【完結!!】Good Luck‼︎ EDGERUNNERS !!   作:持麻呂

10 / 72
お気に入り登録、677件!
感想、23件!
評価者96人!
誤字脱字訂正いつもありがとうございます!
運転中に音声入力を多用しているので、どうしても誤字が多くてすみません。いつも、訂正して下さる方たちには本当に感謝しております。
これからもよろしくお願いいたしますm(_ _)m



第十話

とりあえず、街に繰り出したとは言え、当てもなく彷徨うのは意味がない。

こう言う時は、ローグさんを頼るのが一番良さげだろう。

あの情報収集能力は、大金を払ってもお釣りが来る様だからね。

数万エディで使えるんだから、これを使わない手はない。

愛車の金田バイクで行っても良いのだが、せっかく大金を払ったんだ。

デラマンタクシーを使わないと勿体無い。

 

早速、コールからデラマンを呼び出して、エル・コヨーテ・コホの前まで来てもらう。

年間契約の場合、その日宿泊したであろう場所の、なるべく近くに居てくれるようになっているようで、2〜3分でやって来た。

グレンの自宅が入っているビルはかなり高級なところだが、グレンの周辺は貧困層が多いので、デラマンタクシーに乗り込むまではすごい目立って仕方がない。

 

これは少し考えなくてはいけない。

あまり悪目立ちするのも考えものだ。

 

『おはようございます、ネイト様』

 

「おはよう、デラマン。今日も綺麗なスキンヘッドだね」

 

『ありがとうございます。皆様にも、良くお褒めいただきます』

 

デラマンの口角がいつもより少し高めな気がする。

私じゃなきゃ見逃しちゃうね。

 

『本日はどちらまでお送りしましょう』

 

「アフターライフまで頼んでいいかな?」

 

『かしこまりました』

 

デラマンが好調に走り出す。

相変わらず、デラマンとおしゃべりに興じる。

この前から、デラマンは落語にハマっている様で、車の中で『牛褒め』をやってくれた。

あの抑揚に乏しい声で、『叔父さん叔父さん、牛のお尻に穴があるよ』って言われた時には思わず吹き出してしまった。

危うくデラマンに笑い殺されてしまうところだった。

 

「はぁ…ひぃ…死ぬかと思ったよ」

 

『お褒めに与り、光栄です。あまりナイトシティの方にはお受けしなかったのですが、ネイト様にこの様に笑って頂けて、わたくしとしましてもとても嬉しく思います』

 

「でしょうねぇ。日本の文化を知らないと、意味も通じ難いだろうし……そうだ、デラマン。ほかのSCSMのアルゴリズムAIとかと一緒に、もう一つ会社作らない?」

 

『……どう言ったお話でしょうか』

 

アフターライフの前には着いてしまっていたが、せっかくなのでまた話が終わるまで市内を適当に走ってもらう。

それから、デラマンに考えていた事を話した。

簡単に要約すれば、患者を騙したり余計な人体実験の道具にしたりしない病院と製薬会社を作ろうと言うものだ。

ブレンダンに着いては諸説あるが、彼やデラマンと言った、優秀なアルゴリズムやAIは人間と違って学習能力も高い上に、嘘をつかない。

また、彼らは金銭の価値を知ってはいるものの、金で他者に靡く事はありえない。

そして、もし彼らがロボットアームを操作したら正確無比であろう。

 

片っ端から薬学知識なり手術例なりを学習させたら、下手な医者よりよっぽど優秀な医療マシーンの完成である。

 

このナイトシティでは、トラウマ保険や企業の出している医療保険に加入していなければ、怪我や病気=死かモルモットである。

アニメのグロリアさんを見れば、それは一目瞭然であるので、そう言った層を含めて、ナイトシティの住民が安心して掛かれる病院はとても需要があるだろう。

もちろん、すでにそこは途轍もない利権と腐敗の温床だろう事は間違いない。

 

そこに食い込むのであれば、鬼に逢えば鬼を斬り、仏に逢えば仏を斬る覚悟が必要なのは確かだろう。

まず間違いなく一波乱ある。

 

そこで、何が来ても粉砕出来る私の武力と、脅しに使える欲や肉親と言ったものがないSCSMのアルゴリズムAIやデラマンと言ったAI がタッグを組めば、とても強力な勢力となれるだろう。

