【完結!!】Good Luck‼︎ EDGERUNNERS !!   作:持麻呂

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誤字脱字訂正、いつもありがとうございます!!

先週は更新出来ず、すみませんでした。
前回の前書きに仕事兼新婚旅行でヨーロッパに行くと言うことを書き忘れて行ってしまい、行った先では中々書く時間もハーメルン開く暇も無かったので、1週間遅れの更新になってしまいました…
お待たせしてしまって申し訳ありません。
頂いていたご感想は、後ほど纏めてお返事書かさせて頂きますm(_ _)m


第四十七話

当初の計画通り、マチルダが階段を降り始めるのを見てから2階のフロント目掛けて飛び降りる。

すでにこのホテルが、ホテルとして経営されていないのを象徴するように、フロントデスクの内側にはフロントマンの姿はなく、代わりに飲み食いしたゴミやらが置きっぱなしになっていたりする。

つまり、一般人を巻き込むことは気にしなくて良いと言う事だ。

エントランスホールのど真ん中に居た1人を踏み潰して衝撃を逃し、突然の惨劇を前に硬直している連中目掛けてブーリャをぶちかました。

射線上に重なっている2人を纏めて上半身を血煙にして、我に帰った連中から反撃を受けそうになるのでサンデヴィスタンを発動させて、手頃な手前のやつにエラッタで切り掛かる。

まずは1人目を唐竹割りにし、となりで机を盾にカバーリングしているヤツを机ごと袈裟斬りにする。

一旦サンデヴィスタンを切って、フロントデスクの向こう側に飛び込んだ。

私が頭を上げれないように、まだまだたくさんいる見張り達がフロントデスクを滅多撃ちにするが、残念ながら防弾板が入っているのか弾が貫通する気配を見せない。

楽々とブーリャを再装填したちょうどそのタイミングで、階段からこちらを伺っていたマチルダが、隠れている私に向かってぶっ放している連中の横っ面目掛けて突進し、サスカッチのハンマーをぶん回して次々に跳ね飛ばしていく。

遠心力も乗ったサスカッチハンマーに跳ね飛ばされた人間は、もれなくハンマーの当たったところを中心に身体を陥没させてくしゃくしゃになりながらぶっ飛んでいく。

 

乱入してきたマチルダに銃口を向けるために、私から射線が逸れた瞬間に立ち上がり、インベントリから取り出したカーネイジGUTSをコッキングして一番早く銃をマチルダに指向したであろうブードゥーに向けてぶっ放した。

強烈な反動を体重と腕力で完全に制御して、そのまま腰ダメで速射する。

一つ二つと体の中心をボロ雑巾のように引き裂かれて、四肢を分断されながら吹き飛んでいく。

 

「余所見する暇あるのかな!?」

 

「ウォォォァアァアァッッ!!」

 

ウォークライを上げながら、マチルダが一振りで必ず1人に致命傷を与えて場をめちゃくちゃに掻き乱していく。

マチルダに気を取られると私にカーネイジGUTSで殺され、私に向くとマチルダにタコ煎餅にされる。

結局、大半の奴はどっちに向かうか躊躇した側から殺されていき、勘のいい奴が私かマチルダにお得意のクイックハックを仕掛けてくるが、マチルダに仕掛けた奴は予想外に固いICEにぶつかって、突破しようとした矢先にマチルダにペシャンコにされて、私にクイックハックした奴は攻性防壁に逆撃されて、持ち金と財産の権利を全て毟り取られた上で脳味噌を物理的に焼かれて、眼孔から火を噴き出しながら死んだ。

 

2階のフロントロビーに居た連中は軒並み殺したようで、マチルダの荒々しい鼻息だけが響く。

そこで、上層から凄まじい爆裂音と衝撃、ロビーのガラス張りの一部が割れて落下する。

誰かが武器庫の扉を不用心に開けたようで、設置した爆薬が炸裂したようだ。

少し爆薬の量が多かったかな?

