もしも孫悟飯が修行していたら~未来編~ 作:名もなきWater
……と思ってたんですが、筆が止まってしまったんで書けてる分をちょっとだけ投稿します。②
◆
「あれは……」
曇天の空の下。
墓標のように積み重なった瓦礫の山の上に、その二人はいた。
顕現していた、と言い直すべきかもしれない。
一人はゴハンブラック。
黒い胴着に身を包んだ青年。顔は間違いなく孫悟飯のそれだが、滲み出る言動・表情から明らかに別人だと分かる。
そしてもう一人は――謎の青年。
肌は緑、髪は白。およそ普通の人間とは思えない風貌。しかし身に着けた特徴的な衣服から、界王神の一人であると推測できる。
「新手……か」
二人の視線……明らかにこちらを見下している眼差しに、悟飯は警戒を強めた。
「さて……まずは自己紹介からいきましょうか。
初めまして、人類の生き残り諸君。我が名はザマス。この世界に存在する唯一にして絶対なる神。そして――貴様等人間に裁きを下す神の名だ」
緑色の肌の青年――ザマスは、遥か上空から四人を見降ろしながら高らかに声を張った。
その様子に……
孫悟飯は一際警戒を強め。
トランクスは驚愕のあまり目を見開き。
……孫悟空は首を傾げ。
ベジータは、興味なさげに鼻を鳴らした。
「ザマス……?」
悟飯は眉を顰める。
特徴的な服装からして、界王神に関係する人物なのは間違いないだろう。
悟飯は警戒心を緩めないままトランクスの方を見る。
トランクスは悟飯の視線に気づくと――首を横に振った。
……どうやらあのザマスと言う人物は、
「しかし成程、ここが人間共の巣穴だったか。ならば――」
ザマスが手をかざした瞬間、その先端に紫色の球体が出現した。
瞬間、悟飯の思考は停止し――同時に、ぞくりと背筋に寒気が走った。
ザマスとやらが何者なのかは不明だ。しかしゴハンブラックと一緒にいるなら、目的は同じとみていいだろう。
即ち――人間の全滅。
「まさか……!」
ザマスのかざした手が標的を捉えた。
狙いは悟飯達……ではなく、その後ろ。地下シェルターへと続く入口そのもの。
「ここで生き埋めにしてしまうのも面白いかもしれんな」
ニタリ、と気味の悪い笑みを張り付け、ザマスは攻撃を放とうとする。
「させるか――!」
悟飯は己の身を省みず跳躍し、突撃した。気弾の射線上に自分自身を捩じ込ませ、跳躍の勢いのまま拳を突き出す……!
「ぬっ――!」
ザマスは咄嗟に、構えた腕を防御に回す。
球体は瞬時に剣を象り、悟飯の拳をかろうじて防いでいた。
「貴様……人間の分際で神に盾突く気か」
「なんだと……?」
「――よかろう」
ザマスは悟飯の返事を待つことなく、もう片方の手を空に掲げた。直後、掲げた腕が気で覆われ、もう一振りの剣が生成される。
「ならば貴様も罪人だ。我が鉄槌をその身に刻むがいい!」
振り下ろされる。
悟飯は咄嗟に防御を固める――が、遅い。
「がっ――!?」
ザマスの斬撃が、悟飯の肩を抉る。
攻撃を受けきれず、悟飯はそのまま真下へと叩き落された。
「悟飯さん……!」
「おっと」
トランクスは悟飯の元へ駆け付けようとするが、ゴハンブラックが阻む。
「ブラック……!」
「そう騒ぐな。孫悟飯ならこの通り……ここにいるではないか」
「っ――!」
ゴハンブラックは親指で自分を指し、にやりと笑った。
……誰から見てもあからさまな挑発。しかし、トランクスは看過できない。
「ふざけるなよ……お前は悟飯さんじゃない!」
「ククク……惨めだな、トランクス。いつまでそうやって誤魔化すつもりだ?
