改造屋がいたらのISB-2262 開発惑星ルビコン3 作:赤白味噌
「こちらは解放戦線だ 独立傭兵レイヴン 君に数日前から連絡が取れなくなっているBAWS第二工厰の調査を依頼したい。
調査にはこちらが依頼したいもう一機のACを同伴させる。 計器類の調査を担当する。」
チリチリチリ
視界がクリアになる
私が私でいられる時間 私が存在すべき時間
与えられた命を遂行するそのためだけの時間
解放戦線が壁の一件からか依頼を出してくるようになった。
だいたい民間施設の点検とか小型MTの修理後メインだったが今回来た依頼は少しタイプが違った。
「連絡が取れなくなった工厰からコーラルの輸送ねぇ コーラルの井戸のことを知ってるって余程信用されているみたいだな」
そんなわけで背中にデカい輸送ロケットを担いできたわけだ
話では護衛がつくそうで工厰の外、この外壁が合流地点なわけだが…
おっいたいた
RaD製の探査フレーム間違いないレイヴンだ
ついこの間壁を襲撃した相手に井戸の情報を教えるなんて解放戦線も大変だな。
しかし前見た時と頭が違うな…まぁパーツの付け替えはACの強みあの形がより良いアセンブルということだろう
「そこのAC、依頼の護衛か」
オープン回線で声を掛けると オペレーターからの応答があり
「あぁそうだ」
聞いたことのない男の声だ。前のポエマーはクビになったのだろうか それはともあれ同伴…?そんなの聞かされていない
「お互い依頼説明に齟齬があるみたいだな。俺はレンチあんたらは護衛って話で依頼を受けてる。あんたらはどうなんだ?」
「こちらは工厰の調査を行うACの護衛と聞いている」
なるほど…調査じゃなくて運搬なんだかな
「依頼を中止するか?」
依頼内容が違うのははっきり言って相当怪しい中止するのもありだ。
「いや 可能なら依頼を続行したい。そちらの依頼に合わせてこちらが護衛として動こう。」
(621俺たちもあの傭兵もこの工厰内部に用がある。あのACを護衛目標として動け)
「了解した。つっても護るのは俺じゃなくて背負ってるコイツだがな」
そう言って背中のロケットを指差す
「友軍識別タグを付与した。頼んだぜ」
反応なしか…
気を取り直して中に入るとしよう
レイヴンはさっさと壁を飛んで行ってしまったがデカブツを背負ってる俺はそうはいかない
何故って?
歩けても飛べないからだ
策は当然ある
モニター下部のスイッチをいれると
〈腰部ロック 脊椎モジュール連結 ロック完了〉
脊椎が青く光り全体的に少し姿勢が良くなる。この状態で壁上に向けてウィンチを発射、壁をよじ登ってみると今度は下にかなりの高さがあり、レイヴンはとっくに降りて俺を待っているようだった。
降りるのは簡単 そのまま飛び降りて残り三分の一ってところでブースターを全開で吹かし着地
「待たせた 先頭は頼む」
そう言ってしばらく進むと
ピーッピーッ
前方上方からのアラート音 青白いレーザーが飛んでくる。
なにもないとこからレーザー ステルス機体か!
「レイヴン!ステルス機だ逃げられる前に接近を!」
いうが早いがビルの間を跳躍し異常ともいえる速度でステルス機がいると思われる地点に接近からの一刀両断
速すぎる! 封鎖機構のヘリに加えてジャガーノートも倒したって話をを聞いてはいたが、ここまでとは…
壁の上で待つレイヴンの下へと急ぎ合流する。
「さっきは助かった。 おそらくこの先も・・・」
レイヴンは先頭を進み次々とステルス期待を撃破していった。
ドアの開錠中に後ろから不意打ちで撃たれた際はやばかったがレイヴンに助けられた。
「で目標はこの下ってわけか」
ドアを開錠すると下に何メートルあるんだかってくらい深い穴が会った
レイヴンが先行し俺も着地
「俺の目的はこの足元のコーラルだ しばらく待っていてくれ」
〈パッケージ開放 補助具展開 ………ロケット設置完了 接続を解除 自律モードに移行〉
泉の真ん中に建ったロケットと発射台 足元の器具から急速にコーラルを吸い上げ始めあらかじめ加圧された容器の中へと移される。
〈充填完了 発射プロトコル開始〉
そのまま三十秒ほどで打ち上がった。
「依頼は完了だ帰ろう…」
レイヴンが途中で上空に向かってブーストを始めた。
何事かと思ったがワンテンポ遅れて上から先ほどのステルス機がいくらか降ってくるのが確認できた。
ヴェスパーⅣの時とは違い今回は左にパルス系統の盾、右手にはショットガンを構える。
(ノイズィ一応例のヤツ準備しといて)
さてと 内訳はパルスの近接持ちが一体 4体が例のステルスタイプか
「レイヴン! 近接はこっちが受け持つ残りを頼んだ」
(621シールド持ちは傭兵のACに任せて残りを叩け)
レイヴンはそのままステルス機に俺はそのまま前進
ABを吹かしてそのままシールドバッシュ 続けざまに蹴りショットガンとコンボを決めるも
パチッパチッ
いくらか耐久を削ったものの相手のパルスシールドはまだまだ元気のようだ
今度はこちらと言わんばかりに跳躍 、ムチを俺めがけて振り下ろしてくる。
ムチを盾でいなしてもっかい蹴り飛ばす。
はねて転げたところへもうひと蹴り気分はサッカーだ
数度蹴り飛ばしパルスが剥がれたタイミングでど真ん中にショットガン
決まった★
以外と簡単に倒せたおかげでアレの出番もなさそうだ。
援護をしようと振り返るとそこには既にステルス機をバラバラにし終えたレイヴンが立っていた。
何回か倒してるからって流石に早くないっすかね。こっちが頑張って一機倒す間に四機片付けてるとか
まぁこれにて依頼完全完了だ
ノイズィにヘリを頼んであるから合流してしまおう
二機で最初の壁まで戻っていると
(621何かが急速に接近してきている 警戒しろ)
ピコン
レイヴンからアラートのスタンプ
レーダーを確認しろ…っと
レーダーの端の方に高速接近する機影が写る。
並のスピードじゃない…全速力のジャガーノートと同等かそれ以上だ!
