【完結!!】Good Luck‼︎ EDGERUNNERS !!   作:持麻呂

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誤字脱字訂正ありがとうございます!!m(_ _)m

今回は久しぶりにワカコさんが出て来ます。
関西弁ならお手のものなんですが、ワカコさんの使う京都弁となると難しいですねぇ…


第四十二話

サブロウの爺様のところで、かなり高級なお茶をしばきながら他愛もない会話をする。

全く企業に関係がない会話をしたかったようで、どうやらサブロウの爺様はこれを息抜きと考えているようだ。

確かに、身の回りにはアラサカ関連の人間でしかも部下ばかりしかいないので、アラサカを離れており、ひ孫くらいの歳の私と話すのが楽しいらしい。

若い身内ともなれば、ハナコさんも居るだろうにとは思うのだが、血縁の身内でそこそこのポストに居るのでどうしても厳しく見てしまうのだろう。

 

実は今のような茶会の結果、Relicを作るハメになったとは誰も思うまい。

いずれ原作の様にサブロウの爺様はRelicを作っただろうが、2年前に同じように雑談に興じていたところで喰い漁ったバイオテクニカの話になり、そこで手に入れたバイオテクニカの重要技術やら生物工学系の研究資料の話題にまで発展した。

今思えば、サブロウの爺様は我々が大半を掻っ攫って行ったバイオテクニカの技術や特許に対して探りを入れていたのだろう。

元々Relicを作るに当たって、なにか技術的な問題を抱えていたので使える物が無いかと思っていたのかもしれない。

で、実際にそのようになったのだが、私もこのまま行くとRelicに全く関与できないままVくんちゃんにぶち込まれてしまっては、救済もクソも何一つ出来ないまま終わってしまうのでは無いかと考え、上手い事着地点を見つけ出すためにバイオテクニカの技術を提供しながら計画に食い込んだのだ。

実際にアラサカのチームと共にRelicの研究をして分かったのだが、如何にアラサカが生物工学を歪に発展させているかだった。

アラサカが取り分け脳神経学や精神科学方面に全振りされていて、ここに関しては数十年くらい進んでいると言える。

あのバイオテクニカでさえ、精神を機械に取り込んで保管し、いつかそれを人間に移植してやろうなんて考えは無く、あったとしても真面目に研究してすら居なかった。

神輿ですら既に2025年には存在していたのだから、もうおったまげだ。

そこにだけ発展し過ぎている所為で、原作ではRelicは相手の脳みそを食って書き換えてしまうなんて方向に開発されてしまったのだろう。

まぁ、人格コンストラクトを入れる都合上、前の人格がある方が不都合なのは理解出来るが、適合者を探したりする手間を考えたら、そっくりそのまま本人のクローンを作った方が早いし、18歳くらいまで試験管の中で成長促進させて、真っ新な脳みそに人格コンストラクトを入れた方が手間も少ないし拒絶反応も起こりにくいし、ついでに倫理的な面も原作よりは幾分か良いのでは無いだろうか。

 

アラサカもなんとか色々と頑張っていた形跡はあるのだが、技術的な壁にぶち当たって、物が物だけに他のコーポとも連携するわけにも行かずって感じだったのだろう。

まぁ、今はバイオテクニカの技術を吸収した私とデラマンが居るので、大分違った方向に軌道を修正することが出来ている。

まぁ、まだそうは言っても技術的な問題が幾つか残っているので、サブロウの爺様が悲願を叶えるのはまだ先になるだろうけれども。

 

そこそこのところで帰ることにした。

サブロウの爺様もここにおいては、ヨリノブおじさんに仕事の大半を任せているとは言え、爺様もかなりの仕事を抱えているから、本来ならばそこまで暇では無いはずだ。

本人も今から日本にとんぼ返りだそうで、わざわざこの件の為だけにナイトシティにまで来てくれたらしい。

これは、アラサカ家がよく本家に顔を出していた時に、頻繁に顔を出していたから気安く会えるのと、素性に対して心配事が無いからって言うのもあるのかもしれない。

 