貴様はこの時代で何度も私と戦った。ならば否が応でも気づいているだろう。私から感じる気は、孫悟飯そのものだということに」
「貴様……どこまで――。
どこまで悟飯さんを愚弄すれば気が済むんだ――!」
その瞬間、トランクスを中心に黄金の嵐が吹き荒れた。髪は金に染まり、周囲にはバチバチと音を立てながら稲妻が走る。
トランクスの怒り、吹き荒れる力の奔流を、ブラックは笑いながら受け止める。
「ハハハ……いいぞ、その調子だトランクス。貴様の怒りはいつ受けても心地いい。貴様と戦えば戦うほど、私は更なる高みへ上ることができる!」
「オオオオオオ――!」
電光石火。
トランクスは稲妻のように走る気を纏いながら剣を抜き、ブラックを両断するべく加速する。
怒りに囚われた愚直な一撃――故に、読みやすい。
ブラックは余裕の笑みを崩さず、悠々と手刀を構える。ブラックの腕が紫檀色の気で覆われ、やがて刃が生成された。
「――――」
――トランクスの後方。
二人の戦士はその刃、その気を見逃さない。
ゴハンブラックから感じられる気、そして戦い方。部分的ではあるが、先の界王神と通じるものがある。
尤も、トランクスにとっては些事だ。
実のところ、トランクスにとってゴハンブラックの正体はそこまで重要ではない。
誰でもいいからだ。
例えブラックの正体がなんであろうと……恩師の姿で人間を殺戮している時点で、彼にとっては度し難い悪なのだ。
「はあぁぁぁ――――!!」
地を震わす咆哮と共に、トランクスの刃が振り下ろされる。
「無駄だ」
ゴハンブラックがニヤリと頬を歪める。
トランクスの実力など分かり切っている。どれだけ叫ぼうと、どれだけ怒ろうと、『この身体』には届かない。
そう確信しながら、ブラックは刃を受け止めた。
「――――!?」
――だが。その思惑を崩してこそのサイヤ人。こと戦闘において、彼らに『想定通り』は有り得ない。
ブラックが剣を受け止めた瞬間、大地が沈んだ。トランクスのパワーを殺しきれず、ブラックのいる場所のみが陥没する。
「なんだ、この力は……貴様、この短期間に一体何を――くっ!」
「ぐ……オオオオオオーー……!!」
好機と見たトランクスは、更に気を高めてブラックを攻め立てる。
例えるなら相撲。両者の剣は鍔迫り合いのまま硬直し、代わりに気力と気力がぶつかり合う。
「チッ……調子に、乗るなァ――!」
「!」
一瞬、爆発的に気が高まり、紫檀の刃が巨大化する。
業を煮やしたブラックは、呆れるほどの力技でトランクスを弾き飛ばした。トランクスは空中で体勢を立て直した後、着地し、再び剣を構える。
「青二才めが。どうやら仕置きが必要らしいな」
「やってみろ。ブラック……オレは絶対に、貴様を許さない」
再度、トランクスは姿勢を落とし、攻撃態勢を取る。
だが――戦いが再開することはなかった。
これまで傍観していた一人の戦士が、両者の間に割り込んだからである。
「父さん……?」
「そこまでだ。下がっていろトランクス」
「え――?」
ベジータは戦闘服の具合を確認しながら、ゆっくりと歩を進め、ブラックの前に立ちはだかる。
「な……待ってください、父さん! ブラックはオレが……悟飯さんの弟子であるオレが倒さないといけないんです!」
「だったら今回は諦めろ。今のお前では無理だ。
肩に力が入り過ぎている。冷静さを欠いていては、勝てる勝負も取りこぼすぞ」
「っ――それは……」
