ラブライブリスタートシリーズ ロザリオ・レコード 作:しゅみタロス
とある日
BMWの車内
心咲「その後はどうかな?曲作りは励んでいる?」
ミア「とりあえずは、スクフェスの一件で革命派は今別の意味で注目されている。少なくとも僕たちはスクールアイドルの中では異端だ」
心咲「そうだね、それともう一つ。これを見てくれ」
ミア「この曲は…………」
心咲「浅見知得から受け取った、ランジュがスクフェスの為に依頼した楽曲らしい」
ミア「な、なんだって…………」
その頃
カシュ
嵐珠「心咲先生から直々にスカウトなんて嬉しいことじゃない!!お互いいられる時間も増えそう」
琴鳴「だからこそ、俺も迷ってるんだよ。この世界に足を踏み入れた、その先にある俺の将来も」
シンフォニクスに入る以上心配になるのは倉阪の内部進学、俺は倉阪大学を志望している為、今後シンフォニクスの活動と兼業になるならそれ相応の覚悟がいる。だからこそ自分の中で整理すべき所は沢山あるんだ。
琴鳴「だからランジュに聞きたいけど、シンフォニクスと大学って両立出来るのか?」
嵐珠「なるほど、そういうことに悩んでるのね。
結論から言うと大学生やりながらシンフォニクスで活動してる人は普通にいる。琴鳴にわかりやすく言うなら黒猫団の野上アラタが一番有名ね」
琴鳴「え?マジ?」
黒猫団なら俺もわかる、なるほど、それほどのビッグネームがあるなら…………
嵐珠「基本、シンフォニクスは最低活動目安は3時間前後だから塾とかと変わりないし状況に応じて個人レッスンもあるから時間に悩む事は無いわ。
せっかくの心咲先生誘いなんだから、信じてやればいいわ」
よかった、それなら今後の未来も見えてきそうだ。
一安心したその直後…………
ミア「ランジュ!!」
嵐珠「ミア?」
突如として物凄い怒りを露わにしたミアが現れる。ミアは手にしたスマホを見せて問い詰めた。
ミア「あの日、僕が作った曲がありながら、浅見知得に作曲依頼をしていたと心咲先生から聞いた。どういうつもりだっ!!」
え?まさか、スクフェスのあの時。ランジュが歌う虚曲って…………
ランジュ「気付かれちゃったか、
確かに依頼したのは本当よ、でもそれは…………
ランジュの大事な弟の為だったから」
琴鳴「弟?」
初耳だ、ランジュに弟がいるなんて…………
嵐珠「壊すつもりは無かった、でも教えるべきだった。ランジュの本当のあり方を、否定される事で生まれる自由のあり方を」
ミア「そのために、知得を利用したのか?」
嵐珠「そうよ」
その後、少しの沈黙の後…………
ミア「ごめん、今のランジュとはわかり合えない」
そうして去って行く、俺はただ見届けるしか無かった。
その日の夕方
ピロン
琴鳴「ん?」
ラインのフレンド登録が来る、いつもの依頼だと思いつつメッセージを確認する。
琴鳴「シガレット男子?」
メッセージにはこう書かれていた。
シガレット「初めまして、君のファンのモノです。今、ランジュとミアが決裂している事は知っているよね。彼女たちをなんとかしたいなら、指定されたこのURLの店に行くといいよ。2人もこの店の常連だ、絶対いるから後は君次第。健闘を祈るよ」
琴鳴「誰かは知らないが、助けてくれるらしい。俺はURLを開き、その場所へと向かった。
電車の先に辿り着いたのは表参道、何気に来るのは初めての場所。マップを頼りに道を進んでいく。
その先に見えたのは…………
琴鳴「ここか…………
喫茶ブルーム」
いかにも古い作りの喫茶店、扉を開けるとギシギシと木の音が響く。
ランジュ「琴鳴、来てくれたのね」
ミア「助けてくれ、ランジュがつきまとって大変なんだ」
さっきわかり合えないと言っておきながら2人でカウンターに相席、やっぱ仲いいんだな。
すると…………
???「いらっしゃい、新しい王様」
琴鳴「え?あなたは…………」
昔見たことある人に似ている。それもそのはずだった。
???「この店のオーナーを務める、元黒猫団。風間・ラグナス・ジュンヤ・ファンガリオンだ。ジュンヤとお呼びください」
琴鳴「じゅ、ジュンヤ!!あの黒猫団の!!」
