【完結!!】Good Luck‼︎ EDGERUNNERS !!   作:持麻呂

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誤字訂正もいつもありがとうございます!

昨日、日間ランキングを見たら36位になっててびっくりしました!
ありがとうございますm(_ _)m

最近仕事が繁忙期につき、更新が1日おきとかになるかもしれません。
ご了承下さい。


第六話

 翌日、朝からジャッキーとお仕事をして過ごした。

 昨日は、ウェストブルック中でオアソビをしたので、連日同じところをローラーするのはNCPDと救急隊員殿たちに多大な迷惑をかけてしまう。

 

 私は学習する、知恵のあるお利口さんサイボーグなのだ。

 

 昨日の夜、麗しなる未亡人グロリアさんが、誰かさんのせいで過重労働によりやつれて、挙句に帰宅まで遅くなっているのを聞いてしまった以上。

 不肖私奴は、狩場を大きく変える事と致しました。

そうです。みなさん誰のせいかもうお分かりですね。

 そう、タイガークロウズのせいです。

 

 そこで、暫くはサントドミンゴとパシフィカをキレイキレイする事にした。

行政は端金で犯罪率が減る。

市民は安全平和に街道を歩ける。

私たちは公金からお駄賃が貰える。

三方良しってこう言うことだね。

 

 ちなみに、市長のルシアス・ラインは1日でも犯罪発生率が激減して、検挙率が爆増した

 ことに大歓喜して、快挙だと喚いた後にウィスキーをがぶ飲みして卒倒したらしい。

 翌日には元気に政務をしていたらしいので、多分大丈夫だろう。

 変なビタミン剤とか飲んで無いだろうな?

 

「ジャッキー!3時方向件の4人だ!」

 

「よっしゃあ!飛ばすぜチーカ!!」

 

「やっちゃえー!!」

 

 ミリテクから大金叩いて買った、装甲材マシマシのICVでシックスストリートの車を轢き潰す。

 まずは足を奪うのが一番大事だ。

 

 今回は、事前にエル・キャピタンとミスター・ハンズには連絡して挨拶をしており、パドレからはヴァレンティノズからの依頼を受けて来ている。

 ちなみに、なんで今日は連絡を入れる事になったかと言うと、早朝にワカコさん側から挨拶と少しオイタが過ぎるんじゃないかってコールを貰ってしまったのだ。

 

 すぐに仲良くなれたけど、ちゃんと礼儀としては挨拶と連絡はした方がいいと忠告されてしまった。

 社会人として反省した。

 私は学習するお利口さんサイボーグなのだから。

 

 

 やはり、元軍人やらが多いシックスストリートだけあって、乗り物を破壊された瞬間に、遮蔽物に身を隠して銃器をぶっ放してくる。

 他のギャングには無い、よく訓練された動きだ。

 ただ残念。この兵員輸送車はACPほどでは無いにせよ、チタン製増加装甲を各所に張り付けているんだ。

 小銃や狙撃銃程度の弾なんて効かないね。

 

「ジャッキー、斬り込むから援護お願い!」

 

「合点承知!」

 

 後部ハッチから、エラッタ片手に飛び出す。

 ヒート刃が赤熱して、赤い尾を引きながら正面から迫りくる銃弾を弾き返す。

 正面の2人に、クイックハックで武器グリッチデーモンを流し込む。

 銃器程度のICEなど、殆ど無いのと一緒で、一瞬で突破して敵の手ごと弾け飛んだ。

 利き手ごと粉砕してやったので、サイドアームを抜くにしても時間がかかるはずだ。

 

 敵の正面火力が減ったのを見計らって、ジャッキーが上面ハッチから身を乗り出してMA70-HBをぶっ放す。

 発射された炸裂弾が、柔な遮蔽物ごと2人をスクラップの肉団子に変えた。

 血肉とクロームの破片が飛び散る中、どうにかして逃げようとしている残りの2人をパパッと解体して、依頼を完了させる。

 死体の顔を写真撮って、メールに添付してパドレにドーン。

 

 すぐにお褒めの言葉が届いて、フィクサーに半分持って行かれているにしては中々の金額が振り込まれた。

 今回の依頼は、間抜けな4人がヴァレンティノズのシマで、女児を攫って臓器を売っぱらったら、それがたまたまヴァレンティノズの幹部の娘で、復讐に燃えた親が関係者すべての粛清を望んだものだ。

