【完結!!】Good Luck‼︎ EDGERUNNERS !! 作:持麻呂
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誤字脱字訂正ありがとうございます!!
大変お待たせいたしました。
今日から頂いたご感想にお返事をさせて頂きます。
だいぶ元気になりました。ご心配をおかけ致しましたm(_ _)m
今まで頂いたご感想は、すべて読まさせて頂いてgood押させていただきました!
詳しい情報等を教えて下さったりして、大変勉強になります。
これからもよろしくお願いいたします!
ヘイウッドとサントドミンゴで、シックス・ストリートを捕まえては尋問を繰り返してわかったのだが、タイガー・クロウズと違って連中は私の排除に動いたと言うのがわかった。
パドレとエル・キャピタンにコールして、この件に関わっていないか聞いてみたが、流石に命が惜しいらしく否定された。
エル・キャピタンの方は、それはもう全力で否定されたよ。
やっぱり、アラサカじゃなくてもコーポの人間は、今世の私の事を知っているのかな。
ひとまず、フィクサーの事は信じることにして、タイガー・クロウズと違って賢くない連中を少し間引きして回った。
特に、H4メガビルディングがあるヘイウッドは念を入れておいた。
罷り間違っても、愛しいグロリアさんやデイビッドが巻き込まれたりするのはごめんだからね。
私はシックス・ストリートからは賞金首指定されているようなので、黙って歩いているだけでも連中は寄ってくるだろう。
これからしばらくは、お金に困りそうにないのは分かった。
今はまだしも、これから色々事業を展開して行くにあたって、お金はいくらあっても足りないだろうからね。
ひとまず1時間で100人くらいは片付けたので、これくらいにしておく。
10万エディは稼げた。
時刻のUIを見ると15時になっていたので、シティーセンターに向かい始める。
実際はもう少し時間が掛かると思っていたが、想定よりもサクサク物事が決まってしまったので、多少駆け足で進めなくてはならなくなった。
AI診療所はあくまでも試験的運用なので、医薬品類をヤバい副作用があるバイオテクニカ製ではなく、多少高くても日本やらイギリスの製薬会社から調達する予定だ。
デラマンはともかくアルゴリズムAIには人件費は掛からないので、その分を差額に充てれば十分賄えるだろう。
まぁ、馬鹿正直に関税なんか払う気はさらさら無いので、覚醒してからまだ一度も会ったことのない実家のツテを使って抜け荷でもすれば良いだろう。
新合衆国も、まともに税金払って欲しかったら、この街を正常化してから要求して欲しい。
しかし、バイオテクニカを一年以内にどうこうしなくてはならないので、製薬プラントの設置と創薬は急務である。
やはり、早急にジャンをこちら側に引き込む必要があるだろう。
幸い、前回イングリットを気絶させた時に、追跡用のデーモンを仕込んであるので居場所は把握できるし、隣のオフィスのパソコンにもバックドアやら仕掛けてあるので、情報保全部やらに気付かれて居なければ、バイオテクニカのシステムもいつでも掌握できる。
あまりコーポと同じような事はしたくはないが、弱みを握って逃げられないようにするくらいはしないといけないだろう。
可哀想だけどここ、ナイトシティなのよね。
そうと決まれば、早速バイオテクニカからジャンの弱みになるような情報を抜き取らなくては。
いまはサーシャもいるので、1人でこそこそやるよりも2人でこそこその方が、より多くの情報を抜き取れるだろう。
しかし、サーシャはバイオテクニカに対して前科があるので、引き際を誤らせないようにしないといけない。
それと、少しクロームも追加させた方が良いだろうなぁ。
グレンの自宅に引き返して、エレベーターを上がった。
だいぶ体調も良くなったのか、レベッカがピザを食べながらテレビを観ており、そのソファーの後ろでサーシャがヨガっぽい事をしていた。
「んぁ、おけーり」
「はい、ただいま」
サーシャの方は、集中しているのか目を閉じながらゆっくりと身体を動かして、変なポーズを取っている。
しばらくは終わりそうにないので、その間にサーシャに入れてもらうクロームを探す事にした。
保管庫に向かい、棚のあっちこっちを開ける。
さすがに、私のインベントリと違って保管庫の箱は四次元ポケットではない。
元々入っていたアイテムは部屋中に所狭しと並んでおり、それが各自宅の保管庫に分散して収められている。
まぁ、基本的にクラス5以上のアイテム以外は全部パーツに分解してしまうMODを入れていたし、それもある程度厳選していたので、言うほど溢れかえっているわけではない。
いま、サーシャが基幹システムに使っているサイバーデッキの種類がなにか分からないが、2077時点の最新のものを用意しておけば、早々後手に回る事はないだろう。
アラサカMK5とセルフICEランク5++があれば大丈夫かな?
