という事態が発生で修正を加えながら書いていますがこの編はこの編で展開やら描写が
上手くいかずに書き直ししまくり状態orz
もしかすると全編同時ではなくて出来上がった編から随時更新形式に切り替えるやも
しれませんが申し訳ありません(゜レ゜)
ある日のALO世界。数日前に大きな事件が起きたが今は落ち着きを取り戻している。
そしてその立役者の1人は多くの人が行きかう橋の中央で手すりを背凭れに眼を閉
じてただそこに座していた。
ツバサ
「・・・・・・・ん?」
何かに気づいて眼を開けたサラマンダーの青年、無論、ツバサはゆっくりと立ち上
がって橋の手すりに手をかけながら街並みに眼をやり、臭いの変化に気づく。
ツバサ
「微かだが匂って来たな・・・違うか、ザルバ」
だが問いかける相方からの返事がないので見てみると完全に寝ている。
ツバサ
「・・・・おいッ」
指につけているこのALOでの相棒である魔導輪型使い魔『ザルバ』のバイザーを
外して凸ピンをくらわすとどうやら起きたようである。
ザルバ
『ん?なんだ、ツバサ。気持ちよく寝てたのに』
ツバサ
「仕事の時間だろ」
すると少し辺りをうかがうような素振りをした後にザルバが関心したように言う。
ザルバ
『そのようだな、よく気付いたな、ツバサ』
ツバサ
「奴らが近づくと匂いがするようにアップデートしたと菊岡さんに教えられてたが
また俺のアバターがゲーム不向きタイプになりつつある気がするな」
前使っていたアバターもSAOのために重改造された強力なモノなので今現在のア
バターにしたのだが今回、彼と一部の領主達からの依頼を遂行するために彼からそ
の存在達を感知する手段として『鬼灯の匂い』がするようにしたという。
はやて
「鬼灯の花・・・・花言葉は『偽り』か。随分と皮肉った匂いにしたもんやな」
どこからか現れたのは彼同様にALOをプレーしているはやて。彼女もSAO事件
からツバサのいう人物『菊岡 誠二郎』から頼まれていた。
地球の日本にある機関『総務省仮想課』の中心人物でSAO事件後の帰還者の復帰
支援やVRMMO世界の監視・調査を行っておりキリトも関連した仕事を頼まれて
いるようでたまにぼやいているがリアルで明日菜達との連絡やナーヴギアの所持を
見逃されたのもあってから断れずにいるらしい。
はやて
「あの菊岡はんって人、なんか胡散臭い感じはするけどSAO事件で世話にもなっ
たからな~。借りは返さんとあかんやけどまたSAOみたいな事せなあかんな」
ツバサ
「胡散臭いって部分ははやてが言えないと思うがね」
はやて
「なんやて~?ツバサ~!」
今回、彼から頼まれた依頼というのは二大大型アップデート、1つはスヴァルト・
エリアでもう1つは浮遊城、つまりはSAO時代の舞台であったアインクラッドを
攻略ダンジョンとしてアップデートしたまでは良かったのだがこれが問題だった。
ツバサ
「アインクラッド実装と共にホロウエリアデータまで紛れてALOにアップロード
するとは菊岡さんところは仕事出来るのかドジなのか分からないな」
ザルバ
『一プレイヤーにこんな事頼む時点で仕事が出来るとは言い切れんだろうよ』
はやて
「大丈夫やと思うけどツバサ、1つだけ言わせてもらってええか?」
ツバサ
「なんだ、はやて」
はやて
「見かけで判断したらあかんよ。SAOみたいに生死は賭かってへんけど倒された
時の恐怖とか記憶は本物や」
ホロウエリア・・・それはSAO時代に実装されていた謎のエリアだ。
その正体は、開発テスト用の秘匿エリアで、SAOに実装されるさまざまな要素のテス
トを行っている。ここには円滑にテストを行うためにIDを元に作られたプレイヤー
データ『ホロウデータ』と言われる仮想プレイヤー達がいて死亡したプレイヤーも
ホロウエリアでは目撃・遭遇した事もあるがキリトとツバサはAIでは判別できない
高度なスキルや行動を要求するテストプレイヤーとして限定的に招かれたのだ。
ザルバ
『どんな姿形をしていようとホロウデータ、この世界を壊すかもしれない奴らだ』
ツバサ
「・・・・分かってるよ。それでこの世界を嫌い、絶望させるような真似はさせな
い。誰であろうと何であろうと・・・・断ち斬るだけだ」
AIというのが悪い方向で出てしまったらしくプレイヤーを襲うMobに思考能力
がついたある意味、ボスなどよりも性質が悪く、特殊mob名称『ホロウ』となっ
て実装され少なからずプレイヤーKILLの被害が出ていてそれも執拗な攻撃でそ
れにより恐怖を覚えてALOを辞めたプレイヤーも出てしまっているらしい。
はやて
「うちは旧都方面をあたってみるは。ツバサは空都周辺を頼めるかぁ?」
ツバサ
「ああ。行くぞ、ザルバ」
ザルバ
『また騒がしくなりそうだな』
身を翻してツバサは人ごみの中に消えていった。
はやて
「はぁ~・・・リアルでもストライカーとして戦ってこっちでも黄金騎士としてホ
ロウを倒すために戦って・・・ALOはツバサにとっての癒しの場所にしてほし
かったのにまったく・・・あんさんも酷な事頼むもんやね?」
そういって裏を振り返るとそこには1人の男性ウンディーネが立っていた。
クリスハイト
