本当の「やり直し」   作:yongrenjintian

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今回は戦闘は書かないです。ハイ、ちょっと最初の部分が雑な構成になってるかもしれませんが許してください。
無駄に話を長くするのもどうかなって...。
次かその次辺りは絶対頑張る場面だと思うので。


信頼

 

 

 

 

 

あの後、私と先生は改めてみんなの自己紹介をしてもらい、学校の詳しい説明をしてもらった。

 

どうやらアビドスの生徒は「対策委員会」の5人しかいないらしく、今回も「シャーレ」の支援がなかったら危なかったとのこと。

 

そしてそのままの流れでカタカタヘルメット団の前哨基地に襲撃し、見事に勝利を収めた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「お帰りなさい。皆さん、お疲れ様でした。」

 

「ただいま〜。」

 

「アヤネちゃんも、オペレーターお疲れ。」

 

「うん!アヤネのサポート助かったよ。」

 

「ありがとうございます。フリスクくん。」

 

「火急の事案だったカタカタヘルメット団の件が片付きましたね。これで一息つけそうです。」

 

「そうだね。これでやっと、重要な問題に集中できる。」

 

「うん!先生とフリスクくんがいたおかげだね、これで心置きなく全力で借金返済に取り掛れそうわ!」

 

「ありがとう、先生!フリスクくん!この恩は一生忘れないから!」

 

「...え?」

 

借金返済という言葉にぴくりと反応する。

 

"借金返済って?"

 

僕が質問するよりも前に先生がみんなに問う。

 

「...あ、わわっ!」

 

「そ、それは...。」

 

「ま、待って!!アヤネちゃん、それ以上は!」

 

...どうやら彼女たちは私たちに説明していないことがあったようだ。

借金返済の詳しい事情を知るために近くに寝そべっているホシノに問いかける。

 

「ねぇ。ホシノ、借金って?」

 

「うへぇ...ちょっと待ってね。」

 

「いいんじゃない、セリカちゃん。隠すようなことじゃあるまいし。」

 

「か、かといって、わざわざ話すようなことでもないでしょ!」

 

「別に罪を犯したとかじゃないでしょー?それに先生は私たちを助けてくれたし、フリスクくんが気になってるみたいだよー?」

 

ホシノが言い終えたとき、僕は既に上目遣いでセリカを見上げている。

 

「あ、あうぅ...。」

 

「ホシノ先輩の言う通りだよ。セリカ、先生は信頼していいと思う。」

 

「それに〜優しいセリカちゃんに年下の好奇心を無下にすることはできますかねぇ〜?」

 

「う....。そ、そりゃそうだけど...。」

 

「ねぇ。セリカ先輩?ダメ?」

 

「あ....あ...。」

 

極限まで迷っているセリカにトドメの言葉を投げかける。

するとセリカは観念したのか

 

「...わ、わかったわよ!でも話してどうにかなる問題でもないのは確かでじょ!?」

 

「確かにそうだけど、この問題に耳を傾けてくれる大人は、先生くらいしかいないじゃーん?」

 

「悩みを打ち明けてみたら、何か解決法が見つかるかもよー?それとも何か他にいい方法があるのかなー、セリカちゃん?」

 

「う、うう...。」

 

「で、でも、さっき来たばかりの大人でしょ!今まで大人たちが、この学校がどうなるかなんて気に留めたことなんてあった?」

 

「例え今まで来た大人の人たちがここを気に留めて無かったとしても今回こそは違うかもしれないよ?」

 

そう言ったと同時、セリカがかがんで僕と目線を合わせてくる。

 

「...あのね。フリスクくん、世の中ってそんなに甘くないの!

君はまだ小学生くらいだから私たちの苦労なんて知らないでしょ!?

何も知らないのに年下だからって全部優しくされるわけじゃないの!」

 

「セ、セリカちゃん!?流石に言い過ぎじゃ...。」

 

「...とにかく!今更、大人が首を突っ込んでくるなんて...。」

 

「私は認めない!!」

 

そういうとセリカはドアを荒々しく開けて出ていってしまった。

 

「セリカちゃん!?」

 

「私、様子を見てます。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「....ごめんね。フリスクくん。」

 

「セリカちゃん、普段あんなこと言わないんだけどねー。ちょっと頭に血がのぼっちゃったみたい。」

 

「ううん。僕のことはいいんだ。セリカの気持ちもちょっとだけ分かる気もするし...。」

 

苦労なんて知らない.....か。まぁ僕の事情は知らなくても...いや、絶対に知ってはならないことだからね。セリカの言ってることは世間一般的にいえば正しいことだ。

 

「そう?フリスクくんがそう言ってくれるならいいけど。」

 

".....思い出させるようで悪いけど、借金のこと詳しく聞いてもいいかな?"

