書類仕事に一段落がつく頃にはお昼になっていた。
「ふ〜!!皆お疲れ様!おじさん、もうクタクタだよ〜………」
「さっき頑丈とか言ってたじゃない。午後もあるんだからね、ホシノ先輩」
「うへへ〜、セリカちゃんは手厳しいなぁ………」
途中、ホシノ先輩とは話すことはあったけど、やっぱりその様子はどこかぎこちなかった。
当然だよね。
ホシノ先輩は私のことが憎いんだから。
でもホシノ先輩は優しいから、セリカやアヤネの前で私と先生のことを言ったりはしない。出来ない。
だから、私は悪い子なの。
先輩の気持ちを知ってる。誰よりも知ってるはず。このマフラーを貰ったあの日から。
なのに私は、そんな先輩の気持ちより自分の気持ちを優先させた。
でも罪悪感よりも、私は先生を独り占め出来ることに胸が躍ってる。
それが私なんだろう。私っていうのは、そういう子。
「………!」
部室の扉をノックする音が聞こえた。
誰が叩いたのか、私には分かった。ノノミは休み、他の委員会メンバーはここにいる。なら、今ここに来る人は───
「皆、こんにちは」
先生しかいない。
◆◆◆◆◆
「皆、こんにちは」
……………っ!?
先………生………………?
「こんにちは先生」
シロコちゃんが挨拶を返した。誰よりも早く、自分が一番だと主張するように
「こんにちは、先生」
アヤネちゃんも
「今日は遅かったね先生」
セリカちゃんも
先生といつも通りに接してる。
「あはは……リモートだけど、会議が予想以上に長引いちゃって。遅れてごめんね」
「……………!」
先生も
先生も変わらない
昨日シロコちゃんに襲われたのに 人生の初めてを、シロコちゃんに無理やり奪られたのに
何でそんなにニコニコしてるの
「あれ……ノノミは?」
「ノノミちゃんは……今日は体調が良くないらしくて。お休みしてるんです」
「ノノミが………それは心配だね」
先生はノノミちゃんのことを聞いて顔を曇らせる
いつもの先生だ
生徒たちのことを第一に考える、優しい大人の顔だ
「ん、先生」
シロコちゃんが
先生の前まで寄った
「ネクタイ曲がってる………」
「え? あ………本当だ」
「直してあげる」
先生の首元に手をやって、緩んでいたネクタイをしっかりと結んだ
「ん、これでバッチリ」
そう言って頷いたシロコちゃんの顔は赤みがかっていて、口元が綻んでる
幸せそう
本当に
ただただ幸せそうで
憎い
憎たらしい
「ホシノ」
「えっ」
「大丈夫? 顔色良くないように見えるけど……」
「だっ………大丈夫だよ〜。皆揃って気にし過ぎだってば〜」
◆◆◆◆◆
やあ皆。
私はシャーレの先生だよ。
……………フフッ。おっと失礼………つい笑みが溢れてしまった。既に私は
私と目が合った瞬間のホシノの顔、あれはたまらなく良いものだ。
ホシノは昨日の私とシロコの
そしてホシノは考えたはずだ。あの夜の交わりを、吐き気のするような穢らわしい人肌の蠢きを、果たしてシロコに問うべきか否か。
きっと最初は無かったことにすべきだと思ったのだろうね。シロコに真実を問いただした所で、あの事実が無かったことになる訳ではない。ただの個人的疑問、もっといえば不満。このまま何も見なかったことにすれば、これまで通りの関係が続いていく。何も問題は起こらない…………
違うのだな。違うのだなそれが。ホシノの私に対する好意とはその程度の理性で騙れるものではないよ。
結果は………見ての通りだ。やっぱり、自分の気持ちに嘘を吐くことは出来なかったね。気丈に振る舞っているとはいえ、ホシノもまだ「子供」だ。他の子たちに比べて大人の「フリ」をするのは上手いが、まぁまさしく「子供騙し」という訳だよ。
………と、それはここまでにしておこう。生徒のことを悪く言うつもりはないし、私は自分の感情に素直なのは良いことだと思っているからね。
さて、私が直接出向くことで新たな調味料が加わる。それがどのような味わいを見せてくれるのか、頭に思い浮かべるだけで涎が止まらないというものだ。それを今からお見せしよう……
◆◆◆◆◆
「ホシノ」
「えっ」
「大丈夫? 顔色良くないように見えるけど……」
「だっ………大丈夫だよ〜。皆揃って気にし過ぎだってば〜」
先生の視線が、急に私に向いた。それと同時に他の皆の視線も。
今私が思っていたことが見抜かれた。一瞬そう思えて、息が止まってしまう。
「でも……先生の言う通りだと思います。ホシノ先輩、今日は少し調子が悪そうでした」
なっ……
アヤネちゃん………!
