【完結!!】Good Luck‼︎ EDGERUNNERS !!   作:持麻呂

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誤字脱字訂正ありがとうございます!m(_ _)m

今回もどちらかと言ったら日常回っぽい何かです。
既に何回か書いていますが、サーシャがレベッカを呼ぶ時のベッカ呼びは誤字ではありません。


第二十四話

私が買収工作のために東奔西走していたころ、ジャッキーやデイビッド達も私抜きで仕事に出掛けてみたらしい。

さすがに、効率は全然落ちてしまうけど、討伐や鎮圧系の依頼はすんなり熟せていたようだ。

回収系や捜索系も、チームを分けずに一丸で当たったらしく、優秀なネットランナーが2人もいるので比較的苦戦せずに完了したようだ。

私が仲介役になってローグやパドレから依頼を選んで受注しているので、先方からの評判を伝え聞く限りでは、アフターライフに来れるレベルのサイバーパンクチームに頼んだのと遜色ない働きと評価が高かった。

そんなに時間が経ってないのに、彼らは一つのチームとして完成しかかっている。

特に、クロームを換装してからレベッカのソロとしての能力開花は凄まじく、弾雨を物ともせずに前進し一射必殺で高威力の弾丸をばら撒くスタイルは、デイビッドとジャッキーのカバーも相まって各地に屍山血河を築き上げているようだ。

私がしていたロールに、上手く滑り込んだようだな。

それでも、さすがに被弾させるのは怖いので、近々前衛には皮下アーマーを導入させようと考えている。

ランク5++が入っていれば、ジャッキーも紺碧プラザで腹部をぶち抜かれることも無いはずだ。

ゲームでも今世でも受けた恩を返し切れてないから、ジャッキーにはもっと長生きしてもらわなくては。

 

ちょうど、NCサンダーランド・ヘルスケアサービスに乗り込んでから3日ほど経った時に、遂にリパー用の設備一式が届いたのでこれでいつでも換装出来るようになった。

それ用の隠れ家も用意してあるので、そこでメイン達のチームも含めて面倒が見れるようになるだろう。

 

結局、買収が終わったのがカチコミから1週間経ってからだった。

やっとこさ面倒な手続きから解放されたので、憂さ晴らしにジャッキー達とお仕事に出掛ける。

やはり、何度私たちに犯行現場を襲撃されているか分からないのに、まったく学習しないギャング達が大勢居るのでお金稼ぎには事欠かない。

まぁ、人心が終わっているナイトシティなので、コンビニ強盗やら恐喝がギャングだけとは限らず、ヘイウッドなんかそこらへんのオバチャンがショットガン持って通行する車に発砲していたりするので、通報が一生止まらないのだ。

 

レベッカから私のロールを返してもらって、最前線でサンデヴィスタンを連続稼働させながら、エラッタを振い続ける。

 

「…なぁー、もうネイトだけで充分じゃねぇ?」

 

そんなレベッカの呟きと共に、頭の中で笑い声が聞こえてくるが無視する。

そんなことより、今は憂さ晴らしする方が大事だ。

遠い敵にはモノワイヤーを投げつけ絡めとる。

超振動の副次効果で赤熱化する、単分子ワイヤーが肉やらクロームやらを焼きながら食い込み、絹豆腐を切るようにスルリと切断する。

NCPDの依頼の大半はDead or Alive なので、殲滅する時はやり易くて良い。

その勢いのまま、3ヶ所のギャング絡みの依頼を好きな方法で1人でやらせてもらった

 

散々スッキリしてから、横目でルーシーを見ると自分の手首に付いてるモノワイヤーのクロームを撫でている。

前に一緒に出た時にせっかくなので、腕前を披露してもらったのだが、今はまだそんなに上手とは言えなかった。

アニメでは、芸術点の高い業前を披露してくれていたので、ひょっとしたらモノワイヤーを導入したばかりなのかもしれない。

 

「いやはや、お付き合い頂いて悪いね。もう大丈夫だからさ」

 

「まー、あーしらからしたら、キロシの紫色が光の線になって、一件が数秒で終わるだけだからさぁ〜」

 

「なんというか、逆にこれで俺たちもお金貰っちゃって良いのか悩むんだよなぁ」

 

「チーカ、悩んでることがあるんだったら、いつでも俺は相談にのるぜ?」

 

「悪いね、ありがとうみんな」

 

うーん、ジャッキーが眩しくて直視出来ないよ。

サーシャはジト目を送ってきているけど、気付かないフリをして反対側を見る。

ルーシーはそもそも視線が合わない。

悲しいなぁ。

私が何をしたって言うんだ!