それと、本来なら拾った端からすぐに使用されてしまう、サイバーウェア限度チップもたくさんあった。
うーん、確かにvirtual atelierで結構買ったりしてサイバーウェア限度あげていたりしたから、今までオーバーしていた分がこうやって手元にあるのかな…
それにしても、これもどういった原理でサイバーウェアの限度が上昇するんだろうか。
しかも、ギャングからドロップするわけだし。
人間性を補う何かが入っているんだろうか?
銀河鉄道999の機械化人間が食べるカプセルみたいに、人の生命エネルギー閉じ込めるみたいな感じで。
これが分からない…けど、サーシャがサイバーサイコシスを発症しても困るので、ランク5を4つくらいを使って貰えば良いか。
どうやら、使い方は中身をインストールしていけば良いだけらしい。
なので、挿しっぱなしにしておかなくても大丈夫だとか。
ひとまず、サーシャに使う前に自分のチップソケットに挿してみた。
視界にインストール画面が出たので、許可を出すと【使用限度上限のため使用出来ません】という文言が出て来て、それ以上は進めなかった。
色々調べてみると、どうやら前頭葉の普段使っていない部分を活性化させる作用と、身体に入っているクロームの適応率を上昇させて、身体により馴染ませる事でサイバーサイコになる率を下げながら、新しく入れられるようにするといった具合らしい。
そして、サイバーサイコシスの治療に有効的なのではないかと、非常に期待視されているようだ。
というのも、まだ2072年時点では大企業が連携して開発研究中であり、世間に流通していない為出ている情報がとても少なく、今分かった情報自体も研究チームのHPに掲載されていたものだ。
まぁ、virtual atelierで購入する際もかなりの高額商品だったので、使えるのはVIPやら企業重役のような金持ちだろうから、今手元にある2077年の完成品を使用しても危険性は無いだろう。
低ランクならいざ知らず、上限が+6されるランク5なんかで問題が起きたら、社会的地位のある人間たちから訴訟問題になりかねないのだから。
「ネイトー、なにやってんの?」
「うん?あぁ、サーシャにこれから手伝って欲しい事があってね。リスクを減らすために新しいクロームに換装してもらおうと思っているんだ」
レベッカが、ひょっこりと保管庫の入り口からこちらを覗き込んでそう言ってきた。
手招きすると、両手を頭の後ろで組んで、ひょこひょこ入って来る。
とても可愛い。
「へぇ〜、スッゲェ。おお!この銃強そうじゃん!」
1人で戦争をおっ始めるんじゃないかというくらい、ズラリとガンラックに並んでいる銃火器の類いを見て、鼻息も荒くそう宣った。
「どれか欲しいの有るかな?」
「えっ!?マジ!!なんかくれんのか?!じゃあ、あーしはこれがいい!!」
即決即断。すぐさま飛びついてガンラックから持ち上げたのは、やはりと言うべきかカーネイジGUTSだった。
まぁ、色合いは自分で塗装したんだろうから、気に入って当然なわけで…
私でも反動の制御が出来ないから、いまの華奢なレベッカがぶっ放したら反動で後ろにぶっ飛ぶだろうな。
メインのズオ撃った時みたいな感じで。
「…良いよ、それ持って行きなさい。ただし、今のままだとまともに使えないから、レベッカも腕と足のクロームを換装しないとダメだね」
「ちぇーっ、いまそんなに金持ってねーしなー」
元あった棚にカーネイジGUTSを戻そうとするので、待ったをかける。
「サーシャだけって言うのは、チームとしては不公平だろう?せっかくだから、一緒にレベッカのクロームも良いやつに取り換えちゃおうか」
「うっひょ〜!ネイトー、愛してるぜー!」
「はいはい。私も愛してるよ」
調子のいいレベッカに思わず笑みがこぼれるが、ふと視線を感じて入り口を見ると、除け者にされた故か自分のクロームを勝手に換える話をしていた故か、扉の隅から顔を半分だけ出して頬を膨らませながらジットリした視線を投げかけて来るサーシャと目が合った。
「……酷くない?」
「「いや、ごめんて」」
一頻り2人で謝った後に、換装する予定のクロームをインベントリに入れてから、サーシャを変装させる。
一応バイオテクニカから指名手配されているので、素顔が見えるそのままで外に連れ出すわけにはいかない。
少し暑いと思うけど、我慢してもらって着膨れにする。
頭にはニット帽を目深に被せて、ほっぺたには綿を含ませる。
顔の輪郭を崩せば、ぱっと見すぐには分からないはずだ。
あとは、ジョニーのサングラスを掛けさせれば完成。
監視カメラは、私が微弱なジャマーを出し続ければ映像が乱れて判断が付かないだろう。
準備をし終わってから、この辺だと一番信用できるヴィクターにコールをする。