驚きだった、まさかこんなところで黒猫団のナンバー2にしてファンガリオン一族の後継者に会えるなんて…………
ジュンヤ「ぜひ、彼女たちの隣に」
カウンターに座った俺はメニュー表を開く、リアルゴールデンはないがどれも目を引くドリンクが多い。
琴鳴「ファンガリオンブレンドティーください」
ジュンヤ「承知しました」
やっぱ、飲んでみたいよな。ファンガリオンしか飲めない幻の紅茶。
ランジュ「もう一杯飲む、ミア」
ミア「おごりはもういいよ、4杯も飲んでる」
ランジュ「じゃあ、なんで許してくれないの?」
罪滅ぼしか、少しでも軽くなるなら。
琴鳴「それで、なんでミアは頑なにランジュを許そうとしないんだ?知得に頼ることがそんなにいやなのか?」
ミアは少し考えると俺に訪ねる。
ミア「理由は、僕の願いだから聞いて欲しい」
カチャ
すると俺の目の前に紅茶を出しながらにこやかに俺と目を合わせる。俺の出番だと言うことだろうか?
俺はうなずくとミアは話し始める。
ミア「元々、僕の才能におけるアイデンティティはランジュなんだ。彼女が歌って初めて成立するのが僕の歌。だからランジュが離れてしまうと僕の音楽はありのままじゃ無くなってしまう。僕はランジュの心と歌声が僕から離れてしまう事がとても怖いんだ。知得がもしかしたらランジュを奪うんじゃ無いかって、それで取り乱した」
話を聞いた俺が導き出した回答は
琴鳴「大事な相手なら信じてこそじゃないか?俺も今、大事な人がいる。そいつは真っ直ぐに俺だけを見てくれて、何より俺の全てを受け入れてくれた。だからこそ、そいつは信じるべきだし信じて貰わなきゃ不公平だ。
だからこそ、背中を預けられるぐらいの関係が一番だと思う。俺はそうする」
紅茶を飲みつつ俺は意思を伝えた、どうなる?
ミア「背中を、預けるか…………」
ランジュ「確かに、共に続けてここまで来たんだから。少しぐらい、ミアに預けても良いかも。
ミア、あなたの歌、聞かせて」
すると、ミアは店の奥のステージに上がるとジュンヤが照明を当てた。
ミア「これが、僕の歌だ!!」
ミア・歌「I used to look above at stars, and chase
Never had to doubt what I could take
Now I've found it's further than it seemed
The light gets smaller, my eyes to a closure
When did it happen? Turned away my face
When did it happen? Pain increasing
Shadow walk and dealing, truth inside revealing
Still, a part of me's seeking that feeling
Dreams in the sound I made for you
Go 'round, come returning through me
Where this light shines so bright, you showed
It's back and now
Take your hand out, we can reach
Always been there to be freed
It's getting loud, on to a scream
We're starting this brighter tomorrow
Try this
Every color shown, bright in the star
From here we can find
Letting us shine
Don't hide your brightness」
曲を終えるとミアには曇りのない笑顔が浮かんでいた。
嵐珠「無問題ラ!!最高のステージよ!!」
その帰り道
琴鳴「履歴が消えてる」
その後、シガレット男子とは連絡がつかなくなった。一体何だったのか?
ミアの自室
ミア「やっぱり、君が琴鳴に仕向けたんだね。
シガレット男子」