【完結!!】Good Luck‼︎ EDGERUNNERS !!   作:持麻呂

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第三十話

とにかく、目下の問題はバイオテクニカとその傘下企業群が生産している食料品である。

現状、ナイトシティのフードペースト類やワーム肉と言った、上から下まで食べているようなものの物流を握っているのが上記の企業群なので、バイオテクニカを排すと、それらの傘下企業も撤退する可能性がある。

まぁ、最悪の場合、アラサカのツテを使って代わりを担ってもらうことも出来るだろうが、その場合の食料品関係の値上がりはかなりの物になるだろう。

 

とくに、サブロウの爺様は新合衆国が大っ嫌いなので、幾らナイトシティの住民が苦しんだとて一顧だにしないだろう。

それに、500万人都市の全ての食品原材料となると、1日あたりだとしても途轍もない量になるので、尋常ではないほど巨大な工場と倉庫が必要になる。

さすがにそんなものを用意するには、お金が足りなくなるだろう。

場所も選ぶようになる。

海岸沿いでは、もう空いている土地がないので、新しく埋め立てして埠頭を作らなければならないから、非常に面倒くさい上にパシフィカの治安は特に終わっている。

フィクサーも顔の見えない変なおじさんと小物界の大物なので、正直あまり仲良くしたいとは思えない。

というか、こちらの運気までさがりそうである。

なので、水が確保しやすい海岸沿いという好立地ではあるが、パシフィカという線は無しだ。

ワトソンなどもすでに工業地帯として確立してしまっているので、そこを退かしたり新たに埋め立てするにしても、別のところに皺寄せが出来てしまうので余計に難しい。

 

そうなると、水源が確保できて地価もほぼタダ同然、一応ナイトシティからも遠すぎない場所はランチョ・コロナドの東南。

ジュディとの初めてのロマンスがあった場所である、あのラグーナ・ベンドが沈んでいるダム湖湖畔である。

思い出のあるコテージの景観や、私とジュディのちょっとした息抜きで行くのにも気兼ねが無いように、コテージのある場所から反対側の北側に建てる事にした。

場所も少し岸から離して、送水管でダムの水を汲み取る予定である。

バイオテクニカのサーバーに侵入した時に、機密情報から水の浄化技術と特殊フィルターの構造図も手に入れているので、化学物質に汚染されている水でも飲めるまでにする事は可能だ。

 

今までの化学製品や医薬品と違って、植物などの生き物を相手にする為、工場の作りも今までとは全然違うので、上物だけで幾ら掛かるのか想像が付かない。

そこで、共同出資者のデラマンと協議をすると、フードペーストなどはシェアと価格の問題から、現状市場に分け入るのは難しいので、まずは天然食材を取り扱って様子を見てからという事になった。

そこで、土地を有効利用するために高層ビルタイプの工場を建てて、各階で各種野菜類と出た廃棄物でワームと牛を育ててみようという計画になり、野菜類は水耕栽培で土を使わないやり方で栽培し、大量に出る痛んだ葉や剪定して出た物を数頭の牛に与えて処分するというやり方にする。

種や牛そのものは、日本から宇宙経由で直接持ってくることで、バイオテクニカからの諜報を阻止する。

種子を持ち込もうとしているのを知ったら、連中は絶対に阻止しようと動くに違いないからだ。

ただでさえ、向こう側からしたら医薬品のシェアを少しずつ奪われている状況なので、別の飯のタネを脅かされると考えたら動かないはずがない。

その時は、もっと直接的な行動を取り始めるだろう。

 

ちなみに、牛やら種やらを仕入れようとして日本の業者に連絡を入れたら、飛鳥井姓を聞いた瞬間に超絶下手に出られてしまって、思わずこちらもタジタジになってしまった。

どうやら、実家だか本家だかと取引がある業者だったらしく、色々と便宜を図ってくれて大変助かったけど、姫様呼ばわりはちょっと勘弁してほしかったな…

初対面の年配の人に姫様なんて呼ばれたら、それはタジタジになってしまうって。

確かに、子供の頃には使用人にそう呼ばれてた時もあったらしいけど、前世の記憶も混じってしまっている今は違和感しか感じない。

 

