【完結!!】Good Luck‼︎ EDGERUNNERS !!   作:持麻呂

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誤字脱字訂正、いつもありがとうございます!!

昨日は更新出来ず、すみませんでした。
土曜日の夜に急性の食あたりになって、上からも下からもマーライオンになって死んでました…
あまりの腹痛に、ちょっと文章を書いてる余裕なかったです。(死)
たぶん牡蠣だと予想はついているのですが、少し暖かくなって油断していたようです…
皆さんもどうぞご安全に_:(´ཀ`」 ∠):


第三十三話

ジャンから送られて来た資料を確認すると、青赤緑黄色の4色をした、どこか別の世界で見たことあるような気がする草が写っていた。

一応、香草の類であるらしい。

それと、これまた青と紫色をした大きめのキノコの写真もある。

どうやら、抑制効果をもっている植物は、一種類だけじゃなかったらしい。

中国と日本に関してはキノコで、イギリスとドイツは4色ハーブという事だ。

資料を読み進めて行くと、ハーブに関してはかつて旧合衆国中西部に存在した都市近郊に自生していた品種らしく、テロリストが持ち込んだ核分裂爆弾で都市山地諸共吹き飛んでしまったようだが、直前にヨーロッパに持ち出されていたものがイギリスとドイツの一部地方で根付いていたらしい。

気候の関係なのか、ヨーロッパ産のものは旧合衆国中西部にあったものよりも効能は低いようだ。

日本と中国にある青と紫のいかにも毒キノコに見えるものは、古から存在する原始林にしか生えないとされている希少なキノコで、それ単体を食べたり煎じたりしても効能は得られないが、他のものと混ぜる事によって効果を増幅させたりする事ができるらしい。

尚、今回必要な抑制効果のある成分は単体でかなりの量含まれているようなので、キノコ一本で相当量希釈量産できるとの事。

 

検討した結果、キノコに関しては栽培がほぼ不可能である上に費用対効果は良いとは言え、キノコ本体が入手困難なので今回は見送る事になり、4色ハーブを使用する事になった。

この4色ハーブは、一本一本でもそれなりの効果が得られるらしいのだが、その真価は各色を調合した時に得られるらしく、本家本元だった場合は大怪我すら軽く治してしまったのだとか。

元は新大陸原産なので、こちらで栽培し直したらもしかしたら元のような効果に戻るかもしれない。

そういう事で、株と種子を両方とも入手して野菜ビルで育ててみることになった。

成長促進剤との相性も悪く無さそうであり、他の野菜が10日ほど掛かるのに対して、このハーブは5日で収穫出来る。

効能もほとんどヨーロッパ産と同等で、効果が落ちることなく量産栽培が可能だとわかった。

元々の生命力もそこそこ強いため、多少環境が悪くなっても育つようで、実験の結果バッドランズの放射能やら化学化合物で汚染されている水や土でも育ってしまう。

もちろん、育つが毒素を取り込んでしまうので、人体に使用することは不可能であるが、どういうわけか放射能汚染すら吸収吸着するらしく、根が張る範囲までだがほぼ除染出来るようだ。

この草チート過ぎるだろ。

 

本当に効力のある抑制剤が作れるようになったので、早速大量生産体制に入った。

ちなみに、4色のハーブをミックスしたものに例のキノコを混ぜたうえで、アレコレして成分を抽出した液体を加工して作られた薬品は、常人に使うには効果が強過ぎるという結果が出たものの、サイバーサイコシスを発症して隔離されていた患者に使用したら、正気に戻ってしまった。

もちろん、クロームは全て除去して本人のDNAから複製された人体パーツを移植した上での使用であったものの、意図せずしてサイバーサイコの完全治療薬が完成してしまったのだ。

ただ、治療薬一つに対してキノコを丸々一本使用する事になるので、実際に使用するには薬品単価がびっくりするくらい高額になり過ぎてしまう。

キノコ自体、定期的に入荷するような代物でもないので、最高機密に指定して最初から存在していないことにした。

使用の例外として、社員の身内と自分たちのチームだけはいつでも使用出来るように、私とデラマン、研究に関わった研究員以外には存在を秘匿したまま、治療薬のストックだけはしている。

これで、サイバーサイコ有力候補であるメインとデイビッドが、いつ発症したとしても助けてあげられる。

 