「そんなこと無いって〜、おじさん元気だよ?」
「確かに仕事は出来てたけど、なんかいつもとは違う気はするような………」
セリカちゃんまで………!
「うーん………ホシノはいつも頑張ってるからね……疲れが溜まったのかもしれない」
「っ…………」
先生………
先生がそれを言わないでよ。
私は今、分からないの。どうして先生が平然としていられるのか。あんなことされて、何でシロコちゃんと笑っていられるのか。
喉から聞きたいことが山ほど吐き出そうなのを、必死に抑えてるんだよ………?
「ノノミも休んでるし……やっぱり不安だ。ホシノ」
あ……
やめて
今独りになったら、私────
「早退した方が良いかもしれない」
嫌だ
嫌だ
今は独りになりたくない
今独りになったら 色々な 色々な嫌なことを考えて
もう頭の中がぐちゃぐちゃになって
耐えられない
耐えきれない
「そ、早退なんて………そんなことしなくて良いよ。皆、そんなに私に信用無い?」
「いや……私はホシノを信頼してるよ。他の皆もそうだ。だからこそ、私はそんなホシノが具合を悪くするのは見たくないんだ」
「そうね……今日はその方が良いかも。仕事のことなら心配しないで。私たちいるんだし、今日の分はキッチリと終わらせるから」
セリカちゃん
止めて
「心配しないで下さい。ホシノ先輩がいつも頑張っている分、私たちも頑張りますから」
アヤネちゃんも
そんなこと言わないで
「………………………」
シロコちゃん
何で何も言わないの
シロコちゃんのせいなんだよ……?
シロコちゃんが昨日 先生とあんなことして
あんなもの見せられて
平気なわけない
なのにシロコちゃんは平気にしてる
先生も平気にしてる
分からない
何でこんな
「だ……大丈夫だって! 私は平気だよ!!」
……………っ!?
大きな声出しすぎた………!?
「あ……いや………………」
皆の視線が痛い。
驚いてる。
本当に、おかしくなってしまったって、そういう風に見られてる。
「そうか………ホシノがそこまで言うなら、うん。君の意志を尊重するよ」
…………!
先せ───
「でも」
え
「本調子じゃないのは事実だと思う。あんまり眠れてない感じだし。だから………仮眠を摂ってきて」
「……!」
「ホシノ、前に私に枕を貸してくれたでしょ?『どこでも入場券』って言って。あれを抱っこして、少し眠ってきて欲しい」
「か、仮眠なんて摂らなくても」
「ホシノ」
っ………
先生………
やめてよ
そんな目をされたら
そんな目を向けられたら
断れない………よ………
◆◆◆◆◆
あれ以上先生のお願いを断ることは出来なかった。
あんな目をされたら。先生のあんな目を見せられたら。私に断るなんて選択肢は残されていない。
「…………………………」
ガラガラガラ、教室の扉の開く音が聞こえる。中には誰もいない。カーテンも閉まっているから薄暗い。
枕を抱える腕の力が、少し強まった。
適当な机を見つけて、適当な椅子を引いて、そのまま座る。枕を机の上に置いて、その上に両腕を乗せて、その中に顔を埋める。
いつも私がアビドスで寝てる時の、いつもの体勢。
いつもならこれですぐにうとうとして、眠くなる。
……………
………………………
眠れる………はずないよ。
眠いよ、それは。昨日は一睡もしてない。身体も怠いし、明らかに本調子じゃない。
でも、眠ろうとすると、あの光景が頭にちらつくの。あのシロコちゃんの……いやらしい声と……それから先生の……
皆といる時はまだ大丈夫だった。皆と仕事をしてる時は、"いつもの私"に徹しようと思って、無理やりあのことから自分を遠ざけられた。
遠ざけられたのに
これじゃ
こんな独りの場所じゃ
私は
…………
…………………
「先生…………」
やめて。
そんなことをしても意味が無い。第一、そこには先生はいないよ。
先生がいても……どうせ聞けっこないのに。
自分が惨めになるだけだよ。
なのに………
なのに………………
「何で………」
「何でそんなに平気なの……」
「何でシロコちゃんは良いの…………」
「何で私はダメなの…………!」
「私も先生のこと好きなのに………!!」
「何で………何でぇ……………!!!」
「答えて………答えてよ…………先生っ……………」
「ううっ…………うぁぁぁぁぁぁぁぁ………………………」