 パドレ経由で、わざわざ我々を指名しての依頼だった。

 まぁ、スカベンジャーのゴキブリどももそれなりに関わってそうで、内容も内容だし、断る理由もなかったので受けたのだ。

 

 最初に、どこかへ雲隠れされる前にスカベンジャーの拠点を数ヶ所襲撃して、4人組の証拠と関係者を調べ上げ、ついでに捕まってた人たちとスカベンジャーを生きたまま焼き殺したり、生身の末端から少しずつ切り刻んでいくとかした。

 普段は、ドン引きして〝マジかよチーカ〟って狼狽えてるジャッキーが、今回ばかりはガンギレして自らやってる。

 どうやらジャッキーは女児と知り合いでもあったようだ。

 いやー、本場のタイヤネックレスは凄いですねぇ。

 

 捕まっていた人達も、ジャッキーも、スカベンジャーに対するヘイトが振り切れ過ぎてて、焼け死ぬ20分くらいを無言で見つめていた。

 一応、拠点リーダーの処刑シーン集は関係者粛清の証拠の一つとして、動画を撮って依頼主に送っている。

 これがかなり高評価だったのが、ナイトシティのどうしようもないところだと思う。

 

「これで、今回の一連の依頼は完了したね」

 

「やっぱりスカベンジャーは好かねぇな。アイツらはクソだぜ」

 

「まぁ、死体からクローム剥ぎ取るだけならまだしも、生きてる人間すら素材だと思っている救いようの無い生き物だよ」

 

「次こんな事あったら、もっとぶっ殺してやるぜ」

 

 手に拳を叩き付けて、憤るジャッキー。

 気持ちは十分にわかるから、何も言う事はない。

 

「さて、そろそろ今日は引き上げようか。私はこれから用事もあるんだ」

 

「へぇ、チーカもデートか?」

 

「うーん、そう言いたいところだけどちがうよ」

 

 あれから数日しか経ってないのに、ジャッキーはもうミスティを陥落せしめたらしく、今日もデートするらしい。

 もしステータスに、コミュ力の項目があれば、MAXの20に違いない。

 

「オレはネイトと会ってから、人生が上向きでしかたねぇ。ほんと感謝してるぜ」

 

「急にどうしたの。らしくない」

 

「へっ、たまにはそう言うこともあるってこったよ」

 

 帰りの車内でやけにニヒルなジャッキーをからかいつつ、ミスティの様子を聞くと、いまは頑張って店の内装工事をしているそうで、毎日ジャッキーもそれを手伝っているそうだ。

 店が完成したら、チャクラヒーリングとか受けてみたいなぁ。

 

 H4メガビルディングまで送ってもらい、ICVはジャッキーが弄りたいそうなのでそのまま持って行ってもらった。

 

 時計を確認すると、そろそろデイビッドが帰ってくる時間だろう。

 レベッカにも連絡して、こっちに来てもらうように指示した。

 

 まだあと30分は掛かりそうなので、ネットダイブして時間をつぶすことにした。

 エロサイトを見ていたら、謎のクラック攻撃を受けたので、ミリテクカントMK6くんを使ってブラックウォール・ゲートウェイを逆に流し込み、比喩表現ではなく相手のネットランナーの脳を焼いてやった。

 それでできた隙に、相手側に逆ハックを仕掛けデーモンを大量に送り込んでやる。

 向こうが気付いて遮断して来る前に、相手のサーバーを調べまくると、どうやらブードゥーボーイズの仕業というのがわかり、慰謝料として100万エディを頂戴した。

 大金を奪われたと知った連中が、ネットを遮断すればいいのに攻撃を続行してきたので、追加で2人ほどミリテクカントMK6くんの餌食になってもらったよ。

 大丈夫。どうせ5年後にはVくんちゃんのせいでみんな死ぬんだから、ちょっと死期が早まっただけだからね。

 

 そうこうしていると、最初にデイビッドがやってきた。

 中に入ってもらって、100%グレープジュースを渡してあげる。

 

「さてさて、やって来たねデイビッド。ちょっとこれ飲んで待っててもらえる?実は、もう1人バイト雇うことにしてね。そろそろ来ると思うんだ」

 

「へぇ、そうなんだ」

 

「そうそう。可愛い〜女の子だぞ」

 

「そ、そう」

 

「おや、なんか嬉しそうじゃないか。私と言う美女が居るにも関わらず、もう別の女に目移りするとは!デイビッドやるぅ!」

 