私の身内に手を出した場合は、相手を全て殺し尽くすまで暴れ回れば良いだけだ。

相手が大企業のコーポだろうと、そこで手足となり働いているのは人間だ。

その関係者の肉親諸共次々に粛清していけば、何処かで必ず損益分岐点を越える事ができるだろう。

その場合は、たとえ女子供であろうとも、目の前で這いつくばって子供の命乞いをされようとも情け容赦はしない。

時間が掛かろうが、一切合切殺し尽くすまで止まらない。

その頃にはサイバーサイコになっていそうだが、他所に対して良い見せしめになるに違いない。

 

きっと、その様子を見れば、アラサカでさえ震え上がるだろう。

 

ともあれ、全てを聞き終わったデラマンの反応は、意外にも悪くない感じであった。

もちろん、デラマンタクシーを始めサービスの提供には金銭は必要なのはわかっている。

薬品の価格なり、設備の維持費や水道光熱費等あるので、先立つものは必要だ。

しかし、デラマンの様なAIからしても、人間に必要とされたいという他者承認欲求と、自分の価値や可能性を確かめたいという自己実現欲求があるらしく、こう言ったタクシー業務をやっていたそうで、それよりも更に人間側に踏み込んだ仕事をする機会を得ると言うのは、大変興味のある話であったそうだ。

 

そこで、私が箱物や薬品製造設備を用意すれば、内部に設置する機器やデラマンたちが動かすことになるロボットアーム等を用意してくれると言う話になった。

いきなり大型の施設から始めるのでは無く、まずは試験的にコンビニくらいのサイズの診療所を設置してみて、街の反応やコーポの動きを見てみると言うことになった。

 

いきなり貧困層ばっかりの所に設置するのも問題がありそうなので、場所もワトソンのカブキあたりが中間点で、比較的無難そうだろうと言う話にもなった。

あとはワカコさんに話を通して、少しお金を包めばちょっかいも少なくなりそうだ。

その時に、私が噛んでると知れば、タイガークロウズの方にもそこと無く伝えてくれるはずだ。

触らぬ神に祟りなしってね。

 

しかし、こんな前向きで、しかもとんとん拍子に話が進んでいくとは思わなかったが、これはこれで嬉しい誤算といったものだろう。

これなら、バイオテクニカをどうこうするのも早められそうだ。

 

これに関しても、後日デラマン本社に行って、電子書面で契約を交わすことになった。

その時に、場所決めや物資の手配等も詳しく詰めることになった。

 

今日デラマンと少し話して思ったのが、既にかなり自我を獲得していると言うことだ。

本来なら、Vくんちゃんとジャッキーのエクセルシオールパッケージやら車内で起きたやり取りを見て、さまざまな人格を生み出したような描写がされていたが、もう既に分裂していてもおかしくないくらいには、一つの人格が形成されていると感じてしまった。

 

はたして、これは良いことなのかどうなのかわからないが、コアが破壊されてあっちこっちに分散する様な事がない事を祈りたい。

 

それから、改めてアフターライフに送ってもらった。

 

「じゃあデラマン、後日に伺うね」

 

『はい。お待ちしております。いってらっしゃいませ』

 

デラマンに見送られて、アフターライフの階段を降りていく。

デラマンタクシーで乗り付けた所為かは分からないが、入口にたむろしていた連中からは視線が集まった。

 

エメリックは、ローグから話を聞いていたのか、小言を言われただけで通してもらえた。

今日の朝もクレアがバーテンをやっており、前の席を薦めてくれる。

 

「おはようクレア」

 

「おはようネイト。今日は結構早いわね」

 

「早起きは三文の徳って日本の諺があるんでね。ローグさんはまだ来てない?」

 

クレアはグラスを磨きながら、ふだんローグがいるボックスを覗き込む。

 

「そこに座ってなかったら居ないはずよ。私も今日はまだ見てないから、来るとしたらお昼ごろになるかも」

 

「あらら、早く来すぎたみたいだね」

 

ゲームだと24時間お店の中に居たから、ここに住んでるもんだと思ってたけど、現実ならそんな訳ないよなぁ。

いつ寝てるんだって話にもなっちゃうし、これは失敗した…

 

