改造屋がいたらのISB-2262 開発惑星ルビコン3   作:赤白味噌

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鳥狗

解放戦線に案内されたまるで取調室のような間取りのとある一室にてレンチは図面を確認していた。

 

これがジャガーノートの設計図…

解放戦線のアーシルと名乗る青年から手渡された設計図には、装甲からネジ1本に至るまでの文字通り全ての設計が描かれていた。

実物も見せてもらったけど随分と設計図とは異なるな…つまり上で実戦投入されてるジャガーノートは未完成なんだ。多分背面の装甲と武装は間に合わなかったんだろう…それにしたって十分すぎるほどの堅牢さと攻撃性能を誇るけど。

早速これを持ち帰って新しい改造と行きたいところ

そうと決まれば帰ろう

「すみませーん 仕事は終わったんで僕帰りまーす」

ドアノブを捻るが開かない。

もう一度

開かない

「ちょっとー!? だしてー!!?」

扉をガンガン叩いているとドア越しに

「外で捕虜を捕らえた。そいつをその部屋に入れるまでは待て」

「????」

意味がわからない

だしてー → 捕虜をいれるまで待て → ???

完全に理解不能だ

「帰りたいんですけどー?」

数回ドアを叩くが返事はない

 

しばらくすると外が何やら騒がしくなり、腕にG4という紋章の入った軍服を着た短髪の男が部屋に放り込まれた。

男は気を失っているらしく放り込まれた勢いそのままに床に転がった。

 

取調室みたいだなーとは思ってたけど本当にそういう用途の部屋だったとは

 

頭をヴェールで覆った中東系の衣装を着た女性がその後ろから現れ外に出るように身振り手振りをされた。

外にはマーゴットが立っていた。

 

「あの銃の性能はさすがだな おかげでAC乗りを一人生け捕りにできた。」

 

あの男はAC乗りだったのか…それにしてもあのライフルは生け捕り用じゃなくて暗殺とか一撃必殺用なんだけどな

 

「生け捕りの甲斐があって大きく依頼を延長することになった。それに伴い俺からも依頼の延長を頼みたい期間は1ヶ月

報酬は追加で金を払う」

 

「帰りたいんですがそれは…」

 

 

ノイズィに依頼が伸びることを伝え、追加のMTと作業用のAC腕を持ってきてもらった。

次の戦闘のために作業用MTといつもの愛機でマーゴットのライフルを整備する。

帰りたかったが仕方ない…追加のお金とジャンクの武器まで報酬に入れられちゃったらね…

おぉ…思ってたよりも整備するところが少ない

言いつけをしっかり守って使っているようだ。

 

その後はベイラムによる小規模な戦闘があったものの大きな戦闘はなく2週間ほどが過ぎていった。

 

 

過ごしていくうちに解放戦線の連中ともそれなりに仲良くなった。

どうにもこの壁には他地方に移動する一般の人間もいるようだ。

 

「ねぇ お兄さんおもちゃ動かなくなっちゃった」

与えられた寝室から作業場に移動する途中で何やら手に玩具を持った子供に話しかけられた。

「んー どれ?」

作業には余裕があるのでデカいイモムシみたいなのを直してやった。

「これ すんごいグネグネ動くんだけどなに?」

「これはミールワームっていうの!」

 

ミールワームって時たま食べるあれか、こんな姿だったとは

こんなもので遊ぶ子供の感性が心配になりつつも別れを告げ、その日もつつがなく作業を終えた。

 

これをきっかけに解放戦線の戦士達から時計の修理だの電源の点検だのさせられたがそれなりに楽しかった。

 

 

それは時計の短針が10を過ぎようとした頃だった

マーゴットからの連絡でアーキバスの専属AC部隊ヴェスパーが大規模攻勢を壁に仕掛けてくるというものだった。

 

「依頼期間満了にはちと早いが依頼は切り上げだ、解放戦線は壁ではもう戦わない方針だそうだ。といっても尻尾巻いて逃げるわけにもいかないってんで一部残って戦闘って形になるそうだがな」

「ふーんじゃあ最後の整備だな」

 

 

攻勢開始の予想時刻は3時間後

逃げる時間もあるだろうし手短にだが確実な整備を行う

それと共に愛機の準備も始める。戦闘する気はないが万一とは常にあるものだ。

 

