ダンジョンが異世界と繋がりそうなんだけどどないしましょ? 作:caose
「君は・・・アニスの騎士になるとしたら如何にしてそれを成し遂げたい?」
オルファンスはベルに対して真剣な表情でそう聞いた、何せいつ戻ってしまうか
分からないだけではない。
ベルが騎士となった以上アニスの身の回りの安全だけではない、騎士は
主の剣であり盾としてだけではなく時には秘書としての仕事も成し遂げなければ
ならないのだがベルは元々そう言う事などしたこともない。
ならばどうするべきかと思ってベルに対して何をするべきなのかと考えていると・・・
ベルは暫くしてこう答えた。
「僕は・・・今迄地図にもならない村でお爺ちゃんと過ごしていました、そこで
毎日朝から夕方まで農業とかしたり遊んだりしていましたけどそのお爺ちゃんが亡くなって独りぼっちになって僕は知識とかそう言うのが無いんです。」
「ふむ。」
「だから僕は騎士になったとしても迷惑をかけてしまうかもしれない、其れに
今迄勉強とかも字を読むことしかなかったんですけど・・・其れでも僕を騎士として・・・アニス様やユフィリア様、皆に何かお手伝いすることが出来るんだったら・・・
僕は騎士になって少しでも恩返ししたいです。」
ですからとベルはアニスに頭を下げてこう言った。
「僕を・・・アニス様の騎士にさせて下さい。」
そう言うのを聞いてアニスは了承して・・・今に至る。
そして今に至る。
そしてオルファンスはアニスに対してこう言った。
「アニスフィアよ、此度の功績は見事の一言に尽きる。だがお前には王族としての
責務を疎かにしてしまった事から手放しには褒めれない(お前が先んじて向かったから
私は疲労困憊だよ)事が惜しい、其方は今後王族としても相応しい振る舞いを
心掛けるようにせよ。」
「この体に流れる王族の血に恥じぬよう務めて参ります。」
「その言葉が偽りとならぬように励むが良い、だからこそ改めて言おう・・・
大義であったぞアニスフィアよ。お前が所望していたドラゴンの魔石はお前の物だ、まあ全てとは言えぬがドラゴンの素材も受け取るが良い。」
そう言うとオルファンスは騎士達に指示を出して暫くすると・・・扉が開いて
出てきたのは巨大な何かを包むための布を覆ったナニカが橇と共に出てきたのだ。
そしてオルファンスが布を取って出てきたのは・・・ドラゴンの魔石の一部であった。
「アニスフィアよ!お前の望みとして所望していたドラゴンの魔石だ!!一部とはいえドラゴンの素材も受け取るが良い!」
「(いよっしゃああああああああああ!!)」
アニスは内心そう思いながら心の中で喝采を上げていた。
そしてオルファンスは今日出席している貴族たちに対してこう言った。
「今回我が娘アニスフィアの魔学の研究によって国難を脱することが出来た、
今後も我が国の為になる事を余は望んでいる。そしてユフィリアよ、
今後もアニスフィアの助手としてその手腕を振るってほしい。」
「承りました国王陛下、アニスフィア王女殿下と共に正しき道を模索していきたく
思います。」
「うむ、アニスフィアよ。お前がこれから歩む道は険しく未だ誰も拓いたこともない
未知数の世界。故に決して道を違える事無きように。」
「しかと心に留めておきます。」
「うむ、そしてベルよ。お前にはこれからもアニスフィアとユフィリアに於いて色々と守る事も諫める事も必要であろう、だがベルよ。お前は未だ幼い・・・だからこそお前は多くの人を頼れ、そして頼ったものはお前を頼りそうやって人は和を築けるのだ。
その事を努々忘れるでないぞ。」
「ハイ!この心に確かに刻ませて頂きます!!」
「良かろう・・・では皆の者!今日は宴だ・・・大いに楽しむが良い!!」
そう言うと同時にアニス、ユフィ、グランツ宰相、そしてベルに対して多くの貴族が
集まり始めるとアニスに対して貴族たちはこう言った。
「アニスフィア王女殿下、今回のご活躍お見事でございました。」
「ありがとうございます。至らぬ身には過ぎたる賞賛で恐縮です。」
「そんな事はございません、私からもご挨拶させて下さい。王女殿下。」
「ご丁寧にありがとうございます。」
次から次へと挨拶の声に答えるアニスであったがベルの方は・・・もっと凄かった。
「貴方がアニスフィア王女殿下の騎士ですね、未だお若いのに素晴らしい
ご活躍ですね。」
「あ・・・ありがとうございます!ですが自分よりもアニスフィア王女殿下の方が
素晴らしかったです、ドラゴンを相手に真っ向から挑むのですから。」
「いいえそんな事はないですぞ?我が家にも貴方よりも歳が上の子がいますが
貴方の様に勇気はありません。」
「は・・・はあ。」
「そこでドウでしょう?家には貴方と同じくらいの年齢の娘がいるのですが一度
お会いに」
「お待ちくださいでしたら我が家の娘を」
「いいえ私の娘の方が」
「あ・・・あわわわ。」
ベルは其れに対してどうしようと思っていると・・・グランツが助け船を出した。
「すみませんが彼は如何やら人酔いをしたらしいのでこれで。」
グランツがそう言うとベルに対して耳打ちしてこう言った。
「君はアニス様の方に行くと良い、今の君は騎士としてこのパーティーの中でも
アニス様のお側を離れるわけにはいかないからな。」
グランツがそう言うとアニスを見つけようとベルは其の儘立ち去って行った。
次回はアニスの方。