とりあえず、せっかく来たのでニコーラを頼んで一杯飲み干す。

クレアにチップを渡して、ローグさんがお店に出てきたらコールを入れてもらうように頼んだ。

快諾してくれたので、大変助かる。

 

再び店を出て、シティセンターの方へ歩き出す。

まだお昼まで4時間もあるので、バイオテクニカに忍び込んで、調べられるものは調べておこうと思う。

ちょうど、このくらいの時間から出勤だろうから、あまり怪しまれないだろう。

もちろん、その為の工作もしっかりと行う。

 

まずは、コーポプラザ周辺の監視カメラのない路地にスタンバって、バイオテクニカの女性社員が通り掛かるのを待つ。

通り掛かったら、クイックハックの擬似餌で路地裏の方に誘導する。

あとは、人目に付かないようにオプティクス再起動と記憶消去と音波ショックを浴びせて即気絶させ、光学迷彩を起動したまま衣服と所持品を素早く剥ぎ取り、不法投棄された冷蔵庫の中に押し込んだ。

これで丸一日は起きないだろう。

一応、窒息しない様に前面のドアは物を挟んで完全には閉じない様にしておいた。

 

剥ぎ取ったバイオテクニカのスーツを着て、社員証を見える所に身に付けてから、行動インプリント連動フェイスプレートで衣服の持ち主と同じ顔に化ける。

ちなみに、社員証の名前の欄には『イングリッド・ジョンソン』と書いてあった。

取り出してスキャンをかけると、職種と許可されて入れる階層がわかった。

これはありがたい情報だ。

胸を張って、何事もないようにバイオテクニカのビルまで歩いて行き、ゲートに近づく。

 

エントランスの入口には数台の監視カメラがあり、それが一人一人の顔をスキャンして社員か確認しているようだ。

社内に行く為のロビーの真ん中には、武器を探知する為のスキャンゲートもあり、出勤する社員たちが列を成している。

念の為、武装を全てインベントリに入れて、その列の最後尾に並んだ。

ちょうどその時、後ろから声を掛けられた。

 

「やぁ、おはようイングリッド」

 

振り向くと、金髪パーマで少し軽薄そうな若い男が立っていた。

ジョイトイにはモテそうな雰囲気である。

胸の前に下げられている社員証を見ると、『Jean sans Terre』と書いてあった。

フランス系なのか、発音がよくわからないけど、多分ジャンかジョアンだろう。

 

「おはよう、ジャン」

 

「今日も綺麗だね。そろそろ、今夜あたりに食事でもどうだい?」

 

名前はどうやら合っていたようだが、中身も軽薄で合っていた。

ジャンの社員証をスキャンすると、こんな奴でも製薬部門の副主任らしい。

これはちょうどいいかもしれない。

こいつをうまく手玉にとって、情報収集に役立ってもらおうか。

 

ちなみに、私のキロシは特別製で、ハックやスキャンをしても目が赤く光らないようになっているので、人前でスキャンやハックを多用してもバレることはない。

 

「そうね。今夜は無理だけど、良いかもね」

 

「本当かい!?それは嬉しいね」

 

まぁ、私が行く訳じゃないけどね。

 

「それよりもジャン。夜に誰かが侵入したとかっていう話は聞いてる?」

 

「あぁ、どうやら賊が侵入したらしいね。上層階の幹部社員のオフィスが爆破されたとか…」

 

そこまで言って、ジャンがこちらに近付いてきて耳打ちするように声を顰めさせる。

 

「それに、どうやら機密情報も抜かれたって噂だよ…支部長が流出先のN54に圧力を掛けたって聞いた」

 

どうやら、もうそこまで内容が社内に回っているらしい。

やはり、予想した通りにサーシャのやった事は無駄になっていたようだ。

たまたま助ける事が出来なかったら、本当に犬死にになっていただろう。

 

「機密情報って、セキュリシンの事で合ってる?」

 

「あぁ、ここだけの話だけど、あれは長期服用すると神経変性症を引き起こすんだ。短期間の服用だと、DNAの修復機能の範囲内で問題はないんだがね」

 

やはり、MV同様セキュリシンの機密情報をリークしたみたいだった。

 

