仮面ライダーストライカー   作:自分不器用ですから

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今回はどうしてもやってみたかった改変回。嫌いな人は嫌いでしょうが結構上手く
行けた気がします;つД`)


game∞If∞~復活のE/悪魔だった男の望む明日~

 

 

「・・・・・助けて・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

??

「・・・・・・んっ・・・・?・・・・ここは・・・・」

 

男は目を覚ました。視界は全て白。

全て白の世界、立つとそこには見えないが床はあるらしい。

そしてぼんやりとしていた意識は覚醒し、記憶がゆっくりとフラッシュバックする。

 

??

「そうか・・・俺は死んだのか」

 

蘇るのは悪魔となった自分と英雄となった敵、いや本来であれば自分にもあったであ

ろうもう1つの未来を生きた男達との戦いに敗れ自分は死んだ。

 

??

「ふっ・・・皮肉なもんだ・・・死んで人に戻るとはな。あの獣のようにただ衝動に

 任せて戦っていた時は楽だったが感傷に浸る感情が蘇るなんてな」

 

??

「初めましてというべきかな、『大道 克己』君・・・いや仮面ライダーエターナル」

 

克己

「!」

 

裏を振り返るとそこにはコートに帽子姿の壮年の男性が立っていて笑みを浮かべている。

 

克己

「なんだ、お前は?」

 

鳴滝

「わたしの名前は『鳴滝』。仮面ライダー達と共に生き、そして歴史を見続ける男さ」

 

克己

「仮面ライダー・・・か。なら見当違いだな、俺は悪魔、ただのエターナル・・いや

 エターナルだった男かな。それよりここはどこだ?」

 

鳴滝

「ここは死した英雄達が安息の地として眠りにつく場所。そして死しても望む声の元

 へと向かうために世界と繋げ、また英雄として送り出す始まりの場所だ」

 

ここはある破壊者によって生まれ、それ以来は彼の言った『すべての終わりであり始

まりの場所』と呼ばれているらしい。

 

克己

「何故その英雄達が眠る場所に俺がいる?俺はその英雄を殺そうとした男だぞ」

 

鳴滝

「確かにそうだ。君の人生はまさに戦い、戦い、戦い続け、その中で多くのモノを

 犠牲にした・・・そして生まれ故郷の世界をも破壊しようとしていたようだね」

 

克己

「・・・・・」

 

鳴滝

「だが・・・君も一時だけ仮面ライダーと呼ぶに相応しい心を持った時があるね」

 

思い出される1人の少女の顔。檻に囚われて実験動物のように扱われた人々。

何故か、その時、自分は彼らの『ために』戦った。

あの殺戮と悲鳴が飛び交う戦場ではなく賞賛と歓喜の声のために戦った、その一度だけ。

 

克己

「だが俺は結局、死人。俺は人ではなくなり、風都を壊す悪魔となった」

 

鳴滝

「そしてその世界にいた本当の仮面ライダー『W』に倒された。君が同じ悪魔と称

 した青年『フィリップ』と何があろうと風都を護り続けようと戦う『左 翔太郎』

 に。人として仮面ライダーとして戦う2人に悪魔である君は負けた」

 

思い出す、あの時の言葉。

 

「お前も同じだッ!」

 

「違う!僕にはマリアさんが残してくれた心がある!」

 

「そして僕は人間で・・・探偵で・・・仮面ライダーだ!僕が君を止める!」

 

「僕がじゃなくて、お・れ・た・ちが・・・だろ?」

 

「・・・・ああ」

 

自分が失っていた『心』。死人『NEVER』として生き返った・・・いや創り返

られた自分は最初はまだ『心』があったがそれは次第に薄れていき、蘇り始めた心

は自分がエターナルとなった運命の日、始まりの日に心も仮面ライダーも失った。

 

克己

「それだけの理由で俺は地獄ではなく、この英雄達の眠る場所に連れてこられたのか」

 

鳴滝

「君はライダーと言われる存在達が全て光にいたと思うかね?」

 

克己

「何?」

 

鳴滝

「あるライダーは自らが怪人である事を知りながら人としてライダーとしての闘った」

 

すると真っ白な空間から四角い映像がこちらに次々と向かってくる。

 

鳴滝

「このライダーは怪物と世界から忌み嫌われても愛する者のため運命を受け入れた」

 

「このライダーは仮面ライダーという存在が捻じ曲げられた世界でただ1人、本当の

 仮面ライダーとして息絶える瞬間まで闘い続けた」

 

「またあるライダーは人では無くなっても最後まで自分を貫き、力だけを求めた友と

 人の強さを賭けて戦い、そして世界を変えた」

 

数々のライダーの歴史を見つめる克己。それこそ痛感する『心』という強さ。

 

鳴滝

「そう!仮面ライダーの強さとはまさに心、魂の強さ。たとえ生身1人になろうと

 も悪にくらいついて倒す・・・ッ!その心、魂そのものがライダーなのだよ」

 