すぐに、ナイスガイが腕を組んでコールに出た。
『よう、ネイト。元気そうだな』
「ヴィクター、こんにちは。今平気そう?」
『大丈夫だが、どうかしたのか?』
「ちょっと、私のチームの娘達のクロームを換装しようと思ってね。まだ私のリパールームが出来上がらないから、出来たらヴィクターのところでやってもらえないかなって」
『…なるほどな。まぁ、別に構わないぞ。ただし、俺は高いけどな』
「ナイトシティで1番のリパードクなんだから、高くても全然平気」
『ふん、煽てても何も出ないぜ。それで、今から来るのか?』
「行って大丈夫なら、今すぐ行くよ。20分は掛からないと思う」
『分かった。待ってるぜ』
コールの向こう側のヴィクターが、ニヤリと笑いながらサムズアップをして切れた。
よし、これでヴィクターのところでやってもらえる事になった。
まぁ、一応私も資格は持っているので、ちゃんとお手伝いはするつもりだ。
もう何度もデラマンを呼んでいるので、目立つのは今更ということもあり、気にするのをやめてデラマンに乗り込む。
2人とも、初めてのデラマンにキョロキョロして内装を見て触り、座席のふかふか感に感動している。
グレンからリトルチャイナまでは、ちょうどナイトシティを縦断する様な形になるので、渋滞さえ起きていなければ20分以上は掛からないはずだ。
いつもは金田バイクですっ飛ばすので気にならないが、ちゃんと乗ると改めてナイトシティの建物のデカさに気付かされる。
自分のいた2025年からしたら、歴史の進み方が全く違うとは言え、たったの50余年でこんなに技術が発展するものなのかと考えさせられてしまう。
確かに、義手一つとっても微弱な神経の電気信号を受信して、電動で動く義手なんていうのも開発されていたが、一体どこでどういったブレイクスルーが起きたら、こんな改造人間だらけの世界になってしまうのだろうか。
ボーッと窓の外に広がる、ナイトシティの景色を観て考えていたら、あっという間に着いてしまった。
デラマンに感謝を告げて、購入したビルの脇から裏路地に入る。
ポツンと1匹座り込んで、にゃーにゃー言っている野良猫にキャットフードを与えて、その脇をすり抜けて地下に降りて行った。
階段を降りた先に広い地下室が広がっていて、ネオンで青やらピンク色に室内の壁が照らされている。
回転椅子に座って、ヴィクターが自分のリパー用精密クロームをドライバーで調節しながら待っていた。
「ヴィクター、お待たせ」
「よう兄妹。待ってたぜ」
ニヤリと笑ったヴィクターが、拳を突き出して来たのでそれに合わせてから、お互いに軽くハグをする。
爽やかな柑橘系の香水の匂いがした。
やっぱりナイスガイだ。
レベッカが、私とヴィクターのやり取りをポケーっと見ている。
「それで、この2人が言っていたチームの娘っ子なわけだな」
「そう言うこと。それで、これが今回彼女達に付けてもらう予定のクロームね」
机の上に、一つずつ専用の袋に入ったクロームをそっと置いた。
ヴィクターは、それを一つ一つ手にとって確認し、パソコンからケーブルを伸ばして取り出したクロームに繋げる。
どうやら、スキャニングをして状態を確認しているらしい。
「驚いたな。こいつはまだ発表されていない、最新モデルの奴か。デーモンも一切混入されてない真っ新な新品だな」
「いいでしょう。このアラサカのサイバーデッキなんか凄いよ」
まだ、世間にはアラサカMK2までしか出回ってないので、2077年の最新最上級モデルのアラサカMK5は、この時点では他の追従を許さない最高スペックだ。
ヴィクターがベンチマークを走らせると、処理速度が現行のアラサカMK2の15倍近い性能差があった。
まぁ、5年も先の最上級モデルだからね。
パソコンのCPUやGPUも、5年もあれば15倍とまではいかないけど、普通に5倍近い性能差にはなってしまうから、このSF世界の技術の加速度はもっと早いだろう。
「……こんなのもらって、私大丈夫なの?」
サーシャが、上目遣いで心配そうにしているので、頭を撫でて落ち着かせる。
「なに、仕事をする上で、君たちの生存率を少しでも上げる為なんだ。それに、余り物なんだから使わない手はないよ。だから安心して」
「うん、分かった」
素直でよろしい。
それから、早速サーシャを手術台代わりのリパーリクライニングシートに座らせて、ヴィクターと2人で全身をフルスキャニングする。
いくつか、クロームに悪さをするデーモンが入っていたので、しらみ潰しに除去して綺麗にする。
これが蓄積しても、サイバーサイコになったりする可能性があるし、いざという時に悪さをしてクロームが不具合を起こすと大変な事になる。
