【完結!!】Good Luck‼︎ EDGERUNNERS !! 作:持麻呂
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誤字脱字訂正、いつもありがとうございます!m(_ _)m
アンケートも皆様ご参加ありがとうございました!
みなさん幼女好きですねぇ〜
もう少し先になりますが、オリキャラを出したいと思います。
よろしくお願いします
救急AVの車上で、心臓に空いた穴が塞がったので静脈側の頸動脈からチューブを抜き取り、動脈側から予備心臓内の血液を出す。
そのあとは、気泡が入らないように少しだけ残して、慎重にチューブを取り去ってから人工血液を輸血する。
あとは、トラウマチームが心肺蘇生を施して、機能を再起動させるよう処置を開始した。
きちんと保険料を払っている以上、最低限でも救命措置を施した実績を作らないと、トラウマ保険側が訴訟されてしまう恐れがあるのだ。
それで、それなりの付き合いがあるデラマンが、わざわざ声を掛けてトラウマチームを便乗させて来たに違いない。
ちょっとした事だが、恩を売っておいて損はない。
デラマン診療所に着くと、慌ただしく処置室に後輩ちゃんを運び込んだ。
トラウマチームはそこまでで、後は私とデラマンが操る手術ロボットの出番だ。
とは言ったものの、一番治さなきゃいけない怪我はナノマシンによって修復されているので、ナノマシンが治さなかった軽微な内臓の傷やら血管の損傷を手術で治していく。
そして、それ以外では一番の問題を取り除いていく。
TPRはもう外せないので、今回はそれ以外のクロームやインプラントを除去していった。
なぜかと言うと、心臓が破壊されてから一定時間が経過した事で、自動的にアラサカに後輩ちゃんの死亡通知が送信されているからだ。
それによって、一時的に全資産の凍結が行われた為、後輩ちゃんの身体に導入されている全てのクロームは機能を遠隔で停止されているのだ。
中には、臓器の働きに直接関係するインプラントなんかもあるので、これが停止しているのが目下一番の問題になっている。
さっさと取り外すか、新しいものを入れて調整しないと一気に多臓器不全になってしまう。
もし持病等でこのインプラントを導入している場合に備えて、新しい物に入れ替えた。
他のインプラントやクロームも、私の保管庫に仕舞われている2077年時点のランク5の物に置き換えて、ついでに今回の件のような事が起きても復活出来るように、予備心臓も搭載した。
次に何かあったとしても、その場に私が駆け付けられるとは限らないからね。
そう言う意味では、今回は大変運が良かったと言ってもいいだろう。
たまたま、私が仕事の都合でこちらにやって来ていたから、駆け付けられたようなものだし。
後輩ちゃんの手術をしている間、ジャッキーやデイビッドも別室で処置を受けていた。
禿げたリアルスキンを交換したり、ダメージを受けたクロームの整備をしてなるべく依頼前の状態に持っていってもらう。
でないと、ミスティやレベッカ、ルーシーがびっくりしちゃうからね。
ある程度手術で私の手が要らないところまで来たら、後はデラマンに任せて外に出ると、ジャッキーとデイビッドが処置室の前で待っていた。
「おう、チーカ。Vは平気そうか?」
「あぁ、2人とも待っててくれたんだね。一先ずは大丈夫な筈だよ。ただ、使用した物が物だけに、ちゃんと目を覚ましてくれるか分からないって言うのが本当のところだね…」
「なんかヤバそうな物使ってたもんな…」
「まぁ、実際ヤバい品だね。今日見たものは忘れたほうがいいよ。でないと、アラサカから暗殺部隊が送られて来るからね」