とにかく、箱物自体は脅威のメカニズムであっという間に建築されてしまうので、計画はどんどんと進んでしまう。

この世界には植物の成長促進剤が存在していたので、使用してみたら大抵の野菜が10日で収穫可能なサイズになってしまった。

さすがに、あまりの成長速度に促進剤を使って出来た野菜を、本当に食べていいのかと真剣に悩んだ。

一応、余所でも使っていて、健康にも問題ないことが証明されているのだが、抑制剤の件があってイマイチ信用できない。

どうにも自分では食べたいとは思わなかったので、アラサカへのゴマスリを兼ねて、アラサカのナイトシティ支社勤めの社員に限り、そこそこ割安で野菜を提供する契約を持ち込んでみた。

ナイトシティ郊外で作っているので、遠方からの輸送費が掛からない分だいぶ安く卸すことができるのだ。

コーポとしては、野菜手当を減らせた上に、社員たちが安く手に入る分には万々歳のようで、かなり食い気味に契約を交わす事になり、社員向けの試食会なんかも開く羽目になってしまう。

 

その場には、重役だけでなく平の末端社員まで呼ばれていて、どれだけこの会社の社員が食に飢えているかがわかってしまって、涙を禁じ得ない。

一応、デラマンがこの場には来れない為、私が代理で来ていると、向こうの方にアニメで見た顔がすごい勢いで生野菜のサラダを貪り食っている。

カツオ・タナカの父親である。

格闘チップの無駄遣いじゃないのかと思うのだが、北斗百烈拳のような腕の動きで皿に野菜を乗せては口に運んでいるので、周りの社員たちも重役の奇行にドン引きを隠せないでいた。

呆れてみていると、視線に気がついたのかタナカ氏がこっちに近づいて来る。

 

「これは、飛鳥井のご令嬢ではありませんか」

 

「ど、どうも」

 

口の周りが、ドレッシングでベトベトだ。

いい歳していい立場の大人が、そんな状態で話しかけて来ないでほしいな…

 

「いや、大変素晴らしい。さすがは、元とは言えアラサカの社員ですね。ナイトシティでは高級食材の生野菜を格安で提供とは、愛社精神が本当に素晴らしい」

 

こいつ、どんだけ野菜好きなんだよ。

と言うか、そんなに草食いまくってるのになんで中年太りしてるんだ?

ドレッシングのかけ過ぎかな?

そっちが気になり過ぎて、会話が全然頭に入って来ないぞ。

 

「あー、ドレッシングはほどほどが良いですよ」

 

周りで聞き耳を立てていた、他の社員たちが吹き出した。

はて、そんな変なこと言ったかな。

 

「いやはや、日本産に比べて新合衆国で採れた野菜は大変美味くありませんので、さりとて野菜を摂らないのは身体に悪い。ドレッシングで味を誤魔化すしかありませんでしたからな。お恥ずかしい限りです。しかし、ここまで立派で味の良い野菜を流通させて頂けたら、私もこの腹とはオサラバを告げられそうですな!ハッハッハッ」

 

なんだこのオヤジ…

ガタイは良いけど少し腹の出ているオヤジが、口周りをドレッシングでベトベトさせながら大笑いしている。

ここがアラサカの社屋ビルなのか、思わず窓の外を見て確認してしまった。

精神病院でないのが、ガックリしていいのか喜べばいいのか分からなくなる。

調子が狂って仕方がない。

 

「ま、まぁ、そこまで喜んで頂けたら、私としましても嬉しい限りですね」

 

「ええ、経理部も野菜手当の予算確保金額が減りますので、大変喜んでおりました。時に、御父上様は御息災で御過ごしいらっしゃいますかな?」

 

「父ですか?たぶん母と元気でやっていると思いますよ」

 

「そうでしたか。それは何よりですな!なんと言っても、当主交代で大変御忙しい御様子とお聞きしておりましたからね」

 

「ん?当主交代?ですか…」

 

不穏な単語が聞こえて来た。

当主交代?