「あまり責めないでくれないかな、八神さん。こちらも彼には拒否権の行使は進め
たんだから。考えられる事態を全て説明した上で同意してもらったんだよ」
現れたのは菊岡のALOアバター『クリスハイト』。氷結系魔法を得意とするウン
ディーネでたまにキリト達とゲームを純粋に楽しんでいるとか。
はやて
「ツバサの性格を考えたら詩乃ちゃんや和人君とただ全力で遊べるこのALOが壊
されるなんて情報与えたら同意するに決まってるやろ。だから胡散臭い言うんや」
珍しく威圧するような視線を向ける。年下の女の子ながら寒気が奔った菊岡。
クリスハイト
「手厳しいね・・・そちらとしてもリアルで貴重な戦力というのは分かってはいる
よ、キリト君に仕事を頼んだ事もあるが恐らく非常になりきれないだろうからね」
はやて
「彼のSAO時代に死んだ知り合いもいる・・・ってことかな?」
クリスハイト
「あぁ。彼は引き受けるかもしれないが運悪くそのホロウに出会ったら彼の性格上
非情になるのは多分無理だろうからね。その点、ツバサ君は利用するようなやり
方ですまないとは思うけど割り切って非情になれる男と思ったのさ」
SAOでのことなどを聞いても人の形をしても敵と斬り捨てられる彼を選んだらしい。
はやて
「これ以上、下手なマネ考えてへんやろな?事と次第によっては・・・許さへんよ?」
クリスハイト
「まったく・・・恐ろしい子だね。今現在、君達に話したのが全てだよ。それ以上
もそれ以下の意味もない、我々もホロウの削除には全力を尽くす、それだけさ」
はやて
「・・・ええは。うちも旧都周辺のホロウ探索に戻る。そっちもしっかりやりぃや」
クリスハイト
「言われずとも」
そういって2人もそれぞれ違う方向へ歩き始めて捜索を開始した。
ツバサ
「えっと~・・・ここだったか?」
その日、ツバサはフィリアこと『琴音』に遊びにいかないかと誘われてこちら側か
らも数人呼んで異世界交流としゃれ込んでいた。
ヴィータ
「にしてもこっちに来るのも久々だな~、管理局に入って以来くらいか?」
ツバサ
「そういえばはやてが小さい頃はこっちに住んでたんだっけ?」
ヴィータ
「まぁーな、にしてもお前も大変だよな~。リアルじゃ仮面ライダー、ネットゲー
ムの方じゃサイバーポリスみたいな事やってんだろ~?」
ツバサ
「ALOの方はMobを倒すのと変わりはない。まぁ、心境的には悪いかもな」
彼女ははやての家族であり、機動六課スターズ02『ヴィータ』。
デバイスは鉄槌型の『グラーフアイゼン』。性格は忠実にして苛烈。ヴィータのた
めに最大限こたえるタイプで無理も承知で力を振るう事もある。
彼女自身は乱暴で直球な言動が目立つが上官としては優秀である。
琴音
「ツバサー!お待たせ~!」
??
「お、おまたせ~」
するとあちらにももう1人いたようでその姿を見てツバサはある人物の顔が浮かんだ。
ツバサ
「ってお前・・・もしかして・・・レインか?」
琴音
「よく分かったね、ツバサ~!キリトとわたし達以外会ってなかったのに」
虹架
「リアルだと初めてだよね、初めまして『枳殻 虹架』です」
ALOとは違い、髪の色はブロンドで他の容姿などはゲームと同じ容姿のようだ。
ヴィータ
「へぇ~、こっちがSAO時代に一緒に戦ってた奴か。それとこっちが七色博士の姉
だっていう・・・・・」
琴音
「へぇ~、ツバサにヴィヴィちゃん以外にもこんなにかわいい妹分がいたんだね~♪」
ヴィータ
「!?」
どうやら慎重さが丁度、ヴィヴィオと対比して同じくらいあったのを見て彼の妹分
の1人だと思ったのか頭をよしよしと撫ではじめる。
ツバサ
「・・・・・・!・・・ッ!プッ・・ククッ・・・!」
ツバサの方はあまりにもおかし過ぎて笑いを堪え切れないようである。
ヴィータ
「だ・・だ・・・だれ・・・誰がッ・・!?」
琴音
「?」
虹架
「ど、どうしたの?飴あるけど舐める?」
どちらも完全に子供扱いにヴィータの怒り度数は最高潮に達していた。
ツバサ
「ぎゃーーはっはっはは!!?ダメだ、腹が!?腹痛ぇー♪はっはっは!?」
堪え切れないツバサが大笑いしだすと一応は世間体的に見ても問題ないグラーフア
イゼンの通常形態を振りかぶって全力で振り抜く。
最早、暴風ともいえるような旋風が吹き荒れて女子2人のスカートが大きく揺れる。
ヴィータ
「楽しそうだなぁあああ、ツバサァア!?スイカ割りしようぜー!お前、スイカなッ!!」
その場で狂気のハンマーデバイスを振り回す幼女とそれに対してどこぞの中国武術
家のような声を上げ乍ら蹴りで応戦する微笑ましい身長さ兄妹がいた。
そんでもって数分後。
琴音・虹架
「「し、失礼しました(汗。」」
ツバサ
「まぁ、一応はお前らより年上だ。背丈はヴィヴィオ並だけどな」
ヴィータ
「ヴィヴィオより背丈あるはッ!!」
あれから喫茶店に入ってヴィータについても説明し、2人も彼女に謝罪した。
だがここでツバサがさっきから気になっていた事について言及する。
ツバサ
「てか何でお前はメイド姿なんだ・・・・?というか、ここってメイド喫茶・・・?」
琴音
「というか、虹架ってここの看板メイド娘だよ?」
ヴィータ
「お前・・・そんな趣味を他の女に強要してるのか・・・」
