もしも孫悟飯が修行していたら~未来編~ 作:名もなきWater
◆
夜。
夕食で英気を養い、徐々に睡魔が襲ってくる時間帯。
ベジータは一人、森の中である人物を待っていた。
「……父さん」
待ち人来たれり。ベジータは閉じていた瞳を開け、来訪者を見つめる。
「来たか……トランクス」
「父さん。こんな時間に、一体何の用です?」
「フッ……何の用か、だと? 寝ぼけるにはまだ早いぞトランクス。
――ハッ!!」
ベジータが全身に力を入れた瞬間、辺りが黄金の光に照らされ、突風が吹き荒れた。
光の発生源はベジータ。逆立った髪は金色に輝き、瞳は翠玉に染まっている。
――俗に、
ベジータは金色の光を纏いながら、トランクスを見て不敵に笑った。
「サイヤ人同士の用事といったら、これに決まっているだろう。
来い。その腐った根性を叩き直してやる」
「…………」
ごくり、とトランクスは生唾を呑む。
ベジータから発せられる気は、トランクスの記憶とは比べ物にならないほど違っていた。重く、激しく、鋭く、それでいて穏やか。以前よりも明らかに強くなっている。
トランクスは、ベジータの期待に応えようとして拳を構え――
――構えようとして、静止した。
彼とてサイヤ人。そして何よりベジータの息子だ。成長した自分を見せたい、自分の力を試したいという気持ちはある。
しかし、それは許されない。トランクスの背中には未来の命運が掛かっている。少しでもブラックを倒す可能性を上げるため、余計な事をするわけにはいかないのだ。
「……明日は早朝から未来へ出発します。無駄な体力を使うわけにはいきません」
トランクスは正論で、自分の気持ちに蓋をする。
「それは、お前の本音か?」
「――え?」
知ったことか。
ベジータは蓋をこじ開け、トランクスの本音と向き合う。
「明日、オレたちは未来へと出発し、ブラックと戦う。そして勝つことができれば、そのままお別れだ。オレと戦うチャンスは未来永劫なくなる」
「それは……」
「体力の消耗なら要らん心配だ。どうせお前は、オレに一撃も喰らわす事はできん」
「……なんだって?」
じっ――。
トランクスは顔を上げ、ベジータを睨む。
「フン……いい顔だ。ようやくその気になったか」
「そこまで言うのなら……試してみましょうか?」
「ククク……これを見てもまだ同じことが言えるかな?
――ハアァァァ!!」
再度、ベジータは全身に力を籠め、気を練り上げた。
変化する。
黄金色の髪は青色へ。肉体から漏れ出るエネルギーも同様に、青色に変化する。
トランクスは、ベジータの変化に目を見開く。見た目の変化もそうだが――何より驚くべきは、ベジータから放たれる気だ。
「気が……感じられない……!?」
超サイヤ人の時は圧を感じたのに、今は何も感じない。しかし、存在感はある。
何も感じられないが確かにそこに「居る」。トランクスは今のベジータを、漠然とそう感じていた。
「驚いているようだな。無理もない。これが最新の超サイヤ人ブルーだ」
「超サイヤ人……ブルー……?」
「だがこのままだとフェアじゃないな。仕方ない、ハンデをやろう。オレに一発でも喰らわせることができたらお前の勝ちだ」
「っ……あまりオレを舐めない方がいいですよ!