「マジかよ…」
「そりゃヤベェ…」
まぁ、原作でサブロウ爺様がやろうとしてた事だからなぁ…
本来なら極秘中の極秘だ。
さて、これからどう誤魔化そうか…
「さて、あとはこっちがなんとかするから、2人は心配しないでね。それと、今回の報酬は後輩ちゃんの代わりに私が払っておくよ」
2人に5万エディずつ渡して、今日のところは帰宅してもらうことにした。
「おいおい、こんなに貰っちまったら最初の報酬よりも多過ぎちまう」
ジャッキーが困ったように頭を掻くので、良いの良いのと押し付ける。
「2人とも、いまは何かと入り用な時期でしょう?デイビッドは特にね。だから、遠慮しないで貰ってよ。2人が居たから、後輩ちゃんが死ぬ前に私が辿り着けたんだからさ」
そう言う事ならと納得してくれたみたいなので、3人によろしく伝えるように言ってから帰宅してもらった。
そのあとは、何かと処理をしないといけない。
先ずは、アラサカに連絡をして後輩ちゃんの自宅とその中の私物に関しての権利を買い取った。
その場で家を見にいったら、猫が1匹お腹を空かせてニャーニャー言っていたので、餌をあげてからグレンの自宅に連れていって、たまたま家に居たレベッカに世話をして貰うように頼んで押し付ける。
「ネイトォ、久々に顔見たと思ったら猫連れて来るのかよぉ〜。それに、あーし動物なんて育てた事ねーよぉ」
「大丈夫大丈夫。1日3食と水をあげて、トイレ掃除してあげればいいだけだからさ」
ペットフードと猫トイレ、自動給餌器と水飲みをポポポンと床に置いてあげる。
「それに、そんなに長期間預かって貰うわけじゃないだろうから、そこは安心してね」
「うへぇ〜い」
目をショボショボさせたまま、猫を受け取ってくれたので安心して任せる。
一応、デイビッドにも連絡を入れて了承を取っておいた。
まぁ、ルーシーには上手い事言ってくれるだろう。
それから、診療所から後輩ちゃんの身柄を隣のヴィクターのリパーに移動させる。
診療所は基本的に機械とデラマンだけなので、なるべく人が見てくれて、それでいてあまり他人の目が無いところの方が都合がいいのだ。
それに、ヴィクターもTPRでは無いがもう一つの計画に関わっているので、一応関係者って言う事もある。
軽く事情を説明して、こっそりと奥の方で匿って貰った。
ヴィクターもVとほとんど話したことは無いみたいだが、エル・コヨーテ・コホで姿を見た事があったらしく、私の後輩と言ったら二つ返事で面倒を見てくれると言ってくれたので、本当に助かる。
さすヴィクだ。
それから、アラサカに向かうことにする。
流石に現物の流失は見過ごせないのと、TPRは紛失したことにしなければならない。
それに、犯人探しもだ。
ローグには、申し訳ないが診療所での報告会はまた後日とさせて貰った。
先方も、ドンパチした後は少し疲れたようで、近日中とするのには全く問題が無いようで助かる。
デラマンAVに乗り込んで、アラサカ本社に向かう。
どうやら、いつの間にか雨が降っていたらしく、ガラスに水滴が付いては流れていく。
ここ数時間で、あまりにも色んなこと熟さなくてはならず、さしもの私も疲労を感じた。
疲労とは一口に言っても、肉体的ではなく精神的にだ。
この身体になってからと言うもの、身体的には一切と言って良いほど疲れや疲労物質が溜まるような感覚を覚えることがない。
これも、スタミナゲージの恩恵なのだろうが、正直疲れを感じない分、働き過ぎてしまう気があるのは玉に瑕と言った感じか。
まぁ、今の忙しい時に過労死しない確約があるだけ、御の字と思おう。
…過労死、しないよね?