サンダユウに見送られながら、デラマンでアラサカを後にする。

これで、喫緊の問題としてはTPRの件は脇に置いておけるだろう。

後輩ちゃんもアラサカ側からは死んだと思われるはずだ。

アラサカのインターフェースは大半を除外したので、もう後輩ちゃんの生体反応を感知するのは不可能なのだが、そもそも心臓が破壊された時点で死亡判定を受けているので、今更と言えば今更になってしまうが、念には念を入れている。

 

一度帰宅した私は、実家にいるグロリアとジュディに暫く戻れなくなりそうな事を伝えた。

後輩ちゃんが死に掛けた事や、アラサカでサブロウの爺様と共同で進めているプロジェクトが、色々あって計画通りに進まなくなったと言うと、それは重いため息を吐かれてしまう。

 

『はぁぁぁ…なんか嫌な予感がしたのよねぇ。まぁ、無事に戻ってきてくれるなら私からは言うことは無いわ』

 

『そうですよネイトさん。もう貴女一人の身体じゃ無いんですからね』

 

『はい…ほんとすみません…何かあったら、直ぐに帰れるようにはしておくので、堪忍して下さい…』

 

たとえサイバーパンクの世界になったとしても、カカァには勝てないってハッキリわかんだね。

そんな寂しそうに言われたら、後輩ちゃんを置いて帰りたくなるでしょう。

グロリアにママ味を感じて、オギャバブってしまいそうになった。

顔にも声にも出してないのにジュディがジト目になっている気がする。

 

『ま、今日のところは勘弁してあげるわ。カラバシタちゃん』

 

『ジュディちゃん、そんなこと言ってたらまた御母様に叱られちゃうわよ』

 

『げっ、それはちょっと、いや大分良く無いわね…』

 

『あー、二人とも母上の無茶振りには強く生きて下さい…』

 

最後に3人で溜息を吐いたところでコールを切った。

とりあえず、こちらも少しは猶予を作れたみたいだ。

 

 

次の日、とりあえず後輩ちゃんの顔を見にヴィクターのところに行ったが、まだ枝が伸び切ってないのか定着してないのか、目が覚めていないらしい。

仕方ないので、昏睡している後輩ちゃんの頭を洗ってあげて、身体も簡単だけど専用の洗浄シートで拭いてあげた。

また明日も顔を出すとヴィクターに伝えて、やる事も無くなったので久しぶりにナイトシティの街を散策することにした。

 

「はてさて、相変わらず変わらないね。この街も」

 

人混みを歩くと、直ぐにピックソケットをして来ようとするスリや路地裏に引っ張り込もうとする輩に出くわす。

とりあえず、ケツがもげる勢いでケリを叩き込んでおいた。

2、3人は建物の壁に頭から突っ込んで、ザクロになっていたがまぁ良いでしょう。

死体はそこら辺のスカベンジャーが始末するだろう。

ギャングと繋がりのある連中は、私の顔が出回っているので神経ブースターだかキラキラだかを使ってハッピーになっているバカ以外は、顔を見た瞬間に尻尾を巻いて逃げ出している。

 

チョロチョロした小悪党連中が絡んでくるが、私は許そう。

だがこの脚クロームが許すかな。

 

老若男女を問わず、平等にケリをぶち込みながら街を見て回る。

建っているビルも入居している店舗もあまり変わりはないが、街の至るところにエヴリン・パーカーを起用した広告が打ちまくられていた。

最初は我々デラマン系列の広告に出てばっかりだったのだが、この狭いナイトシティだけでなく世界でも羽ばたいて欲しかったので、元から専属契約は期間限定にしてあったのだ。

もちろん、エヴリンが恩を感じてくれているので、いまだにデラマンの広告には出てくれているが、野菜ビルの繋がりからアラサカもエヴリンを使い始め、キロシを始めとした他の日系企業もエヴリンを使うようになってからは一気に人気に火が付いた。

高額な契約金で、最初に自分の理想の顔とスタイルに変身できたので、超美人で教養と演技の技術もしっかりと持っている使い易いモデルが爆誕したため、飽きられるまではあっちこっちで引っ張り蛸だろう。

まぁ、それから先は本人の資質次第になってくるのだが、ああ見えて他人の顔色をすごい良く見ているので実はトーク力もかなり有り、元々映画女優志望だったのでアクションも熟せるように私が直々に動ける身体にしてやった。