はたして、それは分家当主の父が誰かと変わったとか言うこと?

 

「ええ、ご存じ有りませんでしたか?少し前に、御家騒動があったようで、御本家の御当主が、ご令嬢の御母上様に引き摺り下ろされまして、現在では御父上様が御本家御当主をされていますな」

 

「えぇ…」

 

いや、今世の私は何も聞いて居ないし、そんなメールも届いていないようなんですが…

たぶん、私の件をずっと引き摺っていて、本家がまた何か企んだかなにかで、ブチギレたマッマに襲撃されたに違いない。

下手したら本家の当主、今度こそ死んだかもしれん。

何を隠そう、私の左腕にマンティスブレードを仕込むように提案したのは、私のマッマだったらしいからね。

それにしても、嬉々として生身の腕をさっさと捨てて、中学生にして片腕にマンティスブレードを仕込む今世とは、いったいどうしたらそんなガキンチョに育つんだ?

飛鳥井家は、いまだに誉とかで生きているのだろうか。

私の誉は、たぶんそこら辺の浜で討死してそうだけど。

 

「……と言うことは、今の私って次期当主ってことですかね?」

 

「ええ、その筈ですが。そうそう、話は変わってしまうのですが、なにやら私の息子の同級生の方とご関係があるとか」

 

「…ん?あ、あぁ、デイビッドの事ですか?ええ、彼自身私のサポートメンバーでして、その御母堂とも個人的に仲良くさせてもらっていますよ」

 

「そうですか!よければ、今度私の家で食事でもいかがですかな?是非息子もご紹介したい」

 

「えぇ、申し訳ありませんが、現在色々と立て込んでまして。それが終わってからでも良ければ」

 

「なかなか、手広く事業を展開されているようですな。御噂はかねがね…まさかデラマンと組めるとは、我々も思っていませんでしたが」

 

「デラマンは大変優秀ですからね。私も助けられていますよ」

 

「なるほど!それはそれは…申し訳ありません。随分と話し込んでしまったようだ。それではこれで失礼します」

 

「ええ、また今度」

 

タナカ氏が一礼をした後、再びサラダバイキングに近寄って行き、皿と箸を持って大暴れしている。

アニメだとメイン達に拉致られて、拷問の末に殺されてしまうので、実際に私生活はどんな感じなのかと思っていたが、随分野菜が好きなことだけはわかった。

それに、結構いい耳を持っているらしい。

飛鳥井家自体は、あまり表に出て来ないようにしているのに、まさか私すら知らない当主交代の件も知っているとは。

あの男、野菜を抜きにすれば、案外使えるかもしれない。

 

タナカ氏と話したことで敷居が下がったのか、こちらを伺っていた他のアラサカ社員たちも近付いてきて、少しだけ世間話やらちょっとした商談のようなことをした。

前世をよく覚えていないのだが、なにやらアカデミーや入社一年目の伝説とやらが色々あって、そのせいで私の性格や価値観を推し量っていたらしい。

私はジョニーとは違ってアラサカはそもそも古巣だし、特に何か思うことも無いので、今のところは良きビジネスパートナーとしてやって行けそうだ。

向こうも、よく知っている(?)元社員相手の方がやりやすいというのもあるかもしれない。

コーポとの基本的な付き合い方は、相手側に自分の利益を最大限に引き上げたつもりでいさせることだ。

それさえ出来れば、基本的に切り捨てられたり裏切られたりなんてことはされない。

誰だって、金蔓だと思い込んでいるものを切りたい人間は居ないからだ。

 

そんな彼らと談笑をしていたら、ついポロッと牛も試験的に飼育し始めたことを話してしまった。

そばで聞き耳を立てていた連中含めて、まるでゾンビのようにワラワラと私の集まってくる。

日系も米系も肉にはうるさいから、アラサカ勤めにはワーム肉を受け付けない人も多いらしい。

かく言う私もその1人なのだが、独特の風味があったり変な食感なので、それが気持ち悪くて身体が受け付けないのだ。

食糧危機を救ったのは間違いないだろうが、あくまで救荒食をいつまでも食べ続けるのは間違っていると私は思う。

一応、どんどん品種改良されて、美味しさアップグレードを重ねているらしいが、前世を思い出して余計に無理になった感はある。

 