抑制剤が完成した事により、当初からデイビッドが希望していたサンデヴィスタンの装着が可能となった。

改めてサンデヴィスタンを使いたいかどうか聞いてみると、どうしても使いたい。

それで皆の役に立ちたいという願いから、希望を叶えることにした。

ただ、まだ未成年なので、条件として自分でグロリアさんを説得して、書類にサインしてもらうことを条件として付けさせてもらう。

一応、私と同じMOD調整の入ったミリテク“アポジー”サンデヴィスタンを入れる予定だが、使用は一日多くて3回まで、必ず抑制剤を使用前に投与すること、少しでも違和感を感じたら隠さずに直ぐ知らせることも使用にあたっての条件としてある。

 

デイビッドが、これからサンデヴィスタンを使えるようになるかどうかは、本人とグロリアさん次第だろう。

まぁ、母親からしたら、進んでそんな危険なクロームを入れて、更に危険な戦いに身を投じて行くのは看過できないだろうから、まず間違いなく揉めるだろうなぁ。

 

 

クラッキングの翌朝、ニュースを見るとペトロケムで大規模なネットワーク障害が起きて、業務に多大な影響が出ていると伝えていた。

ナイトシティの燃料供給に支障をきたす恐れがあり、一時的に価格の上昇や給油制限なんてこともあるかもしれないのだとか。

早速、株式市場の開場と共にデラマンには、ペトロケムの大規模な空売りを指示している。

私からも資金を渡しているので、一度に動く金額はとんでもない額である。

それと同時に、今回手に入れたペトロケムの機密情報を、ネットワーク上にほんの少しだけリークする。

その機密情報は要するにスキャンダルであり、ペトロケムの特許技術などではないが、ネットに火がついた時点でお得意の隠蔽は不可能になっており、ついにはN54ですら報道するようになったので、即日中にペトロケムはテキサス州の本社で記者会見を開かざるを得ない状況に追い込まれた。

少なくとも、事実上の業務停止状態になっているペトロケムナイトシティ支社は、執行役員を除く取締役達の懲戒処分が即日で下され、ただでさえ混乱中の最中での出来事に社員達は発狂したとか。

そんな大混乱によりどんどん株価は下落していって、1日でペトロケムの株価はほぼ半分に落ち込み、その時点で一括で買い入れし直したので資産が一気に倍増した。

買い入れの際の圧力で、一旦株価が3分の2程度までもどしたが、ジリジリと下降を続けている。

これで一旦は手を引いて、底値近くにまで行ったと判断できた時点で攻撃を仕掛けるつもりだ。

 

これで一気に資金の調達が出来たので、抑制剤だけを生産する製薬工場と、4色ハーブのみを栽培するビルを建てる事ができる。

相変わらず、バッドランズに建てる事で差別されているノーマッド達を積極的に雇用することで、少しでも盗賊行為を行わなくても生活していけるようにしていく。

アルデカルドス以外のノーマッド達からも感謝されるし、レイス達のような追放されてそれでしか生きていけないような連中を除いて、全体的に生活の質は改善されているのでは無いかと思う。

福利厚生の一環として、ロッキーリッジのゴーストタウンを一部復興させた。

我々の工場などで働いてくれているノーマッド向けに、最優先でダイナーを用意して、次にデラマン診療所inロッキーリッジ院を作ったので、ナイトシティの街までなかなか来づらいノーマッド達でも気軽に治療を受けられるようにした。

流石にその頃になると、パナムもミッチやスコーピオンから色々聞いたりはしているようなのだが、意固地になってナイトシティで運び屋を続けているようである。

ソウルのところに顔を出した際、ミッチに謝られて事情を聞いたらそう言われた。

ちなみに、ミッチの後頭部にはまだバッドランズはなかった。

ここから5年のうちに、後頭部にバッドランズが出来てしまうのだろうが、たぶんパナムのせいだと思う。

ぜひ労わってほしい。

 

