宇宙世紀でチート付き立志伝をやってみる   作:とうや

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チートに助けられた日

時は宇宙世紀0001年。

転生者であるオレは宇宙世紀元年を祝う為に連邦首相官邸がある新設の宇宙ステーションラプラスでおこなわれた。

記憶が戻る前の俺は両親と一緒に初めての宇宙。新時代の訪れを楽しみにしていた。

後にラプラス事件と呼ばれる最悪のテロ。宇宙世紀を戦争の時代にするゴングが鳴らされたと思い知らされるその時まで只々無邪気に喜んでいた。

 

俺が覚えているのはラプラスに向かうシャトルのパイロットが最後に『一つ目の巨人』と船内放送で言ってたぐらいか。

多分、転生前の記憶が蘇った原因は衝撃で気絶したときはなかろうかと思う。

だが今更確認のしようもないけど宇宙世紀元年に1つ目の巨人(ザク)ってどう言うことだ?

……今考えてもしょうがないか。

 

周囲を囲うボールみたいなロボット(ハロ)を見る。

緑のスタンダードなハロに、黄色いラインのはいった青いハロ、緑のラインが入った黄色いハロ、白に赤十字が付いたハロもいる。

ガンダムシリーズのお約束のマスコットだ。

 

『ハロッ!元気 カ 少年!』

「う、うん。体は大丈夫。ここどこ?」

 

緑のハロがカタコトで手を振り振りしながら

 

『キャリーベース!宇宙戦艦!少年 救助 シタ!』

「宇宙、戦艦?ほかに助かった人はいなかった!?」

 

キャリーベースもそもそも宇宙戦艦の実用化も初めて聞く話だ。

 

『生存者 0。少年 タスカッタ 奇跡』

「そんな……」

 

改めてショックを受ける。

そんな様子を見たからか、赤十字のハロが声を上げた。

『ナクナッタカタ 冥福 イノル!少年 モ 一緒 ニ 黙祷ッ!!』

 

その後、ハロ達から簡単な自己紹介を受けた。

緑のハロは万能機で大体何でも出来るけど特化型にはその分野で劣るらしい。

青のハロは警備特化で艦内の警備及び警護用の防衛特化。

黄色のハロはメカニック担当で工作整備能力特化。

白いハロは医療担当でその場で各種スキャンが単独でできて各種健康診断や手術もできるのだとか。

 

「へぇー……すんごいんだね、キミ達」

『ハロ達 スゴイ!タヨレ!ソノカワリ ハロ モ 少年 頼ミ アル!』

 

緑のハロと再び話し始める。

 

「うん……ありがとう。ハロの頼みっていうのは?」

『少年!キャリーベース オーナー ナレ!』

「うん…?大人はいないの?」

『無人!少年 以外 イナイ!』

 

「本当に?どっかに大人いたりしないの?」

『大人イナイ!クローン ツクレル ガ マダ ツクッテナイ!』

「クローン?それって違法じゃ……」

『法律違反!正解!メッセージ 動画 アル!ミロ!』

 

それに映ったのはイメージカラー緑の美女で文明再建及び破壊者討滅指令の総司令であるアプロディアという統括AIらしい。

曰く、宇宙世紀の現時点から数世紀後、文明の破壊者が現れ強力無比な武装で太刀打ちが叶わず、その存在が持つナノマシン攻撃で文明は総て土に還り、人類は滅亡。

しかし何故か破壊者はクローンの人類を生み出して世界各地に配置し、また歴史が繰り返されているのだと。

アプロディアは地球ではなく他惑星の奥深くにあって遠隔で地球復興支援を行っているという。

ハロ達はアプロディアの指示により行動するが文明の破壊者の撃破協力者を得るため派遣されている戦力の一つだという。

ちなみにアプロディアが直接率いないのは自分の本体が撃破されてしまうと完全に詰むからだとか。

それと自分が恣意的に干渉して破壊者到達前に完全失敗を繰り返した経験があるため、協力者を支援するやり方に切り替えたのだと言う。

文明の破壊者がリセットした文明を何度再建しても、そもそも宇宙の寿命自体は変わらないのでこのままでは人類が地球を脱出する前に太陽系の限界が来てしまう可能性もあるとアプロディアは見ているようだ。

 

ある程度までの歴史ルートは固定出来たようで、西暦2000年あたりまでは歴史はあまり変わらないようだ。

 

「どうせ帰る場所はもう無いんだ。ボクがどこまで役立てるかわからないけど、やれるだけやってみる」

 

口にはしないけど、コレってGジェネっぽいよねぇ。

段々と前世記憶を思い出してきたけど、キャリーベースはプレイヤー初期運用艦でスペック控えめだけど水中以外は全地形対応の汎用艦。

アプロディアはシリーズの途中ででてきたキャラだったな。

登場時の作品はやってないけど。

んで、一番困るのが混沌極める宇宙世紀ガンダムだ。

特に一年戦争は後からどんどん追加されたし、サンダーボルトは外伝どころかパラレルワールドになったし。

 

