ダンジョンが異世界と繋がりそうなんだけどどないしましょ? 作:caose
アニスはとぼとぼと・・・まるで死刑執行される囚人の如き足の遅さで向かって行って
アニスはシルフィーヌの隣に座ると・・・ベルは其の儘アニスの後ろに立つとあら?と
シルフィーヌはベルを見てこう言った。
「貴方の事はオルファンスから手紙で聞いているけど貴女が異世界から来たこと
なんだけど・・・信じるわ。」
「ふぇ!?」
今何ととアニスは吃驚した表情をしているとシルフィーヌはベルを見てこう答えた。
「簡単よ、この子から感じる空気の大元は私が知っているそれとは確実に違うわ。
それに・・・アニスが気に入ったのなら私は何も言わないわ。」
シルフィーヌはけどとベルに対してこう続けた。
「もし貴方がアニスを・・・この子を裏切るようなことをしたならば私は・・・
容赦しないわ。」
その言葉から溢れ出る・・・強い殺意にびくりとしたベルはこう返した。
「は、はい!絶対に裏切りません!!」
「返事ではなく行動で示しなさい。」
良いわねと言う言葉にベルはびくびくとしていると・・・次にアニスに対して
こう言った。
「ソレデだけどアニス?私がいない間随分と元気にしている様じゃないの?」
「あわあわわわわわ。」
「けどそのお転婆な所は未だ改善されていない・・・いいえ、悪化しているのかしら?
もしよかったら久しぶりに母として貴方に教育を施さなければならないかと思って
気をもんでしまったわ。」
「はい母上!私は大変大変反省しており心を入れ替えて清く正しく生きていきたいと
思っております!!」
アニスが早口でそう言うのでベルは吃驚していた、今迄軽い感じであるがそれでも
頼り溢れていたその口調から最も遠い正に・・・恐怖の権化が隣にいて下手したら
殺される確定ルートの状況となっている哀れな生贄の羊の如き見た目となっているアニスにシルフィーヌがどれほど不味い存在なのかを再確認したベルであった。
「まあ良いでしょう。」
「・・・・ふぇ?」
「貴方がこれ迄やって来た魔学がドラゴン討伐に大きく貢献されたことは
評価されるべき事です、今の貴方の言葉が嘘でない事をちゃんと照明しなさい。」
それととシルフィーヌはベルに対してもこう言った。
「貴方もですよ?手紙によれば自分の身の安全を顧みずにドラゴン討伐に
貢献した事に対して普通なら評価されるべきでしょうが私はしません。」
「「えっと・・・何故でしょうか?」
ベルがそう聞くとシルフィーヌは・・・ベルの頭を撫でてこう言った。
「貴方は未だ子供なのです、自分に何かあれば誰かが悲しみます。恐らくそれは
他の人が言っているかもしれませんが私はこう言います・・・自分を第一に考えなさい、例え他人を助けて命を堕としたとして周りの人達は英雄的だと言います・・・ですが
残された方々はそうではありません。貴方の事を思いだして悲しみに暮れます、
例え何があったとしても自分の安全を第一に考えなさい。」
良いわねと言うとベルははいと答えると其れじゃあと言って座るとあのと・・・
アニスはおずおずと手を上げてこう聞いた。
「私もしかして・・・説教されるために呼ばれたんですか?」
「其れはおまけだ戯け、ッと言うか貴様もしかして未だ怒られる内容があると
言うんじゃないだろうな?!」
オルファンスの言葉にシルフィーヌはアニスに対して・・・じとりと視線を向けると
アニスは冷や汗(´;ω;`)ブワッっと掻いてこう答えた。
「そんな事はありませんよ父上!流石にドラゴン討伐以外でこれ以上父上に迷惑を
かけられませんから!!」
あはははと笑っているが内心アニスは・・・こう思っていた。
「(やっばー!マジ危なかったよ!!まさか・・・私の背中とベル君の右腕に
ドラゴンの魔石溶かして刺青として再利用しちゃいました~~♪・・・何て言ったら
母上からの肉体言語の躾が待ってるんだもん!?母上の躾厳しいもん!だって
武門の出だし兵士としても一流で戦場じゃあいの一番に突撃して武勲あげた
女傑なんだよ!私でも間違いなく負けるって!!)」
内心頭抱えながら嫌だああと言いながら頭を振っているアニスが見えたがそれ程
シルフィーヌは強いという事だ、そんな中オルファンスは本当か?と何やら疑わしい
目つきをしてベルの方にも視線を向けるとびくりとするベルを見て本来ならば
問いただしたいところだが今はそれどころじゃないかと感じたオルファンスは
アニスに対してこう言った。
「本題はユフィリアの婚約破棄についての報告が纏まったからこうやってユフィリアがいなくなった時を見計らってお前を呼んだのだ。」
「だからグランツ宰相もこちらに?」
「ええ、私もこの度の報告は私としても無関係ではいられませんので。」
グランツがそう言うとシルフィーヌはアニスに対してこほんと咳払いすると
こう言った。
「今回の一件はよくやったと褒めましょうアニス、婚約破棄現場の事で
貴方がやったことは間違いなくこの国にとって+となりましょう・・・貴方を呼んだのは他でもなくアルガルドについてです。」
次回は報告書の内容。