ダンジョンが異世界と繋がりそうなんだけどどないしましょ? 作:caose
「アルガルドだと?・・・何の用だお前は今謹慎中だとええいこの忙しい時に!」
オルファンスがアルガルドに向けてそう言うとアルガルドが中に入ってこう答えた。
「父上、ドラゴンが出現したと耳に致しましたが。」
「・・・何処からそれを聞いた?お前は謹慎の身の上であるがために誰とも接触が
出来ないはずなのだが?」
オルファンスはアルガルドに向けてため息混じりにそう言うがどうやって
知ったのかが謎であった。
冒険者ギルドからの然も国王にいの一番に入る案件を何故謹慎中の人間が知れたと考えてオルファンスはこう思っていた。
「(城にはアニス派とアルガルド派がおる、大方そっちからだろうが・・・
情報が入るのが速すぎる・・・一体誰だ?)」
そんな口の軽い奴がいたとはなとオルファンスはそう思いながらアルガルドに向けてこう聞いた。
「それでアルガルド?なに用だ??」
そう聞くとアルガルドはこう答えた。
「父上、私をドラゴン討伐に加えて頂く事を許可してもらいたいと思い馳せ参じた
次第です。」
「・・・お前はそれの意味を分かっていると言うのか?」
オルファンスはアルガルドに向けてそう聞いた。
ドラゴン討伐と言うのは国家的偉業ともなるが同時に危険度も上がる、
只のスタンピードとはレベルが違うんだぞと言うが無論知っておりますとアルガルドが
そう言うとこう続けた。
「だからこそです、私は名誉を・・・報酬が欲しいのでございます。」
「報酬・・・件の男爵令嬢か?」
オルファンスがじとりと目を向けるとアルガルドは黙って頷いてきたので
オルファンスは頭を悩ませていた。
側室じゃ駄目なのか?
ユフィリアを何故そこ迄嫌うのか?
周囲の人間が見える前で断罪したその理由が分からず・・・いや待てよと
オルファンスはこう考えた。
「(逆に言えばかの男爵令嬢にそこまでの価値があると言うのか?だが
あの後調査の為に資料を見たし男爵にも身の回りを洗い直させたが
その様な人物ではなかった。一体何がこ奴を動かしていると言うのだ?)」
オルファンスはそう思いながらアルガルドの方に目を向けて・・・その冷徹さを
感じるほどの空気に何かあるのかと考えているとアルガルドはオルファンスに向けて
こう言った。
「父上、私の心情を詳らかにする時間などありませぬ。私は何も報酬を
確約したいとは言いませんが一つ言いたいのです。」
「・・・何だ?言って見ろ。」
オルファンスはアルガルドに向けてその事実を確かめると言わんばかりに
前のめりにあると・・・アルガルドはこう答えた。
「・・・此の儘甘んじたくはないのです、只示された道を与えられたまま進むことが
この国にとって正しい事なのかと?」
そう言うとアルガルドは息を整えて・・・オルファンスに向けてこう言った。
「・・・姉上に魔法の才能さえあれば・・・男であればとそう囁く声が私には
聞こえないと何故そう言いきれましょうか。」
「!」
アルガルドの言葉にオルファンスは苦悶の表情を浮かべていた、アニスは魔法は
使えない。だがアルガルドは使える事から次期国王はアルガルドだと言う者が
大多数であったが・・・アニスが魔学と言う道を見出してから・・・狂ってしまった。
魔法の才能の無さをその革新的な発想とそれを実現させるための行動力で補っていた
アニスに対してアルガルドは苦境であった。
アルガルドにはアニスの様な才能がないことから蔑み出された事から決定的な溝が
両者に広がっていた。
そしてそこからが更に其れが深まった。
アニスが自ら王位継承権を放棄して本人的にはそれでバランスを
取っているんだろうが・・・そうは問屋が卸さない。
アニスがもたらした魔学は間違いなくパレッティア王国に莫大な利益を齎しそして今後数十年の利益となる事から凡庸で男で魔法が使えるだけで国王になると言う
アルガルドとでは比較対象で辛くなる。
そこで数十年に一度の天才と呼ばれるユフィリアを将来の伴侶とする事で派閥同士の
内乱を防ごうと苦心していた。
後悔はあった、あの時ああしていればと思う事は幾重もあった中其れでも最前の道をと思って今に至る。
それを思い出していたオルファンスはアルガルドに向けてこう問いた。
「アルガルドよ、ドラゴン討伐の名声は確かにお前の地位を盤石とするであろうがだが覚悟は決めよ。ここが国の存亡を決めるときと覚悟できるか?」
それを聞いてアルガルドはこう答えた。
「無論です、全ては覚悟の上での提言。この命は王国の為に。」
それを聞いてそうかと思ったアルガルドはこう答えた。
「ならばよかろう、アルガルドお前に特別会議への」
そう言いかけた瞬間に・・・どたどたと扉が壊れんばかりに開いて入って来た
兵士を見てまさかドラゴンがもうと思いながらこう聞いた。
「何事だ!まさかドラゴンが」
オルファンスがそう言うと・・・兵士がこう答えた。
「報告!アニスフィア王女殿下が・・・王女殿下がユフィリア公爵令嬢と
あと一人の者と共に例の魔道具で飛び去ったと言う目撃情報が!」
「「!」」
それを聞いてオルファンスとアルガルドは目を大きく見開くとオルファンスが
こう聞いた。
「アニスフィアが飛び去った方角をって・・・いや待てよ貴様今もう一人と
言ったな!」
「は・・・はい!」
「其の者の特徴は何だ!」
魔道具を渡すとなると近くの人間・・・嫌まさかなと思って聞くと・・・兵士は
こう答えた。
「目撃者によれば・・・白い髪の少年だと・・・。」
それを聞いてオルファンスは・・・うわあああと頭を俯かせてそして・・・兵士が
黒の森に向かったと聞いて・・・恐らくと言って2人の名前を大声でこう言った。
「何しとるんだあのバカ娘とバカ者のベル・クラネルーー!!」
「(ベル・クラネル・・・一体誰だ?)」
アルガルドはオルファンスの言葉を聞いて少し考えていた。
次回は黒の森。