【完結!!】Good Luck‼︎ EDGERUNNERS !!   作:持麻呂

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誤字脱字訂正、いつもありがとうございます!m(_ _)m

今回も一話で収まらなかったので、ルーシー回は次もすこし続きます。


第二十話

朝、目が覚めると隣にジュディが寝ている。

さて、これでジュディとはロマンス状態となった。

いずれナイトシティを出る事になるにせよ、原作よりもう少しマシに出れるようにしたいものだ。

 

シャワーをさっと浴びて、昨日の二番煎じだが粉末のスープを鍋で煮る。

今日はボルシチである。

食べ物のことになると戦争も辞さない日本には、日本人があんまり食べない食材(虫系)を使う料理以外は、大抵冷食だったり粉末加工されたものがあり、海外輸出もされている。

そこにはアラサカがガッチリと食い込んでおり、外資系コーポの入り込む余地はないようだ。

 

ちょうど良い感じになってきたところで、匂いを嗅いだジュディが起きてきたので、一緒に朝食を摂り食べ終わり次第帰宅する流れになった。

今日は丁度日曜日なので、デイビッドもアカデミーは休みだ。

なので、日中からお仕事に連れ回すことが出来る。

そして、夜にはメインにルーシー達の情報を渡す用事もある。

 

リジーズ・バーへの帰り道は、ジュディが運転してみたいとのことだったので、クアドラTYPE-66 AVENGERのハンドルを預けた。

コンソールもメカメカしく、大排気量大馬力のマシーンを運転する機会を逃したくないというのが、生粋のテッキーオタクらしい。

他人にハンドルを預けるのが怖いというのが正直なところであるが、ここは我慢して信頼を示す。

アクセルを踏みすぎると後輪が空回りするので、そこだけ注意するように言って帰り道をすっ飛ばした。

なかなか運転の腕は悪くなさそうだ、ということだけはここに記す。

 

さて、帰宅してからもグレンの自宅にデイビッドを呼び出したり、ジャッキーとレベッカとサーシャに武装をさせて、防弾繊維の服も内側に着込ませたりと準備に忙しい。

サーシャも変装をするから、部屋の中からのハック支援ではなく一緒に連れて行ってほしいとのことだったので、ICVに乗せてスナイパーライフルも渡しておく。

サーシャは元々スマートリンクは装備しているようなので、スマートスナイパーライフルであるアシュラを渡した。

単発式だが、サーシャの射撃技術が未知数なのでこちらの方が使いやすいだろう。

 

デイビッドには、M221サラトガを渡した。

ハンドガンだと実戦では心許ないと言うか、前に出ないと碌にサポート出来なくなりそうなので、咄嗟の護身を含めて弾をばら撒ける方がいいだろうという判断だ。

そのうち、デイビッドにもタイガークロウズの皮膚インプラントを施す予定だ。

 

準備が出来たので、5人でICVに乗って市内を徘徊する。

一日で何十件も銃乱射事件が発生するので、NCPDは常に出突っ張りだ。

ゲームでエヴリンが自殺した時も、氷風呂に浸けておけやら来るのは2日後だとか遣り取りする描写がある。

まぁ、自殺者よりも先に行かなきゃならぬところがあるというのは、本当に仕方のないことだ。

実際、超ブラック企業で残業は当たり前だし殉職率も高い。その上、退職しようとしたらギャングを送り込まれて殺される。

もうめちゃくちゃだ。

常に人員不足なのだろう。

 

街をうろちょろしているだけで、すぐにNCPDからの鎮圧依頼が舞い込んでくる。

一番近いところに急行をして、サーシャに開幕クイックハック(武器グリッチ)を仕掛けてもらった後に、サポーターの2人を背後にジャッキーと私で斬り込む。

私はエラッタとオーバーチュア CRASHを持って端から切っていき、ジャッキーはその反対側からライトマシンガンの弾幕で頭を抑える。

レベッカは、サポートのはずがソロのように前に突っ込んでいき、カーネイジGUTSを敵の顔面目掛けて乱射する。

 

「ホアチョー!アチョアチョアチョーッ!!」

 

クロームを交換したとはいえ、どうやってあの反動を受け流しているのか不明だが、爆速で乱射しながら器用にもリロードを繰り返している。

 