スルスルと雨の中を静かに飛んでいく。
空を飛ぶとあっという間にシティ・センターに到着してしまった。
それなりに雨の降っているアラサカタワーの屋上には、ヘリポートならぬAVポートがあり、そこに滑るようにランディングすると3人ほどのスーツ姿のアラサカ社員が立って待っていた。
こんな雨の中をだ。
その先頭の男には見覚えがある。
「お待ちしておりました。お嬢」
「…サンダユウさん。こんな雨の中、わざわざ立って待っている必要なんて無いですのに」
頭を下げて、私が降り立つのを待っていたサンダユウ・オダが、頭を上げてすかさず私に傘を差して掲げた。
「とんでも御座いません。お嬢をお迎えにあがるのは、私の勤めですから」
そう。
赤いカサカサカマキリお兄さんことサンダユウ・オダは、元々飛鳥井家に丁稚奉公に来ていたところをサブロウ爺様の護衛に着いてきたタケムラおじさんに見出されて、そのままアラサカのサイバーニンジャになった経歴があるのだ。
なので、どうやら今世の私とサンダユウは昔からの顔馴染みなのである。
なんなら、奉公人と分家の娘という立場の差はあれども、幼馴染と言っても過言ではない。
そんな感じで、まだハナコさんの護衛にはなっていない様子のサンダユウは、都合が合う時はこうやってアラサカに出向いた時には出迎えてくれるのだ。
ゲームではアラサカへの忠誠心マックスだった男が、この世界ではその半分が飛鳥井に向かっていると言うのも面白い話である。
「サンダユウさんは、タケムラのおじ様と上手くやれているの?」
エレベーターに乗り込んだ時に、さりげなく斜め後ろに控えるサンダユウに聞いてみた。
さすがに、一応顔馴染みなのに無言でサブロウ爺様のところまで行くのもどうかと思ったのだ。
「はい。大変厳しくもありますが、まだまだ学ばせて頂いております」
「大変だろうけど、身体には気をつけて」
「ありがとうございます」
か、会話が中々続かない…
これはこれで気不味い感じになってしまった。
他の2人も、なんとなく空気を感じてか身じろぎしているような気配がある。
うーん、今世の私も子供の頃はなんだかあっちこっちに引っ張り回して、一緒に遊んでた記憶はあるものの、サンダユウがアラサカに行ってしまってからはめっきりそういったことも無くなって、今どんなことが趣味なのかとかも分からなくなっている。
アカデミーの時も期が被ってないから、学生時代も分からないけど雨が降った時はたまにこうして迎えに来たりしていたようだ。
「最近の趣味とかはどうなんですか?」
「剣術を少々嗜んでおります」
「剣術!それは素晴らしいですね。今度お手合わせを…」
「お嬢、しかし」
「こう見えても、かなり強いですよ。私は」
「存じ上げております」
なんて会話をしていたら、エレベーターが止まった。
どうやら目的の階に止まったようだ。
サンダユウに先導されて、サブロウ爺様が待つ部屋まで案内される。
アラサカでも最高機密に近い内容を話す関係からか、窓の全く無い部屋に通された。
40畳程のかなり広い部屋には、黒い床の真ん中にだけ20畳の畳が敷いてあって、そこに黒檀で出来た幅広の座敷卓が鎮座している。
そこの上座に、ほぼ一代でアラサカを巨大企業に育て上げた日本の怪人、サブロウ・アラサカが座布団に座ってお茶を啜っていた。
その背後には、控えるように護衛のタケムラが立っている。
タケムラと目が合うと、目礼で持って挨拶してくれた。
ちなみに、サンダユウは私の背後に立っている。
うーん、なんと言うか滲み出るキルビル感…
「……来たか。ひと月振りだな、ネフェル嬢ちゃん」
口角だけ上げたサブロウは、湯呑みから視線を外して、真っ直ぐにこちらを見ながらそう言った。
「はい、ひと月と3日振りですね。サブロウのお爺様。相変わらずのご壮健なご様子で何よりです」
「ふふ、まだ死ぬことは出来ぬからな……で、例の件で話があるとか?」
世間話に時間を費やせるような雰囲気ではなく、早速本題を切り出された。
スッと空気が張り詰める。
「はい、あれの試験用試作品が流失したようです。何者かが、私共の研究室から輸送計画を無視して持ち出した…心当たりは御座いますか?」
ふむ、と顎に手を当てて思い当たる節を考えたようだが、やはりサブロウ爺様は特に思い当たらなそうだ。
「…タケムラ、何か聞いていることはないか?」
「はっ、わたくしは特に聞き及んで御座いません。…直ぐに調べさせます」
