ラブライブリスタートシリーズ ロザリオ・レコード 作:しゅみタロス
スクフェスから2日後 ダイバーシティ内のファミレス。
心咲「突然で申し訳ない、来てくれたこと、感謝するよ」
琴鳴「いえ、大事な話と言うなら早いほうが良いから」
歩夢「でも、私まで呼ぶなんてどう言う意図が…………」
心咲さんに呼び出された俺たち、スクフェスの一件、革命派事変はネット上に広まり今も尚ゴシップに火がつきありとあらゆる情報が錯綜している。今現在の段階で家を特定されるみたいな出来事は起きてないがどちらにせよこの状況が長引くのは俺としても不安だ。
だから、ある程度心咲さんの言いたいことは察していたりする。
琴鳴「革命派事変のことですよね?」
心咲「話が早くて助かるよ、
ここ数日で俺はシンフォニクスの総力を挙げてスクフェスでの革命派と君の周辺情報を規制している。スクフェスに来ていたテレビ局やネット配信、SNSなどはおおよそ情報統制に協力してくれた。
だがどこまで守れるかはまだわからない、そこで琴鳴君と歩夢ちゃんに提案がある」
琴鳴「提案?」
この状況をなんとかする方法、あると言えるなら…………
心咲「2人には、ディスク・ドール・シンフォニクスに所属して貰う」
琴鳴・歩夢「ええ!!」
予想はしていなかった、まさかのスカウトである。
歩夢「私たちが、ディスク・ドール・シンフォニクスに?」
心咲「今の状況では無関係だが君たち2人が俺の元に来てくれるならメディア的な後ろ盾を得られるし今よりもっとスクールアイドルの活動に自由なサポートを受けられる。つまりは周囲の目を気にせず有名人として扱われるため待遇もよくなる。
時間はある程度与えるから、少し考えてみてくれ。絶対に守るから」
話を終え、ファミレスを出るとスクフェスの時のようにカラコンを嵌める。
琴鳴「それでどうする?俺たちの今後考えたら、やっぱ入るしかないよな?」
歩夢「虹ヶ咲のスクールアイドル同好会の活動に大きな後ろ盾が入る、他のメンバーとも相談した方が良さそうだね」
すると後ろから…………
栞子「心咲先生は信頼に値しますよ、適性があるなら信じても良いと思いますよ」
琴鳴「三船さん」
歩夢「さっきの話、聞いてたの?」
栞子「ええ、心咲先生が2人に会いに行くと言っていたのでついてきました。何より、
琴鳴さんには、まだ私の願いを聞いてくれていませんから」
そうだった、ランジュだけじゃ無く三船さんも願いを持っていたんだった。とにかく、必要な事だけでも良いから話をするべきだな。
琴鳴「それなら、聞かせてくれないか?」
ダイバーシティ 広場
琴鳴「話をする前に一応伝えるけど、俺は王様とは言え全てを叶えられるほどまだ立派な訳じゃない。出来るのは受け止めてそれを前に進める何かにする事だけだ。あんまり買い被らないでくれよ」
歩夢「そう言って私には甘くて無茶するのに」
琴鳴「それは別問題だろ」(汗)
栞子「構いません、琴鳴さんであるなら信じられます」
三船さんは一呼吸置くと願いを話し始めた。
栞子「私は元々、シンフォニクスにおいて革命派の中では異端なんです。話自体はずっと前から来ていたんですがそもそも参加するつもりは無かった。何故なら私は演出科に所属していてアイドルの技術はからっきし、逆に演出には長けていてこれまで沢山のスクールアイドルに自分の演出スキルや適性を見出し、提案してきました。そんな時に心咲先生は私に声をかけてくれた。革命派で自分を見せてくれないかって。でも、何故私だったのかは教えてくれなかった。
私の願いは、自分が革命派に選ばれた。その理由を知りたい。琴鳴さんは、私にどう映りますか?」
言葉は見つかったが正解と言うには斜め上だな、でも、それが心咲さんの意図なら恐らく…………
琴鳴「それは、三船さんが偽らないからだと思う」
栞子「え?」
琴鳴「心咲さんは嘘に対してある種の枷になる部分を知っている。誰も本当の自分を触れないからだ。それはアイドルが仮面を被る存在では無く、本当の自分を発揮できる手段だから。
心咲さんはそう言う風に人を見る。偽らない事がスクールアイドルの本当の素質だから」
自分の言葉だが、限りなく真実に近いそんな気がする。
栞子「偽らない自分…………いかにも王様らしい答えですね」
俺の目の前に立つと、空に手を伸ばす。
栞子「答えを知った。今なら」
栞子・歌「雨のあとの道には いろんな色が集まる
自分は今の自分だけ本当に変われない?
踏み出せないハッキリしない 気持ちのままでいれば 大好きなことに嘘つくかな
素直でもっといたい 心を隠したり あの日の私はまだ弱くて簡単に泣いたけど
ちょっと背伸びして臆病もバイバイする 解き放って ここで
あなたに届け EMOTION」
曲を終えて、俺は立ち上がる。
琴鳴「もっと自信を持って良い、俺も強引について行く」
栞子「ありがとうございます」
すると上原さんが服をつまむ。
歩夢「やっぱり琴鳴君は浮気者だ」
琴鳴「参ったな、どうすれば良い?」
歩夢「サーティーセブンでアイス」
琴鳴「了解」
栞子「ふふっ♪」