ハアァァァ――!!」
トランクスは全身から気を練り上げ、肉体を変化させる。
髪は金に、瞳は翠に。さらに、その先へ。四肢の筋肉は過剰なまでに肥大化し、髪は一本一本が針のように鋭く尖っていく。やがてトランクスの身体は、変身前の約1.5倍ほどにまで巨大化した。
「チッ――!」
ベジータは苛立ちのままに舌打ちする。
筋肉を肥大化させたトランクスの変身は、一見強くなったように思える。しかしその実態は、スピードを犠牲にパワーを上げただけ。バランスを偏らせただけで、本質的には殆ど変わっていない。それどころか、スピードを落とした分だけ対処が楽になってしまうため、弱体化とすら言えるだろう。
「幻滅させやがって……! まだそんな鈍重な変身に、頼っていやがるのか――!」
一撃で沈める。
必殺の意思を持って、ベジータは一歩踏み込んだ。
超サイヤ人ブルーは、通常の超サイヤ人を数段アップグレードさせた形態だ。パワーもスピードも、トランクスの変身を大きく上回っている。
トランクスはベジータのスピードに追い付けない。パワーも及ばない。このまま成す術もなく、意識を刈り取られるだろう――
「――ここだ!」
だがそれは、無策だった場合の話。
パンパンに膨らんだ風船から空気が抜けるように、トランクスは自分の身体を縮小させた。パワーに偏らせた変身を瞬時に解き、通常の形態に退化させたのだ。
「何……!」
ベジータの拳が空を切る。
回避ではなく脱力。本人の意志を伴わない方法故に、ベジータはトランクスの動きを読み切れず、空振りした。
そして、それこそがトランクスの狙い。
超サイヤ人ブルーが通常の超サイヤ人を超えた変身であることは、トランクス自身も分かっていた。
正攻法ではどうやっても勝てない……ならば不意を突く!
相手が人間だからこそ通用する騙し討ちだ……!
「はああああ――――!」
全身全霊、渾身の力を込めたカウンター。ベジータの頬を確実に捉えた一撃。
「――なっ!?」
――空を、切る。
難なく躱された。動揺すらない。ベジータからすれば、ただのジャブでしかなかったのだろう。
「点数を、点けるなら……!」
「グッ――!?」
アッパー。
ベジータの拳がトランクスの頬を的確に捉え、そのまま上空に打ち上げられた。
「……三十点といったところか」
ベジータの声には、落胆の色があった。
こんなものか、と。
「――ぐ」
トランクスの胸中が一つの感情に支配される。
それは怒り。
三十点。一般的に落第点とされる点数。あまりにも低い自分への評価。
そして何より――尊敬する父を落胆させてしまった、己への不甲斐無さ。
「――――オオオオオ!!」
「むっ……!」
トランクスは、上空に打ち上げられた己の身体を無理矢理回転させ、ベジータに蹴りを放つ。
とはいえ、大した攻撃ではない。無理な体勢から強引に放っただけの、ただの意地だ。効率を伴わない打撃は当然のように、ベジータに難なく防がれた。
「ハッ――!」
反撃の気功波。体勢を崩したまま空中に放られたトランクスに、防ぐ術はない。
「がはっ――!」
両者の距離が開く。
トランクスはベジータから大きく吹き飛ばされ、巨木に全身を叩きつけられた。
「……今のは」
ベジータは、トランクスが立ち上がってくるのを待ちながら、自分の腕……トランクスの蹴りを防いだ腕を見つめていた。
あれはベジータにとって想定外のものだった。威力が伴わなかったから防げたものの、状況次第では喰らっていたかもしれない。
「はぁ……はぁ……――流石は、父さんです。思いつきの策では通じませんか」
「……訂正だ。三十点だと言ったが、特別に四十点をくれてやる」
「え……どういうことですか?」
「それはこっちの台詞だ。
トランクス、何かあったのか。今のお前からは、タイムマシンで逃げ帰ってきた直後のような、負け犬根性が感じられない」
「負け犬……厳しいですね、父さんは。
でも……そうですね。今のオレは、以前よりちょっとだけ前向きになれているかもしれません。