そんな感じで、本物の肉の味を知っている人間が、本物の牛と言う単語を聞いて理性を失った結果がこれだ。

私を中心にしておしくらまんじゅう状態で、先頭なんか目が血走っている。

これがアラサカのスーパーエリート集団だと思うと、頭がクラクラしてきてしまう。

肉肉言っている集団の主張としては、牛肉も絶対買うよ!その代わり安く卸してね!あと、試食会も絶対にしようね!である。

まぁ、絶対買ってくれるなら増産するのもありだな。

どこが作ったのかは知らないが、医療用生体クローン技術の応用で、家畜に使える成長促進剤も存在する。

自分で食べる用の牛には使わずに、アラサカ用にはバンバン使ってしまえばいいだろう。

それでも、一応ちゃんとした追試をこちらで行って、本当に人体に害が出ないかを確認する必要がある。

利益も重要だが、この街では信用を失わないことの方がもっと重要だ。

 

その後、牛肉ゾンビ集団は誰かが通報したのか、アラサカのニンジャ部隊によって鎮圧されてしまった。

流石に外のギャング達のように、蜂の巣やら達磨にはできないので正直助かった。

これはなるべく早めに、そちらにも取り掛からなくては…

どんどん仕事が増えて、嫌になってくるな。

当初の目的では、原作キャラとサイバーパンク兼リパーで関わりつつ、死なないようにサポートしてわちゃわちゃする予定だったのに、気付いたらデラマンとコーポなんか立ち上げて、バイオテクニカを潰す為に全力を注いでいるだなんて…

一区切りついたら、グロリアさんとジュディを連れて一度日本に帰ろうかな。

 

しかし、私が次期当主ねぇ。

何がどう間違ったら、そんな事になってしまうのやら。

どのタイミングで交代劇があったのか知らないけど、タナカ氏が知っていたのだから、アラサカの上層部も知っている筈か……

だからかな?円満退職させてくれたのって。

案外、サブロウの爺様が裏で手を回してくれていたのかもしれない。

一応、アラサカは飛鳥井に恩があるらしいからね。

 

最後はとんだハプニングがあったものの、野菜の試食会は大盛況のうちに終わらせることができた。

アラサカのナイトシティ支社だけでも、かなりの量を取引することになるのだが、試食会には関連企業の御偉いさん方も参加していたようで、我も我もと取引を求める声が出て来て、てんてこ舞いになってしまった。

 

結局、天然食材の需要はめちゃくちゃあることがわかったので、積極的に増産体制に入ることになり、もう一棟同じようにビルを建ててそちらは半分の階を牛舎にして、のこり半分で小麦と米、とうもろこしなどの穀物類を栽培する計画になった。

とにかく収穫サイクルが爆速なので、現在建っている野菜ビル一棟だけでも、全力稼働させたらナイトシティに出回っている天然食材の総量と、ほぼ同等量を賄えるほどなので、同じものがもう一棟建てばコストも下がって、中流階級の食卓にも毎日野菜が出せるくらいにまでなるだろう。

ナイトシティ限定だとしても、貧困層まで野菜を気軽に買えるところまでしたいところである。

きっとその頃には、憎きフードペーストはこのナイトシティから駆逐されて無くなっている筈だ。

 

しかし、アラサカがこんなにも食いつくとは思ってもいなかったが、良い誤算である。

これで、下手にバイオテクニカが野菜ビルに手を出したら、野菜供給を絶たれたアラサカ社員たちが、狂乱しながら報復に協力してくれるだろう。

食べ物関係では、日本人を一番敵に回してはいけないのだ。

古事記にもそう書いてある。

どうせ、また連中は妨害工作を仕掛けてくるに違いないので、その時に是非ぶったまげてほしい。

それが楽しみで楽しみで仕方がない。

 