克己

「仮面ライダーの・・・心・・・・?」

 

失いかけて残った少しの心が最後にやらせたのは『護る』事、だが目の前で失った

ある種の希望を失った時、残った心は砕けて自分が手に入れた心と強さ、そして

『仮面ライダーエターナル』は悪魔となった。

 

克己

「お前はこう言いたいのか?俺はまだ仮面ライダーになれると?」

 

鳴滝

「そういう事だよ、大道 克巳君。君はまだ君の半身であるエターナルから見捨て

 られていない!いや君以外に自らを使えるモノはいないと今も待っているのだ」

 

すると自分の周りに数十本はあるガイアメモリが浮かび上がり停止する。

 

鳴滝

「さぁ、大道 克巳君。君が本当にあのガイアメモリに選ばれた存在であるならば

 この中から探し出すがいい、君の運命のガイアメモリを」

 

克己

「俺の・・・運命。俺のガイアメモリ・・・・」

 

ガイアメモリが浮遊する中をゆっくりと歩き出す。一本、一本を見つめていく。

だがここで運命というような強大なつながり感じているわけではなかったがそのうち

の数本から懐かしいエネルギーを感じてそれぞれを手に取っていく。

 

『ルナ!』

克己

「京水・・・そうだった、あのオカマめ・・・おかげでいつも調子が狂う」

 

『トリガー!』

克己

「賢、いつも寡黙だったが俺のハーモニカの演奏を楽しみにしてくれていた」

 

『ヒート!』

克己

「レイカ・・・だったな。高飛車で喧嘩っぱやいところもあったが頼りになる女だった」

 

『メタル!』

克己

「剛・・・頼りになる男だった。いつも盾として守ってくれていたな」

 

そして手に取ったガイアメモリは粒子となって消えていく。そして直後だった。

 

克己

「感じる・・・・お前は本当に待っていたのか・・・永遠のこの地でその名の通りに」

 

他のモノとは違い石化しているガイアメモリがあり、それを手に取った。

 

鳴滝

「そんな石のメモリでいいのかね?」

 

克己

「あぁ・・・俺には確かに分かる。このガイアメモリはあの時、別れたメモリだ。

 また会おうと誓い、そして出会う事が無かった俺の存在を刻んだ証」

 

そしてそのガイアメモリにヒビが入り、そこから青白い光が漏れている。

 

鳴滝

「決心したのかね、仮面ライダーとしてまた世界へと戻る覚悟を」

 

克己

「ふっ、恐らくは世界からは拒絶されるだろうさ。何せ、元が死人、さらには悪魔

 だった男だ、これを取り戻してもライダーとは認めまい」

 

鳴滝

「ならば君はどうするのかね?」

 

克己

「俺は奴らのように光に生きるライダーにはなれない、なら・・・俺は闇から闇を

 葬る闇に生き、闇を狩る仮面ライダーになろう、悪魔だった俺なりのやり方で人

 に仇名す闇を討ち倒し、俺が生き、闘った証を今度こそ世界に刻むッ!」

 

そしてそのガイアメモリを覆っていた石の層は砕け散って白い陶磁器のような美し

さのUSBメモリが現れて「E」の文字が光輝き、より一層強くなる。

 

鳴滝

「そのガイアメモリが君を呼ぶ世界へと導くだろう、そしてメモリ達ともね」

 

克己

「何・・・・?」

 

しかし光に次第に視界は包まれて意識が消えていくと共にすべては白に染まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふと意識は覚醒する。そこは火の手が所々で上がる瓦礫の中、そして真新しいビル

や倒壊しかけているビルなどに囲まれた、どうやら街のようだ。

そして目の前には泣いていたのかいきなり現れた克己を呆けて見つめている子供だ。

 

克己

「おい、小僧・・・・泣くんじゃない。今すぐに涙をふけ」

 

子供

「えぐっ・・・うぇっ?・・・うぐ、ぐぐぐっ・・・・拭いた」

 

克己

「よし、いい子だ。お前は他に家族はいないのか?」

 

子供

「ママがいる・・・でもはぐれちゃったの」

 

克己

「なら今すぐに立て。そして歩いて母親の元に辿り着け、そして絶対に護れ」

 

子供

「ママを・・・護る・・・・?」

 

克己

「どんなに泣こうが喚こうが誰も助けてはくれない。何故なら人は弱いからだ。だか

 らこそ1人で何があっても生き続けろ、戦い続けろ、護り続けろ」

 

そういってその子供に一本のケースにしまわれたナイフを子供の腰にベルトで固定し

しっかりと持たせる。そして笑みを浮かべて言葉を続ける。

 

克己

「今は弱く1人かもしれん。だが護り、戦い、そして生き続ければお前に必ず永遠の

 友、仲間が現れる・・・それまで強くなれ、なり続けろ、いいな?」

 

子供

「うん・・・・分かった・・・・」

 

克己

「よし・・・そら、あっちへ走れッ。その足で母親を探し出してこい」

 