物凄い汚い者でもみるような見下したジト目でツバサを見つめるヴィータに対して
強烈なハリセンツッコミが炸裂してヴィータが涙目で悶絶していた。
ヴィータ
「何しやがんだー!?」
ツバサ
「うるせぇ!人をメイド萌好きみたいに言うな!誤解しか生まんわ!」
だがそれより今度はレインの方がヴィータをじぃーと見つめながら品定めしていた。
ヴィータ
「な・・なんだ?わたしの顔になんかついてんのか?」
虹架
「ヴィータさん・・・ちょっと来てもらえますか!!」
ヴィータ
「はっ?えっ?ちょっ?おい、待て!人を抱えるな!てかどこ連れてくきだああぁぁ―――」
眼がキラーンしていた虹架の小脇に抱えられて店の裏へと連行されていった。
琴音
「どうしたんだろ・・・・虹架?」
ツバサ
「さぁ~・・・?分からん・・・」
しばらく2人で他愛ない談笑を楽しんでいたのだが琴音が笑みを浮かべて話し出す。
琴音
「本当にありがとね、ツバサ」
ツバサ
「なんだよ、いきなり。煽てたって何も出ないぞ?」
琴音
「そうじゃなくってッ。SAOでわたしをホロウエリアから引っ張り出してくれて」
ツバサ
「それをやったのはキリトだろ~?俺はむかつく馬鹿野郎ぶちのめした以外は何も
してないし、9割方でお前を助けたのはあいつだ、礼ならあいつに言え」
琴音
「うん、うん。わたしが言ってるのはその後だよ、皆の中に入って最初はキリトや
ツバサを裏切って危険な目に合わせた奴って目で見られてたのがツバサが言って
くれた言葉でわたしすごく楽になったんだ」
『そこのドジな自称トレジャーハンターが罠に引っかかってくれたおかげで俺達も
ちょっち危なかっただけだ。まぁ、これからその分、稼いでくれよ?』
どうという問題でもないと言ったように飄々と歩いていく後姿を今でも覚えている。
琴音
「ツバサが最初にすんなりと受け入れて仲間にしてくれたから他の皆とも一緒に戦
えるようになったり、リアルだって親友がいっぱい増えたんだもん」
ツバサ
「親友が増えた、何だはお前の人柄だよ。遅かれ早かれあいつらとも打ち解けたさ」
そんな風にやんわりとかわして珈琲を飲むツバサだったが次の言葉に噴きかける。
琴音
「ツバサ、また1人で危ない事してるよね、絶対に」
ツバサ
「ぶッ!?それこそなんだ、藪から棒に・・・・(汗。別にSAOでもあるまいし
危ないも何もないだろ?セブンの一件だってもう解決したんだし」
琴音
「そうじゃない、別の危ない事に首を突っ込んでるよ。詩乃だけじゃないんだから
ね?皆と『遊んでる』時のツバサと何かを背負って『戦ってる』ツバサの背中く
らい簡単に見分けつくんだよ?SAOでずっと見てきた背中だもん」
ここ最近は後姿がその『戦う』時が多く、何かに首を突っ込んでいるのはすぐにわ
かったらしいが皆には彼の心情を読み取って口にはしていない。
ツバサ
「まったく・・・女ってのはつくづく恐ろしい生き物だね~・・怖い、こ――痛い!?」
やはりどこ吹く風と涼しい顔のツバサだったがそれが肯定と捉えたのは琴音の方は
ため息をはきながら彼の太ももの辺りをおもいっきり抓る。
琴音
「リアルじゃツバサの足手まといにしかならないけどALOならわたしだってツバ
サと戦えるんだから。ちゃんと仲間は頼る事!OK?」
ツバサ
「・・・・了解。本当にきついときはお前らに頼むよ、それは本当だ」
琴音
「だったらいいよ。折角だからあ~んしたげよっか♪はい、あ~~~ん」
ツバサ
「あのな・・・・」
琴音
「いいじゃん、いいじゃん♪たまにはサービスしてあげないとね、英雄様にさ」
虹架
「だったらわたし達からもサービスしてあ・げ・る♪」
ヴィータ
「だぁー!!離しやがれ!引っ張るなー!?」
そういって引っ張られてきたのは虹架曰くポピュラーなベーシックタイプのメイド
服に猫耳と尻尾というどう考えてもマニア狙いな格好にさせられていた。
ツバサ
「・・・・・・」
ヴィータ
「な、なんだ・・・?何見てやがる!」
カメラ
『(カシャッ)』
何故か持っていたカメラのシャッター音が鳴り響いてカメラから音が聞こえると画面
には『Mail Send』の文字が表記されていた。
そして端に宛先だろうと思われる名前『YAGAMI』の文字があった。
ヴィータ
「てめぇええええええええええ!!!!何、はやてに送ってやがるー!?」
ツバサ
「いや、一番面白そうなところに送ったほうがいいかなぁ~と(笑。」
ヴィータ
「殺す!?今すぐ殺す!?頭、玉にしてぶった――――むぐっ!?」
そういって暴れだすヴィータだが虹架に口に押し込まれたチーズケーキによってす
ぐに鎮静化して最早年下に手懐けられた借りてきた猫状態になっていた。
虹架
「は~い、ヴィータさんも暴れてないでご奉仕してあげなきゃー♪とっても可愛い
んですから自信もっちゃっていいですよ?」
ヴィータ
「そ、そうなのか・・・?」
琴音
「(ヴィータさんって・・・結構影響されるタイプ・・・?)」
ツバサ
「(言われなれてない事言われたからだな、可愛いとか、そこらだ)」
だがすぐに窮地に立たされる人間が変わる事になる。
虹架
「それじゃ、ご主人様~?可愛いメイド2人からのご奉仕、受け取ってください♪」
