙ってくるとはな・・・財団Xめ、一体、何が目的だ?」

 

進之介

「SAO・・・ってことはこの世界で間違いないらしいな」

 

エース

「ソウイエバ ナゼキミタチハ コノセカイニディエンドトヤッテキタンダ?」

 

話しによると彼らは『ロイミュード』と呼ばれる怪人と闘っているらしく、ある時

の戦いで彼らから自分たちの願いを叶える強大な力『ザ・シード』と呼ばれるアイ

テムがあり、それは電脳世界に眠っていてその話をある男から聞き、それを手に入

れるためにその世界にいくための手段を探していたという。

 

直葉

「ゲームのアイテムで現実の願いを叶える・・・?どういう事・・・?」

 

進之介

「それは俺にも分からない。もしかすると何かのデータでそれによって作るモノが

 あいつらの願いを叶えるような強大な力『ザ・シード』になるのかもしれない」

 

そして先ほど意識のある財団Xの幹部をかけつけたティアナ達がミッドチルダへと

連行して事情聴取を始めているので関連性もあるのかもしれない。

 

直葉

「というより何でツバサがこの病院に・・・?」

 

ツバサ

「んっ・・いや、なんだ。お前が前にSAOの話をした時の顔が妙に気になってな

 。んで何か助けになれねぇかと思ったんだが・・・どうにも無茶らしいな」

 

いくらなんでも電脳世界ではストライカーは戦えない。こちらから出来るとすれば

この事件の首謀者を見つけてやめさせるくらいである。

進之介も首謀者を見つけ、SAO自体を停止させればロイミュードの野望も阻止で

きると考えたのかツバサにティアナ達との捜査連携の要請を頼まれた。

 

ツバサ

「分かった、俺の方からティアに言ってみる。仮面ライダーの戦力が増えるんだ。

 たぶん快諾してくれると思う」

 

ベルトさん

「助かるぞ、ツバサ(b)」

 

直葉

「ツバサ・・・この事件、解決出来るの・・?お兄ちゃん、助かるの?」

 

ツバサ

「安心しろ・・・って言ってやりたいところだけどこればかりは俺も分からない。

 俺も首謀者の捜索を手伝うよ、他に方法ってのもなさそうだしな」

 

そういって一度、ツバサと進之介の2人はミッドチルダへ向かう事にした。現場

の方は駆けつけた管理局員が既に鎮静化させており、直葉も帰宅許可が下りたの

で兄の無事を確認した後、帰すことになった。

 

ツバサ

「どうにかしてみるからお前は親御さん達の心配を少しでも和らげてやれ。そう

 いうのは家族じゃないと出来ないだろうから。頼むよ」

 

直葉

「うん、ツバサも気を付けてね」

 

進之介

「それじゃ案内頼む、ツバサ」

 

そして2人はゲートを通ってミッドチルダへと向かっていった。残った直葉も帰

ろうと踵を返したのだがその眼に何か光るモノが映った。

 

直葉

「あれは・・・・?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ツバサ

「黙秘を続けてるようだけどすぐ自白するようになるだろうな。はやてが聴取に入

 ったようだし、あの策士の前じゃあれぐらい赤子だろうしな」

 

自分の寮の部屋に戻ってきたツバサは一息ついた。

進之介達も今日はここで休むことになったようでエースはミリアと共にベルトさん

と異世界ドライバー交流(?)をしている。

 

ツバサ

「・・・・んっ?ALOのメールボックスか・・・え~と・・何だ、レコン?」

 

いつもなら色々と題名をつけたメールを送るレコンから無題のメールが送られて

きて珍しいなと思いつつ、メールを開いて文面に目を通す。

 

ツバサ

「――――ッ!?」

 

それを見た瞬間に驚きの表情に変わったツバサはすぐにジャケットを乱雑に着直

すと慌てた様子で部屋を出て大部屋にいたエースの元に駆け寄る。

 

ツバサ

「エース!!すぐに直葉の世界にいくぞ、士!ゲート役をまた頼む!」

 

「どうしたってんだ、そんな血相変えて。お前らしくもないな」

エース

「一体、何があったというだ」

 

進之介

「おい、落ち着けって。呼吸がめちゃくちゃだ、一体、何があったってんだ?」

 