子供

「うん・・・ッ!ありがとう、おにいちゃん・・・ッ」

 

子供はしっかりとそのナイフを握りしめて克己が見えた施設の建物の方向に背中を

おして力強く子供は走って行った。

そして空を眺めてゆっくりと目を閉じて身体全身で世界を感じ取っていく。

 

克己

「ここが俺を呼ぶ世界か・・・俺らしい争いと血の匂いのするいい場所だ・・・」

 

大きく息を吸い込み、そして吐く。生を実感する、身体全身を酸素が駆け巡る感覚

そして鼻をくすぐる硝煙と血の匂い渦巻く戦場の風。

 

「で・・・今度はどこに連れて行ってくれるんだ、克己」

 

その声は聴き間違えるはずもない。だがまさか鳴滝の言った言葉の意味がこういう

事だとは思わなかったのかおかしくもあり、だが喜びの『感情』がわいてきた。

 

克己

「賢、銃の調整はいいだろうな?」

 

「常に万全だ」

 

???

「まったくなんかおっさんに甦らされたと思ったらまたこの顔と一緒なわけ?」

 

??

「まぁ~そういうな!折角、生き返ったんだ、しかも力はあの頃のままだってんだ

 こんな棚から牡丹餅もないぜぇ~?なぁ、克己!」

 

克己

「レイカ、剛、お前達にも存分に暴れて貰わないと困る。覚悟はいいな?」

 

レイカ

「さっさとやりましょ?おっさん達が足手まといになりそうだけど~」

 

剛三

「今から暴れられると思うと腕がなるな、おいッ」

 

??

「あぁ~~ん♪克己ちゅわわああああああ~~~~~ん♪おぶっ!?」

 

だがそんな雰囲気ぶち壊しの強面筋肉隆々男が克己に抱き着こうとしたがそれに

対してタイミングばっちりなレイカのサマーソルトが炸裂、迎撃した。

 

??

「何すんのよッ!?」

 

レイカ

「うっさいわね~~~ッ。ほんと、このおっさんだけ死んでればよかったのよ」

 

克己

「そういうな、京水、お前にも存分に働いてもらうぞ、いいな?」

 

京水

「もちのロンロン!もうビンッ!ビンッ!に頑張っちゃうわぁぁあああ♪」

 

テンションが上がってきたのかそこで何故か軽快なステップダンスを踊り始めた。

 

剛三

「京水!!やっぱお前、少し黙ってろよッ!?」

 

「・・・騒がしいな・・・・だが・・・やはり悪くない・・・・」

 

静かな笑みを浮かべる賢の言葉に騒いでいた面々も同じような笑みを浮かべて久方

ぶりの再会を喜ぶがすぐに爆発にかき消された。

 

レイカ

「どうやらもうお客さんが見えてるみたいね?今度のターゲットは?」

 

克己

「ショッカー・・・その数は膨大。倒しても倒しても倒しきれんかもしれん。だが

 永遠の戦場というのも俺達らしい俺達が生きるべき世界だろう」

 

他の4人は克己の横にそれぞれ並ぶと今から始まる戦いに気が高まっていく。

 

京水

「さぁ、克己ちゃん。あなたの本当の姿を見せてちょうだいよ!」

 

「いこう・・・・リーダー」

 

剛三

「(ゴキッ・・・グキッ・・・ボキッ・・・)」

 

レイカ

「ふぅ・・・・・」

 

眼を閉じてゆっくりと手に持っていた変身ベルト『ロストドライバー』を腰に当てる

とベルトが巻かれて装着が完了し、再会した運命のガイアメモリを取り出す。

 

『エターナル!』

克己

「変・・・身ッ」

『エターナル!』

 

ドライバーに差し込むと同時にメモリを倒し、変身が開始され青い焔とスパークが全

身を包み込む。

そして全身を白のボディー、複眼は黄色。そして黒く棚引くマントを羽織った姿とな

って閃光と共に変身が完了すると久々のその力を全身に行き渡らせる。

次々に目の前にはショッカーの戦闘員と怪人達が現れてこちらを敵視している。

 

クモ怪人

「なんだ、貴様は!!」

 

?????

「俺か?俺は地獄からこの世界に遊びに来た・・・悪魔・・・別の名は」

 

マントを翻して専用武器『エターナルエッジ』を構え、サムズアップからそれを下に

下げ、そして地面を指すようなポーズをする。

 

エターナル

「仮面ライダーエターナル・・・さぁ・・・地獄を楽しみなッ」

 

全ての人の自由を護るため闇から闇を討つ悪魔の戦士がこの世界に誕生した。

その名は『エターナル』、『仮面ライダーエターナル』である。

戦いの狂気をその身にまといながら戦場を運命のメモリで繋がった永遠の盟友達とと

もに駆け、斬り払い、そして同類の闇を『仮面ライダー』という名の下に断罪する。

悪魔の死人ではなく、生者の悪魔として誇りと覚悟を胸に秘め、戦争を開始した。

次回へ続く!

 

 

 

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