 

その後もみっちり依頼をこなして行って、チームの経験値を増やしていった。

帰り道に、リパーの道具が一式揃った話をしたので、早速明後日にやることになった。

 

今日は一旦デラマン診療所に寄ることになっているので、リトルチャイナまで送ってもらってひとまず解散となる。

今日はグレンの自宅で寝ようと思っているので、レベッカとサーシャに声を掛けたところ、ゲッとした顔をしていたので帰ったら急いで掃除をしていることだろう。

女の子なんだから、もう少し家事は頻繁にして欲しいところだ。

 

「やぁ、デラマン。昨日はお疲れ様」

 

『こんばんは、ネイト様』

 

「それじゃあ、今日の利用者数から教えてもらっても良いかな?」

 

『かしこまりました』

 

デラマンからの報告を聞くと、1週間目にして1日の利用者数は300人弱になったようだ。

初日の10人に比べたら、だいぶ信用されてきたようである。

そのうち、9割は市民で1割がサイバーパンクだったようで、大半の市民は軽い手術か投薬のどちらかで対処可能で、入院が必要だったのは2人だけらしい。

運ばれて来た1割のサイバーパンクのほぼ全員が重傷で、そっくりそのまま入院になったそうだ。

ヤバそうな順番からトリアージを行って、診察室も一時的な手術室として活用しながら乗り切ったらしい。

人間のように疲労したり、それ由来のミスも起こらないデラマンだから出来ることだろう。

1人だけはここに到着した時点で心肺停止だったようなので、いまだに意識不明の重体らしいが、その他は明日にでも退院できるのがちらほら。

遅くても3日で全員退院できる見込みらしい。

どの程度の傷で運び込まれているか知らないが、銃創ってそんなに早く回復するモノなのだろうか。

いや、単に2072年時点の医療技術とデラマンがすごいだけだろう、きっと。

 

ここに運び込まれるサイバーパンクの多くは、ローグの口利きなので治療費の取りっぱぐれは心配ないのだが、このままでは病床がすぐに一杯になって不足することが目に見えていたので、今回病院が2ヶ所増えたのはちょうど良かった。

これで患者を分散させることが出来るし、サイバーパンクが多く入院しているところに、ギャングの患者が来ても問題になりそうな予感がする。

 

保険に未加入の市民は、デラマンが予算と相談した上で完治までに掛かる費用などを丁寧に説明するので、相手も納得し易い。

また完治までに掛かる時間毎にコースを設定してあり、最短で治るコースは一度に掛かる金額は大きいが全体を通してみると若干安く、最長は一度毎の金額は安くても完治までにはそこそこな金額が必要になる。

また、治療期間が長いコースでは使える薬品が限られてくるので、本人の努力(運動等)が必要になってくる。

それでも、なるべく一年以内の完治を目指して治療していくので、お財布と人体に優しいことは間違いない。

 

この世界では、人体を簡単にクロームやインプラントに置き換えてしまうし人体改造の敷居もかなり低いが、それは高度に発達した医療技術が根底に存在するからだ。

高額になってしまうが、人体クローン複製技術によって置き換えたクロームを生身のパーツに戻すことも可能なのである。

まさしくSFに相応しい医療技術があるので、サイバーサイコと脳みそ関連以外は大抵なんとかなってしまう。

まぁ、この新大陸でその医療技術の恩恵を受けれるのは、一部の金持ちだけというのがなんとも言えないところなのではあるが。

ちなみに、この世界の日本でも社会保険制度が存在しているので、日本国民は貧富に関わらず3割負担でその最先端医療の恩恵を受けることができている。

先進国の中でも、それを国民が享受できる数少ない国家の一つなのだ。

新ソ連?ちょっと何言ってるか分からないですね…

しかし、いまだに廃止するしない論争が巻き起こっており、たとえ日本の政治の一端を操っているアラサカと雖も制御出来ないらしい。

なお、それもあってアラサカのような大きい企業は、支出削減のために日本に勤められる社員数を制限して、積極的に個人にかかる税金の安い外国に社員を送るのだ。

どこまでも個人主義な新合衆国もその一カ国なわけだが、配属される社員にはもちろん海外手当なんてものは付かない。

昭和より酷いブラック体制の企業に、何を言っても無駄なのである。

ここナイトシティ支部は野菜手当があるだけ、余所よりはマシとまで言われているから察して欲しい。

 

