ダンジョンが異世界と繋がりそうなんだけどどないしましょ? 作:caose
「先ずはひとーつ!」
アニスがそう言うと同時に襲いかかってきた狼系の魔物の首を斬り落とすとその背後から猿型の魔物が襲いかかってきたのでアニスは其れを返す手で刃を逆方向にして突き刺した。
「二つ目!」
そしてその遺体を花形の魔物に放り投げるかのようにマナ・ブレイドで捨てると今度は
巨大華の花と胴体部分を斬り飛ばすと同時に更に多くの魔物の血液を自身に
降りかかりながら魔物の群れを斬り捨てていた。
「三つ、四つ、五つ、六つ、七つ、八つ、九つ、これで十体目ーー!!」
そう言いながら正に鬼神の如き戦い方でアニスは目の前にいる魔物たちを
斬捨てて行った。
魔薬の効能は飲用した人間の身体能力を数倍まで高めるだけではなく身体強化に伴う
知覚強化でまるで時が遅く成ったかのような感覚に襲われるのだ。
だが副作用として身体強化の反動で肉体の極端な疲労低下と魔薬特有の依存症も
引き起こす為この薬は多用厳禁となっている。
だがアニスにとっては手段の一つでしかなくその戦いの中で・・・アニスは
大笑いしながらその魔物の名を喋っていた。
「凄いよ凄いよ!『グレイウルフ』(ベルの世界では第12階層相当)、
『キラーエイプ』(ベルの世界では第13階層相当)、『マンドレイク』
(ベルの世界では25階層相当)、あ、あっちには『コカトリス』
(ベルの世界では17階層相当)もいるきゃああああああ!
素敵素敵素敵すぎるよーー!!」
高揚した気分を押さえない儘恍惚な笑みを浮かべていると・・・更に大型のモンスターが姿を見せた。
大型で二足歩行する毛むくじゃらの魔物である『トロール』
(ベルの世界では11階層相当)が只木を削っただけの棍棒をアニス目がけて
振り下ろそうとして来たのだ。
だがアニスはその足元の・・・今迄アニスが屠った魔物を踏みつぶしているのを見て
アニスは・・・楽しい気分を台無しにされて感情が死んだような口調で・・・
ドスノ聞いた声でこう言った。
「ちょっとさ・・・素材が駄目になるじゃないの!」
アニスはそう言いながらマナ・ブレイドに力を注ぎ込んだ、魔力を注ぎ込まれた
マナ・ブレイドの刀身が背丈を超える二メートルほどの長さとなって風車の羽のように
回しながら『トロール』を棍棒事真っ二つに斬り裂いたのだ。
「全くもう私の素材集めの邪魔をして・・・ああまた来ちゃってるよ!
そんなにもみくちゃにしたら素材が駄目になっちゃうでしょうがーー!!」
アニスはそう言いながら後続の魔物を相手取ろうとして・・・背後からユフィが
前に出てこう言った。
「下がって下さいアニス様!」
ユフィの言葉を聞いてアニスが下がるとユフィの周りに魔法陣が浮かんだ、
その光景はまるで・・・幻想的な光景であった。
「『此処に望むのは灼熱の檻、目に映す全てを包み込み。其の悉くを灰燼と化せ!』」
詠唱無しでも発動できるユフィが詠唱を唱える事とはつまり・・・
更に強力な魔法と姿を変えた。
「『エクスプロージョン』!」
その言葉と共に現れたのは灼熱の檻・・・正にそれだ、半円球状に広がる灼熱が
アニスに襲いかかった魔物の群れを燃やし尽くす者であった。
吹き荒れるその熱風は肌をも焼くほどでありその無表情は常人ならばぞっとするような無表情であるがアニスはユフィのその表情に・・・見惚れていたのだ。
アニスが憧れる様な魔法を呼吸をするような操るユフィに・・・見惚れていた。
「ってユフィ!私の倒した魔物の素材も巻き込んでるって!!全部が灰に
なっちゃうよーー!!」
「え・・・この期に及んで貴方と言う人は・・・。」
ユフィはアニスの言葉を聞いて深い溜息と共に呆れたような口調でそう言うと
アニスは口を尖らせてだってーーと言うがユフィは魔薬のあった場所を睨むと・・・
何かが聞こえた。
ぐう・・・・・おおおおおおおおおおおお・・・。
「「!」」
アニスとユフィは遠くから聞こえる咆哮の声を聴いてユフィはアニスに目を向けると
アニスはユフィに向けてこう言った。
「分かってるよユフィ、皆一旦撤退!砦迄逃げるよ!!」
アニスの言葉を聞いて全員が砦迄撤退した。
「て・・・撤退・・・ですか?」
「ああそうだ少年!それにしても初めてでこれは中々だな、『グレイウルフ』1頭、『キラーエイプ』が2体、『マンドレイク』と『コカトリス』も1頭ずつか・・・
これならば十分に冒険者としては1級品だ!アニス様が君を気に入った理由は
今ならば分かるな!!」
ハハハハハと笑っている騎士団長であったが当のベルはそうではなかった、ボロボロで然も貰っていたマナ・ブレイドだけではなくナイフや落ちてあったブレードを使ってでも戦い生き残ろうとしていた。
「アハハ・・・僕は必至だったので・・・ですけど砦って一体?」
「この先にアル小さな砦だ、本来ならば黒い森から溢れ出した魔物を
監視する所なのだがあそこで休憩して第三波に備えて・・・あれは!?」
騎士団長がそう言ったと同時にベルもその方向を見て・・・目を大きく見開いていた。
何せその見えた先にいたのは・・・
・・・・・赤い・・・ドラゴンであったのだ。
次回はドラゴンとの遭遇戦。