「寝てるんだか酷使してんだかわかんねーなコレ」
皆さんおはようございます。キャリーベースのオーナーです。
名前はきちんとあるけど、基本はオーナー呼びが多いんだよね。
そうそう、未来の科学ってスゲーなって驚いてばかりなんだよ。
宇宙世紀科学にビックリすることも多いけど、キャリーベースの保有する未来の科学もスゲーのだ。
その一つが睡眠学習……というか脳に情報をインストールする技術だ。
コレするとただの鼻垂れ小僧が生きるウィキペディアレベルの物知りになれる。
とはいえ、ウィキペディアがあってもきちんと扱えるかはまた別なんだけどね。
それでも保護されてから数ヶ月は肉体メンタルをタフにするための訓練、学習内容を実践する設計、建造の実技で費やせば実にもなって来るというものだ
その中で知ったのがアナザーガンダムシリーズの特徴となる基礎技術情報も睡眠学習でインストールされた事だ。
特に特徴的なのはアナザー、Seed系列のバッテリー技術やフェイズシフト装甲の基礎理論やダブルオー系列のGNドライブ・GN粒子の基礎理論*1Gガンダムのデビルガンダムから得たナノマシン技術の情報*2だ。
あくまで基礎なので自分で研究して技術発展させろ、そういうアプロディアからのメッセージなのだろう。*3
それとは別に宇宙世紀技術のミノフスキー粒子関連では応用の核融合炉やビーム兵器関連やミノフスキークラフトとその発展ミノフスキードライブの情報があったのだが、肝心要のミノフスキー粒子の一番最初の生成技術が見つからない。なんでミノフスキー粒子が手元にあるの前提で全部書かれているんだと頭を抱えた。
このせいでトルネードを一機解体して技術解析に使いミノフスキー粒子の基礎技術解析に回しているが、完全解析にはそれなりに時間が必要だと分かった。*4
ミノフスキー粒子の情報が中途半端にあるのもアプロディアの試しだろうか?*5
研究をするのは大前提だが、資金稼ぎが大事だ。宇宙で暮らすにあたって金が無いのは命がないのと同じだ。*6
そこでなんか良い商売の種が無いかとデータを漁って出てきたのが
ガンダムWで登場する大気圏で利用可能な万能高速輸送艇。水上での離着陸も可能で単独で成層圏突破可能、再突入可能な上にMS3機の搭載能力を持ち武装もしている。*7
とはいえ、輸送機としては運べる量はまだ登場してないコロンブス級には及ばない。
コロンブス級は一年戦争時のMS換算で50機載ると言うのでトンデモな積載量だ。
「SSTに現時点で武装は不要だしMS搭載能力も要らない。貨物スペースの拡充と客室やトイレ、食堂なんかを拡充するべきか?」
SSTの形状や格納庫からの発進を考慮すると元々MS搭載能力は後付けだったと考察できた。
SSTを純粋な高速輸送艦にして再設計をして居るのは単純に需要があるからだ。
宇宙世紀元年。それは悲劇があったが同時にコロニー建設計画が始まった年でもある。
建造予定のコロニーも一つ二つでなく、何百と建造する計画があり、輸送艦や作業用ポッド、艦艇建造能力やメンテナンス能力のあるスターヤードや人が集まるステーションを保持する事は巨大な利権とイコールで結ばれていた。
まさに世は宇宙開拓時代だった。
「現時点でMSは劇物過ぎるからモビルポッドを出したけど思った以上に売れてるね。ボール」
ボールは本来のRB79ボール(約13m)ではなく、サイズが3分の1の作業用モビルポッドWMP01ボール*8だ。
装甲や武装、スラスター増設していけばRB79になるので実態はボールコアと言ったところか。
実の所ボールの操縦席周りはトルネードを参考に組んでいるから後にコクピットユニットにも流用できるように作っている。後の時代で使い回し次第でMSの皮を被せる事も脱出機構扱いする事もできる。
もっとも、アニメで見てた頃を考えると脱出機能は気休め程度だろうなとも思うけど。*9
そのWMP01ボールの一番活躍しているのはコロニー建造……ではなく、スターヤード、或いはステーション建造でその次が放置された人工衛星や破壊されたラプラスがばら撒いたデブリ回収だ。
そう思っているとアラームが鳴って部屋の壁面のTVモニターに事前にセットしていたとおりにニュース番組を映し出す。
「最新鋭の単独での大気圏突入離脱が可能な高速輸送艦艦長に抜擢されたゼノン・ティーゲル氏に早速質問したいと思います。長らくPMCの登録だけされていた貴方がたGジェネレーションズが突然、艦艇建造や宇宙開拓分野に舵を切られた要因は何でしょうか?」
「どうも。その答えは明瞭だ。我が社は先代オーナーが始めた道楽の集まりに過ぎなかったが、今代オーナーの掲げた目標、宇宙開拓計画に邁進する事を決定した。PMC事業は続けるが、元々のオーナーの目的は宇宙開拓だ。それも現在の連邦政府が描く月やラグランジュポイントへのスペースセツルメント建造計画の更に先。太陽系外への進出を行う。その為の道筋を我々は明確に描けるようになった。とは言え先ずは宇宙で足場を作るのが急務だ。我が社は火星入植を見越した技術開発、木星圏での人類活動拠点構築と幅広く手を伸ばすことになるだろう。活動の詳細は我が社のホームページにあるスペースフロンティア計画をぜひ参照してほしい。また我が社では今日よりスペースセツルメント建造現場見学やステーション滞在ツアーを計画している。興味がある人は是非参加してほしい。」
ジャキーンとSEが鳴ってQRコードとPMCのエンブレムが表示された。
宇宙時代の始まりを君も体感しよう!と大きく書かれていた。
ゲームみたいと言う声が漏れ聞こえたが、意識してそう作った。
コレで子供や若年層は少し興味持ってくれると良いな。