ベジータの的確な指摘に、トランクスは口をつぐむしかなかった。
冷静さを欠いていたのは事実だ。現にトランクスはゴハンブラックの挑発に易々と乗り、攻撃を仕掛けたのだから。
「……分かりました」
渋々、という様子でトランクスは剣を鞘に納め、超サイヤ人の変身を解いた。
「心配するな。しばらくしたらもう一度変わってやる」
「いいえ。オレに遠慮なんて要りません。父さんが勝てるのなら、それが一番ですから」
「……そうか。ならばそうさせてもらおう」
◆
「あー! ずりいぞベジータ! オラだってブラックと戦いたかったのに!」
「う、うるさい! 最初はトランクス、次に悟飯! だったら順番的に、次はオレだろうが!」
「そんなの知るかよー。あ、そうだ。ここは公平にじゃんけんで決めようぜ?」
「断る!」
「そう言うなって。オラだってブラックと戦ってみてーんだ。悟飯の姿をしてっから、きっとつえーぞ?」
「フン、どうだかな。いずれにせよオレは譲らん!」
張り詰めていたはずの空気が弛緩する。
自分が先に戦うのだと言い争う二人は、まるで玩具を取り合う少年のようだった。
……少なくとも、ゴハンブラックの目にはそう映った。
サイヤ人特有の能天気さが、彼の神経を逆撫でする。
「舐められたものだな。そんなに私と戦いたいのなら、二人同時でも構わんぞ?」
ブラックは二人を分かりやすく挑発する。
しかし、誇張ではない。ゴハンブラック本人としては孫悟空とベジータ、二人を同時に相手取っても互角以上に戦える自信があった。
何故なら――ゴハンブラックの肉体は、孫悟飯と同一のものなのだから。
単純な潜在能力の比較ならば、孫悟飯は二人にも後れを取らない。それどころか上回っている可能性すらある。
ならばあとは中身。即ち、ゴハンブラック本人の戦闘センスだが……これは本人が問題ないと結論付けた。
肉体のスペックが同程度ならば、自分がこのような野蛮人共に後れを取るはずがない、と。
「――フン」
だが、ベジータはこれを一笑に付した。
「その台詞、そっくりそのまま返してやる。向こうのもう一人と組んで、二体一でかかってきても構わんぞ」
「貴様……人間の分際で私を愚弄するか」
「ああ、何度でも言ってやろう。オレはそのためにこの時代に来た。
他人を模倣することで粋がっているだけの偽物。それが今の貴様だ、ゴハンブラック」
「クク――――ハハハハハ……!!
前菜風情がよく吠えた。ならば前菜らしく、一息で葬ってくれる……!」
豪、と大気が吹き荒れ、瞬く間に嵐となった。
ブラックの右腕に刃が出現する。同時に、突風のようにベジータに斬りかかった。
先の斬り合いでは見せなかった圧倒的な初速。
後悔させる暇も与えない。ベジータの首を一閃するべく、ブラックは刃を振りかざし――
「がっ……!?」
停止した。
刃を振りかざし、ベジータに急接近――している途中で、ブラックの動きが止まる。
止めていたのはベジータの手。
ベジータは、刃が振るわれるよりも更に早く、ゴハンブラックの顔面を鷲掴みにしていた。
「水を差すようで悪いが、場所を変えさせてもらうぞ。ここの下には、ブルマ達が住んでいるからな」
ボウッ! とベジータから青い炎のようなオーラが吹きあがり、髪もまた青色に変化した。
――超サイヤ人ブルー。サイヤ人が神の気を纏った姿である。
同時に、ベジータの空いた片手に光の弾が出現する。
ベジータはそれをブラックの腹部に突き立て――放つ!