さて、現在2ヶ所増えた病院は、目下最優先で改装中である。

新興企業のNCサンダーランド・ヘルスケアサービスの持ち物だったから、そんなに建てられて時間が経ってないだろうとタカを括っていたのだが、蓋を開けてみればどっこい。

全然そんなことはなく、ナイトシティ再建から間もない2037年に建てられた建築物で、当時や赤の時代の名残なのかあちらこちらにエアロックと除染室だった跡が残っており、壁はボロボロ天井板は有る場所の方が少なく、手術室なんかは入り口の扉が片方取れて無くなっている始末。

もちろん、無菌室なんて存在すらしない。

ドクターが手を洗っているかも怪しく、精神病院の医者より酷いかもしれない。

とにかく目も当てられないような、とんでもない場所だった。

 

現地を確認した私とデラマンは、満場一致によりその場でビルを診療所に改装してくれた業者に連絡を取り、即座に工事に入ってもらった。

中に居た生かさず殺さずの患者達は、その場で治療できて回復可能な者は、デラマンが出張して来た医療マシンで治療して即帰宅してもらい、悪化して日数が掛かる人に関しては診療所で引き受けたのだ。

買収前の会社がやった事とはいえ、子会社の負の遺産を清算するという意味合い

で治療費を無料にしたところ、寧ろ感謝されて退院して行った。

もちろん、その後とやかく言わないという契約書にサインしてもらっている。

 

その病院なのだが、古過ぎて一部は基礎からやり直さなきゃならないらしく、せっかくなのでその部分は増築して新しく階を増やしたりする事になり、その部分をバイオテクニカから分捕ってきた最新医療の実験場にしようと思い着いたのだ。

もちろん、人体実験なんかする予定はない。

何をするかと言うと、人体の部位毎のクローンをここでも作ろうとしているのである。

Vくんちゃんの塔エンド然り、サイバーサイコの治療然り、せめて身内くらいはクロームによって引き起こされる障害を軽減又は治療出来るようにしておきたいのだ。

他人に転用しても、金になるのは間違いない。

もしVくんちゃんにジョニーがぶち込まれてしまったとしても、なんとかなるかもしれないからね。

ただし、人間の全身クローン技術はまだ2077でも未熟な分野なので、アラサカやバイオテクニカと言った巨大企業でも実現出来ていない技術をあと5年で完成させられるかは不明である。

まぁ、やらないよりはマシだし、スプーンで喉を刺しそうなサリバンとかいう名前のCTOが、案外なんとかしてくれるかもしれない。

鳴かず飛ばずだった自社開発の医薬品も、デラマンが独自に高性能シミュレータにかけて調べてみたところ、バイオテクニカ製の医薬品に比べたら数倍も高価になってしまうが、数種類の疾病に対して副作用の心配もなく効果ありと出た。

その疾病に対して、バイオテクニカ側の薬品はしっかりと副作用が出る仕様になっている模様。

ようするに安かろう悪かろう、安物買いの銭失いというやつである。

もちろん、しっかりとバイオテクニカ側からの妨害工作を受けており、ネットにはデマや風評被害の痕跡がばっちり残っていた。

それは売れない筈である。

 

そんな感じで、実は開発力がある事がわかったので、これまたバイオテクニカから略奪してきた機密情報という名の知的財産を、CTOにだけ一部公開したのだ。

それはもう凄い奇声を上げながら部屋の中を走り回って、謎の魔法陣に五体投地しながら謎の白い液体やら黒い杯やら赤い本と赤い液体を持ち出して、よく分からない呪文を唱え始めて周囲をドン引きさせていた。

正直言って私もドン引きしたくらいだが、サンダーランドCEOが角材の一撃でノックアウトしていた。

この企業ではよくある光景らしいが、今更になって本当に買収しても良かったのか不安になってくる。

 

