ダンジョンが異世界と繋がりそうなんだけどどないしましょ?   作:caose

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 それはベルの冒険者としての生きざまに一石を投じた。


アニスの言葉

 アニス達はあの後騎士団や冒険者達と共に砦に入って一休みしている中ルクスは

あれがドラゴンなんですねと呟くとそうだよとアニスはそう言ってそのドラゴンの全体像を伺った。

 あの巨体で二足歩行を可能とする体躯

 雄大な翼

 鋭い爪と凶悪な牙は禍々しく風貌だが全身を覆う紅き鱗の美しさや優美な角

 それらは全て声明として美しさに溢れて最早動く芸術だと言われても言っても

良いだろう。

 「あれが・・・ドラゴン・・・!」

 ユフィがそう呟くとアニスは・・・興奮が抑えきれない様子でこう言った。

 「凄い・・・本当にすごいよあんな生き物がいるだなんて!世界は何時だって驚きと

感動と理不尽に満ち溢れているから私はこの世界が好きなんだ!!」

 アニスは今までの事を思い出していた、今迄沢山の魔物を見て倒してきた。

 魔石持ちの魔物は何百体も見てきた、息を吞む程の存在感を放つ魔物も見てきたがだが

あのドラゴンはそれまでの全ての記憶にあった魔物ですが霞むほどの存在感を放っていた。

 血が湧き立ち肉が震え今にも行きたいという欲望が全身を支配していた、

だが一つだけ分かるとするならば・・・これだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「(私は今あれに挑みたい・・・あの王者の如く空を舞い敵などいないと言わんばかりのあの空を飛び舞うあれに!)」

 そう思っているとナニカを感じたのであろうユフィがアニスに近づくとアニスは・・・笑みを浮かべてこう言った。

 「見てよ・・・見てよユフィ、ベル!あんな存在がこの世界にいるんだよ!!

ああ、ドラゴンだなんて本当に凄いよ夢を見ているみたいだよ1?

もしもあのドラゴンの魔石を私が加工出来たら私はどんな事が出来るように

なるのかな!?」

 そう言っているとベルがアニスに向けてこう言った。

 「アニス様!あのドラゴンを・・・倒すって事ですよね!一体どうやって!!」

 「それはこれから考えるんだよ!私はもっと知りたい!!あのドラゴンって言う存在を余すことなく知りたい暴き尽くしたいそしてその果てには必ず私の糧となって

今よりももっと先の世界を・・・誰もたどり着いたこともない世界に行けるんだよ!

最高じゃないベル君!?まだ見たことのない世界の・・・未知に対する冒険・・・其れが私達『冒険者』のモットー!・・・未知の探求とその先に待ち構えている壁を私達人類が知恵と勇気で仲間と一緒に乗り超える・・・壮大な『物語』じゃないの!?」

 「!」

 ベルはアニスの言葉を聞いて頭に雷が落ちたかのような衝撃に襲われた、

未知に対する関心と興味、そして何よりも・・・冒険者として最も大切な事・・・

世界の探求と言う壮大な物語があるんだと聞いてベルは自分が冒険者と言う肩書が

どういう意味なのかを悟らせてくれた・・・そして何よりもまだ見ぬ未来に・・・

今よりも良い未来を作るというその想いがベルにとっての・・・冒険者としての

自身の行く先を左右する言葉となっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「アニスフィア王女殿下!・・・こちらが必要となるでございましょうから

これを部下に取りに行かせました。」

 騎士団長がそう言って魔女箒を持ってくるとアニスは騎士団長に向けてこう言った。

 「ありがとう、手筈の通り私が空に上がってドラゴンを相手取るからユフィと

ベル君の事お願いね。」

 「承知いたしました・・・本来でしたら私が部下を引き入れて精鋭部隊と共に

向かうべきなのですが我々は魔女箒を使った事はありませんし何よりも空戦は

アニスフィア王女殿下の独壇場ですから・・・どうかご武運を。」

 騎士団長がアニスに向けてそう言って騎士団長が祈りを捧げてその後にアニスは

ユフィとベルに目を向けて2人に向けてこう言った。

 「それじゃあ行って来るね、ユフィはベル君の事お願いね。

ここは私が引き受けるから、それとベル君は気を付けてね。君は未だ初心者なんだし

何よりも・・・君はこの世界の人間じゃない・・・私達の問題は私達が解決するから・・自分を大切にしてね待っている人がいるんでしょ?」

 「・・・アニス様・・・。」

 「私は君を心配しているからね・・・それじゃあ・・・皆行って来るねえーー!!」

 アニスはそう言って魔女箒を使ってドラゴンの元に向かって行くのを見てユフィは

アニス様と呟くと・・・騎士団長が全員に向けてこう言った。

 「魔物の群れがこっちに向かって来るぞ!総員武器を持て!!我々の戦いが

パレッティア王国の行く末を決めるのだ・・・奴らを一匹たりとも王国に入らせるな

奴らの墓場はここなのだからだ!?」

 『『うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!』』

 それを聞いて騎士や冒険者達が互いに声を合わせて武器を空高く掲げて・・・

向かって行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「初めましてエ!そして・・・喰らえーー!!」

 アニスはそう言って右手にマナ・ブレイド、左手に魔女箒を掴みながら

ドラゴン目がけて向かって行くとドラゴンはアニスの言葉を聞いて今気づいたのだろうと思っているがアニスはそれ等お構いなしで向かって行きそしてマナ・ブレイドの出力を

自身の背丈を優に超える刀身となって向かって行くが・・・その刃はドラゴンの鱗に・・いや、その手前で何かがアマナ・ブレイドを防いだのだ。

 「今の・・・成程ね・・・だったら攻略してやろうじゃないの!」

 アニスはそう言って・・・ドラゴン相手にサシの戦いを始めたのだ。




 次回は対ドラゴン。
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