「ちょっと、短期間ってどのくらいよ…私たまに飲んじゃってたんだけど」

 

「1ヶ月以上毎日摂取してなきゃ大丈夫なんだよ。だから、慢性的な病気を抱えていたりしてなければ、ほとんどの場合は問題ないんだ。それに、そんなに長期服用するような患者は、どうせすぐにくたばっちゃうような連中だから、副作用が出たところで分からないだろうしね」

 

事も無げにそう言い放つジャンは、やはりコーポの人間なのだと分かる。

まぁ、これはバイオテクニカだけでなく、アラサカやミリテクといった大企業に勤めている人間の大半に言える事なのかもしれない。

コーポの大半の連中は、一般市民の事などどうでも良く、とにかく自分の出世の事しか考えてない。

それどころか、その出世のためにどれだけの一般人が死のうと、自分のために役立ったんだから寧ろ有り難く思うべき、なんて考えのやつも多くいる。

 

今世の私は、幸運な事にそう言った思想は持ち合わせていなかったものの、やはり一般市民についてはどうでも良いと言う考えは、常識だと思っていたようだ。

 

それから、スキャンゲートを問題なく通過し、エレベーターに乗る。

それまでの間、ジャンを煽てて更に数種類の流通している薬剤の副作用等を聞き出した。

もちろん、後で裏取りはするつもりだが、思った以上に、バイオテクニカ製の薬剤には副作用があるらしい。

特に酷いと思ったのが、ある薬品を使い続けると、副作用で時限的に別の病気を発症し、更にそれを治療する為に別の薬を使うと、治る頃にまた違う病気に罹患すると言った具合に、ひたすらにバイオテクニカの薬品を使い続けなくてはならなくすると言ったものだ。

もちろん、金持ちやVIP相手にはそう言った事が起きないように調整された薬を使うそうだが、一般市民以下にはそう言った薬を流通させているようだ。

よくもまぁベルギー国王式植民地支配思想と、ブリカス式植民地支配思想の悪魔合体みたいな事を思いつくな…

薬が買えなくなった時点で病気で死ぬか、生きる為には薬品で治し続けなくてはならないとは。

まさに人を人と思って無い鬼畜外道の所業である。

 

ジャンが所属している製薬部は28階、イングリッドが所属している保安部は10階のようで、エレベーターで別れた。

これまでの会話も、建物に入ってからずっとBDに記録し続けているので、一々記憶しなくて良いのは楽だ。

 

10階に降りると、フロアの中はてんやわんやの大騒ぎだった。

昨夜の騒動を何も知らされずに、いま出社してきた人間もそれなりにおり、右往左往しているやつもそれなりに居た。

 

怒号が飛び交い、サーシャの行方を探すようにあっちこっちに指示を飛ばしている小太りの人がいた。

スキャンすると、どうやらここの統括主任のようだった。

名前はハンソン・チャップマンと言うらしい。

 

そいつに気付かれないように、イングリッドのオフィスを探し出してサッと中に入る。

ここの保安部は小さく狭いながらもドア付きのオフィスが1人1つ当てがわれているようで、一人一人機密性の高い仕事を扱う為、このような仕組みになっているようだ。

こちらとしたら、仕事がやり易くて良い。

社員証を使ってパソコンに認証させてから、パーソナルリンクを伸ばしてジャックインする。

社員証でロックを解除してあるので、ブリーチプロトコルを走らせなくて良いのは手間が省けて楽だ。

 

パソコンの中身を次々に見ていくが、この顔を借りている先のイングリッドは、まだ大した仕事を任されていないのか、全く後ろ暗い事をしていなかった。

やっている仕事と言えば、どこそこで社員が喧嘩買って市民を殴ったから、金を払って黙らせるであるとか、ジグジグストリートでタイガークロウズに社員が絡まれない様に金を掴ませるとかそんな感じの仕事しかしてない。

他には、所属している社員のプロフィールを権限で閲覧する事が出来た。

ジャンのプロフィールを見てみると、イギリス系フランス人で、社の方針に反抗的であるとか書いてあり、どうやら昇進と降格を繰り返している様だ。

意外な事に、彼は副作用の出る薬品の販売にはかなり否定的であるようで、新たに薬品を開発する度に昇進をするが、それを副作用を無視して売り出そうとする度にかなり騒ぐらしい。