そんな感じで、必要なものを次々に揃えていったら、気付いた時にはデラマンと私の会社はナイトシティ内限定だが、かなりの大企業として成長を遂げていた。

しかも、何が凄いかというと、外部からの資金を調達する必要が全くなかったので、ほぼ100%の株式を私とデラマン、ローグの三人で保有していられたのだ。

これによって、私が仕掛けたように買収攻撃をされたりしないし、株価操作によって企業価値が変動することもない。

特に、他のコーポが連携をとってM&Aを仕掛けられないのが一番大きい。

他者に発言権を行使されないので、自分たちで好き勝手に事業を拡大出来たから、ここまで短時間で成長出来たのだと思う。

ちなみに、会社の構造としては、デラマン診療所を頂点として、直下にD&Sメディカルコーポレーションと野菜ビルがあり、そこから枝分かれする様に薬品工場やハーブビルがぶら下がっている。

まだ実家の資産には敵わないはずだが、ナイトシティの長者番付のトップ層には、私とローグの名前が連なるくらいには大金持ちになった。

 

ペトロケムに関しては、その後3分の1以上の株式を我々が取得した事で、筆頭大株主として現在のCEOを呼び出して直接話ができる様になった。

その場で、デラマンと私が共謀してトリティクム・ウルガリス・メガスアウィスに変わる新しい品種のプレゼンテーションを行ったのだ。

元から、ペトロケムとしては裏でコソコソとバイオテクニカに謀叛を企んでいたので、これはまさに天啓だと密約を結び、こちら側がバイオテクニカに仕掛けたとしてもナイトシティから撤退したり、部隊の応援を求められても理由を付けて断るなどといった内容で手を組むことになった。

どうしても提供する新品種の穀物はF1種にせざるを得ないが、トリティクム・ウルガリス・メガスアウィスよりも収穫量が更に多く、ペトロケムが我々に支払うロイヤリティもバイオテクニカの半額ほどに設定したので、まぁ直ぐに裏切ったりはしないだろう。

 

 

そうして全ての準備が整った時には、記憶を取り戻してからもう9ヶ月も経っていた。

一年経って居ないのに、サーシャを助けたことによりこんな大事になってしまった。

本当なら、ダラダラと毎日デイビッドやジャッキーと一緒に、ナイトシティを駆けずり回って依頼をこなす日々を送っているはずだったのに、どうしてこうなったんだか…

 

デイビッドも、ひと月ほど掛けてグロリアさんを説得し切り、ついにサインを持ってきたので背骨をサンデヴィスタンと入れ替える手術を行った。

もちろん、鉄の棒噛ませて部分麻酔で手術なんて事はせずに、しっかりと全身麻酔でやっている。

摘出したデイビッドの背骨は適切な処置を施して保存してあるので、何かあった時にはすぐに元に戻す事が出来る。

いつでもバックアップが出来るというのは、本当に大事だと思う。

早速、デイビッドはサンデヴィスタンを使って、ジャッキー率いるチームで上手に立ち回っている様だ。

私がなかなか忙しい為に参戦できないので、代わりに遊撃手として活躍しているらしい。

ジャッキーに聞いても、かなり戦場の流れを読んだりするのが上手みたいで、味方全体の動きにも気を配っているらしく、そのうちにリーダーの座を譲らないとなんて言って笑っていた。

相変わらずいい男っぷりである。

 

メイン達のチームも、レベッカが行ったり来たりしている関係でソロ不足にはなっていない様で、大きい仕事の時にはジャッキーとも連絡を取って、2チーム合同で動いたりとリスクを低減させているようだ。

キーウィもメンバーに馴染んで来ており、しばらく監視していたがファラデーからの連絡も無いようで、しっかりと仕事をこなしている。

ちなみに、ファラデーの情婦をしていた時に住んでいたタワマンは、関係が解消されたので引き払って、原作アニメで住んでいたビルに引っ越している。

いつでも越して来れるように、少し前からその場所は私が押さえていたので、家賃を格安にすると言ったら即日引っ越してきたのは笑った。

下からは見にくい上層階な上、ネット環境も太い回線がしっかりと入っていて、更にガラス張りで見晴らしもいいところがいたく気に入ったらしい。

家賃は、ワンフロアーで月1000エディにしてある。

逆に安過ぎてなにか裏があるのではなんて勘繰られたけど、全然そんな事ないので安心して入居してもらっている。

もちろん、裏なんてありませんよ。

ええ、裏なんてね。

 

 