デラマンとこれからの動きの打ち合わせをした後に、デラマンタクシーでグレンの自宅まで送迎してもらう。

エレベーターを上がると、懸念した通りに飲み食いしたゴミをせっせとダストシュートに放り込んでいた。

なんとルーシーも掃除に駆り出されていて、ブツブツと文句を言いながらも手伝っているではないか。

 

「ただいま」

 

「げ、ネイトもう帰って来ちまったのかよぉ…」

 

「お、おかえりなさい」

 

サーシャが引き攣った笑顔を向けながらも、せかせか手は動かしてゴミを投げ捨てる。

たったの1週間で、どうやったらこんなに散らかるんだ…

仕方がないので、私も手伝って4人で片付けをした。

それから1時間も掛けて漸く原状回復することができて、4人でソファーにぐだりながらニコーラを飲む。

どうやら、冷蔵庫の中のニコーラにだけは手を出さなかったらしい。

キンキンに冷えたニコーラを飲んで、全員がほっと溜め息を付いた。

そのあとは軽くお説教である。

 

「以後、ちゃんと片付けるように」

 

「「はい…」」

 

「なんで私まで怒られなきゃいけないのよ」

 

所在無さげにしていたルーシーもついでに説教に巻き込んでしまったが、私は知っている。

最近は、よくここに遊びに来ているということに…

相変わらず、ここに泊まりに帰ってくると恒例行事のようにレベッカに連れられてベッド周りに集まり、チキチキ恋バナ大会が開催される。

とは言っても、みんなお子ちゃまのピュアピュアな恋愛なので、傍から聞いているのは楽しい。

 

「それで?デイビッドとはどうなんだい?キスの一つでもくれてやったとか?」

 

「うっ…それは…」

 

「私もどこまで行ったのか気になる。ベッカ〜、喋っちゃいなよ」

 

ルーシー、黙っていても耳がダンボになってるのは丸わかりだぞ。

レベッカがモジモジしながら、そそくさとベッドの端に寄る。

なにやら怪しい雰囲気を醸し出している。

 

「キ、キスはまだだけどさぁ…てーは繋いだ…」

 

「ほう!それで?」

 

「…ジャパンタウンに買い物行って来ただけだってぇ」

 

相変わらず赤くなってモジモジしている。

なんだこの可愛い生き物は。

デイビッドにあげるのが勿体なくなってくるぞ。

 

「ベッカ、がっつりデートしてるじゃん」

 

「そうだよ(迫真)」

 

「…へぇ〜、あんなのが良いんだ」

 

腕と足を組んで、指をトントンさせてルーシーがレベッカに茶々を入れる。

どうやら、なにかイライラしている様子だが、ルーシーもデイビッドに気があるのかな?

 

「そ、そうだよ!悪いかよ!」

 

「ふーん、別に悪いなんて言ってないじゃない」

 

「じゃあ、ルーシーはどうなんだよぉ!」

 

「わ、私のことはいいじゃない!…いまはそんな人居ないし」

 

尻窄みになっていくので、今度は私が茶々を入れる番だ。

 

「嘘だね」

 

「嘘じゃない!!じゃあアンタのを言ってみなさいよ!」

 

「私かい?良いだろう小娘共。どこから言えばいいのかな?」

 

歯を剥き出しにしてギリギリしているルーシーに対して、ずいっと顔を近付けて大人の余裕というものを見せ付けてやる。

前世の分も含めて、酸いも甘いも噛み締めているんだ。

そんじょそこらの乳臭い小娘共とは、格が違うのさ。

 

「じゃあ、まず好きな人から言いなさいよ」

 

「そうだねぇ。いまは恋人が2人いるかな。どちらも女の子だけど」

 

「お、おんなぁ?」

 

「そうだよ。今のご時世おかしな事だと思うかね?私の性自認は半々だけど、男よりも女の方が好きなのさ。1人はBDエディターの娘でね。もう1人は誰だと思う?」

 

恋愛弱者のサーシャとレベッカも、うぶの癖に耳年増だけは一丁前なので、こちらに身を乗り出している。

私が前傾姿勢な分、ルーシーは仰け反っているが容赦はしない。

 

