ダンジョンが異世界と繋がりそうなんだけどどないしましょ?   作:caose

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 問いを聞きます。


イリアの問い

 「あれは私がこの王宮でキャリアアップの為に送られた際に私はアニス様の

御母上から彼女の身の回りの面倒を頼まれました、仕事だと考えて何も考えずに

只アニス様のご命令を遂行しようとしたのですが・・・知っての通りあのお方の

頓智黄ぶりは私ですら頭を悩ます程の物で何時の間にかあのお方に対しては色々と

リミッターが外れてしまい普通になってしまいました。」

 「いえその・・・普通と言うかその・・・それはあまりにも・・・・」

 はっちゃけていませんかとユフィは内心そう思っている中イリアはこう続けた。

 「まあそれでも型通りの生き方は粉微塵に吹き飛ばされて残骸すら残らなくなった

代わりに今となっては実家の両親に対しては・・・ざまあみやがれと心の中で

鼻で笑ってやりました。」

 「・・・イリアもですが中々どうして個性的な人なのですね。」

 ユフィが内心引きながらもそう言うがイリアは慣れているのであろう恐縮ですと言って

頭を下げるがユフィは内心こう思っていた。

 「(褒めていないんですが。)」

 そう思っているがイリアは更にこう続けた。

 「だからこそ姫様とは別ベクトルですがユフィリア様は放ってはおけないのです。」

 「・・・え?」

 別ベクトルでの心配なのかと思っているユフィであったが更にイリアはこう続けた。

 「私とユフィリア様との違いは・・・人としての愛され方です。」

 「「?」」

 愛され方と思っているユフィとベルは何でだろうと思っているとイリアは更に

こう続けた。

 「役割を熟すこと以外に悩める貴方と悩まずに唯々役割を果たす私とは違うのです。」

 「悩める・・・からですか?」

 そうですと言うとユフィは暫く考えて・・・イリアに向けてこう聞いた。

 「イリア、ベルもですが聞いてくださいませんか?・・・

私も少し話したい気分なのです。」

 「はい。」

 「ああはい!僕も何か出来る事があるんでしたら何でも言って下さい!」

 ベルがそう言うとイリアは取敢えずはお話をと言うのでユフィは話し始めた。

 「私は小さな頃より次期王妃として公爵令嬢として恥じない自分であるように

毎日心掛けておりました、魔法も勉学も礼儀も全てを・・・

誰かに選ばれた訳ではないのですが誰もがそうであると望んでいるはずだと・・・

くれていたと思っていたのですがね。」

 アハハと空笑いするユフィに対してベルはユフィを心配しているがイリアは

話を聞きながらもテキパキと保温ポットの備え付けと用意された茶葉を取り出して

準備をしていた。

 「・・・悩める、とイリアはそう言ってくれていましたが私の悩みは恐らく

悩みと言うよりも・・・何もないこと自体が苦悩なのでしょう。まるで足元が

無くなってしまったかのような感じになりまして。」

 「貴方は只求められている理想を形作ろうとしていただけなのでしょう、

それこそが自分の価値だと思っておられたのでしょうね。」

 「自分の価値・・・理想・・・ですか?」

 「そうです、『ああであれ、こうであれ』誰もがそう思ってそれを形作らせる・・・

民や多くの人間が求める様なそれを押し付けるのは簡単です。そしてそれが違えば

迫害するのもまた真実、ですが目指した憧れが違うからと言ってそれを罵倒するのは

本当は間違いなのです。アニス様はこうおっしゃられるでしょうね」

 イリアはそう言ってアニスが言うであろう言葉をこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『他人は他人!自分は自分!!願ったのと違うからってそれは他人が

そう思い込んだだけであって願った形は人それぞれそして成したのも

またその人の個性なんだよ!?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「こう言うでしょうね、ベル覚えておいてください。誰かが貴方を嘲笑したり

罵倒したりすることはあるでしょうが・・・其れは相手がそうあってほしいと言う

押し付けに過ぎません。本当に必要なのは・・・貴方がどうしたいか?そして何よりも

貴方個人で何をするべきなのかを考える事こそが必要なのです。ですから冒険者を

続けると言うのでしたらあなたがやるべきは只一つ・・・何があろうとも己を見失わずに目標と同時にちゃんと成すことを成してください。」

 私からはそれだけですとイリアはベルに向けてそう言うとベルは何やら考え込むような感じとなっているがイリアはユフィに向けてこう言った。

 「ユフィリア様貴方はあの奇天烈問題児である姫様よりも手がかからなく且

聞き分けの良い方です、私が補償いたします。」

 「あの・・・イリア?」

 ユフィは何やらアニスに不満でもあるのであろうちょっとだが・・・悪意ある奴が

混じっているんじゃないかと思っているがイリアはユフィに向けてこう言った。

 「ですから・・・どうぞ心行くまで己が納得するまでお悩み下さい、その悩みの答えは貴方がご自分の力で出さなければいけません。誰かに求められた偶像としてではなく

ご自身が求めた己を。それまでの間の時間は姫様が稼いでくれるでしょうし

手遅れだとしても自分が面倒みるからとか言いそうですし。」

 イリアの言葉を聞いてユフィもベルも互いにその事について考える事となったのだ。




 この言葉はユフィだけではなくベルにとっても大切な事となるでしょう。
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