少し火災も起きているのか、けたたましく警報ベルが鳴り響く。

4階は今頃、スプリンクラーの噴射で水浸しになっているだろう。

シールされていない電子機器はすべてお亡くなりに違いない。

 

「さて、そこの廊下の奥がここの拠点の脳味噌だ。手早く始末して、メインフレームの中の情報と資金を丸ごと頂いてから爆破しようかね」

 

「…ここを吹き飛ばしても大丈夫なのか?」

 

「平気だよ。どうせ居たとしてもブードゥー・ボーイズだけさ」

 

「後々面倒にならなければ、アタイはいいが…」

 

2人でサーバールームに続く廊下を歩いていく。

曲がり角に監視カメラがあるので、クイックハックすると8人くらいが角待ちしているので、監視カメラの電源をオフにした瞬間にオゾブの鼻を2つもプレゼントしてあげた。

着弾と同時に炸裂するように調節して投げたので、反応も投げ返す暇もなく紫色の火を噴き上げながら大爆発を起こす。

廊下のガラスは全部吹き飛んで、気持ちの良い海風が爆炎を吹き流した。

 

「相変わらず素晴らしい破壊力だね」

 

るんるん気分でカーネイジGUTSを構えながら角をパッと曲がると、あたり一面に肉片を飛び散らせたものすごい惨状が広がって居た。

手前に居た連中は一瞬で粉微塵になったらしい。

少し後ろにいた奴らも爆圧で細胞を破壊されたのか、身体をブヨブヨにさせて死んでいる。

ほぼ死にかけが2人ほど生き残って居たので、そのまま歩みを進めて頭を踏み潰し、もう1人はカーネイジGUTSでシミに変えてやる。

楽にしてあげるなんて、私も優しいなぁ。

 

「さて、あとはこの扉を開けるだけだねぇ〜。おや、監視カメラで見えてるかな?今から殺しに行くからさ。あと、監視カメラの電源を物理的に破壊しなくて平気かな?」

 

素早く監視カメラをハックして、監視カメラを操作する端末にアクセスして居た奴に自殺のクイックハックデーモンを送り込んだところで、すぐ様破壊されてしまった。

まあ、1人は確実に持って行ったかな。

 

案の定白い扉の内側から、発狂したような叫び声と複数人がフランス語で何か大声で叫んでいるが、バンと銃声が一発だけ聞こえて絶叫は聞こえなくなった。

 

「アンタ、さっき何をしたんだ?」

 

「監視カメラを乗っ取って、その先で操作して居た奴をクイックハックしてやったのさ。世の中には、自殺って言うヤバいクイックハックがあってね。そのデーモンを喰らうと、自分の意思で頭をぶち抜くんだよね。まぁ、私なんかは頭蓋骨まで特別製だから、たとえやられたとしても物理的に効かないけどね」

 

「…理不尽だな」

 

「まぁ、君も対策をしたいなら私がやってあげようか?こんなんでも、ちゃんと正規のリパードクの免許を持ってるからねぇ。モグリじゃ無いよ?」

 

「…考えておく」

 

「そうして頂戴。さて、んじゃそろそろメインディッシュに取り掛かりますかね」

 

合金製っぽい扉を開閉させるための端末は、我々側の物は破壊されてしまっていて火花を散らしているので、こじ開けても良いのだがスマートじゃないし、別の方法を探す事にした。

そこで目をつけたのが、原作でプラシドが座って居た扉の前のデスク。

ジャックインする為のインターフェースが置きっぱなしになっているので、スキャンして所謂USBキラーのような罠が仕掛けられていないかを調べる。

ただし、原作で見たような黒いやつではなくて、もう少し型落ち感があり古臭く、ゴツくて薄汚れた白色をしていた。

古臭いので一瞬使えないから置いて行ったのかと思ってのだが、素晴らしい事にこれは全くそのような罠が仕掛けられておらず、今でもきちんと機能しているらしい。

本来なら隣にあったであろうノートパソコンだかデスクトップを移動させる暇はあったのかもしれないが、これまでは移動できなかっただけのようだ。

まぁ、ジャックインした先で待ち構えているのはあるかも知れないが、送り込むのは私の意識ではなくカント君なので全く問題ない。

ブードゥー・ボーイズのネットランナーを一個師団くらい集めれば、もしかしたら不良AIたるカント君に抗えるかもしれないが、そんなにたくさん居るわけないので結果はお察しの通りだろう。

と言う事で早速ジャックインして、インターフェースに直接カント君を送り込んだ。

素早く中を精査して、その内容をログとして私に報告してくる。

どうやら、本来は繋がっているパソコンからこの施設の機能をある程度操作したり、繋がっている人物を簡易的にスキャニングしたり出来たらしいが、今はその機能が使えないらしい。

ただし、元々はこのホテルの備品だったのか、スプリンクラーを作動させたり防火扉を作動させたりと言った、防災関係は未だに使用出来るようだ。

どうやら、上層階で実際に火災が起きた関係から、本来は使用されていなかったり裏側に隠れている機能が前に出て来ている状態であるらしい。

ホテルの従業員が部屋に取り残されている人が居ないかの確認やら、消防が火災箇所の消火をできるように、施錠された扉を開けられるようにする為の目的で扉の鍵の開閉なんかも行えるようだ。