ツバサ
「・・・・はぁっ!?」
すると虹架は満面の笑み、ヴィータの方は顔を真っ赤にしながらフォークに刺した
ケーキだけをこっちに突き出してきた。
虹架・ヴィータ
「はい、あ~ん♪」「あ~ん・・・」
ツバサ
「喰えと?この衆人観衆であそこで血涙ながしてる野郎共の前で喰えと?」
虹架・ヴィータ
「あ~ん」「へへっ、食えよ、ツバサ。メイドがこうやってご奉仕してんだぜ?」
最早、さっきの仕返しと思ったのか笑みを浮かべながらフォークを突き出す。
ツバサ
「てめぇ・・・色々と捨てやがったな・・・ッ!」
琴音
「それじゃ、さっさとあ~ん♪してもらおうね~?ツバサ~♪」
さらには悪乗りした琴音が裏から羽交い絞めにして思いっきり胸を押し付けてくる。
この攻撃方法がツバサにはよく効くのも仲間内だからこその情報である。
ツバサ
「お前も悪乗りすんじゃねー!?てか押し付けんな、胸!胸ぇ!!」
衆人観衆の血涙野郎
「「「(爆発しやがれ、リア充があああああああああああああ)」」」
ツバサ
「(なんなら代わってやろうか、このドグサレどもがぁーーーー!!!)」
虹架・ヴィータ
「隙ありー!!」「喰いやがれー!!」
ツバサ
「むがごぐっ!?」
口に突っ込まれて強制あーんという何だかあまり嬉しくない事態になったのだがそれ
以上に嬉しくない事態になっていくことになる。
明日菜
「ここだ、ここ。やっほ~、虹架~、遊びに来た―――――」
そして眼前に広がるカオス空間。組み付いていた琴音は今度は裏から抱き着くように
形を変え、そして2人のメイド、片方は猫耳+尻尾というマニア感満載の姿という状
況であ~ん♪をされている親友の姿だった。
明日菜
「ごめんなさい、間違えました」
ツバサ
「まってーーー!?助けて、明日菜さん!?てか完全な勘違いすんな、おい!?」
虹架
「え~、ツバサがハーレム設定であ~ん♪してほしいって頼んだんでしょ~?」
ツバサ
「あんたは黙ーっとれ!!」
さらにゾロゾロと入ってくる知り合いメンバー。
和人
「お前・・・ついには詩乃以外に手を出しはじめたのか、しかも複数・・・」
ツバサ
「てめぇは今までに何人にてぇだした、おい!!」
和人
「お前は今までに食ったパンの数を覚えているのか?」
ツバサ
「最低だ!?こいつ、畑に捨てられカビがはえてハエもたからねぇカボチャみて
ーに腐ってやがる!?」
里香
「あんたもそこでよくすぐに漫画ネタで対抗出来るわね」
裏から呆れた様子で入ってくる里香の手にはその元凶たる漫画『ジ〇ジ〇の奇妙な
冒険』が握られていた。
ツバサ
「いや~、結構面白くてさ」
里香
「そんじゃ次に訪れる危機的状況にはどうやって対応するのかしら、てかさっきか
らわたしの後ろで『ドドドドドドド』が聞こえてくるんだけど」
そして裏には自分の顔に手をかざし、本当にその周りに劇画調の文字でも見えてき
そうなオーラを出している。性格には頭痛がして顔を抑えているのだが。
さすがに詩乃の登場に面白がっていた虹架も察して離れて乾いた笑いを浮かべる。
虹架
「や、やっほー、詩乃」
詩乃
「人の名を!ずいぶんと気安く呼んでくれるじゃぁないの、虹架」
本当にいい笑顔の仮面を被った詩乃がゆっくりと胸につけていたキーホルダーに手
をかけようとするのを明日菜と里香の2人ですぐに止めに入る。
琴音
「落ち着いて!色々と落ち着いて!それ銃刀法違反になるから!まずいから!」
詩乃
「あんたも何をそんなに大好きホールドしてやがるのかしら?あぁん!?」
琴音
「うわぁ~!?悪乗りしすぎたッ!?」
慌てて離れる琴音と苦笑いしながら離れる虹架、そしてざまぁ~みろと言わんばか
りの表情に鉄拳制裁を喰らうヴィータと色々とカオスだったがどうにか鎮静化。
詩乃
「やれやれだわ・・・・」
ツバサ
「助かったぞ、詩乃」
げっそりと疲れた表情のツバサだったが詩乃が含み笑いを浮かべながら茶化す。
詩乃
「あら、可愛い少女と女性に組み付かれてお楽しみだったんじゃないかしら?」
ツバサ
「あのな、琴音とヴィータと虹架の悪ふざけに巻きこまれただけだ。てかヴィータ
も元を正せば虹架の悪乗りに巻きこまれた方だがこいつには毎度、面倒をかけら
れるな・・・ALOでも散々だったがリアルでもこれとは」
だがここで天然娘が自分の首をも占める爆弾発言をはいてしまった。
虹架
「何よー!ツバサだって向こうでコンビ組んでた時に詩乃と勘違いしてわたしに抱
き着いてきたりとか人のこと抱き寄せてきたりし――――ッ、むぐっ!?」
ツバサ
「何いってくれてやがんだ、おい!!?」
和人
「やっぱり地雷原を踏み抜いていくんだな、レインは・・・」
明日菜
「さすがスヴァルト・エリア最強剣士、わたし達に出来ない事を簡単にやってのけるわ」
里香・琴音
「「そこにシビれる!あこがれるゥ!!」」
ヴィータ
「なんだ、このノリ」
だがここで何故か詩乃が電話を始めて誰かと話しているようだ。
そしてしばらくすると外に何故か電車の音が響いてそこから誰か降りたのか停車音
と共に中に入ってきたのは何とも強面な鬼顔で全身を赤と赤黒の鎧のようなスーツ
を纏っている人のようななりをした見た目怪人だった。
?????