タケムラが一礼して、目を青く光らせながら早足で部屋を出ていった。
重い沈黙が部屋を暫しの間支配する。
「……憶測であるが、アラサカの何者かであろうな」
ポツリと水面に一滴の雫を垂らすように、サブロウ爺様が呟いた。
「アレについて知っている者は何人ほど居るのですか?」
「部長級から上は、詳細な内容はともかく名称とプロジェクト名だけは知ることが出来る。ただし、神輿の役割などは管理職はある程度知っておるから、そこから多少は推察できるかも知れんが…」
「私の大切な後輩が1人、この件に巻き込まれて心臓に風穴を開けられました」
「ふむ、アラサカの社員か。予備心臓は?」
首を振る事でもって応える。
「そうか…それはすまない事をした」
どこまでそう思っているか不明だが、少なくとも申し訳なさそうな顔はしている。
後ろから、サンダユウがお茶の入った湯呑みを目の前に置いてくれたので、湯気の立つそれを一気に飲み干した。
胃の腑がカッと熱くなるので、そちらに集中してなるべく感情を顔に出さないようにする。
「問題はもう一つあります。私の後輩を襲撃した連中、それなりに大きなコーポのようですが結局決定的な証拠も見つからず分からず仕舞いでした。ご丁寧にログまで全て消し去って、使用しているクロームも色々な会社の物をわざとごちゃ混ぜにして使っている徹底のしようです」
あのあと、デラマンが人を使って死体を幾つか回収して来て、独自に調べてくれていた結果を伝える。
てっきり、ミリテクの特殊部隊かと思ったけど、確証が持てない。
まぁ、仮にもアラサカの荒事専門の社員を襲うのだから、万が一を考えて工作の一つや二つはするだろう。
アラサカならそうする。
「…あぁ、確か報告書では武装AVも使っていたとか」
「はい。正確にはテクニカルと呼ばれる、改造して武装したAVでした。ご丁寧に製造番号も削り取ってあり、照会も出来ませんでしたが」
「であろうな。そこまで徹底しているのだから、そんな簡単な手抜きはしまい」
私もそう思った。
後ろから、サンダユウが急須で湯呑みにお茶を追加してくれる。
再び湯呑みに手を伸ばそうと思ったら、早足でタケムラが帰って来た。
そのままサブロウの爺様に近付いて耳打ちする。
流石に、少し距離があるので内容は聞き取れない。
内容を聞き終えたサブロウの爺様は、チラリとタケムラを一瞬見てから溜息をついた。
アラサカ側で誰が関わったのか判明したのかな?
「…あー、ふむ、そうだな……下手人が分かった。うーむ……主な関係者は、2人であるが、頭の痛い事に社内政争が原因のようだ」
おやまあ…随分と口籠るじゃありませんか。
「それはそれは」
まぁ、これだけの巨大企業なので、重役同士の潰し合いというのは今に始まった話では無い。
これに関しては特に言う事はないのだが、それの出汁に使われたものが大問題だったわけだ。
アラサカ側で中途半端に機密だったから、面白いように社内政争に使われて結果がこれか。
頭が痛くなる。
「因果を聞いても?」
「……まず1人目は、ネフェル嬢ちゃんの後輩、ヴァレリーと言ったか?その上司のアーサー・ジェンキンスという男だ。この男が、アレの輸送計画を勝手に変更して、社内にその輸送計画をリークした。2人目が恥をかかせるために邪魔をするだろう事を見越してな」
思わず眩暈がしてくる。
そんな目的で輸送計画を変更しないでほしい。
と言うか、部長クラスが輸送計画をどうやって知ったんだろうか。
いや、絶対に黒幕は別に居そうだけど。
「2人目は…」
「当てましょうか。2人目は、防諜局の特殊作戦室室長のスーザン・アバナシーでは?」
「おお、よく分かったな。如何にも、その馬鹿者2人だ」
「あの2人組の確執は有名ですからね。片方の名前が出たら、ほぼ間違いありませんよ」
サンダユウが入れてくれたお茶を啜る。
まぁ、大体アバナシーとジェンキンスが余計な事をした理由は、想像するに容易い。
アバナシーは、特殊作戦室の室長になってからまだ一年と足場が固まっておらず立場が弱い。
ジェンキンスは大阪の一件で、虎視眈々とその立場を狙っているのを知っているので、ここで輸送計画をポシャらせれば、ジェンキンスを牽制かつ吊し上げる材料の一つになるだろうと思って社外にリーク。
