ラブライブリスタートシリーズ ロザリオ・レコード   作:しゅみタロス

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孝道「さあ、僕たちの出番のある第2話」
観友「俺たちの初めての顔出しです」
涼助「とは言っても序盤だけしかないけどな」
琴鳴「それは言うべきじゃないぞ」(汗)


第2話 少しは自分の世界は変わったかな?/これが本当に正しいのなら俺はもっと観てみたい

倉阪電気高校 フードコート

 

琴鳴「~♪」

 

友達の待ち時間にイヤホンを介して音楽を聴く。テーブルに置かれているのはSTー2000テープレコーダーと言う今では古いカセットテープ式の再生機だ。当然、俺が直したモノでもある。

 

ブツッ!!

 

突如としてイヤホンの片方を奪われると横には位里がいた。

 

涼助「JUST COMMUNICATIONか。相変わらずアニソン趣味か」

琴鳴「人のこと言えるのか?」

 

すると後ろから

 

孝道「お待たせ、今日の会合は何かな?」

観友「とは言ってもまたスクールアイドル関連ッスよね」

涼助「柳学部長、お待ちしていました」

孝道「その呼ばれ方はよしてくれないか?まだ慣れてないんだ」

観友「その割には似合ってますね、学部長のバッジ」

琴鳴「まあ、俺の学部引き継いでくれるなら協力する。柳とは一年の時に世話になったからな」

孝道「それなら明日放送室の機材の配線チェック、手伝ってくれないか?」

琴鳴「わかった」

 

ピロン!!

 

俺のスマホからラインが入る。

 

涼助「クライアント?」

琴鳴「この後向かう」

 

そう言うと俺はリアルゴールデンを飲み干してフードコートを後にした。

 

 

 

 

歩夢side

 

歩夢「同好会の認可届、これで完成だね」

侑「でも問題は初期部員が3名必要って言うのが…………」

 

私たちの直面している問題、それは私と侑ちゃんだけでこの同好会の認可をどう通すべきか。立ち上げ早々に難題が出ている。

 

そんなとき…………

 

かすみ「スクールアイドル同好会を立ち上げるなら好都合ですよ。かすみんとしては」

 

突然自慢げに階段に寄りかかる見たことある生徒がいた。

 

侑「あ!!元スクールアイドル同好会の!!」

かすみ「そう、中須かすみことかすみんです♪ちょうどスクールアイドルの再スタートをしようとしていたのでその案件、ぜひ乗らせてもらいます♪」

侑「おお~」キラキラ

 

解決、しちゃった。

 

 

 

 

琴鳴side

 

琴鳴「待ち合わせ通りなら今頃だろうな。かすみんとか言うから女性のクライアント?何気に女性に頼られたのは初めてだ」

かすみ「えっと、琴鳴さんですか?」

 

来た、この子か。

 

琴鳴「はい、そうです。待ち合わせ通りですよ、依頼品はありますか?」

かすみ「はい、このCDプレーヤーですけど」

 

中身を確認する。どうやらここ数年のモノだ。

 

琴鳴「交渉成立です、お返しの期間は2日~4日になります。ありがとうございました」

かすみ「それじゃあ、よっろしく~」

 

スキップで去って行くかすみん、何か面白いキャラだ。

 

黒服「やあ」

琴鳴「?」

黒服「この前はどうも」

琴鳴「ああ、以前のライブの隣の」

黒服「ちょっと聞きたいことがあってね。俺はちょうど虹ヶ咲の調査を独自にしているモノだ、キミたちから以前虹ヶ咲の再始動についてたまたま知ってしまってね」

琴鳴「あの時の会話か、まあ、話すなら…………

 

単純に応援したい、どんな形であれ諦めるとか向いてないからとか荷が重いとかで何もしないのはきっと自分に嘘をつくことになるから。それはしちゃいけないと思う」

 

すると黒服はニヤリと笑う。

 

黒服「それでいい、キミ、本物だね」

琴鳴「え?」

 

黒服「果たして、キミはどんな物語を作るかな?」

 

そう言うと黒服は去って行った。

 

物語って、何なんだ。

 

 

 

 

 

その後、近くのスーパーにやってきた俺はカップ麺の段ボールを手に取る。

 

琴鳴「これでしばらくは良いか?」

歩夢「あれ?琴鳴君?」

琴鳴「あ、上原さん」

 

突然鉢合わせた上原さん、カートには沢山の食材が入っていた。

 

琴鳴「奇遇だな、俺は今夕飯買って帰るところなんだけど」

歩夢「私も同じだよ、でもカップ麺が夕飯なの?」

琴鳴「高校生からずっと、安く済むし時短になるし作業しながら食べれるし」

 

歩夢「へ~」 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

あれ?何か空気感変わったぞ。なんかしたのか?