「あんだよ、詩乃。折角、なのはの特製プリン食ってたところだったのによ~!」
虹架
「へっ?なんだか変わったコスプレの人だね、アレなんてキャラなの?」
ヴィータ
「おい、まずいぞ。虹架の奴、仮面ライダーとか全く知らないんだろ?!」
ツバサ
「この状況ならもうコスプレって事で通した方が都合がいい!このまま押し切るぞ!」
この強面のコスプレ基、仮面ライダーでその変身に必要な『イマジン』という実
際はライダーが倒すべき存在側だったのだが彼『モモタロス』は何よりもかっこい
い事を優先するという怪人らしからぬ破天荒な性格で彼の相棒とも仮面ライダーに
変身すればかっこよくなれるというとんでも理由だった。
詩乃
「ちょっと力貸しなさい、いえ、貸せ」
するとモモタロスが持っていたベルト、彼の変身するライダー『電王』に変身する
ためのデンオウベルトをふんだくると腰につけて力任せにモモタロスを自分の中へ
と憑依させた。彼らは人に憑依する力があるのだが驚く事が起きた。
詩乃
「言っとくけど・・・わたしは最初からクライマックスよ・・・?」
モモタロス
『おいぃぃいい!!俺の台詞取るな!てかなんで主導権握ってんだ、おい!』
そしてデンオウベルトのバックル部分にライナーパスを翳すと電子音が響く。
『SWORD FOAM』
桃を割ったような水晶体の眼に白と黒をベースに赤のラインがボディーに描かれ
ているモモタロスを憑依させて変身した『仮面ライダー電王ソードフォーム』だ。
電王・詩乃
「俺・・・参じょ「んなことどうでもいいのよ、かわんなさい!」おい!?」
即刻モモタロスから権限を強奪すると仮面に隠れていても確実に暗黒スマイルを
浮かべている事間違いなしの感じである。
ツバサ
「まて、落ち着け!詩乃!!ここでライダーで暴れるな、フォローができな―――」
『FULL CHARGE』
電王・詩乃
「なんか言った?」「こ・・・こいつ、どんな力してんだ、ごほっ・・ッ」
和人
「たぶん、中でぶん殴られたな・・・」
明日菜
「下手したらデンガッシャーソードで斬られたわね・・・」
電王・詩乃
「必殺・・・わたしの必殺技・・・・パート1・・・ッ!!」
しかも何故か二刀流になっており、その両方からエネルギー刃が射出される。
虹架
「えっ!?何、何?!あれなんなの、ツバサ!?」
ツバサ
「相手、おもいっきり変身したライダーに生身でかよ、たくっ、コォォォッ!」
刹那。
電王・詩乃
「なっ!」
ツバサ
「迸るぞ、ハート!突き抜けるほどヒート!仙道波紋疾走オーバドライブ!」
波紋の呼吸を練って素早く電王の身体に触れるとそのまま強めの波紋を中の詩乃に
流し込む。波紋は普通の人間に強く放出すると電撃に撃たれたような状態になるの
でこれにより詩乃は感電したような状況になり、眼を回して変身が解除された。
モモタロス
「いでっ!?つぅぅ~~~、尻打った?!尻!?」
里香
「イマジンの癖にそんなので痛がってんじゃないわよ、ほら、立て!(ゲシッ!)」
モモタロス
「てめぇ!!痛いって言ってる尻を蹴り飛ばすんじゃねぇよ!?」
里香
「な~によー!!鬼の癖にか弱い女子の蹴りくらいで痛がんじゃないわよ!」」
一応は怪人であるモモタロスと最早、悪友のように言い合いを始める里香。とそれ
を仲裁するヴィータと琴音。
そして詩乃の方は波紋を流されて眼を回したので待合用のソファーに寝かせる。
詩乃
「きゅぅぅぅ~・・・・・@@」
ツバサ
「やれやれだな・・・」
虹架
「でもあれだね~、やっぱり2人って恋人同士だね~?」
ツバサ
「何がだよ~・・・?」
虹架
「口癖。同じ事いってるよ?」
隣に座ってきた虹架に溜息交じりに笑みを浮かべるのだが彼女が擦り寄ってきた。
ツバサ
「何しとるんだ、お前は」
虹架
「だってわたしは一応、ツバサの愛人でしょ?本妻認定の」
あの事件、それ以前からツバサと共に行動していたレインこと虹架は密かにだが
彼に好意を抱いていたが詩乃の存在もあって忘れようとしていた。
女の感とも言うべきなのか、詩乃にそれを見破られてしまったのである。
ツバサ
「というか、確かにミッドチルダでは重婚は認められちゃいるがだからって自分
の恋人に愛人OKとか出すか普通・・・・?」
そんなツバサに言った詩乃のとんでも発言がこちら。
『女2人くらい養えない軟弱者は男じゃないわ、1人増えたくらい問題ないでし
ょ?まぁ、本妻のポジションは譲る気はないけどね》
虹架
「そりゃ、ツバサと詩乃みたいな繋がりはないけどさ。好きなのは本当、それは
嘘じゃない。でもいつも通りでいいよ、一緒にALOしたり、遊んだり出来る
ってだけでわたしは十分。でも・・・」
彼の肩に頭をのせて体を任せる。彼の方もそれを止めずに支える。
虹架
「たまにこういうのもいいかな~・・・」
どうにも嬉しそうな顔で身を任せる虹架。
ツバサ
「あのな・・・・(苦笑。」
虹架を支えて眠っている詩乃の事も膝にのせてあやし乍ら騒がしくドンちゃん騒
ぎをし始める面々、考えてみれば凄い光景である。
地球人にミッドチルダ人、さらには仮面ライダーにその仲間の怪人が一同に集っ
て仲良く馬鹿騒ぎをしているというのだからこれ以上、面白い光景もない。
ツバサ
「まぁ・・・悪くはないのかね」
虹架
「そうだね♪」
そんな現実での一日は賑やかに過ぎていった。
キリト
「まて、落ち着け!アスナ、これは誤解だー!?」
アスナ
「何が誤解なのよー!!おもいっきり押し倒してむ、む、む、おしおきよ!?」
ツバサ
「だから俺を巻き込んで夫婦喧嘩すんじゃねぇ!!