そう、扉の開錠と開閉ができるのだ。

なんてお間抜けさんなんでしょう。

まぁ、非常時用にこんな機能が隠されているなんて、害がなさそうなら気にもしないのかもしれない。

私も気を付けないと。

 

「それでは、ご開帳〜ぉっと!」

 

マチルダを扉の範囲から押し出して、エラッタで集中的に撃ち出された弾丸を反射させる。

なかに何人居るかわからないが、そこそこの火力が集中して鬱陶しい。

アサルトライフル以上の銃は無さそうなので、そこに関しては良かったかも知れない。

さすがにショットガンの散弾を全部弾くのは難し過ぎる。

一瞬だけ片手で弾き返し、空いた片手でX-22フラッシュグレネードとツナミ製の品番の分からないEMPグレネードを一つずつ投擲した。

キロシが自動的に対閃光モードになったところで、強烈な閃光とEMPが発生しシールド措置の対策がされて居なかった電子機器が、EMPによって発生した電磁波による過電圧で電気サージが起こり、軒並みスパークして破壊された。

もちろん、EMP対策のされて居ないクロームを装着している人間も対象である。

現行のクロームもといサイバーウェアの大半は、電子部品がEMPを受けても過電圧を他所に逃す仕組み(アース)や一時的にシャットダウンしてから再起動するように対策されているので、一時的に再起動まで使用不可能になったり気絶したりするくらいで済む。

ちなみに、私の身体のほとんどを構成しているクロームはほぼ最新式の軍事規格みたいなものなので、全てに鉛や銅といった皮膜で内部のデリケートな機器をシーリング処置してあり、目の前でEMPの電磁波を浴びても全く問題はない。

しかし、古い型落ちの民生モデルだった場合は別だ。

腕や脚といったクロームなら、まだ大した部品を使っていないし電気サージくらいで動かなくなっても困るから、昔から再起動で使えるようになっているのだが、古いキロシやら前頭葉系クローム、特に剥き出しの脊椎系は雷サージくらいなら問題ないが直接強い電磁波を浴びることを想定して居ないので、受信機等から過電圧が流入して回路を逆流した場合は一瞬でオシャカになるのだ。

しかも、過電圧を逃がせるように作ってないので、連鎖して別のクロームに流れていき次々に内部のクロームを破壊していく。

今の人は大抵脳にデータ通信用のクロームを入れているので、そちらは基本的に対策されているのであるが、想定外方向からの逆流や負荷に対しては許容範囲が小さい。

よって、何が起きるかというと脳みその手前でクロームがスパークして、制御しきれなかった電気が脳神経シナプスを焼くのだ。

2075年の現在でも、脳みそを焼かれないように対策用のアダプターと言うかアップデートキットのようなものが販売され始めているが、まだまだ普及途中で、買って付けていない人もそれなりにいる。

2077年では、みんなそれを付けるようになるだろうからEMPグレネードは非致死性兵器に格下げされたのだろう。

まぁ、グレネードサイズの物で起こせるEMPなど規模は小さい物なので、距離があれば急激に減衰してしまうので、有効半径は8〜10mほどだろうか。

それよりももっと離れていれば、アップデートをしていなくても、体調不良にはなるだろうが昏倒まではしないはずである。

 

「うぅ…おぇぇ」

 

ふと隣を見ると、マチルダが顔を真っ青にしながらリバースしている。

おや、それなりに奥に放り込んだので大丈夫だと思ったんだけど…どうやらダメだったようだ。

そのまま吐くのをそっとしておいて、扉の中に入っていく。

 

もちろん、こちらよりも更に近場だった部屋の内側はマチルダよりももっと酷いわけで。

まさしく死屍累々だ。

何人かは前頭葉や後頭部の小脳あたりが焼かれて死に、呻いているのはたぶん生きていても高次脳機能障害が残るだろう。

ゲロで済んでいるのはかなりマシな方。

どうやら、ここに30人近く居たみたいだけど、EMPの影響を受けず無事なのは3人だけだったようだ。

 

部屋の奥の方に逃げて行ったが、そっちに別の脱出口でもあるのだろうか。

まぁ、そんな遠くには逃げれないだろうから、地面に倒れていたり、嘔吐している連中を始末して回ることにする。

手前からエラッタで腹を掻っ捌いて、内臓を掻き回してから頭に鋒を突き込んで殺していく。

 

「内臓を生きたまま掻き回される気分はどうだい?頭がおかしくなる程気持ちいいだろ?ん?そうか、涙が出て発狂するほど気持ちいいかい」

 