途中予備弾を撃ち尽くしたのか、背中に隠したズオを引き抜いて、スマート機能を活かした腰だめ撃ちで相手を引き裂く。

デイビッドは、ちょこまかと遮蔽物に身を隠しながらレベッカの背中を護るようにサラトガを乱射する。

基本に忠実に、バースト射撃で弾幕と命中率を両立させている。

直前にレベッカから教わったことを実践しているようだ。

 

サーシャは、ICVという装甲の後ろから孤立している敵にヘッドショットを決めながら、クイックハックをばら撒いている。

かなり良い連携だと思う。

 

そうやって、次々にギャング達を始末して周り、時折味変としてフィクサーから討伐系の依頼を受ける。

回収や調査の依頼は、いまのチームには向いていないので遠慮した。

 

やはり5人になると一気に効率化されて、夕方までには30万エディも稼げた。

きちんと交通法規を守ってこれである。

どこかの誰かさんのように、バイクで暴走しながら駆けつけるのとは訳が違う。

 

そろそろ、ギャング達も学ぶだろう。

真っ昼間から、市民や商店を狙った強盗やらカツアゲは割に合わないということに。

それでも、500万人都市だ。

人心が乱れまくっているので犯罪が無くなることはない。

儲け放題である。

しっかりと、お金を分配してジャッキーと別れた。

デイビッドとレベッカは、高い時給に加えて危険手当としてさらにボーナスを渡したところ、その場で腕を組んで小躍りしていた。

サーシャもニコニコが止まらない様子で、ずっと口角が上を向いている。

そのあとデイビッドを家まで送ってから、グレンの自宅に三人で戻る。

その時に、受付に200エディを握らせて、一つお願い事をした。

 

夜になると、メイン達がグレンにやってきた。

今日は1人多い。

しかし、私も知っている人だ。

 

「やぁ、三人ともお疲れ様。もう1人は知り合いかな?」

 

「おうネイト。俺たちのチームの新しい運転手だ。ノーマッドの凄腕だな」

 

「ファルコだ。お嬢さん」

 

「ファルコだね。ネイトだよ。よろしく」

 

このタイミングでファルコが加わったらしい。

うまく、今回ネットランナーの2人を引き入れることが出来たら、足が必要になると思ったのだろう。

どうやら、今まではバンタイプの乗用車をメインが運転していたらしい。

 

4人にソファーを勧めて、お茶を淹れる。

ピラルはまたお茶が飲めるのを知って、涎を垂らしているのをレベッカに罵倒されている。

自分がよく座っているソファーに、涎を垂らしてもらいたくないようだ。

ファルコは、本物のお茶に興味津々である。

 

「さて、これがその情報だよ」

 

「確認する」

 

データチップをメインに渡すと、その場で確認し始めた。

しばらく内容を読むのに忙しいらしく、他の面々は黙ってお茶を啜った。

ややあって、徐にチップをソケットから抜いたメインはドリオにチップ手渡して、読み終わり次第ピラルに渡すように伝える。

 

「…確かに、かなりの腕のようだな。一つ気掛かりがあるが、現状2人1組でネットランナーをするのも限界があるだろう。ある意味バランスのいい俺たちが声を掛けたら、引き込める可能性はある」

 

「そうだろうね。運転手も居るんだから、可能性はあるだろう」

 

「ああ、だがフィクサーの情婦っていうのが気になる。下手を打って、敵に回られたら俺達はひとたまりもないからな」

 

「まぁ、それはバックに私が居るように思わせれば大丈夫だろう。ファラデーは、ああ見えて大物を気取っているだけの小悪党だ」

 

「……それは俺には判断がつかないが。まぁ、良いだろう」

 

メインがサングラスを外して、目頭を揉む。

ドリオとピラルは、渡された情報を見て思案顔をしている。

ファルコは、飲んだお茶に感動していた。

 

「あぁ、援護射撃というわけではないけれど、連絡をとって会ってくれるようならば、ここを使うと良い。グレンのここであれば、それなりに資金力のあるチームだと思ってもらえるだろうし、その場に私とサーシャが居れば、決裂して攻撃されそうになったとしても全員を守れるからね」

 

「…本当に良いのか?」

 

「もちろん構わないよ」

 

