「へぇ、そんな人がいたんだ?キャラがアズリエル達以外に興味を持つなんてね。」
「僕もちょっとあってみたいかも!」
私の記憶を通して、見ているはずだが?
「それはキャラが見たのであって僕が見たわけではないからね。」
...直接会うのは不味いが、見るくらいなら簡単だと思うぞ?
「え?そうなの?」
どうやらその大人は連邦捜査部「シャーレ」という組織で先生をやっているらしい。
建物の場所も公開されているし、建物はほとんどガラス張りだったから見るのは簡単だろう。
「じゃあ早速いってみようよ!」
好きにするがいい。
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「えーと。ここからだとシャーレの部屋が丁度見えるかな?」
スラム街からアルフィーにつけてもらったケータイのジェットパック機能で楽々シャーレの部屋が見えそうな建物の屋上まで移動した。
「あれ?いないな、何処かに出かけてるのかな?」
部屋を覗くもそこに先生の姿は見当たらない。
「場所が悪かったのかな...」
そう思い反対側へ移動する。
「...あ、いたいた!」
移動するとシャーレの出入り口から外に出ている先生の姿を目撃した。
「確かに、あの人になら全て預けられそうなそんな感じがするね。」
「どこかアンダインにも似てるかも。」
アンダイン。
ロイヤルガードの隊長でプレイヤーに操られた僕を「ケツイ」を抱いてまで止めようとしたモンスターの英雄。
そんなアンダインがすべてのモンスターを守る時のような目を、先生はしている。
「どこかへ行くみたいだね。ちょっとついていこうよ!」
...フリスクの判断に任せる。
「...ふふ。素直に行きたいって言っていいんだよ?少しずつでいいからさ。」
...
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アビドス・住宅街
「あ、暑いね。」
先生についていったのはいいものの、先生の行き先はなんと砂漠地帯
しかもホットランドレベルで暑い。とにかく暑い。
キャラにきいたところ、どうやらアビドスという地域らしく砂漠化が激しい...ということしか知らない。
ーーーーーー流石にこんな辺境の地域を訪れると思ってはなくてだな。
そこまで詳しく調べた訳じゃない。
こんな場所に来るなんてもしかすると先生はとんでもない変わり者なのかもしれんな?
「あはは...流石にそれなりの理由はあるでしょ...肝心の先生は...あ。」
先生の方に目を向けるとなんと住宅街の真ん中で倒れてしまっている。
見たところ脱水症状が出てしまっているようだ。
「あれ不味いんじゃない?!すぐに助けないと!」
おい、直接会うのは不味いと...
...はぁ。その優しさにはこの先、振り回されそうだな。
キャラが何か言っていた気がするけど、僕は気にも留めず先生の元へ駆け寄る。
「えっと。いじげんボックスの中に何か飲み物は...」
「...あった!ビチャビチャ!」
そうして先生にビチャビチャを渡そうと声を掛けようとする。
「「...あの...。」」
「「え?」」
声がした方に顔を向ける。
するとそこにはいつの間にか自転車に跨った少女がこちらを見ていた。
「あ、えっと...」
なんとも言えない気まずい空気が流れる。
どうしようか迷っていると先生の掠れた声が耳にはいる。
"み...水を..."
「あ、そうだった!これを...」
そう言い、ビチャビチャを渡すと先生は瞬く間にビチャビチャを飲み干した。
"いやー助かったよ!ありがとう!"
頭の上に乗っかった砂をはらいながら、先生は感謝を伝える。
「えっと見た感じ、連邦生徒会から来た大人の人みたいだけど...お疲れ様。
学校に用があって来たの?」
「この近くだと、うちの学校しかないけど...もしかして...。」
「アビドスに行くの?」
"うん。そうだよ。"
「.....そっか。久しぶりのお客様だ。」
「それで君は?見た感じ小学生みたいだけど...。」
「...えっと。」
...どうしよう!?人に会うと思ってなかったから言い訳を全く考えてない!
"...あーこの子は私の付き添いだよ。少し飲み物を探してもらってたんだ。"
「ん。そうだったんだ。じゃあ君もアビドスに?」
「は、はい。」
「それじゃあ。私が案内してあげる。すぐそこだから。」
「うん。よろしく。喉の渇きが治って足がすごく軽いしね!」
そうして少女は私たちを学校に案内してくれた。
途中先生が少女に聞こえないように
"...君、何か事情があるんでしょ?後でシャーレで話を聞くから今は私について来て。"
と、言われた。私が拒否する理由はなかったので大人しく先生についていくことにした。
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対策委員会・教室
「ただいま。」
「おかえり、シロコせんぱ...い?」
「うわっ!?後ろの大人と子供は誰!?」
「えっと私たちは...。」
「わぁ、シロコちゃんが2人も拉致して来ました!」
「拉致!?もしかして死体!?シロコ先輩がついに犯罪を...!!」
「え、えっと...?」
「みんな落ち着いて、速やかに死体を隠す場所を探すわよ!体育館にシャベルとツルハシがあるから、それを...。」
「......。」
"えっと。とりあえずみんな私たちは生きてるし、拉致された訳でもないから...。"
「えっ?死体じゃ、なかったんですか...?」
「拉致したんじゃなくて、お客さん?」
「そうみたい...。というか死体は立たないでしょ...。」
"みんなこんにちは!"