「だ、誰なのよ」

 

「秘密に出来るかい?まだ本人には言ってないし、知られていないからね」

 

ごくりと誰かが唾を飲み込んで、3人がコクコクと頷いた。

 

「グロリアさんと言ってね、デイビッドのお母さんさ」

 

「「「えぇっ!?」」」

 

「彼女は素晴らしい女性だよ。包容力もあって、愛情もとても深い。それにデイビッドの頭の良さは彼女譲りで、知的で勤勉さも持ち合わせているのさ。今時のナイトシティでは珍しい人だよ」

 

思わず、抱きしめて初めて口付けを交わした時のことを思い出して涎が出る。

あの豊かな胸が恋しくなって来た。

まぁ、明日になれば会えるので我慢しよう。

 

「やべ〜よぉ…これからどんな顔してデイビッドの母さんの顔見れば良いんだよぉ…」

 

「確かに…デイビッド可哀想…」

 

「普通に考えたら、自分と数歳しか変わらない人が親になるかもなんて嫌よね」

 

「君たちねぇ…」

 

私が怒らないからって好き勝手言いやがって。

許さんぞ…

そこから小一時間は、うぶな生娘達を真っ赤にさせるプレイ内容を語り、足腰を立たなくしてやった。

そうしてから、生意気なルーシーに迫る。

ズズイとベッドのヘッドボード側に追いやって、頭の横にドンと手を着く。

ジリジリと顔を近付けて行って、引き攣った耳元で囁くように息を掛ける。

 

「私はね。可愛い女の子が好物なのさ…特に、君のような生意気なメスガキを躾けるのも趣味でねぇ」

 

「うひゃっ!」

 

「おっと、今日という今日は許さないぞ。化学汚染の効果範囲に私がいるのに、使って来てるのも知っているんだ…どうしてくれようか」

 

「ちょっ、バレて…っ!?どこ触ってんのよ!やめっ!!」

 

「口ではやめてと言うけど、体は随分と正直だねぇ。えぇ?」

 

「「あわわわわ…」」

 

「やめなさいよっ!…わかった!わかったから!もうしないから!!」

 

「本当かぁい?いや〜、信用出来ないなぁ〜」

 

「本当!本当だから!!あんっ、ほんとにそれ以上はダメ、だって…!」

 

「仕方ないなぁ。そこまで言うなら信用してあげよう」

 

パッと体を離して、シャツの皺を伸ばす。

涙目でキッと睨んでくるルーシーは、パーカーを胸元までズリあげられて、綺麗なお腹が剥き出しである。

いまはまだレオタードではなく、ショートパンツなのでイタズラはし易かった。

ちらりとサーシャの方を見ると、腰を抜かして後退りしている。

レベッカはいそいそとベッドから逃げ出そうとしているので、足首を掴んで引き寄せた。

すっぽりと、小柄なボディが私の腕の中に収まる。

死神の鎌からは逃げられないのだ。

 

「逃げようだなんて、オシオキが必要だとは思わないかね?」

 

「い、いやぁ〜、あーしには必要ないかな〜って」

 

ここに取り出したるはBDヘッドギア。

スポッと髪を下ろした頭に被せて、スイッチオン。

BDが再生されたのか、ボーッとしてした表情をするが暫くして、ギャーッと絶叫と共にジタバタと暴れてヘッドギアをなんとか外そうとする。

ひょいっと外してあげると、眉根をハの字にして口をモニョモニョさせながらぐったりしてしまった。

 

「うへぇぇ…」

 

残りの2人に、不意打ち気味にモノワイヤーでぐるぐる巻きにして、強制的にBDヘッドギアを被せる。

2人もレベッカと同じように絶叫して、ジタバタするが拘束されていてヘッドギアを外せない。

腹いせに少しだけレベッカよりも長く観せた後に外してやると、同じように眉根をハの字にしてぐったりとした。

 

「フフフ…私だってビビったんだ。今度はもっと長く見せてあげようね」




戦争がある後ろ側にも日常生活があるように、ドンパチと平穏が交互に訪れる寒暖差激しい小説でございますが、どうぞお付き合いください。
あと、ルー虐は楽しくなって来ますねぇ

ちなみに、この小説って間話の需要ってありますか?

Vは

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