「なッ――……!!」
一瞬にしてゴハンブラックは遥か上空へと吹っ飛ばされた。それに続いてベジータもまたブラックを追って飛び立ち――ゴハンブラックが体勢を立て直した瞬間、再度気功波をお見舞いする。
貫くのではなく、圧し出す。ベジータは気を巧みに使い、ゴハンブラックを街から遠ざけていく。
「ひゃー、流石はベジータ。うめえことブラックを遠ざけちまった」
その様子を眺めていた悟空は、素直に感心した。彼ではあれほど上手くブラックを遠ざける事はできない。もしこの場で孫悟空とゴハンブラックが戦っていれば、廃墟じみた街は完全に倒壊し、地下に潜むブルマ達一般人にも被害が出ていただろう。
「さて……と」
気を取り直して、悟空はもう一人に視線を向ける。
ベジータとゴハンブラックが消えた今、この場に残されたのは孫悟空とトランクス……そして、もう一人。
界王神特有の一風変わった装束。およそ地球人とは思えない肌の色。そして、特徴な長い耳。
「――ふむ。まあ、いいだろう。あの程度ならば私の助力は必要あるまい」
青年は、ベジータとブラックが飛び去った方角を見てそう呟いた。
彼の声色に不安の色はない。どうやらこの人物は、ゴハンブラックならばベジータを倒せると確信しているらしい。
「問題はこちらか。人間が残り二人……少々骨が折れるが、仕方あるまい。これも我らの理想の為。
……孫悟空、そしてトランクス。貴様等は今ここで処刑する」
「!」
「……へえ」
処刑。そう聞いたトランクスは反射的に身構えた。
対して、悟空は余裕の表情。不意打ちされないように気を張ってこそいるものの、戦闘態勢すら取っていない。
「処刑とはまた、随分と物騒じゃねえか。そんなに人間が嫌いなんか?」
「当然だろう。人間は、この世に存在してはならない生き物なのだ。
――見ろ、この世界を!」
ザマスは両腕を広げ、空を仰ぐ。
「世界は美しい……だが、人間の醜さがその美しさを汚す。
故に人間は、一人の例外もなくこの世から消し去らなければならない。我らの崇高なる『人間0計画』によって……!!」
「おめえ何言ってるか全然分かんねえぞ」
悟空には、その男が何を言っているのかまるで理解できなかった。
無理もない。何せこの孫悟空というサイヤ人は、今までの人生の中で『美』というものをまともに考えたことがない。
少なくとも――滅んだ世界を美しいと思う感性は、孫悟空は持ち合わせていなかった。
「そもそも、おめえ達は一体誰なんだ? 人間を滅ぼすとか滅ぼさねえとか……そんなやべえことしたら、神様たちがだまっちゃいねえぞ」
「不要な心配だ。何故なら……神はもういないのだから。
第七宇宙の界王神、破壊神ビルス、そして古今東西の界王達……奴らは全て、我々が殺した」
「……!」
突拍子もない告白に、二人は驚きを隠せない。
界王神様を、ビルス様を、界王様を殺した……?
……確かに、可能ではある。破壊神ビルスは孫悟空以上の圧倒的な強さを誇るが、対の存在である界王神を殺せば一緒に死ぬ。目の前のこの青年は、よりによってそれをやったというのか……?
「理解したようだな。この時代に存在している神は最早我々のみ。すなわち、このザマスこそが唯一にして絶対の神なのだ。
神には責任が伴う。命ある限り、世界を守り続けるという責任がな。よって、世界を滅ぼす醜い存在は、この世界から抹消しなければならない」
「勝手なことを……!
人間が世界を滅ぼすだって? そんなはずがない! むしろ滅ぼしているのは、お前達の方じゃないか!」
激昂するトランクス。しかし神は――ザマスは、涼しい顔で反論する。
「無知とは罪だなトランクス。人間は世界を滅ぼす。これは覆しようのない真実であり、そして……貴様こそがその証明なのだ、トランクス」
「何……?」
「かつて貴様はタイムマシンなどという驕りによって過去を変え、今度はこの時代をも変えようとしている。
――そうだ。人間は、世界を如何様にも変える力を持っているのだ」
「! ……それは……」
「我々も、人間が清く正しい生物だったなら滅ぼそうとはしなかった。だが、私は見てきた……第十宇宙の界王神見習いだった頃から何度も。あらゆる星で命が芽吹き、生命が誕生し、そして――争いによって滅びる様を。
そこで私は悟ったのだ。人間は醜い。どれほど素晴らしい心を持っていたとしても、いずれは争いを始め、最後には人間同士で殺し合う。そう、貴様等サイヤ人のようにな!」
「っ……!」
人間は世界を変える力を持っている。
それはトランクスも同じ意見だ。
……だからこそ、トランクスには反論できなかった。
人造人間17号、18号、そしてセル。
これまでトランクスは、悪しき者と戦い、勝利することで世界を善い方向に変えてきた。
しかし、未来永劫そうだとは限らない。何百年、あるいは何千年先の未来……人間達の間違った戦いによって、世界が悪い方向へ捻じ曲がる可能性も十分にあるのだ。
ザマスはそれを醜いと感じ、種そのものを滅ぼそうとしている。流石に発想が過激すぎるかもしれないが……ザマスが人間を『悪』と断じた過程までは、否定できないのではないか?