昔はガッツリと追い掛けて宇宙世紀のMSは全部言えた自信あったけど、もう無理っすわ。

 

「先ずは基本は宇宙で輸送業、採掘、傭兵。基本的に連邦よりでジオンの軍事行動には加担しない方向で行けるといいなって感じで」

 

そんな方針を打ち出した中で一番に行ったのはクローンの作成だ。

作成したクローンは元となった人間の肉体のみならず脳力や思考全て同じらしい。

そしてどんな思想の持ち主でも内心はどう思っていようと裏切りはしないらしい。

ギレンのクローンを作ったとして、ガチギレさせてもゲルドルバ照準されないってわけだ。

思考誘導はされるかもだけど。

 

「……自分でも頑張るけど、最低保証があるのはありがたいよね」

 

ちなみに今回作成されるクローンは端的に言うと初期Gジェネオリキャラ達がハロの推薦だった。

 

艦長に歴戦で顎が割れたゼノン・ティーゲル。

副長はデキる女ニキ・テイラー。

操舵手はエルンスト・イェーガー。

オペレーターといえばラ・ミラ・ルナ。

整備班長はでっぱいなケイ・ニムロッド。

Gジェネなら最後にゲスト枠があるが、ゲスト枠は現実には存在せず、生活班扱いでその班長がレイチェル・ランサムだ。

因みに彼等はパイロットでも十分やっていけるが、ゼノンとミラはクルーがベストポジション過ぎて外せない。

他クルーも能力的に外すのは艦が沈んで脱出出来た時くらいだろう。

次に艦載機だがフェニックス一機とトルネード3機。本気でGジェネ初期編成かよ。

あえて名前にガンダムが付いていなかったが、特に理由はないらしく多分Seed系列風だろう。

ただ、一年戦争前時点で実動するMSが汎用機やサイコミュ兵装搭載機とそれぞれ揃っているのは色んな方面に喧嘩売ってる話なので非武装かつミノフスキークラフト非搭載のトルネードをモビルワーカー版として出すべきか。

フェニックス?一年戦争中でも技術的にはオーバースペックどころかオーパーツだよ、使えないって特に能力解放後は余計に。

因みにパイロットは0。いない。

なぜかと言うと船の運営にさっきのメインクルー以外にもサブのクローンクルーを必要数揃えたらクローンを作るリソースが尽きた。

改めて言うのも何だが、宇宙船を高度に自動化してもある程度の艦内保全の為のクルーが必要でそのために整備班がいる。

そして増えた人員を支えるための生活班も最低限必要で、クルーを守るための警備隊も必要だ。

正直に言えばハロで全部代用できるが外部の目を欺くのに人がいるに越したことはない。と言うのは早速オレに助言してくれたゼノンとニキの判断だ。

 

クローンクルーの戸籍情報はアプロディア達が予め用意していた手段でPMCの社員登録や更新ができる様で連邦市民としての登録は割とすんなり済んだ。

 

 

一年戦争以後の宇宙世紀の戦犯、裏にいるのは大体ジオンの奴らやその影響受けた奴って公然の秘密過ぎて有名だ。

多分、連邦のネガティブキャンペーンで泥を多めに被せてるんだと思うけど……戦争したがりにはサンボルのカーラが如くジオン星人にはデスメタル聞かせてやるよ!

その為にはきっちり稼ぎつつ組織の拡充が必要だ。

それこそ、クロスボーンバンガードやコスモ・バビロニアを立ち上げたブッホコンツェルンが良い例だ。

貴族主義を掲げる気はないが、宇宙戦国時代に名乗りを上げる覚悟は必要だろう。

そのつもりで宇宙世紀を生きるべきだ。

 

「マスター。フェニックスは我々の象徴になるMSだ。だからこそマスターの乗機として扱うべきだと進言しておこう。実際に戦場に出る必要はないが、操縦に慣れて万が一の時はフェニックスで戦場から離脱できるようになるべきだ。」

「今のマスターは出来ることが限られる。困った事があれば我々やハロ達に相談してください」

 

みんなと相談しながら起業することが決まった。

こちらは勉強やトレーニング、訓練で『激動の宇宙世紀を生き残り、成り上がる』を目標としているが、コレはあくまでオレ個人の目標。

組織の目標は『組織を拡大していずれ来る破壊者の対策をす』

先ずは輸送業と採掘、製鉄をメインに資金を稼いで自前の工業コロニーを作る。

コロニーと言ってもアクシズやルナツーみたいな小惑星に居住空間を作るタイプにするつもりだ最終的にはそこを起点にマクロスシリーズに出てくるような大型移民船或いは都市船と言えるものを作りたいと思っている。

文明の破壊者対策は撃破が一番だけど、人類文明を他所の銀河に逃がすのも方法の一つだろうと思っている。

 

そもそも文明の破壊者……ターンエーって、いつ来るんだよっていう根本問題がある。

聞いた話では百年以上後と聞くが、俺はそこまで生きているとは思わない。

更にザクと思わしき1つ目の巨人。コレの探索をしたい。

 

「なにはともあれ、やれる事からやっていくか」

 

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