惨めだ
惨め過ぎる
惨め過ぎるよ
これが私の本音だなんて
醜くて 汚くて
あんまりにも惨めだ
◆◆◆◆◆
…………今は夜になったのでしょうか。
玄関で泣き疲れて眠ってしまった私は、ようやく目を覚ますことになりました。
目を覚ましたこの瞬間に……またシロコちゃんのあの顔が、恍惚に満ちた小悪魔のような微笑みが、頭の中を占領します。
シロコちゃんは今、どうしているのでしょうか。先生を独り占め出来た愉悦に浸っているのでしょうか。独りで、自分で自分を慰めることしか出来なかった、私の惨めさを嘲笑うようにして。
…………………
………………………
許せない
許せません
だって不公平じゃないですか
私はあんなに痛んだのに 苦しんだのに
シロコちゃんは何も考えないで、自分勝手に気持ち良くなって
そんなこと許せません
私だって先生が欲しい
先生しかいらない
絶対に、先生をより愛しているのは私
私が一番なの
私の身体は勝手に起き上がって、玄関の扉を開けていました
◆◆◆◆◆
私の足はアビドス高校まで淀むこと無く向かっていました。
夜の校舎。生徒の姿は見当たりません。それどころか光のある所が無い。
全員帰ってしまったのですか。
「………………!!」
あれは………先生。
先生が学校から出てきます。私は今、ちょうど先生が帰る瞬間を目の当たりにしていました。
……………
…………………どこへ向かうのでしょうか。
先生は少しの間、アビドスに滞在しています。今はシャーレやご自宅には戻らず、アビドス内のホテルに宿泊しているとのこと。
ですが、その肝心のホテルがどこかまでは教えてもらっていません。
…………
…………………
「はぁっ……………」
先生の姿を遠目で見ただけで
心拍数が上がっています
ドクン、ドクン、ドクン
この静かな夜の校舎付近で、ただ私の胸の音だけが、鼓膜を内側から叩いてくるのです
「先……生……………」
そして……
またあの時のように
身体が焼かれたように熱くなっていました
思い出すだけでも悍ましい、見苦しい、大声を出して掻き消したくなるような恥ずかしいひと時
でもそれは、今の私の素直な心の写し鏡
お金をいくら出しても買えない、私だけの「気持ちいい」
一度知ってしまえば、もう後には戻れない劇薬の中の劇薬
もうその猛毒は全身に広がっています
荒くなる鼻息は、この距離からなら聞こえない
「先生………愛しています………」
………ほら
やっぱり聞こえない
「フフフッ………」
私は先生の後をただ先生だけを見つめながらつけていきました
◆◆◆◆◆
やぁ皆。
私はシャーレの先生だよ。
あの後、ホシノは泣いてしまったみたいだ。いつも通り枕を抱いてくれていたみたいでね………おかげで泣き声がよく聞こえてきて、とても愉しかったよ。
一通り泣いた後は流石に疲れたようで、夕方まで眠っていた。目が覚めた時には対策委員会の仕事は殆ど終わっており、ホシノもシロコたちと同時に下校して行ったよ。
その時のホシノの様子は……まぁ今は良いだろう。自ずと分かることだからね。
さて、今日の仕事も終わって私は今、アビドスでの滞在先のホテルにいる。
………ところで、私はキヴォトスに来る前に「先生」……特に女子校でそれを務める者としての心構えを説かれたことがある。ともかくこれだけは守れと口を酸っぱくして言われた原則だ。
それは「女子生徒が直接家を訪ねてきても、絶対に部屋には入れるな」というもの。
どこの地域・世界でも共通のことのようなのだが………男性教師に想いを寄せる女子生徒が、家にまで足を運ぶことがあるらしい。ある日の朝、突如として呼び鈴を鳴らし、まだ髪も整えていない教師の胸に飛び込む………朝とは限らないね。もしかすると、これから床に就こうというまさにその瞬間かもしれない。その理由は抑えきれぬ「恋心」によるものだろうが、大抵の場合は穏やかではない結末が待っている。お互いの未来のため、そして教え導く者として、そういった乙女たちには紳士的にお引き取り願うのが、真の「先生」というものなのだと言う。
殊勝な心意気、感服の至り………と言ったところだな。是非ともその誇り高い在り方を、「先生」諸兄には貫いていただきたいところだ。
おや………呼び鈴が鳴ったね。
一体誰だろうか?