いつものALO。
今日はキリトのラッキースケベに関して怒り心頭のご様子のアスナをツバサが成り
行き上、止めに入ると言う状況になっているようだ。
剣を抜いて襲い掛かるという危険極まりない夫婦喧嘩の仲裁も一苦労である。
レイン
「はは~、相変わらずだね~、キリトくんは」
セブン
「お姉ちゃんは余裕だよね~、すでに本妻のシノンからお許し得てるし~」
彼女が例の事件の首謀者であり今現在は仲間になった『セブン』こと虹架のリアル
の妹でもある『虹色・アルシャービン』である。種族は『音楽妖精族プーカ』だ。
アスナ
「邪魔をしない意志を見せなければツバサも剣の錆にするだけだぁ・・・・」
ツバサ
「お前はどこの伝説の戦闘民族だ、おい!えぇい!頭、冷やせ!」
キリト
「もうダメだ、お終いだ・・・」
ツバサ
「お前もどこぞのヘタレ王子みたいな発言してる暇があるなら戦えっての!」
リズベット
「あぁ~もう、少しは落ち着きなさいってね、ちょっとあんたらも抑えて!」
そういって暴れるアスナをリズとフィリアの2人で抑えて色々と傷心状態のキリト
はエギルとクラインの2人がどうにか確保した。
キリト
「うぅ・・・良かれと思ってやってなんでこんなめに~・・・・」
クライン
「庇うまでは良かったのにな~・・・最後の最後であのラッキースケベじゃよ」
エギル
「ツバサみたいにしっかり決めないからそうやって嫉妬をくらうんだよ」
シリカ
「この間はありがとうございます、ツバサさん・・・・(汗。」
フィリア
「うぅ~・・・今思い出しても気持ち悪いにゅるにゅるだったな~」
湖に泳ぎに行った際にどうやら深くに潜んでいていつの間にか出現したタコ型の
モンスターに2人が捕まった際にツバサが一撃で撃破し、落ちてきた2人を片腕
でそれぞれ受け止めてカッコよく決めた時の事を引き合いにだした。
ツバサ
「まぁ・・・男としてはそういうお楽しみイベントってのもいいもんなん―――」
刹那。顔の真横を通り過ぎる矢。というより避けなければ脳天直撃である。
さらに複数の魔法ナイフが襲い掛かるがそれをアクアマリンで弾いて回避する。
ツバサ
「つうか、お前ら、最近、息合いすぎだろ!?最初のギスギスした感じどうしたッ?」
レイン
「え~?なんていうの?」
シノン
「困った旦那持ち同士、色々と同調する部分があるの、よッ!」
ツバサ
「うおッ?!」
仰け反ったところを素早くレインがつめていたのでアクアマリンを振りかぶるのだ
が全身砲弾で突撃してき真正面から抱き着かれてしまい、大ダメージ(精神)を受ける。
ツバサ
「ギャーーーーーーース!?」
レイン
「へへっ~、この間のリアルの遊びでツバサの弱点はすでに研究済みだもんね~♪」
シノン
「覚悟なさい~?お望み通りのお楽しみイベントよ、喜びなさい♪」
さらにはシノンが後ろから追撃をかけてきたせいでさらに事態は悪化する。
キリト
「なんだか・・・ツバサの方が不憫に思えるのになんか納得いかない・・・」
そんな時にザルバから念話のようなものが伝わってきた。
ザルバ
『おい、ツバサ。どうやら現れたようだぞ、遊びはそこらへんにしておけ』
ツバサ
「(わ、分かった・・・ッ)えぇい!いい加減に離れろッ!ちょいとユーリ達に
呼ばれたから行ってくる、離れろってんだ、このエセロシアっ娘!!」
レイン
「ぶぅ~、エセじゃないです~、本当にロシア生まれです~ッ!」
ツバサ
「エセ者は皆そういうんだよ、それじゃ行ってくる。また後でな!」
そういって喫茶店を出て行ったツバサを見送る面々だったが徐にシノンとレイン
の2人が立ち上がるとそれぞれが武器を装備しだした。
リズベット
「どうしたのよ、あんたらいきなり武器装備して?」
レイン
「相棒さんが素直じゃないからこっちから仕事に首を突っ込んでやろうと思って」
アスナ
「・・・はぁ~・・・、やっぱりツバサったら何か隠し事してたんだね」
キリト
「前に菊岡と一緒にいたのをリーファが見たって言ってたから怪しいとは思ったが」
どうやらツバサが裏で何かをしていたのは薄々感づいていたようだった。
シノン
「いくわよ、相棒?」
レイン
「あいあいさ♪」
合図をしあって2人もツバサが消えていった方向へと走り去って行った。
キリト
「・・・・・・・・」
徐に立ち上がるキリトにやれやれと言った表情で他の面々も立ち上がった。
リズベット
「まったくもってわたしらも物好きなゲーム廃人よね、まったく」
クライン
「だけどよ戦友の一大事って時に何もしねぇってのも男じゃねぇよな」
フィリア
「よ~し、わたし達もツバサのお仕事に乱入しちゃおう~♪」
アスナ
「まったくツバサに呶鳴られちゃいそうね、行くならすぐに追いかけましょう」
全員が頷き合うと店を出て行こうとするがエギルに止められる。