「ち、ちがっ!いや、そう言う意味じゃなくて!」

 

 ちょっと揶揄うと、すぐ顔を赤くしてブンブン首を振って否定するデイビッド。

 見ててちょっと面白い。

 

「ふふふ、なぁに冗談だよ。ちょうど噂をしたら来たみたいだね」

 

 ナイスタイミングで、インターホンが押された。

 外カメラを見ると、レベッカがカメラを覗き込んでいてドアップの顔が映し出される。

 ドアを開けてあげると、ひょこっと顔を部屋の中に入れてから、体が入って来た。

 

「やっほー、ネイト。来たよ」

 

「いらっしゃい。レベッカにもニコーラをあげよう」

 

「サンキュー!あれ、知らない奴がいる」

 

「ど、どうも」

 

 レベッカが、訝しがりながら顔を近づけてデイビッドの周りをぐるぐると回り、ついでにガンを飛ばす。

 

「あ〝ぁ〝ん?」

 

「ひっ…!」

 

 小さくて可愛い顔が凄い表情をしてるので、デイビッドが怯えてる。

 おいおい、いまからそんな顔して大丈夫か。

 後日ベッドでのたうち回る事になるぞ…

 

「まぁまぁ、そこらへんで。さて、改めてだけどデイビッド。その可愛子ちゃんはレベッカ。レベッカ、そっちのもやしっ子イケメンはデイビッドだ。これから同僚になるんだから、仲良く頼むよ」

 

 前日に作った電子書面を2人に直接送信する。

 受信したようで、2人の視覚機器が青く光った。

 どうやら、書いてある文言をよくよく読んでいるようだ。

 

「ネイトー、この内容で時給300も貰って大丈夫なのかよ〜」

 

「た、確かに、心配になるぜ」

 

 まぁ、2人の気持ちも分からなくもない。

 何故なら、業務内容は私の作業バックアップ。使用後銃器の清掃整備。この二つだけだ。

 もちろん、研修期間は設けるし、福利厚生で特別なBDの貸与とトラウマ保険プラチナ加入(ネイト持ち)も付いてくる。

 絶対に他では無い好条件だろう。

 ここがナイトシティで、生き馬の眼どころか全身もれなく再利用されてしまう悪徳の都でなければ、誰でも飛びつくだろう。

 私でも飛びつくかもしれない。

 

「まぁまぁ、そこに書いてある通り、私のバックアップと武器整備のお仕事。もちろん、ちゃんと分解整備のやり方もきっちりレクチャーするし、その他の訓練もする。必要なら、バックアップに必要な装備も支給するよ」

 

 もちろん、私の〝バックアップ〟をするんだ。

 バックアップ。つまり、前に出る私を援護しなきゃならない。

前線に出るんだ。

戦争だ。

楽しい楽しい殺し合いだ。

 

 レベッカにはその素質がもうある。

 きっと彼女は、今からでも優秀なソロになってくれるだろう。

 しかし、デイビッドはどうだろうか?

 グロリアさんは生きていて、まだ現実が全部見えていないおかげて、そこまで生活に不満が満ちているわけでも無い。

 試作軍用サンデヴィスタンが目の前にあるわけでも無い。

 

 そして、レベッカにはまだ戦闘しているところを見せてはいないが、彼は自分が当事者になる事で私の戦闘力を目の当たりにしている。

 

 ここが人生の分水嶺だぞ。デイビッド。

 

 

「俺は……俺はやるよ。ネイト」

 

「ほぅ、危険だよ。一歩間違えたら死ぬかもしれない。そうなればグロリアさんは悲しむだろうなぁ。…それでもやるかい?」

 

「強く、なりたいんだ。……それに、アラサカの…いや、ここの頂点を母さんに見させてやりたいんだ!」

 

「カックィイじゃ〜ん」

 

 両手を頭の後ろで組んだレベッカが、デイビッドの啖呵にニヤリと笑った。

 彼女的には気に入った文言だったようだ。

 早速、気になり始めたようだね。

 きっと、どんな世界で彼らが出逢っても、レベッカは彼に惹かれるような運命になっているのかもしれない。

 それがどう言う道を辿る事になったとしても…

 

「……わかった。私も意地悪なことを言ったね。もちろん、そうはならないように最大限私も君たちを守るし、訓練もさせるし装備もしっかり用意するからね」

 

