ラブライブリスタートシリーズ ロザリオ・レコード   作:しゅみタロス

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琴鳴「皆さん初めまして、普段と異なる宮厨琴鳴(みやずことなり)です」
涼助「いざというとき、位里涼助(いざとりょうすけ)です。」
孝道「高い道のり超えてこそ、柳孝道(やなぎたかみち)です」
観友「みっともないけどそれが良い、江沢観友(えりざわみとも)です」

「我ら倉阪電気高校4人組!!」


涼助「てなわけでチャンネルはそのまま」
観友「ネタ古いッス、あとこれ小説ッスから」
孝道「さあ、てなわけで記念すべき第1話です」
琴鳴「ではどうぞ」


シーズン1
第1話 ねえ、君。主人公に興味はないかな?/俺が主人公?あるわけないよ、絶対。


 

 

ゴー ガタンガタン キュー ザアアアア

 

4月 東京 お台場 ダイバーシティ

 

琴鳴「旧DXのジードライザーですね、わかりました。修理には1日、おおよそ1週間で仕上げます。報告の方はラインで行いますので連絡先はそのまま、ではよろしくお願いします」

 

おもちゃの箱の入った紙袋を受け取り、クライアントと見送る。俺は宮厨琴鳴、倉阪電気高校2年、電子メカニクス学科で機械について学んでいる、ただの工業高校生だ。

 

東京に来て2年目、今は電気系のスキルを生かして壊れた機械の修理を無条件で行う修理屋気取りの生活をしている。

 

涼助「おーい、用は済んだか~」

琴鳴「ああ、今終わったところ」

涼助「早く、アイドルショップ行ってせつ菜ちゃんのライブ観ようぜ」

琴鳴「ついて行くのは良いけど今日なんだろ?虹ヶ咲のスクールアイドル解散」

涼助「最後を見届けるのは辛いけどな」

琴鳴「6回もスクールアイドルはしごしてんのに?」

涼助「推しは数だよ、兄貴」

琴鳴「どこぞのジオン軍かよお前」

 

そう言いながらも歩き出そうとした。

 

琴鳴「あ、悪い。ちょっとリアルゴールデン飲んでくわ」

涼助「そっか、じゃあ後でライブ会場でな」

 

そう言うと俺は位里と距離を取るとその辺の自販機でリアルゴールデンを購入する。

 

飲みながら俺は近くの2人組の話に耳を傾ける。

 

歩夢「おかしいね、なんで誤作動なんか…………」

侑「とりあえず、叩けば直るんじゃ…………」

歩夢「いや、それは流石に…………」

 

どうやらウサギのしゃべるマスコットが誤作動を起こして鳴り続けているらしい。

 

まあ、性分的にそう言うのは無視できない。こうして俺は助け船を出した。

 

琴鳴「ちょっと失礼」

歩夢・侑「???」

琴鳴「いや、困ってるみたいだったから。そのマスコット、俺に見せてくれない?」

歩夢「えっと…………」

侑「歩夢、見せてみよう。あの制服、倉阪電気高校の人だよ」

歩夢「倉阪電気高校…………」

 

琴鳴「機械には自信がある、信じてくれないか?」

歩夢「じゃあお願いします」

 

俺はウサギのマスコットから電池ボックスを取り出し、制服の内側からドライバーと電圧測定器を取り出し分解を始めた、すると

 

琴鳴「スピーカーの配線がショートしてる。そりゃあおかしな音が出るわけだ」

 

俺は即座に背中のボックスからパーツセットを取り出し、配線をバイパスすると新しいモノに取り替え、電池をセットして電圧測定器を使った。

 

琴鳴「もう大丈夫だ、使ってみて」

 

マスコットのボタンを押すと…………

 

歩夢「な、直ってる!!」

 

侑「キミ、すごいね!!」

琴鳴「簡単なだけにすぐに直る、すごいとは言えないよ。こんな程度」

歩夢「ありがとう、えっと……」

 

俺は学生手帳を見せた。

 

琴鳴「倉阪電気高校、電子メカニクス学科2年、宮厨琴鳴。何か機械でお困りであれば、いつでも」

歩夢「琴鳴君だね、私は上原歩夢。虹ヶ咲学園の2年生」

侑「高咲侑だよ、歩夢とは幼なじみで音楽科だよ」

琴鳴「そっか、仲良しなんだな」

歩夢「付き合いは長いから」

 

俺はそう言うとリュックを手に持つ。

 

琴鳴「覚えておくよ、今から俺ちょっと用事があるから、縁があればまた」

歩夢「ありがとう、琴鳴君」

侑「またね」

 

そう言うと俺はライブ会場に向かった。

 

涼助「滑り込みセーフだったな」

琴鳴「おかげさまで」

 

人混みの中……

 

琴鳴 ドン!!「うわっと」

黒服「おっと、失礼。大丈夫かい?」

琴鳴「すみません」

涼助「席は狭いからなるべく感覚開けろよ、コロナ過ぎ去ってまだ間もないんだから」

琴鳴「悪いな」

 