その日は、タクシーに乗って市内を徘徊しながら、車内でデラマンと今後の打ち合わせをしていた。

経営方針や拡張計画などは相談しながら私が動いており、実際の実務やら経理やらマーケティングに関してはデラマンがやっているので、最近はほぼ毎日のように会議と打ち合わせをしているのだ。

とりあえず、D’dayを迎えるまではスパイやらを警戒して最小人数で運営しなければいけないのが辛いところ。

なんとか夜だけは、時間を作ってジュディとグロリアさんのところを行ったり来たりしている。

最近、デイビッドはよくグレンの自宅に遊びに行っているので、グロリアさんも私の部屋に気兼ねなく来れて良いみたいだ。

 

ちょうど、ワトソンから橋を渡ってジャパンタウンに差し掛かったときに、レベッカからコールが掛かってきた。

 

『レベッカ?どうし…』

 

『ネイト!!武装した奴らに襲われてる!!』

 

切羽詰まったレベッカが、銃撃をしながらコールで叫ぶように伝えてくる。

緊急事態のようだ。

 

『今どこだ!』

 

『ヘイウッドの東側!ビスタ・デル・レイの真ん中らへん!!…あぁ、クソが!!グロリアさんをどこ連れてくんだテメェらァァッ!!』

 

『なんだって?!グロリアさんと一緒だったのか!今から行くから死ぬなよ!!』

 

グロリアさんはほとんど生身だ。

皮下アーマーやナノメッキを入れているレベッカとは違って、被弾したら命に関わる。

それに、どこかに誘拐されようとしているみたいだ。

 

「デラマン!ビスタ・デル・レイの中心地に急行してくれ!!」

 

『承知しました。ネイト様、シートベルトを締めて、お捕まりください』

 

いままでゆっくりと道路交通表記にしたがって安全運転をしていたデラマンが、アスファルトをタイヤで切り付けながら急発進する。

私はクイックハックで、信号を次々と青にして通行の援護をした。

車と車の間を縫うようにして、デラマンの神風タクシーはビスタ・デル・レイに急行する。

現場に着くと、レベッカが二十人くらいからの銃撃を受けて、遮蔽物から頭を出せないでいた。

傍には、数人のギャングが身体の部位を吹き飛ばされて死んでいる。

どうやら、シックス・ストリートの連中だったようだ。

 

車から飛び出すように駆け出し、サンデヴィスタンを使って一人一太刀のもと切り捨てて行く。

いまは遊んでいるような場合ではない。

20人の首を刎ねたところで、サンデヴィスタンを停止させてレベッカに駆け寄った。

 

「レベッカ!無事か!」

 

「ネイトぉ!悪い、しくじった!」

 

レベッカは左腕を押さえて座り込んでおり、よく見ると弾丸が外皮系のクロームを貫いたらしく血が出ている。

それでも、よく1人で20人以上を相手に戦っていたな。

傷口に包帯を巻いて、肩に近いところにバウンスバックを打ち込んだ。

少し痛みに歪んだ顔が和らぐ。

 

「ちょうど、グロリアママさんの買い物に付き合ってたんだ。そしたら、急にアイツらが車で襲って来やがって、クソがぁ!至近距離であーしの腕にトンネルぶち開けて、数人がグロリアママさんを攫って行きやがった!!」

 

一応、グロリアさんにコールを入れてみるが、繋がる様子がないので気絶させられているみたいだ。

こんなこともあろうかと、トラウマ保険の認証用にデータチップをプレゼントとした時に、一緒に追跡デーモンを仕込んでおいたのだ。

もちろん、プライベートを覗くつもりはないので、今回初めて起動させる。

 

UIのマップ上には、赤い光点が高速でランチョ・コロナドに向かっているのが確認できた。

向かう先には、例の精神病院がある。

まさか、ここでこんな風に連れて行かれるとは思ってもいなかった。

 

「レベッカ、連れて行かれている場所がわかったよ。犯人もね」

 

「えっ、マジかよ!!それって……ネイト?」

 

これは警告だろうな。

わざわざわかりやすいように、連れて行く先で誰が裏に居るか教えているつもりか?