エギル
「あんまり遅くなるんじゃねぇぞ、ユイちゃんと一緒に晩飯作っておいてやる」
ユイ
「パパ、ママ、皆さん、気を付けていってらっしゃいです」
一同
「おう!」
ツバサ
「ハッ!」
高台から飛び降りて襲い掛かろうとしているホロウの前に降り立って割り込み、見
てみると双子型なのか瓜二つのアバターで見た目にはゴスロリ衣裳を来た黒髪の双
子ホロウだったようだ。
ホロウ1
「ハァァッ!!」
ホロウ2
「このザラついたいやな感じ・・・黄金騎士かッ!!」
同時に襲い掛かってくるがそれを軽々捌き、関節技を決め、さらに片方の足を蹴り
上げて掴み、ドラゴンスクリューで地面に叩き付け、自身は手をつき、身体を無理
やり跳ね上げてもう1人の後頭部に蹴り、そして反転して回し蹴りで蹴り飛ばす。
シノン
「スターダスト・エクサ!」
空から広範囲に矢の雨が降り、それを回避するがそれを予測して次が突撃する。
キリト・レイン
「おぉぉおおおお!!!」「ゲイル・スライサー!」
裏からヴォ―パル・ストライクを発動したキリトと二刀の突進スキルを発動したレ
インの一撃で防御したものの体勢を崩させ、直後にクラインが並走する。
ツバサ・クライン
「空破斬ッ」「辻風!」
脇構えから斬り上げる一撃と高密度の真空刃を叩き付ける斬撃でホロウを薙ぎ払う。
ツバサ
「まったく・・・お前らまで来ちまったのかよ(呆」
レイン
「ツバサが素直にわたし達に言わないからだよ、ツバサの芝居なんてバレバレだよ」
シノン
「とりあえず状況確認だけど・・・なんでSAOアバターがここにいるの、まずは」
ザルバ
『こいつらはホロウだ。アインクラッド実装と共に謝ってそこに張り付いていたホ
ロウエリアっていうデータまで実装しちまったせいで奴らとモンスターデータが融
合した厄介な存在になっちまった、ここまではOKか』
キリト
「ああ」
ザルバ
『そして奴らに破壊されたデータは修復がまず困難。だからこそその前に撃破するっ
てのが俺達の任務だ。それと八神と何人か撃破してる』
リズベット
「たくっ、SAO時からだけどちっとはこっちを頼りなさい、アホ!」
ツバサ
「あっ、痛ッ~~!?!?」
強烈な尻蹴りが炸裂。
ホロウ1・ホロウ2
「貴様ら全員、食ってやる」「高レベルのデータはわたし達には美味なモノよ」
「「ああああああああああああああああ」」
するとそれぞれが腕に変化してその間に肉体が現れ、巨体を持つ怪人へと変化する。
ツバサ
「なるほどね、偽物のが双子だったってわけか」
そういって牙狼剣を納刀すると両手で牙狼剣を持ち、切っ先を天に掲げるような構え
のまま止まり、抜刀して真上に円の軌跡を描く。
ツバサ→牙狼
「・・・・・、ッ!」
その身に黄金の鎧を纏い、炎の意匠を背負って威風堂々と牙狼が現れる。
牙狼
「・・・・・・・」
無言のままその歩みを進め、一歩、また一歩、その眼光でホロウを射抜く。
たまらず相手は挑みかかってくるが片腕で防ぎ、片腕だけの打撃で圧倒し、さらに
拳をその腹部に押し付けて発勁のような技で吹き飛ばす。
牙狼
「ホロウ・ヘルツヴァイ、お前の因果、この俺が断ち斬るッ」
そういって鞘に納刀したまま構えて渾身の力を込めた振り抜きでまず鞘を飛ばし、
その直撃で怯んだところにレインと視線を合わせて一気に飛び込む。
レイン
「数多の刃ここに集え 刹那に散れ!そして螺旋を描いて 貫く槍となれ!!」
サウザンドレインを次々に投げつけ、動きを四方八方からの一撃で止めるとさら
に突撃する牙狼の牙突に合わせて螺旋を描く魔法ナイフを展開させる。
さらにザルバが焔を吐いてその螺旋に烈火炎装を追加で付与する。
牙狼
「はぁぁぁぁ――――――ハァッ!!」
ヘルツヴァイ
「ぎゃああああッ――――――」
牙狼剣が深くに突き刺さり、そのまま真上へ斬り上げて両手で振りかぶり、渾身
の力を込めて振り抜いた一閃によって断末魔の叫びも掻き消えて消滅する。
牙狼→ツバサ
「・・・・――――ッ、フッ・・・・」
そして構えた牙狼剣に最初の牽制で投げた鞘が丁度収まり、そこで鎧が解除される。
アスナ
「やったわね!」
ツバサ
「やったじゃない。たくっ・・・この野次馬共が(汗。」
キリト
「俺達に首を突っ込んで欲しくなかったらもうちょっと上手く秘密を保持するんだな
。そんなんじゃ、この情報網からは逃げられないぜ?」
一同
「うんうん」
そろいもそろって馬鹿ばかりかと深いため息が漏れたある日のALOだった。
そしてそれから数日後。
はやて
「それじゃ皆、準備はええか?」
一同
「はい、八神指令ッ!」
ツバサ
「・・・・・・・~~~~(頭痛。」
空都ラインの各種族の領主が集まる中央塔の一室にこの日、新たな部屋が出来た。