話をしたんです。悟飯さんと」
「悟飯と?」
「はい。とはいっても、なんてことない世間話です。悟飯さんの最近の暮らしとか、昔のオレはどうだったとか。しばらくしたら忘れてしまうような、そんな程度の雑談でした。
でも……すごく嬉しかった。嬉しかったんです、心の底から。ブラックに勝てない弱いオレでも、誰かを……悟飯さんを救うことができたんだって。
その時思ったんです。オレは、もっともっと沢山の人を救いたい。悟飯さんだけじゃない。未来に住む人達全員を救って、何気ないことで笑い合えるような……そんな世の中を取り戻したい。
だから……オレは強くなりたい。目に映る人々全員を守り切れるくらいに、もっともっと強く」
「トランクス……」
トランクスの独白を聞き、ベジータは再び目を見開いた。
「父さんの誇りがサイヤ人としての強さなら、オレの誇りは悟飯さん達だ。
守りたい誰か。守ることができた誰か。オレは父さんのように、純粋に強さだけを追い求めることはできないけど……彼らの為なら、どこまでも強くなれる。
ブラック一人で立ち止まってなんかいられない。だってオレは、もっともっと強くならなくちゃいけないんだから」
「――――」
ベジータは言葉を失う。そして、胸の内に一つの感情が湧き上がる。
感情の名前は……歓喜だった。
「……ククク」
笑う。
感情は湯水のように湧き上がり、溢れ、やがて滝のように流れ出した。
「アーハッハッハッハッハ――!!」
トランクスは強くなっていた。力ではベジータに及ばなくとも、心はサイヤ人として確かに成長していたのだ。
「父さん……?」
「もう一度訂正してやる。出血大サービスだ、五十点をくれてやろう。
……それでいい。それこそが、サイヤ人だ」
「! サイヤ人……」
「強さを追い求める理由は人それぞれだ。そんなことを一々指摘するつもりはない。
大切なのは、強さを追い求め続けること。ブラックを倒して未来を救う。確かにそれもよかろう。
だがお前の言う通り、それらはあくまで通過点でしかない! 常に先を見据えろ! まだ見ぬ果てを――『最強』を!
やがてブラック以上の脅威が訪れた時、そいつを倒すのはお前だ、トランクス!」
「父さん……!」
「だが、志だけで勝てるほどこの世界は甘くはない。
構えろトランクス! 残り五十点……今日中にこのオレから、死ぬ気で奪ってみせろ!」
「! ハイ!
では……行きます!」
トランクスは己の気を解放し、ベジータもまたそれに応えて気を高める。
有り得ないはずの未来の息子。
死んだはずの過去の父。
邂逅するはずがないサイヤ人達の、一夜限りの修行が始まった。
◆
ブルマ宅、広大な庭にて。
緑色の肌の男――ピッコロは腕を組み、眉間に皺を寄せ、トランクスが乗ってきたタイムマシンを遠巻きに眺めていた。
タイムマシンに乗るのは孫悟飯、トランクス、孫悟空、ベジータの四人。
全員、戦闘民族サイヤ人の血を引く手練れだ。いくらゴハンブラックが強いと言っても、これだけの戦士が一度に訪れれば勝利は必定。仮に四人全員が油断し、不意打ちを食らったとしても、まだ勝率の方が高い……はずだ。
しかし、ピッコロの表情は晴れない。
何か致命的な見落としがある。ピッコロはそう直感していた。
「ピッコロさん? どうかしましたか?」
「ム……悟飯か」
ピッコロは腕組みを解き、声を掛けてきた青年――悟飯の方を見る。
「ずっと考え込んでいるようでしたけど……何か、引っかかることでもあるんですか?」
「……ああ。実を言うと、一つだけな。
悟飯。もう一度確認するが、ブラックとかいうヤツは妙な指輪とポタラをつけていたんだったな?」
「はい。戦いながらだったので、指輪の方はよく分かりませんでしたけど……でも、それがどうかしたんですか?」
「……これはあくまでオレの感だがな。ブラックとやらは、界王神の可能性がある」
「えっ……界王神様、ですか!?」
「そういう道具があるんだ。界王神にしか扱えない特別な指輪がな」