「戦闘民族サイヤ人こそ人間の醜さの象徴。故に貴様等は、神自らの手によって滅ぼさなければならない」
「――言いたいことはそれだけか?」
「!?」
突如、散乱している瓦礫が吹き飛び、その中心から黄金に輝く光の柱が立ち上った。
孫悟空……ではない。更に向こう側……ザマスの後方には、凄まじい気を纏った金髪の戦士が立っていた。
「孫、悟飯……!」
金の髪、翠の瞳。周囲には雷のように迸る高密度のエネルギー。
ザマスの演説に対し沈黙を貫いていた悟空は、悟飯の姿を見て一人ほくそ笑む。
「悟飯さん……!」
「トランクス。ここは一旦、悟飯に任せてみねえか?」
「え……?」
「オラ、あんまり賢くねえから、ザマスってやつが何言ってるか全然分かんなかったけどさ……多分あいつ、口喧嘩が滅法強そうだ。オラ達じゃ分が悪い。
けど……どうやら、悟飯は違うみてえだ」
「……孫悟飯。盗み聞きとは趣味が悪いな」
ザマスは踵を返し、悟飯を睨む。同時に、先ほどの斬撃で与えたダメージを確認する。
……肩には一本の切り傷と、胴着の破れ痕。ザマスの斬撃は皮こそ裂いたが、肉までは達していない。ダメージそのものは殆どないという事実に、ザマスは苛立ちを募らせる。
そして、悟飯もまたザマスを睨み返す。その顔に油断の色はなく……代わりにあったのは、怒りだった。
「ザマスと言ったな。お前の身勝手な理屈は聞き飽きた。どうやらお前は、ボク達人間が倒さなきゃいけない敵みたいだ」
「ほう……では訊こう、孫悟飯。貴様は人間が正しい生物だと言えるのか? 栄え、争い、滅び、それを永遠に繰り返すだけの愚かな存在が、神が守るに値する存在だと?」
「……さあ? それはボクには分からない」
「!」
悟飯の返答に――
トランクスは、驚きのあまり言葉を失い、
ザマスは、期待通りの解答に満足げに笑い。
そして悟空は――ザマスとは違った意味で、笑みを浮かべていた。
「ククク……成程な。向こうの『私』が貴様を選んだだけのことはある。
そう、人間は神々が犯したただ一つの過ち。故に、唯一の神であるこのザマスが、貴様等人間どもを裁かなければならんのだ」
「人間を裁く……か。その結果が『人間0計画』ね……ばかばかしい」
悟飯は努めて冷静に……しかし嘲笑交じりに、そう吐き捨てた。
「――なんだと?」
「聞こえなかったならもう一度言ってやる。ザマス、ボクはお前を滑稽だと言ったんだ。
お前は言ったな? 人間は神が守るに相応しいか、と。
それはボク達には分からない。神と人間とでは価値観が違う。ボク達人間が神様にどう映っているのか……ボク達は生物として正しいのか……それは、人間であるボクには一生分からない。
だけど、一つだけはっきりと言えることがある。神は、人間と一緒に生きる存在だってことだ」
人間は争う生き物? 確かにそうかもしれない。
人間は醜い? 確かにそうかもしれない。
だが――そんな人間を支え、導くのが神であり。
人間もまた、そんな神々に尊敬の念を抱く。
神は人間の、人間は神の想いに応え、よりよい未来を作るために成長していく。それが孫悟飯の思い描く人間と神の関係だ。
悟飯の脳裏に五柱の神が浮かぶ。
破壊神、界王神、老界王神、そして……師と友。
どの神も人間と関わりを持って生きている。人間から信仰を集めているからこそ、神は神として成立しているのだ。
「人間そのものを全滅させようとしているお前は、ボクから見れば神でも何でもない。この時代にもう他に神がいないのなら……人間であるボクが、神であるお前を裁く!」
「罪人が……人間の身でありながら神を裁くだと?
その思い上がり、万死に値する! 死を持って償え、孫悟飯……!」
◆
悟飯が修行をする
↓
悟空、ベジータを始めとした仲間達にいい影響を与える
↓
強くなる
悟空達は原作よりも若干強くなってます。