まぁ、私が居たらルーシーあたりは即座に回れ右して脱兎の如く逃げ出しそうな気がするけどね。

残念、ここはエレベーターなんだ。

登ってきたら最後、頭を縦に振るしかないって寸法さ。

 

その後、メイン達と少しお茶をした後に、ピラルがレベッカのクロームが新しくなっている事実に何故か気付き、オレも新しいのが欲しいと騒ぎ出す事件が起きたが、レベッカに拳で黙らされていた。

ファルコを入れた4人には、今度リパー部屋が完成したらクロームを入れてあげることを約束して、その日は解散となった。

一応、メインからは連絡の結果を教えてもらうことになっている。

 

次の日、デイビッドがアカデミーに行っている間にグロリアさんを部屋に呼んで、リパードクの資格獲得に向けて勉強会を開いた。

デイビッドの聡明さはグロリアさん譲りらしく、スポンジが水を吸収するように知識を得ていくので、教えるこっち側も復習を兼ねて中々楽しかった。

まだ今世の私も資格を取ったばっかりなので、知識を忘れないタメにもなって一石二鳥である。

 

昼過ぎになってもメインから連絡が来ないが、キーウィはどちらかと言ったら夜型そうなので、そのまま勉強会を続ける。

ずっと続けていると頭が煮詰まってしまうので、途中途中お茶休憩をして談笑をするが、やはり人生経験が豊富なグロリアさんは話の引き出しがたくさんあって、特にナイトシティで起きた事件の話は聞いていて楽しい。

救急隊員という仕事上、サイバーサイコの現場やギャングの抗争跡地に行ったりするのだが、死体がバラバラになっていたりすると、平然とNCPDやら救急隊員やらが飛び散ってはいるが無事そうなクロームを剥ぎ取っていくらしい。

最近はかなり問題視されるようになったので、現場ではやることは無くなったが、救急車の中では平然とやることもあるとか無いとか。

ちなみに、グロリアさんにはやっていたかどうかは聞いていない。

デイビッドがアカデミーに通学している時点で、結果は分かっているからだ。

 

夕方になってメインからコールが届き、昨日の今日だが早速夜に会ってくれるとの事だ。

デイビッドに、アカデミーが終わったらグレンに向かうようメールを入れる。

その後、1時間だけ2人でオタノシミをしてからグレンに向かった。

 

メイン曰く、20時に来るらしいので、それまで部屋の片付けと掃除をして時間を潰す。

サーシャとレベッカは、飲み食いしたゴミは始末してくれるので楽なのだが、埃やら抜けた髪はどうしても出て来るので、掃除機で綺麗にした。

あとは、破壊されると困るものを保管庫に仕舞う。

 

さて、そうこうしていると、ちょうど終わった頃にメイン達が先に来たので、連絡した時のことを教えてもらった。

どうやら、昨日解散してすぐにキーウィの連絡先にメールを送って接触を図ったらしい。

警戒されたのか、すぐに連絡への返信は来なかったそうだが、今日の昼頃に一度返信が来たそうだ。

それから、どこで会うかというやり取りをしたようで、それから返事がしばらく無かったらしい。

それで、そこで良いというメールが来たのが少し前の夕方だったという話だ。

 

20時になると、エレベーターが動き出して下から誰か上がって来る。

私はエレベーターに対して左側を向けるようにソファーの隅に座って、お茶を啜る。

真隣には同じ様に、新参者のファルコが一緒にお茶を飲んでいる。

チーンッとベルが鳴って、エレベーターが止まり全身真っ赤なコーディネートの女が降りてきた。

コートは着ていなかったが、すぐにキーウィだと分かった。

 

後ろにルーシーがいる様だが、何か逡巡しているのか中々降りてこない。

メインも揃っていないから声を掛けて良いのか迷っていて、キーウィも困惑している。

 

「ねぇ、ルーシーアンタ降りないの?」

 

「わ、分かってる…」

 

ルーシーがエレベーターを降りようとした矢先、下の階で呼び出しボタンが押されたのか、扉が閉まって下に行ってしまった。

気不味い雰囲気が部屋を漂う。

メインの頬から一滴の汗が落ちたとか落ちなかったとか。

しばらくして、耳を赤くしたルーシーが再び上がってきたエレベーターからズンズンと降りてきた。

 

「なぁに怖がってんのよ。ま、恥かくのは私じゃ無いけどね」

 