「そうなんですね……でも、ブラックは間違いなくボクの姿をしていましたよ?」
「ああ……オレが引っかかっているのはそこだ。
ブラックの姿は紛れもなく悟飯……それも、この時代の悟飯の姿だった……。
これが何を意味するか、お前に分かるか?」
「え? それは……どういうことでしょう。
だって、ボクの姿になること自体は、不可能ではないですよね?」
「ほう? 何故そう思う?」
「未来の地球にはドラゴンボールはないけれど、代わりに
超ドラゴンボールとは、ナメック星人がドラゴンボールの作る際に参考にした願い玉のことだ。
七つ集めれば龍が現れ、どんな願いも叶えてくれる――という点は同じだ。
ただし、スケールが桁違いに大きい。球はちょっとした惑星サイズで、地球レベルの技術力では運搬すら不可能。優れた戦士が特殊な力を使ってようやく運べるくらいだ。
その分、召喚される龍も桁違いだ。力には底がなく、宇宙再生レベルの願いすら叶えられるだろう。
「……そうだな。この時代同様、未来にも超ドラゴンボールがある。集めるのは骨が折れるだろうが、どんな願いも思いのままだ。
ならば――」
ピッコロは、確信に迫る問いを悟飯に投げかける。
「ヤツは、具体的に何を願ったんだろうな?」
「何を願ったか、ですか……」
悟飯は顎に手を当て、考えを巡らせる。
「思いつきでもいい、適当に挙げてみろ。きちんと分析すれば、自ずと答えは見えてくる」
「はい。
……そうですね。やっぱり、未来のボクを生き返らせたんじゃないでしょうか。その上で洗脳したか……もしくは、身体そのものを入れ替えたか。
未来のボクはトランクスさんの師匠だったそうですし、狡賢いヤツなら思いつきそうなことです。
――あれ?」
ふと……悟飯は違和感に気付き、顔を上げた。
「待てよ……仮に生き返らせたんだとしたら……どうしてブラックは、『ボク』の姿をしてたんだ……?
未来のボクと現代のボクは、同一人物だけど違う存在。未来には未来のボクがいる以上、このボクは存在していないはず……」
「正解だ」
ニヤリ、とピッコロは笑う。
「操ったのか、それとも入れ替わったのか。何を願ったのかは不明のままだが、一つだけ分かっていることがある。
ブラックは未来から来たんじゃない。現代から未来へ行った後、もう一度この時代に戻ってきていたんだ。ヤツ自身がこの時代の悟飯の姿だったことが何よりの証拠。
そしてお前は、第六宇宙との全覧試合に参加したことで、多くの神から注目を集めた。他の宇宙の神がお前を知る機会は十分にあったわけだ」
「そうか……! ボクがヒットさんと戦ったあの試合! ブラックが誕生するきっかけはあれだったんですね……!
凄いですよピッコロさん! 今ある情報だけで、そんなことまで分かっちゃうなんて!」
「感心してる場合じゃないぞ。問題なのはここからだ。
今分かっているのは、ブラックは現代の神ということだけだ。いつ、どうやって悟飯の姿になったのか……それはまだ分からない。
この戦いは未来だけの話じゃない。現代でも備えておく必要がある」
「現代でも……?」
「――いや、いい。余計な話をして悪かった」
ピッコロは悟飯に背中を向け、強引に話を打ち切る。
今から死地に赴く戦士に聞かせる内容ではないと判断したのだ。
「悟飯、未来の方は任せた。この時代の方は――オレが何とかする」
◆
「トランクス!? アンタどうしたのよその恰好! これから出発だってのにボロボロじゃない!」
「あ、あはは……」
ブルマは、遅れてやってきたトランクスを見つけるや否や、激しい剣幕で彼に詰め寄った。
トランクスの服はボロボロだった。元々、未来の戦いの影響で綺麗というわけではなかったが、今朝は輪をかけてボロボロだった。
まるで、とんでもない強敵と死闘を繰り広げてきたかのように。
「着替えてらっしゃい! 同じような服が何着かあったはずだから! 孫君、仙豆!」
どうせ持ってるんでしょう、さっさと寄こしなさい――と、ブルマは悟空の前に手の平を出した。