 

 

ーーーーカツオ・タナカ視点

 

今日、親父が早く帰ってくるらしい。

お袋がコールを受けて対応していたが、だいぶ機嫌が良かったみたいだ。

なにを話したかは知らないが、お袋自身も機嫌が良くなっていた。

まぁ、いつものようにあまり会話のない食事になるだけだから、どうだっていい。

 

最近はムカつくことばっかりで、ほとほと嫌になる。

貧乏人は最近やけに羽振りがいいし、成績もデバイスの性能差なのか追い付けない。

しかも、視覚機器が汎用の安物からキロシに変わっていたし、いままで無かったスリットが皮膚に増えていたから、皮下になにか入れやがったはずだ。

親父は相変わらず、貧乏人には失礼をするなだとか毎回念押しして来て頭に来るし、アスカイが何者なのかも謎のまま。

疎外感を覚えて、余計にイライラが募る。

 

自宅で物に当たり散らかすと、親父からぶん殴られるので、最近アカデミーで流行っているらしい裏BDでも観るか。

チビから渡されたBDチップを見る。

表面にはエッジランナーとだけ書いてある。

 

「製作者はJKか…ふざけた名前だ」

 

先に中を観ているチビとデブ曰く、最近のJKの作品は特にヤバくなっているらしい。

何がヤバいって、途中まではNCPDといい感じにバトってるのに、紫色の眼をした黒いコーポスーツの女が現れた瞬間に、視聴元のサイバーサイコが瞬殺されるらしいのだが、それが最近のBDでは頻繁に現れるようになっているらしい。

どうやら、アラサカのニンジャ部隊だとかミリテクの特殊部隊だとか言われているけど、真相は定かではないとかなんとか。

意味不明すぎる。

 

一応、付き合いもあるので観てみようかと思った時に、ちょうど親父が帰って来たので、食卓の方に向かった。

普段では絶対にしないような笑顔を浮かべており、正直言って気味が悪い。

後ろには、箱を持った親父の部下らしきアラサカの社員達が居て、キッチンの方にそれを置きに行っている。

 

「喜べお前たち。これからは野菜が好きなように、好きなだけ食べられるようになるぞ」

 

「まぁ!それは本当なの?あなた」

 

へぇ、それはいいニュースかもしれないな。

親父の野菜好きは筋金入りだから、こちらに配属されるようになってからずっと機嫌が悪かった。

それが無くなるかもしれないだけで、俺も多少は気分が良くなりそうだ。

 

家で雇っている料理人が、親父が持って帰って来た野菜を使ってサラダや料理を作って配膳される。

いつもなら、バイオテクニカ産などの少し萎びた野菜が並ぶのだが、今日のはどこからどう見ても採れたてのように瑞々しく、随分と立派に見えた。

 

「どうだ。これはナイトシティの郊外で作られたそうだが、完全に室内で水耕栽培されているらしく、検査でも汚染は一つも見つけられなかった。野菜自体も日本から種子を持ち込んでいるそうなので、味も大変よろしいぞ」

 

「素敵ね!早く日本に戻りたいわ」

 

お袋が親父の話に合わせるが、日本に帰りたい部分は100%本音だろうな。

 

「パパ、さっきナイトシティで採れたてって言っていたけど、そんなことして大丈夫なの?」

 

「…あぁ、いま飛ぶ鳥を落とす勢いで成長しているコーポがあってな。そこの共同代表の1人が、元アラサカの社員で相当な遣り手なのだ。心配ない」

 

「へぇ、そうなんだね」

 

そうにしたって、絶対にほかの食品系コーポが要らないことをしそうだけどな。

親父の持って来た野菜の味はとにかく美味しかった。

何故だかわからないが、それだけが悔しい。

 




タナカ氏の野菜好きは、捏造設定です。

ネイトの情報も少しずつ明らかにされて来てますね。
ACT1を終わらせた段階で、一度ネイトのキャラクター詳細とか書いた方がいいんでしょうか?

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