それは『ALO防衛組織・特務六課本部』。
ツバサ
「なんで秘密裏にやってたのがこの大人数の顔見知りメンバーが集ってんだよ・・・」
はやてやツバサと親密な友人関係を持っているシルフ領領主『サクヤ』、ケットシー
領領主『アリシャ』にサラマンダー領領主『ユージーン』らの提案でこのホロウ事件
に対応するためのチームで機動六課から取って『特務六課』が設立されたのだ。
キリト
「とはいってもメンバーはかなり選定されて少数精鋭ではあるだろ?」
メンバーとしては、総司令にはやて、補佐にアスナ、そして実際に任務などを実行す
るのはキリト・ツバサ、そして実力を見込まれたユーリにはやてともリアルで同じ管
理局として手腕や実力も知れているレイヴン、それぞれの補佐としてエステル、レイ
ン、そしてセブンと彼女の片腕でもあったスメラギも復帰した。
レイヴン
「にしてもシノンの嬢ちゃんが出てこないのは意外ね、青年がいるのに」
アスナ
「シノのん曰くは、こっちでの相棒はレインだからここは任せるらしいです。でも何
かあった時は直ぐに連絡するようにって念には念を押して言ってましたけど(苦笑」
サクヤ
「そういえばツバサ君はリアルは大丈夫なのかい?試合やチームの方は」
ツバサ
「シーズンもほとんど終わりだから俺はベンチ外登録だよ、カップ戦の決勝はまだ先
だから今はライダーとしてのパトロールだとかがメインだな。その合間にこっちに
来てるって感じさ」
二期連続の優勝を決め、それなりの成績を残してシーズンを終了できるという事でオ
ーナーからも機動六課メインの方向に変えて合間にこっちの仕事をしているようだ。
はやて
「ツバサにはALOは気分転換に当てて欲しかったんやけどね。まぁ、今のペースな
らホロウ事件は解決するのに時間はかからへんやろうし、とっとと片付けよ~か」
アリシャ
「はやてさんってわたしら領主からしても恐ろしい策略家だけど味方になると心強
いね~。前に対抗戦やった時は策略の恐ろしさに若干、引いたけど」
どうやらアリシャもはやての腹黒さは知っているらしく苦笑いしている。
はやて
「なんや随分な言い方やな、まぁ、ええわ。それじゃ皆、捜査開始や!」
一同
「了解」
そういってそれぞれの担当地域に飛んでいく面々。
レインもパートナーを組むツバサの後を追いかけて隣に並ぶ。
ツバサ
「まったくお前も物好きだねー。わざわざ、楽しめない厄介事に首ツッコむとは」
レイン
「事件だからしょうがないけどさ、わたしの目的は1つだけ、さっさとこの事件
を解決して皆でまたただ本気でゲームを楽しめるALOにする事、でもって」
徐に拳を握りしめてツバサの前に突き出した。
レイン
「本当の意味で強くなるために本気のあなたを倒してみせる、わたしがね」
ツバサ
「ッ!」
自信に満ちた笑みを浮かべてそう言い切ったレイン。
レイン
「あなたのおかげでわたしはセブンともまた姉妹に戻れた、こうやってALOを
本気で楽しめるようになった、変われる強さを持てたのはいつでもツバサがい
て背中を押して護ってくれてたおかげ」
ツバサ
「別に大した事した覚えはないんだがね」
レイン
「ツバサは前にわたしに力を隠してるって言ったよね。でもそれはツバサだって
そうだよ、ツバサはALOで一番強い、以前はユウキと同等って言われてたかも
しれないけど今はもうあなたの方が強い、確実に」
その眼にはすでに燃えたぎるような焔が宿っているように火が付いた目に見えた。
レイン
「この事件を解決出来るくらいに力も強さも鍛えてあなたの本気をわたしが出さ
せてみせる・・・そしてそれを越えて本当に強くなりたい、それがわたしの目的」
ツバサ
「フッ・・・随分とでかく出てくれたもんだな、この娘っ子は(苦笑。」
やれやれと思いながらも口元には笑みが浮かび身を翻して歩き始める。
ツバサ
「だったら俺の背中にしっかりついてこい、そこまで啖呵切ったなら俺の背中は
お前に全部持ってもらう。後ろは任せたぜ、レイン」
レイン
「もちろんッ。ツバサと並んで立てるぐらいじゃなきゃ戦えないもの」
先を歩くツバサの隣に並んで歩き始める。そして互いに手の甲で軽く叩きあうよ
うに意思確認を交わして自分達の関係を確かめた。
ツバサ
「いくぜ、相棒」
レイン
「了解だよ。本当の相棒さんにも負けない、相棒になるから期待しててよ」
ツバサ
「そりゃ頼もしいな」
ザルバ
『(何だかんだあったが・・・それなりにチームらしくなりそうだな)』
なかなか悪くないかもしれないと思いつつその時までまた眠りについたザルバ。
そして新たな相棒となったツバサとレインの戦いもここから始まっていく。
とある英雄で黄金騎士の青年のある日の電脳世界と現実世界の時間は過ぎていった。
次回へ続く!!