ダンジョンが異世界と繋がりそうなんだけどどないしましょ? 作:caose
ぐおおおおおおおおおおおおおお!
ドラゴンは咆哮を上げてこっちに向かって来るアニスに対して・・・くるりと空中で
1回転するように回って・・・尻尾で叩き墜とそうとするのが分かってアニスは
不味いと感じて魔女箒に魔力を込めて急加速させると上からくる攻撃に降下して躱すが
アニスはドラゴンを見て気づいた。
「高度を上げようとしている・・・まさか!」
アニスがそう言ったと同時にドラゴンが大きく口を開いているのに気づいて
次の瞬間に・・・こっちに向かってきたのだ。
「喰われてたまるかーー!!」
アニスはそう言って体全体を横回転させながら噛みつかれるのをギリギリのタイミングで避けきったが・・・がきん!と言う音と共に牙が揃うのを見て危なかったと思っていた。
「(あんなのに噛みつかれたら全身斬り刻まれてた・・・!)」
背筋がぞくぞくするような感触の中アニスは口元が引き攣ったかのような笑みを
浮かべていたが・・・これは自身の原初の恐怖・・・弱肉強食に於いての野生の恐怖を
捻じ伏せるための笑みである。
「上等だよこの糞ドラゴンが!」
アニスはそう言って魔女箒の進路をドラゴンに向かい直した、そしてもう一度
マナ・ブレイドで斬り裂こうとするも・・・またもやあの引っかかったかのような
感触に襲われた。
「また・・・だけど・・・其れがどうしたって言うんだよーー!!」
アニスはそう言ってマナ・ブレイドに込めている魔力の総量を更に上げた、
そして注ぎ込まれた魔力に呼応するかのようにマナ・ブレイドの魔力刃が更に強く成るのを感じると・・・突如として引っかかるかのような感触が消えて抵抗を失ったかのように・・滑って斬れたのだ。
「・・・・・は?」
アニスは素っ頓狂な声を出しながらマナ・ブレイドを握り直して振り抜いた先のを
見ると・・・一文字に斬り裂かれた傷がドラゴンの体にあった。
「今のって・・・一体?」
一体どうやってと思っていた、先ほどまで何やっても当たらなかったかのような
あの感触をどうやってそれ事斬捨てれたんだと思っているとドラゴンはアニスを見て・・
咆哮を上げてアニスに対して敵意を向けた。
ぐおああああああああああああああああああ!
「ぬ・・・ぐう!」
鼓膜処か全身が震えあがるようなその声にアニスは両耳を抑えて何とか自身を
抑え込もうとしていると・・・アニスはドラゴンに向けてこう言った。
「ようやく私の事を脅威って認識してくれたって事なのかな?・・・ああそうよ!
私はここにいる・・・ここにいるぞーー!!」
アニスはそう言ってドラゴンに向かって行った。
「凄い・・・あれがアニス様の戦い方。」
「はい・・・私も見るのは初めてですが・・・凄い。」
ベルとユフィは互いにアニスの戦いを見ていた、砦から少し離れたところで
行われているスタンピードのモンスターの掃討戦は既に佳境に入っていた。
多くのモンスターと・・・騎士や冒険者たちが倒れている中での戦いの中で
ユフィとベルはアニスの戦闘を見て驚愕していたのだ。
ドラゴンに対して一太刀与えたその攻撃は正に凄いというしか言いようが無かった、
もしベルの世界の冒険者がアニスの戦い方を見れば正にこう言っていたであろう。
ーーまるで嘗ての都市最強・・・ゼウスとヘラファミリアの様だと。
だがそんな中でドラゴンが何かをするのを直感で感じたユフィは不味いと思って
向かおうとした瞬間に・・・ドラゴンがその翼で巨大な風を引き起こしてアニスや
背後にいる防衛部隊目がけて襲いかかった。
「くう・・・う!」
『『ウワアアアアア嗚呼あああああああ!』』
「ひゃああ!」
「うわあああ!」
それぞれが悲鳴を上げる中最も強い風をその身に受けているアニスは不味いと
思っていた、これ程の巨大な風では魔女箒でも抜ける事が無理だと悟ったが
何とかしてでも脱出しようと思って魔女箒に魔力を注がせようとした瞬間に
ドラゴンの口を見て・・・不味いと直感で理解した。
ドラゴンの口に少しずつ赤黒い光の粒子が集まって行くのが見えてまさかと呟いた
瞬間に・・・
前身の細胞が逃げろという信号を放って最大級の魔力を魔女箒に注いで回避するという
選択肢を取った。
「う・・・あ・・・あああああああああああああ!」
そしてそれの悲鳴に似た絶叫のすぐ後に・・・赤黒い閃光がアニス目掛けて放たれた。
アニスは回避が間に合わないと悟って自身の右手の甲に装備されている精霊石が付いた何かを赤黒い閃光・・・ブレスの斜め上に向けて構えた瞬間に紅い膜が張られた。
マナ・シールド、アニスの父が傑作と呼ばれたアニスの魔学で生まれた武器の一つ。
無系統精霊石を使う事で一種の結界と同じような力を発揮出来るそれはまるで
某機動戦士に出てくるエネルギーシールドの様な力を持っており盾として利用できる
それで受け止めるが・・・往なす事が出来ずにアニスは魔女箒から弾き飛ばされた。
「(不味い・・・落ちる・・・!)」
そう思って魔女箒を取ろうとした瞬間に全身が脱力する感じがした。
「(やば・・・魔薬・・・時間切れだ・・・。)」
魔薬の効果が切れて興奮状態であった脳内が通常に戻ると・・・今の状態に
ハプニング状態となりどうしようと頭がいっぱいになっていた。
「(死ぬ、駄目、着地、せめて、衝撃軽減、マナ・シールド、魔力充填、発動、
間に合う!?)」
思考が途切れ途切れになりながらも何とかしようとした瞬間に・・・下から声が
聞こえた。
「アニス様ーー!!」
「間に合えーー!!」
そう言って現れたのは・・・魔女箒を跨って猛スピードでこっちに来たユフィとベルであった。
そしてユフィがアニスを抱きしめたと同時にアニスの意識が一瞬・・・途切れた。
次回は何で来たのか。