白いパーカーのフードを、目元を隠すように目深に被り直してしまった。

ふと側に座っているデイビッドを見ると、ルーシーをガン見している。

何かあったんだろうか。

レベッカはそんなデイビッドが面白く無いのか、眉根をハの字にして拗ねている。

可愛い。

 

「…今日はよく来てくれた。このチームのリーダーをしているメインだ。よろしく頼む」

 

「キーウィよ。それで、そこの恥ずかしがり屋はルーシー。ほら、挨拶くらいはしなよ」

 

「……ルーシー」

 

「キーウィとルーシーだな。こちらの仲間を紹介する。あそこに座っている左から、ピラル、ドリオ、レベッカと1人飛ばしてサーシャ、右から二番目にいるのが運転手のファルコだ」

 

メインが私の対面に座っているピラルから紹介をしていく。

各々、名前を呼ばれた人から軽く手をあげるなり挨拶をしていた。

 

キーウィは、あんまり興味なさそうである。

 

「サーシャって娘、ネットランナーじゃない。ネットランナーが居ないから声を掛けてきたんじゃ無かったわけ?」

 

「ああ、サーシャはいま出向中ってやつでな。俺たちのチームに籍は置いているんだが、実際には一緒に行動するわけじゃない。そこのレベッカも、バイトで行ったり来たりしている」

 

一応、そこはちゃんと説明することにしたらしい。

まぁ、実際本当のことを言っていて、嘘をついているわけじゃないし、黙っているより誠実な対応だろう。

特徴的なサイバーマスクのクロームをしているので、目元でしか感情を窺い知れないが納得したらしい。

 

「まあ良いわ。それで、紹介されてない2人は誰なの?」

 

ズバリ私とデイビッドのことだろう。

デイビッドは何故か狼狽えているし、私は我関せずのようにお茶を啜っている。

 

「…あぁ、あの2人は別のチームでな。サーシャとレベッカの出向先なんだ。一応、知っておいてもらった方が都合がいいと思って、同席してもらっているわけだ」

 

ちらりとエレベーターの方を見る。

ちゃんと、受付は200エディ分の仕事をこなしているようだ。

帰宅する時に頼んだ内容は、ただ上に昇って行ったエレベーターを毎回一階エントランスに戻す、といった単純明快なお願いである。

これで、ここの部屋は袋小路となったわけだ。

クルリと2人の方を向いて、にこやかに挨拶をする。

 

「やぁお二人さん。お初にお目に掛かるね。私はネイトで、そこに座っているのがバイト君のデイビッドだ」

 

「……デイビッド?」

 

ふっと視線を上げたルーシーと、デイビッドの視線が交差したように思える。

 

「…やっぱり、ルーシーだよな?」

 

「…ッ」

 

はて、一体いつ2人は会っていたのだろうか。

もうとっくに正史からズレてしまっているので、全く予想がつかない。

ルーシーは、そのまま何も言わずに下を向いてしまった。

 

「へぇ、アンタがいま話題のネイトってわけね」

 

「どの話題かわからないけど、たぶんそうだろうね」

 

キーウィが、腕を組んだまま壁に寄り掛かってそう言って来る。

流石に立ちっぱなしなのも悪いので、ソファーの空いているところに座る様促した。

その間、私が2人のお茶を用意するために立ち上がる。

その時になって初めて、ルーシーが私の顔をまともに見たのか、大きく後退りしてエレベーターの方へ駆け出した。

 

「ルーシー?」

 

席に着いたキーウィが、先ほどからのルーシーの奇行に困惑している。

ルーシーはと言うと、残念ながらエレベーターは一階に降りて行ってしまっているので、逃げ出せずに膝をついている。

はて、何がしたいんだろうか。

 

「……んで……なんで…アンタがここにいるのよ…」

 

一斉に、面識がありそうだったデイビッドに視線が集中する。

うぇっ!?っとへんな声を出したデイビッドは、慌てて首と両手をブンブン振って否定しているが、見たところ誰も信用していなさそうだ。

まさか、私の知らないところで、何かスケベなことしたのか?