 

脳に血流が回ってくるのが、鼓膜を通して聞こえてくる。

目の前も真っ赤になって行くのがわかる。

バカにしやがって、もう許さねぇからなぁ…

 

「…レベッカ、ランチョ・コロナドのナイトシティ精神病院に、大至急全員来るように伝えてくれ。私はひと足先に、派手にやらせてもらっているからね。君は無理をしないように」

 

「う、うん。分かったぁ…きぃつけてね…」

 

デラマンに乗り込み、ナイトシティ精神病院へと急いでもらった。

デラマンも私の怒りが伝わっているのか、何も言わずにあらゆる規定を無視して向かってくれている。

街中で時速120kmくらい出しているが、神懸かったドラテクで歩行者や車を避けていくので、グングン光点が近付いてくるがタッチの差で向こうが先に精神病院に付いてしまった。

キロシの望遠で、中に運び込まれるグッタリとしたグロリアさんが見えてしまった。

 

シックス・ストリートのギャングだと分かる連中が中に入って行くと同時に、入り口を固めるようにしてミリテクの傭兵部隊とバイオテクニカの保安部隊が銃を持って、誰も入れないように警戒線を張り始めた。

デラマンを巻き込むわけにはいかないので、少し離れたところに停めさせて、単身で斬り込んでいく。

サンデヴィスタンを発動させて、手前にいるミリテクを3人くらい唐竹割りにしたところで、傭兵部隊の数人が対抗サンデヴィスタンを発動させた。

私以外がほぼ静止している世界で、ゆっくりとだが動いて射撃してくる。

私が5%で動いているなかで、彼らは65%で動いているのだろう。

さすがは、ミリテクの部隊だと言えるだろう。

バッチリ軍用規格だろうし、2072年の時点で65%の速度で動けるなら、かなり高性能なモノに違いない。

副作用やら回数制限は、考えたくもないけどね。

 

この後でみんなが合流した時のことを考えて、真っ先にサンデヴィスタン持ちを片付ける。

動ける速度が違いすぎるので、対抗を発動したところでほとんど意味はない。

丁寧に首だけを落としたところで、サンデヴィスタンが一旦停止する。

しかし、6人ほど斬り殺したことで、アポジーのリチャージはほとんど完了しているので、再稼働させて入り口までの道を作り上げる。

左右に居るのは面倒なので、そのまま放置だ。

効果時間が終わる前に、院内に入り込んで奥に進んでいく。

院内にも警戒態勢が取られていて、土嚢やら展開式の防弾遮蔽物などが設置されていた。

やる気のない受付嬢がいたところには、機関銃が据えられている。

面倒なので、機関銃だけ輪切りにして更に進んだところでサンデヴィスタンが終了した。

 

奥に繋がる廊下の手前側だったので、後ろを向いていて私に気付いていない内にするりと扉を潜って、廊下を警戒中の兵士三人を背後から刺し殺して回る。

どうやら、グロリアさんはこの先の階段を上がったところにある部屋に運び込まれたようだ。

階段を上がると、さっきのシックス・ストリートが居たので、スキャンをして立場の高そうな1人だけを気絶させて、残りの雑魚は喉笛に貫手を突き入れて殺す。

窒息して、苦しみもがいて死ぬが良い。

 

手術中のランプがついている手術室に入り、手術台に寝かされて今にも開腹されようとしているグロリアさんが目に入った。

手前には、全裸に緑色の手術着をしているエセ医者らしき連中が3人。

扉が蹴破られた音を聞いて、3人がこちらを向いたと同時に、シナプス加速器からのオーバーチュアで脳天を吹き飛ばす。

薄汚い手術室の壁と床に、脳漿と血液が飛び散った。

邪魔な死体を思いっきり蹴り飛ばして、壁のシミにしながらグロリアさんに近付く。

脈を取ると、異常は見当たらなそうである。

改めてスキャンをすると、単に気絶させられただけのようだ。

 

そっと彼女を手術台から降ろして、端に置いてあった汚れていないパイプ椅子に座らせる。

入れ替わる形で、気絶しているシックス・ストリートを手術台に置いて、除細動器の設定を弄って気付け薬の代わりに使う。

激痛に呻き声をあげながら目を覚ましたので、両太腿に短刀を突き刺して手術台に固定した。

五月蝿いくらいに喚き散らすので、顔面を数発殴って黙らせる。

 

「お前が喋って良いのは、私がした質問に対してだけだ。分かったな?」

 

それから、ある程度事情を聞き出して始末する。

最初から生かしておく気は無い。

いい加減、この地のギャング共を躾ける必要があるか?