「はいはーい!あーしもやるからさっ!ち、な、み、にぃ、研修中の時給は如何程ぉ〜?」

 

 レベッカも、デイビッドがやるってなった瞬間に参加表明してきた。

 まぁ、彼女の場合はデイビッドが居ても居なくてもやっていただろう。

欲望に忠実。面白そうだからやる。

それがレベッカの本質だ。

いいじゃないか。

 

「もちろん、研修期間でも時給で300は出す。それに、私と一緒に仕事に出た時は、危険手当もきっちりと付けます」

 

「さっすがぁ!あーしは最初からネイトを見た時に、ただもんじゃぁ無いと思ってたんだよねー!」

 

「調子いいねぇ。レベッカのそういうところ、好きだよ私は」

 

 2人とも納得してくれたところで、電子書面にサインしてもらった。

 別に、騙したりするような事は全く考えてないから、内容も簡潔で超簡単に猿でも分かるようにしてある。

 きっちりとレベッカにも3回は読み直させてから、サインしてもらった。

 大事なので、2回言いました。

 

 これで、デイビッドに合法的に大金を渡しながら、私の手で鍛え上げる事ができる。

 私にいつ何時、どういうことが起きたとしても、今度こそはレベッカやルーシー、出会えるか分からないけどエッジランナーズの皆を彼が守れるように。

 

 悲劇はあの一度だけでいい。

 あの世界のデイビッドは、全てを犠牲にしてでも戦い抜いてルーシーを守ったんだ。

 今度は全てを犠牲にしなくていいようにする。

 それが、今世に記憶を取り戻した意義に違いない。

 

「じゃあ、早速これから射撃訓練と洒落込もうじゃないか」

 

 

 早速、保管庫からクレートに武器をぶち込み、2人を摘んでH4メガビルディング内の射撃場に連れて行く。

 前もって、併設の武器屋のオヤジには話を通してあり、射撃場は好きに使っていいと言ってもらっている。

 

 隣同士のブースに2人をぶち込み、まずはヌエを一丁ずつ、マガジンも2本渡した。

 デイビッドは、銃を撃つ事に抵抗があるのは知っている。

 レベッカは躊躇いは全くないだろう。

 

 ただ、2人の今の腕を私は知らないので、今見せてもらう事にした。

 

「デイビッド、じゃあさっき教えたみたいに、ヌエに弾を装填して安全装置を解除してみて?」

 

「分かった」

 

 辿々しい手付きで、弾をマガジンに詰め、ヌエにマガジンを装填してスライドを引き、安全装置を解除した。

 まだ確認の手順だから、落ち着いて自分のペースでゆっくりやらせる。

 

「よしよし、撃つまでのプロセスはもう分かったね。じゃあ、実際に撃つのは退屈そうなレベッカからしてもらおうかな。デイビッドは一旦見学ね」

 

「待ちくたびれてカビが生えるかと思ったゼ。射撃は得意だからな〜」

 

とか言って調子に乗って、2丁のヌエをクルクル回してる。

 今すぐ打ちたくて仕方がないようだ。

 

「レベッカ、あなたの身長のことだから、まともな店で銃を売ってくれるとは思えないから、どうせ今まで撃ったことあるのはサタデーナイトスペシャルなんじゃない?」

 

「ゔっ…」

 

「なぁネイト。サタデーナイトスペシャルってなんだ?」

 

「あー、つまり粗製乱造の安物小口径拳銃の事よ。あとは粗チンの隠語かな」

 

「粗チンって…」

 

 スッとレベッカの視線がデイビッドに向く。

 そんな思わず股間を隠さなくても大丈夫だと思うぞ、デイビット。

 おいおい、レベッカもそんな顔して、ジロジロとデイビッドの股間を覗き込むんじゃありませんよ。

 少なくとも、アニメではルーシーとニャンニャンしてたんだから、人並みにはあるだろう。

 こんな世の中なので、ビックマグナムにするためのクロームなんかも存在してるしね。

 

「…デカけりゃ良いって訳でもないからね。さて、今回2人に渡した銃はランク5だから、そんじょそこらの銃より余程性能が良いよ。レベッカ、的を撃ち始めて」

 

 的が射撃場の天井から複数降りてきて、前後左右に動き始める。

 的は、銃を持ったような敵の顔面が描いてあり、中心に近いほど点数が高い。

 