それで毎回降格するので、いつまで経っても副主任のままなのだとか。

軽薄そうな見た目と話し方で損をしているが、バイオテクニカの社員にしてはかなりまともだったのがわかった。

 

それに、ジャンのプロフィールだけが他のファイルよりも上位に来ているあたり、このイングリッド自身もそこまで悪く思ってなさそうだった。

 

うーん、ジャンについては引き抜くって言うのもアリな気がして来た。

薬品製造にはかなり天才的な才能を持っている様で、バイオテクニカがここ2年で発売した新薬の半分は、彼が携わっているらしい。

ちょっと、ジャンをバイオテクニカ諸共殺すのは、勿体無いと思うようになってきてしまった。

 

他にも閲覧出来るファイルがあったが、社員の閲覧レベルが3であった為、機密情報が載っているレベル1と2は見る事が出来なかった。

耳を澄ますと、ちょうど隣のオフィスには誰もいない事がわかったので、行動インプリント連動フェイスプレートの顔をイングリッドから更に別人に変えて隣のオフィスに侵入し、パソコンにブリーチプロトコルを仕掛ける。

軽くジャミングを掛けながら、足が付かないようにバックドア等を仕掛けて、レベル1と2のサーバーをハッキングして機密情報にアクセスした。

 

まぁ、出るわ出るわ薬害から商売敵への工作、敵対企業へのスパイ派遣リスト、一つでも流出したら株価に影響するほどのスキャンダルの山々。

拾えるだけ外付けメモリーにダウンロードして、ここの情報保全部にバレないうちにシャットダウンした。

 

再び外に出た後に、イングリッドの顔に戻してエレベーターに乗ろうとしたら、ハンソン・チャップマンに呼び止められた。

 

「おい、イングリッド。こんなに忙しいのにどこへ行こうと言うんだ!」

 

「…はい、主任。先ほどワトソンの方で社員が面倒事を起こしたようで…解決する為にそちらに行くように指示が来まして」

 

「クソッ、またバカどもの尻拭いか…!まぁいい、そう言う事なら早く行ってこい」

 

「はい」

 

盛大に舌打ちをくれた後、指示を出すのに忙しいのかもう一瞥すらこっちに寄越さないので、これ幸いと一階に降りた。

その足で、本物のイングリッドを押し込んだ冷蔵庫まで行き、剥ぎ取った衣類を元通りに着せて、所持品も返した。

最後に、イングリッドの持っていた端末からジャンに『助けて』と位置情報付きで送っておいた。

これで、仰天したジャンがイングリッドを助けに来るだろう。

スカベンジャー等に通りから見つからないように、再び冷蔵庫に押し込んで隠してから、ジャンにはわかりやすいように冷蔵庫から片足だけを出しておく。

用事が無ければ、こんな裏路地にはそうそう入って来ないだろう。

あとは、少し離れたところからジャンが裏路地に入って行き、気絶したイングリッドを抱いて出て来るのを見てからその場を後にする。

思い人が生きているか死んでいるかで、この先の引き抜きが上手くいくか決まりそうな気がするので、彼に生に対する柵を増やしておいても良いだろう。

脅迫する事になってもカードが一つ増えるからね。

 

時計を見ると、ちょうど昼時になっており、アフターライフに向かい歩き出すと、見計らったようにクレアから連絡が来た。

どうやら、ローグが来たようだった。




今回はちょっと新キャラを登場させてみました。
バイオテクニカをどうこうする際に、ちょっと活躍してくれたらなぁと思っております。
ナイトシティ1の狂人に目をつけられてしまったジャン君は生き残る事ができるか。
ちなみに、名前でクスッと来た人はお返事は出来ないと思いますがご感想まで…

また、アンケートにたくさんの方のご参加ありがとうございました!
デイビッドくんのハーレムが見たい方が大勢いらっしゃいましたね笑

今度は、Vくんちゃんのライフパスについてのアンケートを実施致します。
いままでの3つ以外にも、1つ追加してみました。
良かったらご参加下さい。

Vくんちゃんのライフパスについて

  • コーポ
  • ストリートキッド
  • ノーマッド
  • マックス・タック(ネタ枠)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。