ラブライブリスタートシリーズ ロザリオ・レコード   作:しゅみタロス

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第22話 君の理想は全てを変えた、この先どうするかな?/俺は王であるならその理想を受け止めなければならない。

スクフェスの凱旋に集ったファンの1人に紛れながらも出店で食事を取っていた俺は、異様な注目に汗をかいていた。さっきライブに出たことも含めて人の視線が痛く感じる。

 

食べ終わると出店を移動し、定位置に着いた。

 

琴鳴「お待たせ」

嵐珠「待ってたわ」

栞子「先ほどはどうも」

ミア「やあ、王様」

 

革命派と共に観客席に着くと同時にスマホを取り出す。

 

琴鳴「上原さん」

歩夢「琴鳴君、やっと出てくれた」

琴鳴「革命派と客席から見てる、これでフィナーレを飾る以上良い思い出になって欲しい。

 

信じて、自分らしく魅せてくれ」

歩夢「わかった」

 

電話を切るとランジュは俺の肩に身を寄せる。

 

嵐珠「このスクフェスであなたのことがわかった、彼女のために…………

 

自分の全てを捧げたんでしょ?理想の為に」

 

ピシィ!!

 

その瞬間に感じる周りの感覚、それは人々の目線が連なり、鎖となって自分を縛り上げた。

 

それが自分の結末であることを最初に知っていたのは…………

 

嵐珠カラン「琴鳴、これ」

 

そう言うとランジュは氷の入ったレモネードを俺に渡す。

 

琴鳴「ああ、ありがとう」

 

レモネードを飲み干すと俺はステージを一点に見つめた。

 

そして

 

カッ!!

 

ステージを彩る光、虹ヶ咲のスクールアイドル同好会。全員がその場に現れ、高咲さんがピアノでステージを彩り始めた。

 

最後の夜が、始まった。

 

虹ヶ咲・歌「生まれたのはトキメキ 惹かれたのは輝き あの日から変わりはじめた世界

見てるだけじゃ足りない カラダ動かして できることないか 探してみようよここで

 

これは夢かな? 夢ってステキな言葉 言ってるだけでイイ気分

きっと夢だと決めてしまえ ああっ勇気が湧いてきた!

 

ワクワク叶える物語(ストーリー) どうなるかは僕ら次第

出会いって それだけで奇跡と思うんだよ ワクワク叶える物語(ストーリー)

みんなで楽しくなろうよ 生きてる!ってココロが叫んじゃう

そんな実感欲しいよねっ (ワクワクしたいキミと ワクワク発ストーリー)

始まれ! (ワクワクしようキミも!)

 

ワアアアアアアア!!

 

全員の輝き、見たかったモノ、俺の理想が生み出した最高のライブが完成した瞬間だった。

 

 

 

スクフェス後

 

歩夢「ねえ、琴鳴君見なかった?」

愛「いや、見てないけど?」

せつ菜「あの後、どうしたんでしょうか」

侑「とにかく、孝道君たちと合流しよう」

歩夢「私、バス停見てくる」

侑「気をつけてね」

 

歩夢(おかしい、いやな予感がする)

 

俺は当然、この今の状況が良いはずが無く、無責任だが、

 

 

1人、また逃げ出した。

 

 

 

 

 

1人街を彷徨いながら人に気付かれないようにフードを被る。どちらにせよ今の俺は晒し者だ。考えるたびに世間の目が俺を追い続ける。

 

そんなときだった。

 

愛「ナリナリ!!」

 

目の前で手を振る宮下さん。

 

愛「辛気くさい顔してるね~、まあ入ってきなよ」

 

 

で、どう言う状況だ?コレ?

 

何故、俺の友人と虹ヶ咲の2年生が集まってるんだ?

 

せつ菜「とりあえず見つかってよかったですね」

涼助「お前今日歩夢は?」

琴鳴「いや、会ってないけど?」

観友「勘弁してくださいよー、すごい不安がってましたよ?」

愛「大丈夫、もう連絡はついたよ」

孝道「スマホはどうした」

侑「とりあえず、声ぐらいかけといたら」

 

そう言いながらお互いジュースを片手にもんじゃを口にする。

 

すると

 

心咲「今の彼は少し危ない位置にいるんだ、迂闊に踏み込むべきじゃ無い」

琴鳴「心咲さん」

涼助「え?!心咲護!!」

心咲「ご友人だね、ここでは初めまして

 

じゃあ、本題に入ろうか」

 

心咲さんは俺の後ろに座り、話し始める。

 

心咲「琴鳴君が革命派を止めるシナリオ、俺の想定ならただ真っ直ぐに彼女たちの本心に向き合えばそれでよかった。でも、ステージ上で起こった出来事はその範疇を超えていた。ランジュの暴走や琴鳴君が支配したステージは、全て彼と虹ヶ咲の一線を越えてしまた。

 

故に世間はそれを目撃してしまった。今後、琴鳴君が多くの人の視線やマスコミに晒される。それが彼の起こしたステージ、

 

革命派事変だ」

 

話を聞いた位里がジュースの瓶を置く。

 

涼助「なんで、

 

なんでそんな選択を受け入れた!!!!」

せつ菜「ちょっ…………」

 

胸ぐらを掴まれた俺に位里は伝えた。

 

涼助「おまえ、だから逃げたのか?怖くて責任とれないから消えようとしたのか!!

 

何とか言えよ!!」

 

琴鳴「怖いさ、でも、守るべきモノは守った。俺は誰よりも

 

上原さんの全てを優先する。どんなに代償を払っても」

 

涼助「ホントに、変わっちまったんだな…………」

 

手を納めると心咲さんは指を指す。

 

心咲「行くといい、待ってるから」

 

まさか…………

 

俺は外に出ると。

 

歩夢「琴鳴君…………」

琴鳴「上原さん…………

 

ご、ごめん。俺…………」

 

歩夢「良いよ、わかってる」

 

そう言うと上原さんは俺に抱きつく。

 

歩夢「怖かったよね、でも最後まで私を守ってくれた。それだけで十分だよ。だから今度は私が守る番、お互いに助け合おう。

 

私の王様(ヒーロー)

 

 

 

琴鳴「ありがとう、やっぱり君が俺には必要だ」

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