「えー!? 仙豆って、まだはえーだろ?」
「いいから寄こしなさい。出発前から疲れてたんじゃ、真っ当な戦いなんてできるわけないでしょ」
「んー……まあ、そりゃそうか。ほい」
悟空は専用の巾着袋から一粒の豆を取り出し、ブルマの手の平に置いた。
すかさず、ブルマはそれをトランクスの口に叩き入れる。
「んぐ!?」
「はい、これでOK。さっさと着替えてきなさい、ほら早く。
……あら、ベジータ。どうしたのその傷」
トランクスを力尽くでUターンさせた後、ブルマはベジータを見て言った。
ベジータの服はトランクスとは真逆だ。特注で作らせた彼専用の戦闘服には、傷らしい傷は一つもない。綺麗好きな人は土汚れが気になるかもしれないが、誤差の範囲だろう。
ただし。ベジータの頬には、昨日までは存在しなかった謎の傷がついていた。
「……ああ、そういうこと」
「…………」
それを見て、ブルマは全てを察した。
ブルマは頭がいい。そして妻であり母だ。夫と子が自分に隠れてやることなんて、安易に想像がつく。
「全くもう、サイヤ人は加減ってものを知らないんだから」
「……別に……構わんだろう。何をしようと、オレ達の勝手だ」
「サイヤ人なりのやり方ってやつ? まあ別に、それ自体は否定しないけど……トランクスの足を引っ張ったら、承知しないからね?」
「フン……要らん心配だ。この傷に比べればどうということはない。全てオレ一人で片づけてやる」
◆
「――それでは、行ってきます!」
「……行ったか」
ピッコロは虚空……一瞬前までタイムマシンが在った場所を眺めたまま呟いた。
……タイムマシンは四人の戦士を乗せて未来へと旅立った。
一癖も二癖もあるが、実力だけは確かな連中だ。未来の方は何とか解決に導いてくれるだろう。
問題はこの時代だ。
敵はおそらく孫悟飯――の、肉体を操る誰か。今のピッコロでは力不足。このままでは一方的に倒されてしまうだろう。
しかし、ピッコロには考えがあった。
「ブルマ、ドラゴンレーダーを貸してくれ。今から急いでドラゴンボールを集める」
「? ドラゴンボールならもう
「何っ? それは本当か?」
早速出鼻を挫かれるピッコロ。とはいえ、目的の物があるのなら話は早い。
「頼みがある。そのドラゴンボール、今回はオレに譲ってくれないか?」
「ええー! 今回はあたしが使おうと思ってたのに」
「そ、そうなのか。
……ちなみに、何を願うつもりだ」
「それがまだ悩んでいるのよねー。お尻をもう少し高くしてもらおうかと思ってたんだけど、最近は顔の皺も気になってきちゃって。いっそのこと五歳くらい若返らせてもらうのもアリかしら」
「…………」
ドラゴンボールは願いを叶える神具だ。限界こそあるが、大体の願いは神龍によって叶えられる。それをよりにもよって――
余りにも即物的な願いにピッコロは溜息が出そうになるが、何とかこらえた。
「でも珍しいわね。よりにもよってアンタが願いを叶えたいなんて」
「ああ。今回のトランクスの件、どうにも引っかかっていてな。万が一に備えて、試しておきたいことがある」
「そうなの? まあ、そういうことならいいわ。好きな時に持っていきなさいな」
「何? いいのか?」
渋った割にはあっけなく譲るブルマに、ピッコロは目を白黒させた。
「トランクスのためなんでしょ? だったら出し惜しみなんてしないわよ。
あ、でも願いを叶える時は、この街から離れたところでやってね。昔ここで神龍を呼んで、ちょっとした騒ぎになったから」
「……騒ぎになる程度には、ドラゴンボールを酷使している、ということか」
「誰かに悪用されるよりはマシでしょ? これも地球を守る一環なのよ」
「……まあいい。言いたいことはあるが、今回は目を瞑ろう。
感謝する。早速貰っていくぞ」
◆
未来編のベジータ対トランクスが個人的に好きなんです。
「ブラックを倒す、それで貴様は終わりなのか!」
ってトランクスに喝を入れるシーンが特に好き。