解放戦線も内部の民間人を外へと逃がすためにトラックや輸送用MTの起動を始めている。

 

1時間が経過整備も終わり外へと出ようというところで

 

「ヴェスパーのMTおよびACを確認 戦闘配備急げ!」

耳が痛くなるほどの大きな放送だったのにそれを感じさせないほどの情報

 

予想より2時間も早いじゃないか…

「うわっ」

あまりのショックにフリーズしていると慌ててMTへと向かう兵士とぶつかる。その次にはトラックへと急ぐ民間人と

壁内部はこの一報により大きな混乱に見舞われた。

 

民間の混乱は特にひどく人が集中しすぎ発車ができないトラック 押し合い怪我をする者 置き去りにされた子供

 

戦場の異常さを初めて目の当たりにするレンチにとっては大きくこたえるものとなった。

 

こんなの関係ない 巻き込まれる前に脱出しないと

 

レンチは壁の裏手からトラック、護衛のMTと共に脱出することとなった。

この時既に壁の頂上手前までレイヴンが攻め込んでいたがそのことを知る由もない。

 

暫く20分ほど進んだところでトラックとは別れノイズィとの合流地点の山の中腹へと移動していたところ。

 

「こちらは合リュう地点に到着したゼ」

ノイズィからの到着の報告を聞き、こちらも到着まであとすこs

 

ビー!!

 

アラートが鋭く鳴り頭上からプラズマミサイルが落ちてくる。

慌ててQBで回避するがプラズマが装甲を浅く焼いていく

 

ミサイルが飛来した方向をみると

鳥のような細い脚に前傾姿勢のように感じるフレームが峰の上に立っていた。

シュナイダー製高機動軽量のナハトライアー

そしてヴェスパーが攻め込んでいる状況でこれが意味するのは

 

「解放戦線のACと見受ける。こちらはヴェスパーⅣ 武装解除し投降を求める。 従わない場合抵抗と見なし攻撃する。」

 

(ノイズィ問題発生だこっちにこれないか!? メランダーベースのコイツじゃ逃げ切れない!)

備え付けのキーボードでノイズィと連絡を取りつつ

 

「俺は解放戦線のACじゃない あんたらの目的は解放戦線だろう」

 

(急いでムカうがしばらくかかる)

 

「残念だが所属不明機も目標に入っている。 さっさと武器を捨てろ」

 

ヴェスパーからは逃げ切れないし人道的な対応求めるとかないない

 

要するにやるしかない お守りのライフルを右手に左脚に収納してある手斧を左手に構えすぐに前にッ

左腕を切り飛ばしてやる

だがこちらがQBを吹かすよりも早くスティルーヘイズの脚が胴をとらえ蹴り飛ばされる。

 

スティールヘイズは反動利用し空中で一回転ハンドガンを撃ち込んでくる

 

クソッ 反撃を

よろけた機体を立て直すも視界にスティールヘイズは映らない

 

どこに…

 

ヴッヴン ブレードの起動音!

振り向き展開されたブレードに斧を合わせる

 

「なにっ」

 

パワーはこちらのほうが上!

そのまま押し返し硬直を狙ってライフルを撃つも跳躍で逃げられる

 

速すぎて捉えられない

 

いくらパワーが上だって当てられなきゃ意味がない

ミサイルも降ってきて圧倒的に不利

 

でも…

 

ライフルをスティルーヘイズに向かって乱射する。でたらめな撃ち方ならもしかしてと思ったが当然のように避けられる

 

「当たらなければどうということはない」

そういうとともにこちらに向かってABそしてブレード展開の予備動作 そのまま行けば切り刻まれる。

 

「わかってるよ!」

ライフルを捨てそのまま展開中のブレードに向かってウィンチを発射

うまく絡まりブレードの展開が止まった。

ABを中断し後ろに下がろうとするが後ろに倒れ込むようにして引っ張る。

そのまま斧を脚めがけて横薙ぎ

切断はできなかったが関節の駆動部を破壊できた。

ウィンチを自切しノイズィの座標めがけて走る

 

スティルーヘイズが追ってくることもなく逃げ切ることができた。

 

 

「ろくな装備もないのにやり合うもんじゃないね」

そう言いながら帰路へと着いた。

 

 




遅くなりました
申し訳ないです。

レイヴンと頑張って絡めたかったんですけど無理でした

執筆ペース上げれるように頑張ります。
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