ツバサ

「直葉が・・・」

 

集まってきたティアナやなのは達も只ならぬ彼の雰囲気に表情を引き締める。

 

ティアナ

「直葉ちゃんがどうしたのよ、ツバサ」

 

ツバサ

「SAOにログインしたらしい・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここは直葉の兄・和人が入院している病院。

そこに2台のバイクと一台のスポーツカーが停車し、慌ただしく人が中に入る。

 

ツバサ

「翠さん!!」

 

「ツバサ君・・・、士さん達まで」

 

この人は直葉と和人の母親で『桐ケ谷 翠』。こちらで直葉から紹介を受けて顔

見知りであり、ゲームなどの話で何度か盛り上がったこともある。

 

ツバサ

「翠さん・・・直葉がSAOにログインしたって本当ですか・・・・?」

 

何も言わずに病室を開くとそこにはアミュスフィアとは違うVRマシン、ニュー

スでも見た事がある『ナーヴギア』を被り眠る直葉の姿があった。

 

「この馬鹿が・・・なんでこんな真似を・・・!自分からデスゲームに行きやがって」

 

進之介

「直葉ちゃん・・・なんで」

 

「ツバサ君、直葉の部屋にあなた宛に手紙があったの」

 

ツバサ

「手紙・・・?」

 

受け取った手紙を開いてみるとそこには少し震えた文字で手紙が書かれていた。

 

 

 

ツバサへ

 

たぶんこれを読んでいる頃はわたしはもう話せない場所に行っていると思います。

始めに言っておきたい事は    ごめんなさい。

あれだけ心配して忠告もしてくれたのに約束を破ってごめんなさい。

 

でもわたしはSAOにログインします。お兄ちゃんを助けに行きたいんです。

他の病室でSAO患者の人達が死んでいって今度はお兄ちゃんなんじゃないかって

病室を開けるたびに怖くて・・・わたし耐えられそうにない。

 

でもツバサから勇気を貰えてこうしてようやく決心する事が出来ました。

あなたのサッカーをしてる姿だとか助けてくれた仮面ライダーの姿とかそんなあな

たの姿が眩しくて現実の世界でツバサが事件解決に動いてくれるって言った時もツ

バサは自信なさそうにしてたけど夢と希望が持てました。

ツバサなら必ず事件を解決してくれる。もう現実の事を知ることが出来なくなるけ

どそっちにあなたがいると思うだけでも十分過ぎるくらい。

 

だからわたしも自分でフィールドを決めました。わたしはお兄ちゃんを助けるため

に大切なモノを手放さないためにSAOに足を踏み入れます。

正直言ってとても怖いけど・・・ツバサが事件を解決してくれるって信じてるから

向こうでは無理無茶しないで待とうと思います。

でもお兄ちゃんの無事だけは自分の目で確かめたい、とても我がままだと思うけど

お母さんとお父さんにも迷惑も心配もかけちゃって悪い子だと思うけどこれだけは

わたしは譲れない・・・でもやっぱりごめんなさいって言いたいです。

 

士さんとかティアさんにもお礼を言っておいてね。少しの間だけど皆さんと一緒に

買い物にいったり、遊びにいったり、馬鹿やって大笑い出来たのがとても楽しかっ

たし、それもわたしにとって後押しになりました。

 

最後にまた会えたら・・・ツバサの試合、また見たいです。その前にツバサからす

ごく怒られそうだけど今からちょっとしたお願いごとかな?

それじゃ行ってきます

 

 

 

 

 

 

 

ツバサ

「桐ケ谷・・・直葉・・・」

 

ティアナ

「わたしが軽率だったせいだわ。逮捕した男が言った積荷のリストにナーヴギアも

 あった。それを聞く前に捜索した時、見つからなかったのを直葉ちゃんが見つけ

 て・・・それを使ってログインしたんだわ」

 

その場に座り込んで拳を握るティアナを支えて立ち上がらせる進之介。

 

進之介

「悔しがってるだけじゃ始まらない。どんな理由にせよ、直葉ちゃんは走り始めち

 まったんだ、俺達が彼女を助けるには俺らも走るしかない」

 

ティアナ

「分かってる・・・分かってる!何としてでもすぐに首謀者を見つけ出す」

 