数秒後にはその機影は視界へと映り込んだ。灰色のカラーリングに上部に備えられたエネルギーキャノン、ミサイル、正面の二門のガトリングそして超スピードで動き回れる足回り
特務機体カタフラクトだ
(ノイズィやっぱりアレが必要そうだ指定の座標まで撃ち出してくれ)
何故ここに惑星封鎖機構が…
「レイヴンどうする無視して帰投するか!?」
(カタフラクト相手だ逃げ切れないだろう。621正面衝突は避けて戦え)
答えは返ってこなかったが武装を起動したのを見るに戦闘するつもりだろう。
突進を避けるが急旋回によるあり得ない切り返しの突進にレイヴンが跳ね飛ばされる。
ショットガンを撃ってみるが全て弾かれてしまう
この距離じゃ威力は出ないかと言ってあのスピードに合わせてのヒットアンドアウェイは技量的に不可能だ
俺じゃ有効打はだせない
なら…
「動きを止めるからそこを叩け」
猛スピードで迫ってくるカタフラクト相手にレイブンは入れ違うように回避
こちらはパルスシールドの出力を限界まで引き上げ衝突する瞬間に展開
「オワーーッ!」
カタフラクトを受け止めようとするも予想以上のパワーに吹き飛ばされる。
転がった機体を立て直す間レイヴンがカタフラクトの周りを飛び回り攻撃
しかしながら厚い装甲に阻まれ思うように火力がでないようだ。
輸送ロケット運ぶってんで手持ちの中でも一番出力出るやつで来たんだけど負けるとは
でも現時点での勝ち筋は火力のあるレイブンに叩いてもらう他ない
そのためには俺が動きを止めなければ話にならない
(レンチ OB 04が目標にあと少シダ モチ答えろ)
ノイズィからの一報と共にレーダーに高速接近反応
あと10秒ちょっとでアレが来る
「レイヴン カタフラクトの動きを止める! 合図に合わせてコアを破壊してくれ!」
もう一度駆け出しカタフラクトの横っ腹めがけて飛び蹴り
こっちも吹っ飛ぶが重量が重量なもんだから流石のカタフラクトもよろける。
グルンと当たれば死ねる高出力キャノンがこっちに向く
そのまま当たりそうです当たらない距離を保ちながら逃げる逃げる
あと少しで必中の距離になろうかというところで、
ガッキィィィン!
飛翔物がカタフラクトの後ろからぶち当たる。
吹き飛んだカタフラクトと入れ替わりタコの脚のようなものがいくつも絡み合った飛翔物に腕を突っ込む
タコ足はそのままウネウネと背中を這ってもう一方の腕にも絡みつく
その姿は背中から触手の生えたAC
(不明なユニットが接続されました 直ちに接続を解…じょっょ…)
目の前が拒絶反応によって真っ赤に染まる
パネルを操作しマニュアルに切り替える。
コックピットにパチパチとパルスが走る。
真っ赤な視界がクリアになり 突っ込んでくるカタフラクトが見える
両手、両足に触手をまとわせて受ける
さっきまでは吹き飛ばされていたが、今はなんてことはない
脚に巻き付いた触手がアンカーとなり、手に巻き付いた触手が衝撃を緩和させる
「何っ!?」
何だよご自慢の機体を停められてびっくりしたような声だな
流石は上澄み 驚愕こそするものの即座にゼロ距離でのガトリングの掃射を試みようとするも、背中側の触手でガトリングの回転を止める。高威力のレーザーキャノンはこの角度には撃てない。
「いくぞ!」
挟み撃ちのような形でレイヴンが迫ってきたのが見えたとともに、斬撃のスタンプが送られてくる。
「よっこいしょっ!」
レイヴンの方向にコアが向くようにカタフラクトをひっくり返す。
そのままコアを袈裟斬り。 カタフラクトは爆発し機能を停止した。
少し離れたところで稼働限界により触手が力なく垂れ下がりいくつもある関節部から蒸気が吹き出す。
カタフラクトに追加で敵が来ていたら流石にヤバかったな
「追加が来ないうちに解散しちまおう」
その直後レイヴンはこちらを一瞥し帰投して行った。
あぁ…そういう感じね。
OB04 タコ足のような多腕武装
背中に接続する外部武装であり8本の触手と中央の肩部、腰部ジョイントによって構成される。
使用中は絶大な出力と耐久性能を誇るが、背面を防ぐ構造上アサルトブーストは使えずコア拡張機能も同様に使えなくなる。
また出力に対して排熱性能が見合わず使用時間を誤ればAC諸共自壊を始める。
本来はACと接続できる代物ではないが、改修、改造により諸刃の剣ではあるがACに大きな力を与える。
レンチがとあるグリッドを探索中に発見する。
彼曰く工業建設用に作られたものではないかとのこと