 

「あー。そうだったね。」

 

「えーと、簡単に説明すると.....この学校、借金があるんだー。まあ、ありふれた話だけどさ。」

 

「でも問題はその金額で.....9億円ぐらいあるんだよねー。」

 

「きゅ、9億...。」

 

ホシノの口から発せられた金額に驚愕する。プレイヤーがリセットした時に得たGOLDを全部使っても足りなそうな金額。

それを今まで抱えていたなんて...。

 

「.....9億6235万円、です。」

 

「アビドス.....いえ、私たち『対策委員会』が返済しなくてはならない金額です。」

 

「これが返済できないと、学校は銀行の手に渡り、廃校手続きを取らざるを得なくなります。」

 

「ですが、実際に完済できる可能性は0%に近く.....ほとんどの生徒は諦めて、この学校と街を捨てて、去ってしまいました.....。」

 

「そして私たちだけが残った。」

 

「学校が廃校の危機に追いやられたのも、生徒がいなくなったのも、生徒がいなくなったのも、街がゴーストタウンになりつつあるのも、実はすべてこの借金のせいです。」

 

"もう少し詳しい事情を聞いてもいいかな?例えば借金をすることになった理由とか。"

 

「借金をすることになった理由ですか?それは....。」

 

そこからセリカが詳しい理由を説明してくれた。

 

「私たちの力だけでは、毎月の利息を返済するので精一杯で.....弾薬も補給品も、底をついてしまっています。」

 

「セリカがあそこまで神経質になってるのは、これまで誰もこの問題にまともに向かってくれなかったから。話を聞いてくれたのは、先生、あなたが初めて。」

 

「........まぁ、そういうつまらない話だよ。」

 

「で、先生のおかげでヘルメット団っていう厄介な問題が解決したから、これからは借金返済に全力投球できるってわけー。」

 

「もしこの委員会の顧問になってくれるとしても、借金のことは気にしなくてもいいからねー。話を聞いてくれただけでもありがたいし。」

 

「そうだね。先生とフリスクくんはもう十分力になってくれた。これ以上迷惑はかけられない。」

 

「...僕も対策委員会の一員として、一緒に頑張るよ。」

 

「!?」

 

彼女たちを今見捨てたらそれこそ借金返済の為に大変な思いをするだろう。

そんなこと、僕は認めない。

 

"私も対策委員会を見捨てて戻ることなんてことはしないよ。"

 

「そ、それって...。」

 

「あ、はいっ!よろしくお願いします、先生、フリスクくん!」

 

「へえ。君たちも変わり者だねー。こんな面倒なことに自分から首を突っ込むなんて。」

 

「事情を聞いた以上、僕も他人ではなくなったからね。」

 

「良かった...「シャーレ」が力になってくれるなんて。これで私たちも、希望を持っていいんですよね?」

 

「そうだね。希望が見えてくるかもしれない。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

あの後、一度ホシノたちに別れを告げてシャーレにやってきた。

 

 

"さて....と。"

 

「....。」

 

"まぁ、座りなよ。別に何かする気もないからさ。"

 

「うん。」

 

先生に言われるがまま先生の目の前のソファーに座る。

 

"色々聞きたいことはあるけど...まぁ、先にこれだけは聞いておこうかな。"

 

".....君、親は?"

 

「...いない。というよりかは、もう会えないが正しいかな。」

 

"それは...どういうことかな。"

 

「...実は気づいたらここにいたんだ。なんでかはわからないけど。」

 

"それは外の世界から...ってことかい?"

 

「ううん。信じられないかも知れないけど地下世界からきたんだ。」

 

"ち、地下...私はそんなこと聞いたことはないけどなぁ。"

 

「まぁ。地上では隠蔽されてたらしいからね。先生が知らないのも無理はないよ。」

 

「証拠と言えるかは分からないけど、地下世界から持ってきたアイテムはいくつかあるよ。」

 

正直、先生が信じてくれるかは賭けだ。でも僕は先生の優しさに触れたし、この人なら信じてくれる気がする。

 

"...うん。わかった。君を信じるよ。"

 

「え...ほんとに?」

 

"うん。ほんと。君は嘘をつくようには見えないし、目の奥に確固たる意志が見えた気がするからね。"

 

思ったよりあっさり信じてくれたことに内心、驚く。

そして先生が仕事に戻ろうとしたので

 

「あ...それじゃあ、このことは他言無用にしてくれない?」

 

"わかったよ。このことは黙っておく。...あ、もう遅いから気をつけ..."

 

何か言おうとすると同時に先生の足がぴたりと止まる。

 

"...君、今までどこで寝てたの?"

 

「え、廃墟で...。」

 

"子供がそんなところで寝ちゃダメじゃないか!これからはシャーレの

仮眠室を使って!"

 

「は、はい。」

 

軽くお説教された後、シャーレの仮眠室で寝転がる。

 

「...今日は色んなことがあったなぁ...。」

 

今日の出来事を振り返りながら、そう呟く。

 

キャラのことは話さなかったけどいつかは話す時がくるだろう...。

 

そう思いながら眠りについた。

 

 

 




"奥空アヤネ"
STAT

ATK 50 (50)
DEF 60

アビドス高等学校所属1年生。
日々アビドスの復興のために努力しており、対策委員会の中で一番真面目といっても過言ではない。


"十六夜ノノミ"

STAT

ATK 100 (100)
DEF 80

アビドス高等学校所属2年生。
意外にATKの値が高い。
どうやらホシノと過去に何かあったようだ。
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