「おらおらおらー!」

 

 レベッカが2丁拳銃でギャング撃ちするが、案外ちゃんと当たってる。

 そんな撃ち方したら、普通はまともに当たらないのに大したもんだ。

集弾率も悪くないね。

 

 足元に空薬莢が溜まった頃、全弾撃ち切って満足そうにレベッカがドヤ顔する。

 実際、多少ドヤ顔出来るくらいには得点も高い。

 

「どーよ、あーしの力は」

 

「すげぇ…」

 

「オネーサンに惚れちまったかぁ〜?」

 

 また調子に乗って、拳銃をクルクル回してる。

 

「いい感じだね、レベッカ。手にも結構クローム入れてるでしょ」

 

「やっぱりネイトには、分かっちまうかぁ」

 

 レベッカのちっこいボディとおててで、中口径拳銃を2丁撃ちなんか普通は出来ない。

 反動を受け止めるだけでも大変なはずだ。

 衝撃吸収体やら不動エネルギーやらが入ってるだろう。

 

「まぁ、私ほどになればそのくらいは分かるよ。じゃあ、次はデイビッドがやってみようか」

 

「わ、わかった」

 

 的に向かって銃を構えるが、なんだかへっぴり腰で構え方も微妙。

 アニメ同様、銃を撃つのに抵抗感があるのか、ビビッてるのか手が震えてる。

 レベッカもやれやれと言った様子で、両手を挙げてる。

 

「しょーがねぇーなぁ。あーしが手伝ってやるよ」

 

 持ち前の面倒見の良さを発揮したレベッカが、付きっきりで手取り足取りレクチャーし始めた。

 小さい体を背伸びしながら、がんばって教えている。

 ただ、教えられている当のデイビッドは、女の子に密着されてあっちこっち触られて、気が気でないみたいで明らかに集中出来てなかった。

 顔も赤くなってる。このままだと、そのうち下もおおきくなってくるだろう。

 

 ちなみに、レベッカは至って真剣にレクチャーしている。

 

「…あとは、男は度胸だよっと」

 

 最後の撃つところで戸惑うようなので、近付いてお尻をパッシーンと引っ叩く。

 

「うわぁぁぁっ!?」

 

パンッ

 

 叩かれた反動でガク引きして銃弾が発射された。

 標的には入らなかったけど、的が描かれた板には当たったので、まぁ良しとしよう。

 

「思ったより簡単だろう?迷うより撃つ。その標的の様に、ギャングがグロリアさんを撃とうとしても、君は躊躇うのかい?」

 

 指差す標的には、明らかにメイルストロームがモデルの野蛮人が、銃を人質の女性に突き付けている絵が描いてあった。

 デイビッドが迫真の目付きをして、呆然とその絵を見つめている。

 私もレベッカも黙ってそれを見ていると、段々とその目の色が変わってきた。

 

「マガジンにはまだ弾が入っているよ。何してるの、全部あのギャングの顔面にぶち込まないと」

 

 そっと背中を押してやる。

 デイビッドはさっきとは違う様子で、レベッカに教えてもらった通りに姿勢を伸ばして両手で銃を撃った。

 どんどん連続して射撃し、弾が切れても引き金を引いている。

 

 ヒョイっと上からヌエを取り上げて、肩を叩いた。

 

「はい、しゅーりょー」

 

 レベッカがバシーンッと背中を叩いて、デイビッドを正気に戻す。

 強く叩き過ぎて、デイビッドが咽せた。

 

 的を見てみると、いい感じにメイルストロームの顔面が蜂の巣になってた。

 ただ、一発だけ人質の女性の眉間に直撃している。

 

「こりゃ、まだまだ練習は必要だね…」

 

 その日は夜まで射撃訓練を続ける事になった。




今回はデイビッドとレベッカ回です。
やっと、2人を邂逅させる事ができました。
この世界では、ルーシーよりも先にレベッカと会いましたが、どうなるかノミの心臓も楽しみです。


アンケートの参加もありがとうございました!
皆さん、やっぱりハーレム望んでる方多くてニヤついてしまいますね笑


お気に入り登録と甲標的していただけたら、ノミの心臓がエル・キャピタンさんと飲み比べしてきます

デイビッド君が、ハーレムになるのは許せる??

  • 構わん、やれ
  • ルーシー以外は許せん!
  • レベッカこそ、真のヒロイン
  • その他(感想にどうぞ)
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