なぁ………?────ノノミ
◆◆◆◆◆
胸のドキドキが止まらない………
チャイムを鳴らす手がプルプルと震えている………
ボタンを押して、私の存在を先生に伝えます
そして……一歩一歩、ドアまで近付いてくる足音が耳に入ってきました
床を踏み、前に進む音が奏でられる度に、私の胸も叩かれているよう………先生の存在が近いというだけて、今の私はこうも熱を帯びています
あぁ………先生……
早くそのお顔を見せて下さい………
あなたに会いたくて、会いたくて、会いたくて………
これ以上待っていたら、死んでしまいます………
ガチャッ
ドアノブに手を掛ける音が聞こえ
そして………扉が押し出されて………
愛おしい、先生のお顔が私の瞳を貫きました
「おや………ノノミ?」
「───っ!! 先生……っ………」
少し驚いたような先生の表情
私は今日、学校をお休みした
当然ですね
そして私は、そんな先生の意表を突くように現れた
「ノノミ、身体は大丈夫なの?」
………!!
ああ……
こんな時にも私の身体をまず心配してくれる……そういう所が、大好きなんです……
「大丈夫です………明日には登校出来ます………」
「そっか……良かった。今日は本当に心配したんだよ?対策委員会の皆も、ノノミが休むなんて珍しいって」
「先生」
「え?」
私は多少強引に先生のお部屋に足を踏み入れました
そして無言で……ガチャリと、扉の鍵を閉めたのです
「ノノミ?」
「先生………」
ごめんなさい
「はぁっ……はぁっ…………」
これからあなたにすることは………これまでのあなたの私への気遣いを……先生としての尊厳を踏みにじる悪行
でも私は、そんな自分のことを……もう抑えられない
「!!」
先生の両肩を掴んで、そのままお部屋の奥まで押し出すように進みました
そして、ベッドに押し倒します
ボムッ、という子気味の良い音を弾ませながら
「うおっ…………ノノミ………?」
白いシーツのベッドの上に、色白で綺麗な先生が乗ってる
これが、まな板の上の鯉、ですか
………………!
先生の困惑した表情が、堪らなく、ぞくぞくと、胸の内側をぐちゃぐちゃに掻き回していきます………
熱いです……
熱すぎます…………
もう………我慢出来ない…………!!
「先生………先生ぇっ………!!」
気付いた時には、先生の上に飛び乗っていました
「ノノ──むぐっ!?」
私の名前を呼ぶより先に、私は先生の唇に自分の唇で蓋をしました
柔らかい……
温かい………
ああ……これが………!
先生との口づけ………私のファーストキス………!!
「ん………んんっ……!!!」
誰かに教えられた訳ではありません
目の前で見た訳でもありません
ですが私は、自らの欲求を満たす方法を、動物がお腹を満たすために、教えられずとも口で何かを食べるように、自然な意識で実現していました
先生の舌に、自分の舌を絡めます
もう二度と離さない
そんな勢いで、先生に迫っていきました
「んん…!! んん………っ………ぷはぁっ!!」
ですが……現実は非情です
先生が苦しそうにしていたので、一度先生から唇を離します
……
凄い………
これがキス………とてつもなく甘くて、気持ちが良い……
頭が……とろけちゃいそう………
「はぁっ……ノノミ……んぐっ!?」
もう少し待つつもりだったのですが……抑えきれずに身体が勝手に動いていました
今は少しでも……1秒でも長く先生の熱を感じていたい
そのことしか頭には残っていません
………
………………!