クロームも少しは入れたが、ほとんど内蔵系に限定しておいてあとはひたすらに訓練を積んだので、いつの間にか前世の軍隊の特殊部隊くらいの身体能力がついてしまっている。

おかげで、アクション系BDにも最近では引く手数多らしい。

知り合いが破滅せずに活躍してくれるのは、私にとっても大変嬉しいことだ。

 

広告の中で輝いているエヴリンを見たからか、少し機嫌が良くなったのでグレンの方まで歩いてみる事にした。

最近は、いつもデラマンに乗って移動ばっかりしているので、たまにはこうして街を徘徊するのも良い。

 

コーポプラザから、一旦橋を渡ってジャパンタウンに向かう事にした。

久しぶりに、ワカコさんに会って挨拶するのも良いだろう。

お土産は少し礼を失しているけれども、後で配送すれば良いだろう。

全く持っていかないよりはマシだ。

ぷらぷらとポケットに手を入れながら、途中でニコーラなんかを買って飲みながらジグジグ・ストリートに入っていく。

ジグジグ・ストリートの入り口付近に居たタイガークロウズ達は、私の顔を見るなりそそくさと店の中に入って行くか、バイクに乗って逃走を図る。

まぁ、一番逆指名手配されているのはタイガークロウズだからね。仕方ないね。

 

お小遣いが貰えるとしても、わざわざ逃げる相手を追っ掛けて行くのも手間だし、私の前で調子に乗ってないから見逃す。

 

いつも通り、常連ばっかりの小さいパチンコ店に入り店員に挨拶して、奥の玉簾を掻き分けて行く。

部屋の前にはいつもの関取用心棒が立っていたが、もう私の顔を知ってるし楯突く気もないので、頭を下げてスッと横にズレてくれた。

インベントリからニコーラを取り出して、ポンと手渡してあげる。

流石に目を白黒させていたが、押忍!と言ってその場で飲み始めていたから、喉でも渇いていたのだろう。

 

「おや、誰かと思うたらネイトやないか。えらい久し振りやなぁ」

 

リクライニングチェアに座ったワカコさんが、私の顔を見てニコリと笑った。

相変わらず、この女傑も元気そうで安心した。

まぁ、少なくともあと2年は元気なのは保証されているが。

 

「どうも。最近はめっきり日本にばっかり居たので、中々顔を出しにこれなくてすみません」

 

「ええんや、ネイトはんにも立場っちゅうもんがありはるやろ。それに、それだけ大層な身分になってもやな。こうやって挨拶に来てくれるちゅうだけでも、私は嬉しいんや」

 

粗茶やけど飲むか、と手ずから急須でお茶を入れてくれた。

一言感謝を述べてから、本日2回目になるお茶を頂く。

ほのかな渋みのなかに、しっかりとした旨みを感じた。

ワカコさんのルーツ的に、宇治茶だろうか。

 

「宇治茶、ですか?」

 

「そうや、よろしい味がしますやろ」

 

「はい、今度私も買いたいと思うくらいには」

 

「なんや、実家ではもっとええ物飲みはってるやろ。まぁ、それは置いといてやな。なんや用事があって寄りはったん違うか?」

 

「あらら、やっぱり分かりますか。ええ、実はお願いがあって挨拶も兼ねて参上しました」

 

ワカコさんが、ゆったりと背凭れに預けていた背中をすっと前に持ってくる。

背筋を伸ばして、両の手をデスクの上に組んで聴く姿勢を取った。

少し警戒されているようだ。

 

「またけったいな話ちゃいますやろな。前のバイテクみたいな用件やったら、今回はお断りやで」

 

「いやいや、全然そんなお願いじゃないですよ。もしかしたらもう少し先になるかもですが、私の後輩がサイバーパンクとして活動するかもしれないんですよ。その時は、出来たらで結構ですから少し便宜を図ってやって欲しいんです」

 

その話を聞いてワカコさんは伸ばした背筋を戻し、またリクライニングチェアに体重を預けた。

少し目頭を揉んでいる。

 

「ネイトはんがお願いや言いはるから、えらい警戒してしもうたけど、なんやそないなお願いやったんか。警戒して損したわ」

 

「あー、なんかえらいすみません」

 

「無理して京都弁使わんでもええ。いや、アンタはんほんとは京都生まれやったな」

 