SAOにログインする方法はあったのだがすでに管理局でナーブギアは全て回収さ

れ、ミッドチルダの兵器によってすべて破壊処分されていた。

最早手段としては現実世界から事件を解決するしか方法は残されていない。

だがツバサは手紙を握りしめたまま眠る直葉にそして自分自身に怒りにも似た表情

で言葉を吐き捨てる。

 

ツバサ

「俺はそんな夢や希望や勇気を与えるためにプレーしてるわけでも仮面ライダーに

 なったわけでもねぇんだよ、このバカ直葉・・・ッ」

 

(なんで気づかなかった、あいつがおかしかったのも表情をしてたのも気づいてい

 た。ナノになんで何もしてやらなかった、自分じゃいけない世界だからってあい

 つの変化にも碌に気付いてやれないであいつを禄でもないフィールドに・・・)

 

ティアナ

「・・・サ!ツバサ!」

 

ツバサ

「ッ」

 

ティアナ

「しっかりしなさい!あんたに託して直葉は行ったのよ、だったらシャキッとしなさい!」

 

進之介

「まずは対策を考えよう。俺達に出来るのは現実からどうにかする事だけだ」

 

??

「なら・・・他に方法があるとしたら」

 

一同

「!」

 

振り返った先には黒のショートヘアーにネクタイ、スラッグス、白いコート姿の

男性が立っていて視線をツバサに向ける。

 

ツバサ

「あんたは・・・・」

 

??

「危険を承知でなら彼女を助けられる手段はあると言ったんだ」

 

進之介

「誰だ、あんたは。名前を名乗れ」

 

茅場

「茅場・・・『茅場 昌彦』。SAOとナーブギアの開発ディレクターをしてい

 たものだよ。まぁ・・今現在は全て奪われてしまったけれどね」

 

「その無様にもデスゲームに利用された駄作を作った製作者が何の用だ。まさか

 責任を取って自害しますとでも言う気か?」

 

茅場

「そこまでの度胸はわたしにはない。だがツバサ・ハヤカゼ君、君はどうかな?」

 

ツバサ

「何?」

 

茅場

「実はわたしも今回の事件の首謀者に捕まっていてね、運よくアジトを見つけた警

 察に保護されたが奴らの会話の中で君の名前と邪魔者としてストライカーの名前

 も出てきた、そしてALOでの君の活躍もね」

 

そういって取り出したのはなんとナーヴギアだった。

 

ティアナ

「それは!?管理局が全て破棄したはず・・・!」

 

茅場

「これはわたしが最初に開発したモノだ。奴らによって改造はされてしまったが

 それに加えてわたしが改造を施したオリジナル・ナーヴギア」

 

彼のプランはこうだ。彼自身がALO同様にオリジナルアカウントとオリジナル

ナーヴギアを使ってSAOにログインし、ゲームをクリアするというもの。

しかもそのためにスーパーアカウントも用意し、完璧な状態にしてから送りだす

というもの、しかしそれにはリスクも伴う。

 

茅場

「改造を施して電磁パルス阻害にはある程度成功したがそれでも下手をすると脳

 に障害が残る危険性がまだある危険な事には変わりはない方法だ」

 

ティアナ

「ふざけないで!そんな危険なマネをツバサにやらせられるわけないでしょ!?」

 

進之介

「わざわざあんたはこいつに死にに行けって言ってるのか!?」

 

そんな抗議を続ける2人の後ろでツバサは黙り込んでナーヴギアを見つめている。

 

茅場

「どうするかは君が決める事だ。どうするかね、死地に飛び込むか、何処の誰とも

 知れない首謀者を蜘蛛の糸を掴むようにやみくもな調査をするか」

 

進之介

「あんたは一体、何を隠してる。ツバサに行くように捲し立てて何を考えてる」

 

茅場

「SAOはわたしの全てだ。わたしが作り上げた全てなんだ、それをあんなろくで

 もない事に利用されたままほおっておけるか・・・だからこそ一番、奪い返せる

 可能性の高いモノに頼ったそれだけのことだ。さぁ・・どうする、ツバサ君」

 

それを見つめて視線を上げたツバサの答えは最早、決まっていた。

 

ツバサ

「俺は・・・・・」

 

 

―――――To Be Continued―――――

 

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