泣き叫ぼうが、絶叫しようが私の心には何も響かないし届かない。

いまここにいる奴らは全員殺す。

 

ゲロ吐いていた連中も田中脊髄剣の刑に処して回り、3人が逃げて行った部屋の奥の方に向かって歩いていく。

 

「おやおや、出ておいで。かくれんぼの時間はおしまいさ……ばぁ!」

 

パッと角を曲がると、奥の方に火災などが起きた際の緊急の脱出口(シュート式)を開いて、1人がその中に身を躍らせて下に降りて行ったところだった。

あの後頭部とガタイからして、どうやらプラシドだったようだ。

どうやら殺しに時間をかけ過ぎたようで、1人逃してしまった。

 

「今のはプラシドだな?まぁいい。あとでママン・ブリジットかプラシドどちらかを殺せばいいか」

 

どちらかが残っていれば、ある程度は組織をまとめるだろう。

…いや、プラシドはなんだかんだ組織の部下からは評価されていない描写があったような。

ママン・ブリジットの方を生かしておいた方がいいか?

どうせ、ディープダイブしてオルトに接触しようとするだろうから、その内TPRを後輩ちゃんが装着した事を嗅ぎつけるだかして、あとは勝手に自滅するとは思うんだけどなぁ。

万が一もある事だし、ここを始末した後少ししてから本格的に狩りでも始める方がいいかもしれないな。

ヒューマンハントなんか私の趣味では無いんだけどなぁ。

ま、今更と言われれば今更か。

プラシドを逃した後を追わせない為か、残された2人がアサルトライフルを構えるので、エラッタを肩でポンポンさせながらゆっくり近づいて行く。

 

「おお、なんとも健気だねぇ。先に逃げた仲間を守る為に立ち向かって来るのかい?」

 

「私達、仲間見捨てない!」

 

「裏切らない!家族は絶対に!」

 

「……はぁ、仲間以外は畜生以下なのかな?余所の、他民族の子供なら何したって良いって?ちゃんちゃら笑わせる。…そこで観ているんだろう?ママン・ブリジット」

 

これ見よがしに、脱出口の近くに置いてある遠隔カメラに向かってそう告げる。

先ほどから、そのカメラを通して私にクイックハックを仕掛けようと四苦八苦しているが、全くICEを突破出来ないでいた。

ここで待ち構えて、クイックハックを仕掛ける罠を張ったようだが全く効いてない。

お返しに、サンデヴィスタンを発動させながら、カメラの回線からママン・ブリジットの脳みそにこんにちはして、彼女の持ち金とブードゥー・ボーイズの機密情報を幾つかすっぱ抜いたところで、回線を切断されそうな気配を感じてスパッと手を引く。

去り際に、子供のいたずらの様なデーモンを流し込んだ。

ここまでで2秒くらいしか経ってない。

 

「おっと、危ないじゃ無いか」

 

その2秒の間に、2人が発砲して来たのでエラッタで正確に弾き返してアサルトライフルを破壊する。

飛び道具を持っていなくても、擬似的に飛び道具に出来るのだからバレットカウンターは素晴らしいスキルだ。

 

打つ手が無くなり絶望からかへたり込んでいる2人を見て、エラッタを構えてそのまま斬ろうと思ったが、少しだけ気が変わった。

システムリセットを仕掛けて2人とも昏倒させる。

適当にロープで縛ってから、引き摺って部屋の外まで運び出した。

胃の中身が全部出たのか、土気色の顔色をしたマチルダにリアルウォーターを渡して口を濯がせて、ニコーラ・サクラで口直しするように言う。

 

「…最悪だ。で、そいつらはどうするつもりだ?」

 

「あぁ、コイツらはタイガークロウズに引き渡してあげようかなと思ってさ。私たちが殺して回ったとしても、向こうとしては面子が立たないし怒りの矛先を向ける先を失うだろう?EMP対策もしっかりしていたって事は、それなりの地位に居る奴かもしれないし、引き渡してあげたら喜ぶと思ってね」

 

「その後は想像もしたくないな」

 

「100%碌でもない事になるのは間違いないだろうね。見せしめもあるだろうし」

 

と言うことで、プラシドは後で探し出して殺すにしてもそれは今じゃなくて良い。

縛った2人をマチルダに持ってもらって、バティーズ・ホテルの2階のあっちこっちに爆薬を仕掛けて回る。

途中、上層階から複数人迎撃のために降りてくる団体様が居たが、情報が錯綜していて我々の事が回っていないのか、逃げ出す素振りを見せないので更に2人をゲットして後は皆殺しにしてやった。