「はい、まぁ殆ど京都には居ませんけどね。いまは実家も東京に移転してますから」

 

「そうやったん。まぁ、ええやろ…ネイトはんの頼みやしな。その後輩、なんて名前なんや?」

 

「はい、ヴァレリーと言いますが、Vと言う名前で活動すると思います。お手数お掛けしますが、何かと気にかけてやって下さい」

 

「V、確かに覚えとこうか」

 

「よろしく頼みます」

 

一つ頭を下げて、さてと腰を上げる。

とりあえず挨拶と用件は済んだ。

 

「もう帰りはるんか?そうや、まだ時間あるんやったら、デラマンところで買うた大根で、千枚漬け仕込んでみたんやけど、食べておいで」

 

千枚漬けの単語で、浮かしていた腰が自動的に椅子へと戻る。

これは食べる以外の選択肢は無いでしょ。

 

「是非、いただきます」

 

結論から言って、めっちゃ美味しかったです。

煎茶と一緒に食べる千枚漬けは神。

欲を言えば、白飯が欲しいな。

お茶のおかわりと千枚漬けを頂きながら、最近のジャパン・タウンについて色々と聞いてみた。

どうやら、メイルストロームが最近めっきりとこちら側で悪さをしないので、その穴を埋めるようにシックス・ストリートとアニマルズが少しずつ浸透してきているようだ。

ダム・ダムは上手くメイルストロームの統制を握っているようで安心した。

定期的に本人から現状報告が来るので、本人が元気なのは知っているが実際に外から見た今のメイルストロームがどうなっているかは知らなかったので、ちょうどいい機会と言える。

報告を受けるたびに、こちらも資金や物資を渡しているのでそれを上手に使っているようである。

元々機械に強い連中なので、たとえ破壊工作されたとしても困らない施設等の保守整備やデラマンの事業の2次下請けなんかを相場よりも高めで発注して、上手い事win-winにしているのも悪さの頻度が減少した要因でもあるだろう。

人間、食うに困らなければそうそう悪さはしないものだ。

ただし、欲の皮が突っ張ったガメツイ奴は別だけど。

 

で、どうやらその後から来たシックス・ストリートとアニマルズが水面下で問題を起こしているらしい。

定期的に、タイガークロウズのオオゼキやタツジンをリーダーとした班を巡回させているらしいが、どうにもその目を掻い潜っていて見つからないらしい。

そして、新参者達がする悪さの大半が人攫いと言うのでタチが悪い。

若年層で、特に二十歳以下の未成年の子供達を狙って誘拐しているのだとか。

問題の一つが、まずは身代金が目的では無くそのまま行方をくらましてしまう事。

二つ目が、死体が中々上がってこない事。

そして、最後に見つかったとしても臓器とクロームが丸々抜かれているので、死体の身元が中々判別できない事だ。

 

「完全にスカベンジャーと裏で繋がっていますね」

 

「そうや。それにな、タイガークロウズのシマで散々やられとるんやで。組織もヨソにクソミソ舐められとるわ、外からはタイガークロウズの自作自演ちゃうんかと疑われとる。この前会うた息子達もキレ散らかしとったで。……ネイト、今の立場のアンタに頼むのは筋違いっちゅうのはよーく分かっとる。せやけど、タイガークロウズでないアンタなら避けられてないはずや」

 

「なるほど、私も後輩ちゃんの事をお願いするんですから、勿論手伝わせて頂きますよ」

 

「おおきに…」

 

面子もあるので、頭を下げるワカコさんを極力見ないようにしながら、早速動くためにパチンコ店を後にした。

用心棒のオオゼキに中を見させない為に、もう一本ニコーラを渡しておく。

外に出ると、恐る恐ると言った感じでタイガークロウズや彼らと関係にあるジョイトイやらが、パチンコ店を窺っており、私の顔を見たジョイトイ達が軽い悲鳴をあげて他の店舗に引っ込んでいった。

同じく、タイガークロウズのギャング達も逃げ出そうとしたので、ある程度クロームを入れていてコンバットスティムとかも持っていそうな、ある程度の地位に居るであろうタイガークロウズをサンデヴィスタンで一人捕まえて、現在巡回班がどういう時間にどのようなルートで巡回しているかを詳しく聞き出す。