どうやら、サーシャもメインと同じく、死体からスカベンジャーが剥ぎ取った中古のクロームを使っていたらしい。
チームの知名度がまだ中の下あたりで、あまり大きな仕事を回してもらえないから、新品の最新モデルなんてとても買えないらしい。
確かに、1万エディを報酬で受け取ったとしても、それをチームで頭割りしなきゃいけないので、手元に残るのは1〜2千エディくらいだろう。
基幹システムは基本的に高価なものばっかりだし、手足のクロームだって新品はそれなりにする。
あとは、リアルスキンも買うとなったらバカにならない。
だから、大抵の人は自分の皮膚をそのまま使うのである。
ともあれ、新品なんか買えないとなったら中古を買うしかないのだが、この中古というのが厄介なのだ。
いうなれば、中古のクロームとは出荷状態にしていない中古のパソコンと同じで、いままでどういった使われ方をしたか、何が混入しているか分からないシュレディンガーの猫と同じ様な物なのである。
まぁ、それを責めるのは酷というものなので、次からは必ず私に言うように釘を刺した。
一通り調べ終わったので、贅沢に麻酔を使ってサーシャを眠らせて、口に呼吸器の管を挿入する。
全身麻酔の場合は自発呼吸までしなくなってしまうので、こうやって外部から補助をするのだ。
なぜ全身麻酔かと言うと、サイバーデッキを交換する場合は後頭部を切開して、脳と繋がっている神経ポータルを露出させないといけないのだ。
ここにあるソケットにサイバーデッキが刺さっているので、これを抜き取って交換する。
そして、セルフICEをその近くにある送受信装置の側にある端子に装着する。
これで完了なので、あとは切開した後頭部を髪の毛が巻き込まれないように医療用接着剤で固定したら完成である。
さすがはヴィクターというべきか、流れるような手捌きであっという間に終えてしまった。
全身麻酔が切れる時間を予想してやっているので、自発呼吸が再開される頃に管を抜き取って、毛布で包んで別のところに寝かせた。
お次は、はぇーとかほぇーとか言って、私とヴィクターのやる事を興味深そうに見ていたレベッカの番である。
先ほどまでサーシャが座っていた、リパーリクライニングシートに座らせる。
同じように全身をフルスキャニングして、邪魔なデーモンを軒並み排除した。
今回は手と足なので、部分麻酔で対応する事になった。
手の場合は、すでにあるクロームを上位互換に換装するだけなので、麻酔は必要ない。
手のひらの繋ぎ目にリパー用精密クロームの極細な先端を滑り込ませて線に沿って力を少し入れると、パカリと手のひらのリアルスキンが外側に開いて、内部に組み込まれている衝撃吸収体が露出した。
どうやらクラス2の衝撃吸収体だったようで、いままでどんな使い方をしたのか分からないが、衝撃を吸収する為の機構の一部が解れるように壊れていた。
むしろ、よくこれで今まで使っていたとヴィクターが感心するレベルだ。
改めて、クラス5++の衝撃吸収体を組み込み、ついでに弾道コアプロセッサーも組み込んだ。
そして、見えないように色を抜いたタイガークロウズの皮膚インプラントも仕込む。
私と違ってここは現実なので、上手くやれば手に複数のクロームを仕込むのも出来るらしい。
言われてみれば、メインもゴリラアームとプロジェクタイルランチャー両方使ってるような感じだったし、いけるのか?
そして、足には強化足関節を導入して上半身を支えられるようにした。
チャージジャンプも出来るようになったし、アーマーも足だけだが86増えたはずなので、きっと上からアダム・スマッシャーが落下して来たとしても受け止められるはずと信じたい。
これでレベッカの強化は完了した。
最後に、2人に4つずつランク5のサイバーウェア限度チップを使用させ、クロームの適応率と限界を上昇させた。
スマート武器も使えてトリガーハッピーしながら跳弾射撃させて来る、やばい強化レベッカがここに誕生した。
これでカーネイジGUTSが使えると、ニコニコしているレベッカを見て、これから彼女の前に立ちはだかる敵の運命を幻視した。
考え無しにやってしまったが、これは…もしかして怪物を生み出してしまったかもしれない。
今回のサイバーウェア限度チップと、サイバーデッキの装着箇所については捏造設定です。
色々調べてみたのですが、詳しいことが分からなかったので、ご存知の方は教えて下さると幸いです_:(´ཀ`」 ∠):
原作よりも命中率が遥かに上昇したレベッカは、一体どうなってしまうのか…
ちなみに、サーシャがやっていたヨガっぽいポーズは、『さかな〜』です。
Vは
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くん
-
ちゃん