黒服「ふ~ん」

 

そして会場には……

 

せつ菜「みなさーーーん、こんばんわーーー今回は最後の私のライブに来てくれてありがとーーーーー!!!!」

 

優木せつ菜、今のスクールアイドル界隈の有名人らしい。とは言っても曲をいくつか聞いたがセンスは認めるけど応援するかはちょっと考える。

 

俺だけ結局このスクールアイドル界隈からは完全に切り離されてる。

 

結果ライブステージを終えた俺は帰路につくのだった。

 

 

ガチャッ

 

自宅に着けばいつものように誰もいない家の中でカップ麺を開封する。いつもカレー味のカップ麺を食べながら依頼された機械の修理をする。

 

カップ麺ができる間に着々とジードライザーを分解する。見えてきたのは劣化したコイル。俺はすぐさまパーツの入った引き出しを開けて同じ規格のコイルを取り出す。電動のミニハンダで接続する同時に基盤を修正、電圧測定の後に直ったことを確認した俺はカップ麺を啜り始めた。

 

翌日

 

琴鳴「では、取引の方は完了と言うことで。ありがとうございました」

 

学校を終えて一目散にクライアントにモノを渡した俺は頭を下げて見送る。すると後ろから

 

侑「やっほー、琴鳴君」

歩夢「こんにちは」

琴鳴「どうも上原さん、高咲さん、今日は2人ともどうしたの?」

侑「まあ~、説得というか」

琴鳴「説得?何かトラブルか?」

侑「実は…………」

 

俺は事のいきさつを聞くことになった。まあ、とはいえ俺にできることがあるかについてはあまり考えてないが。

 

琴鳴「新しいスクールアイドル?」

侑「以前私たちの応援していたスクールアイドル同好会が解散しちゃって、このまま終わるのはよくないなって思って新たに立ち上げようと思って。でも、歩夢が」

歩夢「うん、私には荷が重いかな?」

侑「そう言わずにさ、まずはやってみよう」

 

どうやら強引に巻き込んでるらしい、こういう場合遠回しに何言ってもどっちつかずだよなあ。

 

侑「琴鳴君、歩夢可愛いからスクールアイドル絶対似合うよ、どう?」

歩夢「でも、そんなに私が可愛いとかの理由でやるにはあまりに自信ないよ。だって…………」

琴鳴「…………」

 

するとあるとき、ラジオで聞いた言葉が俺の脳裏を突いた。

 

???「自信がないと言う言葉、きっとそれは何もかもがうまくいくの遠回しだと俺は思う。そう思えるって事は自分がやってみたいと言う心の表れだ。だから、

 

時に背中を押してあげるのも良いと思うよ」

 

琴鳴「自分の心に従っても良いんじゃないか?」

侑・歩夢「え?」

琴鳴「少なくとも、俺は自分の心には素直だ。だから、もしキミがアイドルになるなら、

 

応援したい。きっと、俺にとって一番のアイドルになる。できるよ。だから見せてほしい。夢を俺に」

歩夢「…………」

 

すると上原さんは立ち上がり目の前を向く、一呼吸を置くと宣言した。

 

歩夢「ここからの始まり、2人とも、ついてきて。これが、私の初ライブ!!」

 

鼓動のままに、歌声が響く。

 

歩夢・歌「飛び立てる Dreaming Sky一人じゃないからどこまでも 行ける気がするよ

空の向こう

 

強く 願う 今

高く 高く ほら

 

ずっと隠してたの ココロの奥 芽生えてた気持ちを見ないフリして自信持てなくってうつむいてたそんな私の背中 押してくれたね繋いだ手 その温もりが胸いっぱいの勇気をくれたから

 

歩き出そう Dreaming Way未来へと続く始まったばかりの夢から射す光トキめくDreaming Light 言葉じゃ足りないから歌に乗せるんだあなたに届いてほしいよ

 

Beating my heart」

 

曲が終わり、それに連なるように俺の心は惹かれていた。

 

琴鳴「えっと、良い歌だった。ファン第一号として、おめでとう」

歩夢「よろしくね、琴鳴君」

侑「さあ、スクールアイドル同好会!!再始動!!」

 

これは運命か、俺はどうやら、

 

大変な道を選んでしまったらしい。

 

 

ゴウンゴウン 

 

黒服「失礼、例の件は続行と言うことで。引き続き調査を。解散?いえ、彼らは消えてませんよ。ようやく現れたので。

 

そう、虹ヶ咲の王様がね」

 

 

 




どうも、しゅみタロスです。この度はラブリスシリーズ再始動に伴いロザリオ・レコードを読んでいただきありがとうございます。今作からシリーズ展開において最も野心的なタイトルである今作はあらゆる角度からラブリスシリーズの世界を広げていくのでこの先の展開に期待してください。

閲覧ありがとうございました。
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