流石に、何時にとまでは知らされているほど地位が高くはなかったが、巡回コースは聞き出すことが出来たので、それ以外のところを徘徊し始める。

勿論、私の顔はタイガークロウズには有名すぎるので、行動インプリント連動フェイスプレートで別人になりすましての捜査だ。

ついでに、服装もいつものコーポレートスーツからSAMURAIのジャケットにスキニーパンツの組み合わせにチェンジした。

これで、懐古趣味のそこら辺にいそうなジャパン・タウンの住民に見えるだろう。

 

身長までは誤魔化せないので、少し猫背気味にして190cmを極力小さく見せながら歩幅も変えて歩く。

表通りではなく、路地裏を中心に歩くので、チラチラとあまり見かけない人物に対して地元民が詮索の視線を送ってくるが、無視して壁沿いに手を付きながらゆっくりと歩いた。

歩きながら、周囲になにか手掛かりになるような痕跡がないか、スキャニングしながら歩くのだが全くそのような気配がない。

……いや、地面のど真ん中に黄色に光る痕跡を見つけてしまった。

マンホールの縁に、幾つもの金属で引っ掻いたような跡が光って強調されている。

なるほど、みんな地上で移動していると考えていたが、マンホールを経由して下水道を移動していたら中々見つからないわけだ。

 

一応向かう前に、ワカコさんにコールする。

 

『何や分かったことがあったようやな』

 

『ええ、連中の移動方法が分かりましたよ。マンホールを使って地下を移動していたようです。これから痕跡を辿って出来る限り追跡します』

 

『ようやってくれたわ。こちらも後詰めをぎょうさん送らせるで』

 

『分かりました。マンホールの位置をそちらに送りますね。ついでに、地下でお互いにばったり出会しての遭遇戦は不幸な事故になるので、送り込むのは20分以上経ってからにして下さい』

 

『分かった。アンタが頼みや、気ぃ付けてな』

 

コールを切ってから、早速マンホールを力任せに引き剥がした。

肉体値がMAXなので、モノワイヤーアームでも低レベルから中レベルのゴリラアームくらいには馬力がある。

見知らぬ人物の突然の凶行に、その行為を見ていた路地裏の現地住民達はぶったまげて逃げて行ってしまった。

ピッタリハマっているマンホールを素手でぶち抜いて、地面から引っ剥がしてしまうような狂人がいたら、十中八九サイバーサイコだと思われても仕方がないだろう。

 

蓋を引っぺがした先には、枯れた下水道が顔を覗かせていた。

どうやら、意図的にこちら側に流れる水を堰き止めたか分岐を切り替えて仕事をし易くしているらしい。

まぁ、悪臭はするが下水が流れていないだけ我慢できる範疇だ。

下水道に飛び降りると、配管は直径3m程もあり私が立って歩けるのでとても助かる。

中は光源がなく真っ暗だが、私の重瞳のキロシには暗視機能と熱源探知が装備されているので、全く光源が無くても問題はない。

ただ、この機能を使うと薄らと眼が江戸紫色に光るので、真正面から相対すると位置がバレてしまう恐れがある。

見つかったら見つかったで、その時は声を出す前にすぐ殺せば良いだろう。

サンデヴィスタンかモノワイヤーでも投げつければ解決である。

 

さて、鬼が出るか蛇が出るか…

その先で間違いなく嗅ぐであろう血の匂いに、思わず口角が吊り上がるのがわかった。




ネイトの持つ行動インプンリント連動フェイスプレートは、顔相は変わってもキロシの使用中の光までは変えられない設定です。
なので、本来は江戸紫から碧眼にキロシの見た目が変わって居ても、使用すると江戸紫色に発光してしまう色までは隠し通せないって感じです。

そういえば、エッジランナーズ2も大変気になりますね〜。
だいたい、次の小さい主人公がアラサカのヤベェものをカメラにおさめてしまったって感じなストーリーを予想してますが、またこの主人公がデイビッドみたいにゴリマッチョになって死闘を繰り広げたりして死んでしまわないか心配で夜しか眠れません…
もし、放送までに完結して居なかったら、エッジランナーズ2のキャラも出せたら出してみたいですねぇ

幼女はこの小説に

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