ダンジョンが異世界と繋がりそうなんだけどどないしましょ? 作:caose
「そしてドラゴン討伐に伴いその片目を穿ちドラゴンを地に追い落とすことに
一役買った者がいる!未だ14と幼い中果敢に立ち向かう其の強き意思に皆に拍手で
迎えて貰って欲しい・・・紹介しよう・・・我が娘の執事見習いにして・・・
・・・・・アニスフィアの専属騎士となった『ベル・クラネル』である!」
オルファンスの言葉と共に扉が開いて現れたのは・・・正装を身に纏っている
ベルであった。
執事服から白の礼服に着替えており更に言えば其の胸には騎士の証でもある
パレッティア王国の国旗があしらわれた飾りが施されていた。
そのベルを見たアニスは・・・内心笑いたい気持ちで一杯であった、何せ服に
着せられていると思うような感じで馬子にも衣裳みたいだと考えていた・・・
自身もそうだぞとそれを言えばオルファンスガそう言うであろう中ベルはびくつきながらもオルファンスの元に向かって行くと先ずはとオルファンスはユフィを見てこう言った。
「我が忠臣グランツの娘ユフィリアよ、今回は我儘な娘に随伴しドラゴンを
討ち果たすと言う偉業をよくぞ成し遂げてくれた、極めて大義であるぞ。」
「恐れ多い事でございます国王陛下、国難ともなればこの身令嬢であれども
戦場に立つことに厭う事ございません。寧ろ先の失態を犯したわが身に対して
身に余るほどの名誉を賜り感謝しかございません、この身はアニスフィア王女殿下の
助手と言う大任を仰せ仕ったこの大行を主の誉れとしてお取りください。全ての栄光は素晴らしき陛下のご息女の勲章でございます。」
恭しく跪きながら紡ぐその言葉は正に貴族の令嬢として恥ずかしくないものであり
それを聞いているアニスは内心気恥しく思っている中オルファンスはこう返した。
「うむ、ユフィリアよ。お前には多くの苦労を強いてしまった(アニス関連が
大半で今後もっと大変だろうがな)、其れを労うつもりではないが今後も不肖の娘の
傍にてその忠誠を示すことを期待しておるぞ。」
「全ては陛下のお心の儘に。」
「グランツも良き娘を育てたな(羨ましい限りだ)、今後とも変わらず余を支えて
欲しい(私の胃の安寧の為に)。」
「この身。この忠誠は何時いかなる時もこの国、そして我が陛下の為に。」
オルファンスに対してグランツがそう言う中今度はベルに目を向けるとオルファンスはこう言った。
「ベルよ、貴公の働きによってドラゴン討伐の一助となり貴奴の力を阻害することが
出来たこの事に私は感服しているぞ。貴公のその雄姿に於いて多くの若き騎士たちの
励みにもなるであろう、これからも我が娘の元にて研鑽を積み支えて欲しい。」
「いいえぼ・・・私は今だ未熟の身で勿体ないお言葉でございます!これから更に
己を磨きそして・・・アニスフィア王女殿下、ユフィリア令嬢をお守りできるように
なるために精進シタイト思っています!!」
最後ら辺は何だか危うげな状況となりそうだがまあ及第点だなと思いながら
オルファンスはあの日の事を思いだしていた。
この間。
「何ーー!ベル・クラネルをアニスの騎士にーー!!」
オルファンスの言葉に全員が驚いている中アイデアを出したグランツがそうですと
言ってこう続けた。
「ベル・クラネルは戸籍が無く然も彼自体も未だ幼いです、未だ未経験な
少年相手に多くの貴族が寄ってたかるのは目に見えております。」
無理やり養子縁組されかねませんからと言うのを聞いて確かにと思っていた、
今のベルには帰る場所など無く宙ぶらりんの状況。
だがアニスの騎士ともなるとと思っているとグランツはオルファンスに対して
こう言った。
「アニスフィア王女殿下はベル・クラネルに対して色々と知っております、其れに・・ここ迄の結果を出してしまった以上隠す事など至難の業。ならばカノ者が元々貴族の家の末裔であり我々が目を掛けたという事にすればよいかと。」
「だがそうなると辻褄が」
「ではこうは如何でしょう?ベル・クラネルの先祖は嘗て妾に子種をやりその後に
お家が取り潰されその落し種がベル・クラネルだとすれば良いでしょう。」
「お前・・・ホントウニよく回るな。」
「宰相としてはこの位のカバーストーリーは造作もありません。」
それを聞いて全くと思っているがこうも思っていた。
「(確かにカバーストーリーに於いてここ迄完璧ならば言うまでもないがだが
当人の思いもあるしこ奴がもし向こうの世界とやらに帰れる方法が見つかったら・・・どうするつもりなのだ?)」
そう思っているがだがこれ以上に有効な手段がないこともまた真実、
そしてオルファンスはベルに対してこう聞いた。
「・・・ベル・クラネルよ、一つ聞いて良いか?」
「は・・・ハイ?!」
それを聞いてベルはびくつきながらもオルファンスに振り向くがまあ当たり前だろうと思っていた、いきなりアニスの騎士になれなどと無茶苦茶だと思うだろうがベルが
守れる可能性が最も高いのがこれである事から当人の意思の確認・・・まあほぼほぼ
決定事項であるがオルファンスはベルに対してこう聞いた。
「君は・・・アニスの騎士になるとしたら如何にしてそれを成し遂げたい?」
次回はその答え。