 

歩夢「ねえ、これからさ、

 

琴鳴君の家にお邪魔してもいい?」

琴鳴「へ?」

 

突然、家に上原さんが来ることになった。

 

琴鳴のアパート。

 

歩夢「散らかってはいないけどキレイとは言えないね」

琴鳴「工業高校生の一人暮らしなんてこんなもんだよ」

 

第一同年代の女の子と話したのも家に上げたのもこれが初めてなんだが。

 

すると部屋を見渡すと上原さんは俺に目線を向けた。

 

歩夢「決めた。私がこの家の家事とか、全部やる」

琴鳴「はあ!!何言ってんだ!!男の部屋の家事やるっていくらなんでも考えなさすぎだ、第一俺はまだ上原さんの事も知らないし友達じゃなくて俺はアイドルの…………」

 

歩夢「友達だよ」

琴鳴「…………」

 

歩夢「友達でもあり、私の背中を押してくれた恩人。だから琴鳴君にはもっと色んな私を見てほしい、友達の私、アイドルの私、そして、普通の女の子の私も……

 

だから、琴鳴君の知らない所、私にも見せて」

 

拒否できない、諦めがつくほど真っ直ぐな思いを聞いた俺は…………

 

琴鳴「わかった、好きにしてくれ。でも、このことは秘密な」

歩夢「秘密の関係で良いよ、さあ」

 

シュル

 

琴鳴「…………」

 

歩夢「ご飯、作るね」

 

人生初の、JKのエプロン姿を見てしまった。

 

 

 

トントントン カチャカチャ

 

琴鳴(不思議な感じだ、同年代の女子が自分の家にいて、俺のために家のことをしてくれている。何より、エプロン姿の女子ってなんかこう、きっちりしてて可愛いというか…………)

 

歩夢「琴鳴君、もしかしてエプロン姿が好きなの?」

琴鳴「え?」

歩夢「全部聞こえてるよ」

琴鳴「ご、ごめん、女子とかとあんまり話すことなかったし、家に上げたのも、これが初めてで」

歩夢「私のこと、興味ない感じだった?」

琴鳴「興味がなかったら振り向いてない」

 

すると上原さんは料理を盛り付けながら、嬉しそうに言った。

 

歩夢「嬉しいな、琴鳴君が興味を持ってくれて、

 

ごはんできたよ」

 

琴鳴「…………」

 

目の前には普段は食べれないようなものばかり、鮭の塩焼き、暖かい豆腐の味噌汁、ホウレン草の和え物、白いご飯。

 

少し驚きながらも俺は箸をつけた。

 

琴鳴「いただきます」

 

口にすれば自ずと引き込まれる。

 

琴鳴「うまい…………」

歩夢「よかった、気に入ってもらえた?」

 

まさか人生初の手料理でこんなに感動するとは思わなかった。

 

歩夢「おかわりする?」

琴鳴「お願いするよ」

 

こうして俺の家に、上原さんが来る毎日が始まった。

 

 

翌日

 

カチャカチャ

 

孝道「どうだ?」

琴鳴「配線、これで全部締め終わった」

孝道「ご苦労、昼飯おごるよ」

琴鳴「いや、いいよ。今日は1人で食べるから」

 

そう言うと俺は広場のベンチに座り、上原さんの手作り弁当を食べ始めた。

 

 

その後 ダイバーシティでクライアントと待ち合わせ、だったのだが…………

 

かすみ「琴鳴さ~ん、お待たせ~」

歩夢「あ、琴鳴君」

侑「やっぱり本人だったか」

琴鳴「ええっと…………かすみんさん何故2人と?」

かすみ「ふふふ、それは…………」

 

事の事情を粗方聞いた俺は盲点だったと思った。そう言えばかすみんって元虹ヶ咲スクールアイドルの中須かすみだ。気づくべきだった。

 

かすみ「このかすみんは、新生スクールアイドル同好会に入るつもりで来たんです、でもまさかすでに新参のファンがいたとは」

琴鳴「上原さんのファン第一号、まあ、よろしく」

 

かすみ「じゃあ、新参の琴鳴さんに、かすみんの実力、見せてあげます」

琴鳴「お手並み拝見、どうぞ」

 

かすみ・歌「Knock! Knock! 胸がPop! Pop! Popping up!Knock! Knock! 弾むよ

Knock! Knock! 夢が Pop! Pop! Popping up! ドキドキ 始めよう

 

どんなときでも (ワクワクしちゃおう!) 360度 どこへでも

細胞レベルの (ウキウキしちゃおう!) はじけるような瞬間をキミに

 

たまにはね (Crying Crying) うつむいちゃっても (Trying Trying)

そんな時こそね (Keep on smiling) 1秒でも長く かわいくいたいから

 

届け!届け! 地球の果ての果てまで 響け!響け! (Yes! Super cutie smile)

私色の瞬きが溢れてる だから笑って オンリーワンのきらめきを

 

信じて いつも Make My Way!!」

 

曲を聴き終わると俺は立ち上がる。

 

琴鳴「えっと、中須さん」

かすみ「かすみんで良いですよ」

琴鳴「いや、これで。中須さんがスクールアイドルの情熱を忘れずに、こうして今も一線で頑張る姿、尊敬できるほどに素晴らしかった。その情熱で、是非とも上原さんの力になってほしい。

 

俺にはまだ虹ヶ咲の事は何も知らないけど、これから見ていくモノ、俺はその先にある何かがきっとある。だから

 

何かあったら、俺にも隠さず話してほしい。力になる」

 

すると中須さんは笑顔で答えた。

 

かすみ「案外情熱的なのは、琴鳴さんも同じみたいですね」

 

侑「流石だね」

歩夢「これで同好会、発足できるね」

 

かすみ「さあ、かすみんに続けーーーー!!」

 

俺の見える世界、ちょっと変わりつつある。次は何が見えるんだろうな。

 

 

 

 

 

 

 




次回、せつ菜襲来。スクールアイドル同好会再結成です。

それと来週から2週間休載に入ります。GW遊びたい。

どうもありがとうございました。
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