最近増長が激しい気がする。

 

顔に飛んだ返り血を拭い、グロリアさんをファイアーマンズキャリーで担いで外に出てから、CHAR焼夷グレネードを手術室の天井目掛けて投げ付けた。

手術室の床や壁はタイルだったりリノリウムで燃えにくい素材だが、天井板はそうでは無かったので、燃焼時間の4秒もあれば火が燃え移った。

あっという間に天井に火が回って、煙が充満し始める。

火が天井全体に回る前に、同じく2階の隔離部屋に閉じ込められている患者達を解放し、裏口から急いで逃げるよう伝える。

男性よりも若い女性が多いことに、改めてこの病院を滅ぼす決意を固める。

無人になった部屋に爆薬を仕掛けて行って、2階の至る所に設置し終わった。

 

その頃には、外で銃声と破壊音が聞こえて来ていたので、みんなが到着し始めたようだ。

グロリアさんを担いだまま、正面玄関に向かって歩き出す。

途中、避難して来たであろう病院職員達を射殺して、階段を下り廊下に入ると奥からバイオテクニカの保安部隊員が、全身を血塗れにしながら吹き飛んできた。

それを追いかけるように、カーネイジGUTSを持ったレベッカが青筋を立てながら飛び出して来て、地面に倒れて絶命している保安部隊員に対し追い撃ち3発をお見舞いする。

哀れ保安部隊員は挽肉になってしまった。

 

「ハァ、ハァ…ネイトぉ!グロリアママさんは!」

 

「あぁ、気絶しているだけで大丈夫だよ。他のみんなは?」

 

「いまは掃討戦に入ってる。デイビッドのやつがブチ切れて、サンデヴィスタンで半分くらい殺しちまったからなぁ。もう直ぐみんな来ると思うぜ」

 

「分かった。助かったよ」

 

レベッカを伴って、廊下からロビーに出ると死体が散乱しており、壁の至る所には弾痕が刻まれて激しい銃撃戦の跡が見て取れた。

外に出ると、ジャッキー達だけでなくダム・ダムと数人のメイルストローム達も居て、まだ息のあるミリテクやバイオテクニカの兵士たちにトドメを刺して回っていた。

呼んでもいないのに、ダム・ダムが来ていたのには少し驚いた。

一緒に来ていたメイルストローム連中は、ミリテクの軍用クロームが手に入ると思っているのか機嫌が良さそうだ。

 

こちらにデイビッドが駆け寄ってくる。

 

「母さん!!ネイト!!」

 

「グロリアさんはなんとか無事だよ」

 

「良かった……ありがとう、ネイト」

 

「いや、当然のことをしたまでだよ。それよりも、ちゃんと抑制剤を打たなきゃダメじゃ無いか」

 

デイビッドの鼻からは鼻血が垂れており、言い付けを破って連続使用したのが見て取れる。

グロリアさんをデイビッドに渡して、代わりに抑制剤をデイビッドの首筋に打ち込む。

うっ、と少し顔を顰めたあとに、身体が楽になったのかすぐに元に戻った。

 

「ジャッキー!急に呼び出して悪かった」

 

「何言ってんだチーカ!俺たちはファミリーだろ。こんな時に駆け付けない奴があるかよ」

 

「ありがとう」

 

お互いに拳をぶつけ合って、お互いの無事を喜んだ。

それから、全員が外に居るのを確認してから爆薬を起爆させる。

それなりの量を仕掛けていたので、一瞬で建物全体が崩壊して木っ端微塵に吹き飛ぶ。

クソッタレの病院が炎上しながら吹き飛ぶ様は、大変気持ちが良かった。

しかし、向こうが最後のラインを踏み越えてきたので、私の流儀で報復を果たしたが、これで完全にバイオテクニカと戦争になる。

まぁ、ほとんどの準備は終わっているので、最後の仕上げに掛かろうと思う。

 




体調不良の中書いたので、もしかしたら変なところがあるかもしれません。その時は後日訂正します。m(_ _)m

4色ハーブはたぶん、アー○レイ山地が原産でしょうね。
青と紫のキノコは、他のものと混ぜると増強効果があるので、きっとア○キノコに違いありませんね!
古の森にしか存在しない伝説のキノコになっていますけど…

Vは

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