いや、デイビッドに限ってそんなことはないだろう。

となると、余計に思い当たる節がない。

 

「アンタはアラサカの人間でしょう!!?」

 

「えっ、私?」

 

まさかの私だった。

しかしどう頭を捻っても、ルーシーと接触した記憶が無い。

気付くと、デイビッド、レベッカ、サーシャ以外の全員がギョッとして腰を浮かしている。

もちろん、三人もびっくりはしているが、思ったよりびっくりはしていない。

たぶん、ある程度予想はしていたのだろう。

 

「あぁ、今はもうアラサカの人間では無いよ。去年退社しているからね」

 

「嘘よ!あのアラサカが、そんな簡単に辞めさせる筈がない!!」

 

まぁ、それは本当にそうなんだよなぁ。

なんせ、自分が一番不思議に思っているくらいなのだから、他人から見たら嘘をついてると思われても仕方がない。

クビについてはそれなりにあるけど、そうしたらこんなのうのうと生きていられないだろう。

なんせ、全財産没シュートの上、全インプラント剥奪だからね。

流石にクロームまでは剥ぎ取られないけど、制御する為のインプラントが無いと使えない物もあったりするので、かなり死活問題だ。

人工心臓の心拍管理インプラントとか入れていて、それ停止させられたらその場で死んでしまうし、今世では実際そういう人を見た事がある。

 

「でも、私は実際に退社したんだから、納得してもらうしか無いね。しかしね、私は君と会った事がないと思うんだが…」

 

ゆらゆらと立ち上がったルーシーが、私に指を突きつけて親の仇の様な顔をして言う。

 

「アンタがアネットとビックスを殺したのよ!」

 

「………ごめん、誰かな?」

 

「四年前にアラサカの極秘施設で脱走事件があったはずよ。…そこでアンタは2人の男女をマンティスブレードで斬ってる。思い出しなさいよ!!」

 

はて、四年前…

四年前と言うと私はちょうど16歳だから、アカデミーに通っていた時期だな。

確かに、社会科見学で何をしているかよくわからない施設に、クラス全員で見学をしに行った記憶はある。

 

「あぁ!確かに、そんな施設に行った覚えがあるかもしれない」

 

その時はどうだったかを更に思い出す。

うろ覚えだが、急に警報が鳴り出して、飛び出してきた1人に人質に取られたんだった。

よく見たら同い年か少し年下のガキンチョで、警備員達に下がらないと私のインプラントを焼いて殺すとかぬかしたので、決闘以来ずっと付けっぱなしだった片腕のマンティスブレードでちょっと刺してやった。

そしたら、近くにいたもう1人が激昂して襲ってきたので、サクッともう1刺ししたんだった。

やっと思い出した。

それで、最後に残った1人が走り去っていくのを見たので、警備員達を宥めすかしてそのまま行かせてやったらしい。

あれがルーシーだったとしたら、今世の私グッジョブ過ぎないか?

そのまま追いかけて追撃戦したら、たぶんここにルーシーはいないはずだ。

 

「あー、それとその2人なんだけどね。急所は外したから生きてるはずだよ。少なくとも、医療施設に生きたまま搬送されたのは覚えている」

 

上手く内臓を避けて切先1寸くらいしか刺してないので、そのくらいじゃ人間は死なない。

その後、その2人がどういうふうになったかは知らないけれども、一応無体なことはしないように言ったような気がする。

 

「そ、そんな…じゃあ、私は2人を見捨てて…」

 

「まぁ、あの施設から逃げ出すってなると、犠牲なしって訳には行かないと思うがね。腐ってもアラサカなんだから」

 

「じゃ、じゃあなんでアンタはあそこにいたのよ!」

 

「なんでと言われても、社会科見学?」

 

「「「「「「「「社会科見学…」」」」」」」」

 

ついにルーシーが崩れ落ちてしまった。

部屋の中が居た堪れないような、微妙な雰囲気になってしまっている。

今日来たばっかりのキーウィも、呆れたような視線を送って来る。

え、これ私が悪いのか?




Vくんちゃんの性別決めアンケートにご参加頂き、ありがとうございました!
なんと752名の方にご参加頂いております。
結果は、くんが327票、ちゃんが425票と言うことで、多数決によりVの性別は女性となりました!
本編では、まだネイトはVと接触していないので、Vくんちゃんと表現しますがご了承下さい。

尚、ファルコおじは癒し枠です。

良かったら、ここすきと優しい感想も頂けたら嬉しいです。

Vは

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