「わぁ、びっくりしました。お客様がいらっしゃるなんて、とっても久しぶりですね。」
「そ、それもそうですね...でも来客の予定ってありましたっけ...。」
"「シャーレ」の顧問先生です。よろしくね。"
「その付き添いのフリスクです。よろしくお願いします。」
「...え、ええっ!?まさか!?」
「連邦捜査部「シャーレ」の先生!?」
「わぁ⭐︎支援要請が受理されたのですね!良かったですね、アヤネちゃん!」
...なるほど、先生がわざわざこんな砂漠にきたのは支援要請を受理したからだったんだ。
まだあって1日も経ってないけどこの人がとてもお人好しだってことはわかる。
「はい!これで...弾薬や補給品の援助が受けられます。」
「あ、早くホシノ先輩にも知らせてあげないと...あれ?ホシノ先輩は?」
「委員長は隣の部屋でねてるよ。私、起こしてくる。」
(ダダダダダダッ!)
セリカという少女が委員長を連れてこようとしている最中、校庭から突如銃声が鳴り響く。
「え?何!?」
「じゅ、銃声!?」
「わわっ!?武装集団が学校に接近しています!カタカタヘルメット団のようです!」
「あいつら...!!性懲りもなく!」
「ホシノ先輩連れて来たよ!先輩!寝ぼけてないで、起きて!」
「むにゃ...まだ起きる時間じゃないよー。」
「ホシノ先輩!ヘルメット団が再び襲撃を!こちらの方々はシャーレの先生とその付き添いのフリスク君です。」
「ありゃ〜そりゃ大変だね...あ、先生とフリスクくん?よろしくー、むにゃ。」
なんか...頼りない人が出てきたなぁ...サンズに似てるかも。
「先輩、しっかりして!出動だよ!装備持って!学校を守らないと!」
「ふぁあー...むにゃ。おちおち昼寝もできないじゃないかー、ヘルメット団めー。」
「すぐに出るよ。先生のおかげで、弾薬と補給品は十分。」
「はーい、みんなで出撃です⭐︎」
そう言ってみんなが校庭に行こうとしている。
そんな中私は
「...僕も戦わせて。」
"...え!?"
「ん。君のような子供には危険。見た感じキヴォトス出身でもないみたいだし。」
"そうだよ。危険すぎる。ここで待っていて。"
ーーーーーフリスク?わざわざ身を危険に晒すことはない。彼女達の言う通りここは彼女たちに...。
キャラ。
確かに君の意見も彼女達の意見も正しい。それはわかってるよ。でも...
「...それでも、行きたい。」
僕は証明したいんだ。どんな世界でも「こうどう」して「みのがす」ことはできるんだって。
"でも..."
「あひゃひゃひゃ!どうした?ビビって出てこないのか?ならこのまま学校を占拠してやる!」
「みなさん!ヘルメット団が学校に侵入しようとしています!時間がありません!」
"...わかった。でも危険を感じたり、怖くなったらすぐに戻ってきてね。"
「ん、それじゃあ改めて出撃。」
校庭に出るまでの間、キャラと少しだけ話した。
...フリスク。念の為セーブだけしておけ。ただし死なないようにな。
「...わかってるよ。それに『初見プレイ』には自信があるんだ。」
校庭に出る直前、セーブをする。
(みんなで学校を守る。)
(ケツイがみなぎった。)
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校庭に出ると早速銃撃戦が始まる。
シロコやセリカ、ホシノが前に出て、ノノミが後ろから一掃し、アヤネがサポートをして、次々と敵を倒していく。
おそらくこれが本来この世界の『攻略法』なんだろう。
だけど僕は僕の『攻略法』で撃退しよう。
まずは目の前の2人に『聞く』
「ねぇ。君たちはなんでヘルメットをずっとしているの?」
「あぁ!?そんなもんかっこいいからにきまってんだろ!」
「それと...素顔を見せるのが恥ずかしいから...ってなんてこと聞きやがる!」
恥ずかしそうに返事をした後、銃口をこちらに向けて発砲してきた!
「おっと、危ない。1発でも当たったら危険だからね...。」
彼女達がリロードしている間に物陰に隠れ、考えを巡らす。
(彼女達がヘルメットをつけている理由は素顔を見せるのが恥ずかしい...ってことは。)
次のこうどうは『うつ』にした。
ひろった銃から放たれた銃弾は1人のヘルメットに当たった!
ヘルメットは壊れた!
「あいた!...うわっ!恥ずかしい〜!?」
「お、おい!大丈夫か?!」
続けてもう1人にも銃弾が当たった!
「うわっ!み、みるなぁ!」
2人はせんいそうしつしたようだ。
2人を『みのがした』!
0EXPと100円を手にいれた!
「や、やったよ!キャラ!やっぱりどんなところでもこれは通用するんだよ!」
よかったじゃないか、フリスク。これからもそれが続けばいいがな...。
どうやらあちらも終わったようだぞ。
みんなの方に目を向けるとヘルメット団が尻尾をまいて逃げる様子が目に入った。
「カタカタヘルメット団残党、郊外エリアへ撤退中。」
「わぁ⭐︎勝ちました!」
「あははっ!どうよ!思い知ったか、ヘルメット団め!」
「みなさんお疲れ様でした。学校に帰還しましょう。」
「「「「「うん!」」」」」
こうして、キヴォトスでの初の戦闘は勝利で終わった。
"砂狼シロコ"
STAT
ATK90 (70)
DEF90
アビドス高等学校所属2年生
趣味 ジョギング、体力トレーニング、ロードバイク
いつもしている首の青いマフラーをとても大切にしている。
"黒見セリカ"
STAT
ATK70 (70)
DEF80
アビドス高等学校所属1年生
趣味 貯金、アルバイト
柴崎ラーメンなど様々なところでバイトをしており、アビドスの借金を返そうと頑張っている。