良い………
良いっ、これ………!
こんなに幸せなことが、この世の中にあったなんて………!
お互いがお互いをこんなに近くで感じられる………
私は今……この世の誰よりも先生を感じています………!
「はっ………」
私は先生から唇を離しました
最後の最後まで味わうよう、ゆっくりと………名残惜しむように
「ノノミ………」
「先生………」
先生の潤んだ黒い目が、赤みがかったほっぺたが
しっかりと「私」が先生の中に残っていることを伝えています
それが嬉しくて……嬉しくて…………
「先生………私は最低です……最低なんです…………もう自分を抑えられない………」
「……何があったのかな」
先生の中では、昨日のシロコちゃんと私が重なって見えるのでしょうか?
薄々気付いているのかもしれませんが、私が直接、しっかりと伝えなければなりません
私のこの気持ちを あの惨めで虚しい時間を終わらせるために
「昨日………夜にシロコちゃんと…………身体を重ねたと聞きました」
「…………!」
先生は驚いた顔をしています
ですが、そこに否定の色は見えません
「ホシノ先輩が言ってたんです………シロコちゃんが先生を襲っている所を目撃したって………」
「ホシノが…………」
ああっ……
気持ちが急に溢れてきて………
「先生……私は先生のことが好きです……大好きです……! この世界の誰よりもあなたを愛しているんです!! なのに……なのにシロコちゃんが、シロコちゃんが先生を無理やり押し倒して……先生の初めてを奪って………1人だけ気持ち良くなっているのが……許せない………許せなかったんです……!!」
「ノノミ………」
「惨めでした……本当に惨めでした………シロコちゃんが先生と気持ち良くなっている間、私はお風呂場で自分を慰めていたんですよ…………!?先生が欲しいのに……先生に拒絶されたら怖いって……勝手に自分を抑え込んで、それでも抑えられなくて……!!火照っていく身体を鎮めるには……ああするしかなかった……!!」
思い出すだけで嫌な気持ちが心の奥底から噴き出してきます………
「シロコちゃんが先生と気持ち良くなったのに………私だけダメなんて不公平です……納得出来なかった………!!家で泣いて、泣いて、それでも気持ちが収まらなかったんです………!!」
「……………………」
ダムが決壊したかのように、感情の水圧が私の理性を尽く押し潰していきました
今まで言えなかった、拒まれてしまうのが怖くて言えなかった、私の先生への気持ち……
それが今では、言いたくて言いたくて堪らなかったのです………気が付けば私は、自分の感情を残す所無く吐き出していました
「ノノミ………そこまで私を…………」
言葉にしたら
言葉にしたら、また身体が疼いてきましたね……
これ以上はいい
もう、言葉は要らない
「先生…………好きです………」
私は先生を両手で抱きしめて………そのままベッドに倒れ込みました
「こんな私のこと………嫌いになるかもしれませんが………」
そして……先生のワイシャツのボタンを1つずつ外していきます
「それでも先生のことが好きなんです」
最後のボタンが外れました
先生の下着が眼前に晒されます
その下には薄っすらと肌色も見えて、心臓をぎゅっと掴まれたような昂りが全身を駆け巡りました
下着も脱がせると、先生の生肌が目に焼き付きます
ゴクリ、唾を思わず飲み込むほどに耽美で、私は興奮に身を任せて先生の中に溺れていきました
「あぁっ………!! 先生………先生………! 温かい………!」
先生の温もり、先生の匂い………この独特な香水の香りが鼻に入るたびに、私はいつも胸の高鳴りを覚えていました………
今ではその高鳴りが、何十倍にもなって私を熱しています
「はぁっ………好きっ…………はぁっ…………!」
信じられないぐらい熱くなった吐息
先生にも伝わっているはずです
もう私が、限界なんだって
「先生………私のこと………嫌いになってもいいです………だから…………先生の全てをいただきます………」
私はそのまま、先生のズボンのベルトに手をかけました
長くて、暗くて、湿った夜が始まるのです
どの部活のギスギスが見たい?
-
セミナー
-
便利屋68
-
放課後スイーツ部
-
風紀委員会
-
ティーパーティー
-
百花繚乱紛争調停委員会
-
その他