そのうちの2、3人を腕を踏み潰して逃げれなくしてから、生きたまま脚の先から細かく刻んでやる動画をワカコさん経由でタイガークロウズに送りつけて、4人ほど手土産がある事を伝えてもらう。

マチルダと共に外に出ると、一階の地上部分にあったマーケットは静まり返っており、人っ子1人居やしなかった。

唯一脱出したプラシドだか、ママン・ブリジットだかが避難指示を出したのかもしれない。

まぁ、こちらとしてはどこかに追いやる手間が省けたので、大変都合が良い。

バティーズ・ホテルから出たところで、デラマンAVを呼び出す。

数分もしない間に来たので、適当に縛った4人を床に転がしてマチルダに乗り込むように伝えた。

すぐに乗り込まない私に、マチルダが振り返って私を見る。

 

「どうした。まだやり残した事があるのか?」

 

「いや、ちょっとした余興があってね。ほら、彼らにとっての滅びの始まりだよ」

 

設置した爆薬に遠隔で起爆信号を送った。

 

次の瞬間、バティーズ・ホテルの2階部分が連鎖的に大爆発して、ガラスやらコンクリートの破片を広範囲に撒き散らす。

ある程度計算して設置したので、爆発のエネルギーが3階部分も吹き飛ばして建物を支える柱が軒並み破壊された。

ミシミシと嫌な音を響かせて、2階と3階の建物強度を支える主要な柱を全部吹っ飛ばされたバティーズ・ホテルは、自身の建物の重さに耐えきれずに上に乗っかっているビルが2階3階部分を押しつぶして、そのまま1階部分まで落下したのだ。

 

起爆信号を送った時点で、颯爽とデラマンAVに乗り込んで発進指示を出したので、建物崩壊によって巻き起こった膨大な粉塵を浴びずに空中に退避できた。

落下の衝撃で4階5階部分も崩壊して、少し斜めにバティーズ・ホテルは傾きながら動きを止めた。

これ以上は壊れなかったらしい。

まぁ、むしろ2階に仕掛けた爆薬だけで、良くぞここまで壊れたなと思う。

と、そこでコールが入った。

 

『…ネイト嬢。貴女だな?私のテリトリーで盛大な花火を打ち上げたのは』

 

『やぁ、ミスターハンズ。その答えはYESだよ。理由は説明した方が?』

 

『バティーズ・ホテルを狙ったという事は、彼等が目的だったのだろう?いや、理由は聞かない方が良さそうだ』

 

『それが賢明だね。彼等のビジネスは大変道義に悖るものでね。一線を易々と踏み越えて、ついに私の下にまで話が来てしまったのさ。もしそのビジネスにミスターハンズ、貴方が関わっていると聞いてしまったら、私も動かなくてはならなくなるからね…今は聞かない方が良い』

 

『ネイト嬢、私もビジネスマンだが、彼等からの仕事は大変に中身を吟味してから引き受けるようにしている。彼等よりも貴女の方が恐ろしい。だが、もしそこまでするのならもう少し言って欲しかったものだ』

 

『これは失礼、これに関しては行き当たりばったりだったのさ。余りにも醜いものを見たので、全部消し去りたかったのもあるけど…あぁ、それと少し先だがまた五月蝿くなるかも知れない事だけは伝えておくよ。どうやら、ヒューマンハントが開催されるかも知れないからね』

 

『……分かった。止める事は出来ないだろうからな。区画が無くならないようにだけはして欲しい』

 

『善処するよ』

 

ミスターハンズからのコールが切れた。

彼に相談無しでバティーズ・ホテルを吹っ飛ばしたにしては、キレ散らかして無かったな。

まぁ、彼からしたら私に何を言っても止まらないという事を理解しているからかも知れないが。

あとは諦めが半分以上あるだろう。

 

その後で、デスクター・デショーンとか言うカントン包茎インポ野郎から鬼電が来たが、ガン無視してやったら長文のお気持ちメールが来た。

それに、どうやら連中の商売に関わっている疑惑が浮上したので、殺しに行こうと思ったら既に海外に高飛びした後だったのは驚いた。

危機察知能力だけは高い男だ。

あとでヒットマンでも送ってやろうかな。

自分が暗殺者を送り込まれるほどBIGになったと思って、泣いて喜ぶに違いない。




ヨーロッパは物価高過ぎますね…
ジュース一本で2〜4ユーロくらいしました…
まぁ、行った先が観光地やら大都会だったって言うのもあるのですが、日本円で1€$が180〜200円くらいだと思うと、ナイトシティの物価も中々高いですよねぇ。

幼女はこの小説に

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