ジェンキンスは、TPRの内容は知らないがかなりの重要物資だと当たりをつけて、輸送計画が順調に終わればその功績は自分の物、アバナシーが妨害工作に出たとしても、アバナシーが他のコーポより勧誘を受けている事実と、二重スパイだかの証拠を握っているだかで輸送計画が失敗したとしても、タレ込んでいる証拠と襲撃までの流れを報告して、そのまま引き摺り下ろせると思っていた、まぁそんなところだろう。
アバナシーもアバナシーで、そのまま無視を決め込めば良いものをわざわざ分かってて罠に掛かりに行くとは…
自分なら食い破れるとでも思っていたのだろうが、藪を突いて蛇どころか、実は龍の尾を踏みながら怪物の身体をほじっていたなんて笑い話にもならない。
まぁ、どちらにせよ、原作でVくんちゃんに関わった所為か2人とも死んでいるので、今回は早いか遅いかだけの差だろうな。
私もサブロウの爺様も、2人とも生かしておくラインを超えてしまっているので、死んでもらう事は確定している。
個人的には、もう一人関わっててほしくないと心では思っているが、絶対に今回には関わっていそうな人物が真の黒幕として存在していそうだが、サブロウの爺様が口籠って、その上で何も言わなかったのだから敢えて気にしないでおく。
藪を突くのは賢いものがする行いではない。
そうだぞ、米花町の少年探偵。
しかし、後輩ちゃんがヴァレリーねぇ…
こんな近くに重要人物が居たなんて、どうして名前が思い出せなかったんだろうか。
毎度聞こうと思っても忘れちゃったり、タイミングが合わなかったりするし…
何かの意思を感じる…
「では、理由も言わずとも分かるな。」
「はい。その2人をどうしたいかも、サブロウお爺様ならお分かりでしょう?」
「うむ……こちらで処理しても良いかな?」
「はい、私はもう部外者ですので処理はお任せ致します」
うむ、とサブロウの爺様が一つ頷いてこの件は終わりだ。
「さて、それとTPRの行方であるが」
もう一つの本題だ。
さて、どう切り抜けるべきか。
「はい、現場で行方不明ですが、仮に他所のコーポに回収されたとしてもさして問題にはならないかと」
「ほう、何故かね」
「TPRは生体部品が多く、スキャニングやX線ではどのような機能を有しているか判別し難く、健常者に使用しても機能せず、死者にも使用出来ず、かと言って死にかけの人間に使用しても回復機能くらいしか目に見えることは分からないからです。それに、使用者を処分してTPRを回収したとしても、寄生先の死亡と同時にTPRも機能を停止し、自己酵素により即座に分解されます。後に残るのは、末端部分の脳神経系に絡みついた枝とガワの金属部分だけでしょう。最後に、ガワだけでも再現できたとして、アレの機能を最大限にするには、神輿の使用は不可欠ですから他所では再現出来ません」
解剖した奴は、それはそれは戦慄するような光景を目の当たりにするだろうな。
無理矢理引き抜いた日には、枝が突き刺さっている脳がそのままズタズタに引き裂かれて即御陀仏だ。
それに、人格コンストラクトの性格によっては、人格崩壊を起こすかもしれない…
試作品を作っておいて何だけど、私ら大分碌でもないモノ作ったなぁ。
後輩ちゃんの精神が心配まである。
「ふうむ、なるほど……それについては良く分かった。しかし、試作品が無くなった以上、計画が遅れるのは問題だ」
「ご安心ください。TPR自体はまだまだ作れますから、本来の輸送計画が有効に出来るのであれば、問題なくお渡し出来ます」
「であれば、儂からは言うことはない。アバナシーの連絡した先のコーポもある程度予想がつく故、早めに特定して報復をしておく」
「はい、よろしくお願い致します」
一先ずこれで要件は片付いたので、部屋の緊張が緩やかに解けていった。
緊張していたのか、背後のサンダユウがホッと小さく息を吐いた気配がした。
タケムラはその様な仕草を見せないので、タケムラに比べたらサンダユウはまだまだ修行不足なのだろう。
タケムラがじっと見ていたので、後々修正が入りそうな予感がする。
強く生きてほしい。
「さて、そろそろちゃんとした茶でも飲むか。ご一緒するかね、ネフェル嬢ちゃん」
「ええ、是非ご一緒させて頂きます」
ニャンコはデイビッド宅のお預かりになりました。
きっと、ぶつくさ言いながらルーシーが構い倒すでしょう。
でも、レベッカの方が懐かれそうな気がしますね笑
あと個人的には、サンダユウさんすきですぬぇ
幼女はこの小説に
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いらない