ちょっと違うホロメンと恋愛   作:主義

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ちょっと消極的な夏色まつり

 

まつりはマネさんのことが好き。普段のまつりだったら当たって砕けろぐらいの精神状態で突っ込んでいける。でもどうしてもマネさんに対してはそうになれない。話すときだっていつも畏まっちゃうし。他の人と話すときのギャップがヒドイとホロメンにも言われた。

 

だって嫌われたくないもん。マネさんがまつりみたいなタイプを好きじゃないのは知ってる。だからこそ少なくともマネさんの前ではか弱くて大人しい女性を演じていたい。そうじゃないとまつりにチャンスは絶対にないもん。

 

 

 

 

 

―――――――――――

 

 

今日はマネさんと打ち合わせをする日。

 

今日はちょっと色々とあってリモートじゃなくて事務所で打ち合わせを行うことになってるんだよね。

 

いつもよりもちょっと気合を入れたファッション。ちょっと化粧とかもして少しでも見栄えが良いように。それとマネさんと会える日の前日は絶対に眠れない。子供が遊園地の前は緊張して眠れないのと同じで明日が楽しみ過ぎて眠れないんだよ。どんな話をしたらマネさんは喜んでくれるかなぁとかどんな差し入れを買って行こうかなとか色々と考えたりしているといつもの間にか朝になってる。

 

 

メイクで目にクマがあるのを隠して身支度を整えて朝食を取ってから家を出た。遅れないように三十分前行動。普段だったらここまで余裕を持って行動をすることはないんだけどね。

 

事務所に行くまでの道もルンルンでスキップをしちゃったりして…。周りの人たちからなんか見られていた気がするけどそんなに今日のまつりって可愛いのかな。だったらマネさんも今日のまつりを見たらメロメロに出来ちゃうかも。

 

 

 

行く道の途中でマネさんへの差し入れを買って…事務所へ行った。

 

 

 

 

 

事務所に行くとすぐにマネさんと会えた。

 

 

「マネさん」

 

そう呼びかけると振り返ってくれた。そこにはいつものマネさんの笑顔があって安心した。まつりはずっとマネさんといたいけどそういうわけにはいかない。やっぱりマネさんだってお仕事で忙しいだろうし無理矢理に通話したりもできない。だからマネさんの安否の確認は会える時にしとかないと。

 

でもいつもよりちょっと目元にクマがあって、ちょっと前髪が長い。マネさんは前髪にはとても気を遣う人で目に掛かったら絶対に美容室に行くのに今は目にかかっているのに行っていない。ということは最近はとっても忙しいんだと思う。これぐらいはマネさんに聞かなくても観察するだけで分かる。

 

 

「まつりさん、おはようございます」

 

 

「おはよう。最近忙しいんじゃない?」

 

 

「そうでもないですよ。それにこれぐらいなら大丈夫ですし」

 

それはもう忙しいって言っているようなもんだよ。まあホロライブも大きくなったし、まつりのマネージャー以外にも色々と仕事をしていたりするんだよね。

 

 

「体に気を付けないとダメだよ」

 

 

「分かってます」

 

 

「それならよし!まつりはマネージャーさんの元気な姿を見るのが好きなんだからさ、体調に気を付けてよね」

 

やっぱり好きな人には笑顔でいて欲しい。

 

もし、まつりと結ばれないとしてもマネさんには幸せで生きていて欲しい。それにまつり以外の他の誰かがマネさんの奥さんになるんだったら絶対に幸せにしないと死ぬまでずっと恨み続ける。

 

 

まあ今、そんなことを言っても仕方ない。

 

 

だってまつりはマネさんのことが言葉で言い表せないぐらいに好きで奥さんになりたいと思っているんだもん。そのためにはあんまり素は出さずに清楚な感じでいかないと。

 

 

「そう言えば、これ差し入れです」

 

 

「ありがとう。まつりさん」

 

まつりはマネさんの笑顔が見れただけで嬉しいよ。そのために差し入れだって買って来たんだし。

 

 

あとは…マネさんがお洋服とかを褒めてくれれば完璧。でも、マネさんはそういうところに疎いんだよな。前のまつりなら「どう、可愛い!?可愛い!?」と言っていたと思う。だけどそんな風にどんどん押して行くような性格はマネさんの好きなタイプじゃない。お淑やかに清楚に…ちょっとアピールする感じがベストなはず。

 

 

マネさんが気付きやすいようにちょっと回ってみたり、マネさんに決め顔を決めたりと色々とアピールはしてみる。

 

 

「どうしたんですか?」

 

 

「う、ううん。なんでもないよ」

 

この感じだとマネさんは全然気づいていないみたい。

 

 

 

今日は諦めるしかないかな。あんまり無理強いをされるようなことはしたくない。マネさんには自然に気付いて欲しい。催促したり、「可愛いい?」とか言うんじゃなくてマネさんの方から言ってくれるのが一番。

 

 

 

「あれ…まつりさん、香水変えました?」

 

 

「…か、かえた…けど…」

 

 

「やっぱりそうですよね。昨日までの香水と違うと思いまして」

 

 

「あ、こういうのってキモイですかね。まつりさんに嫌な想いをさせてしまったならすいません!」

 

 

「ううん!!まつり、うれしいよ!!」

 

 

「そ、そうですか…?」

 

 

「うん!!」

 

だって香水に気付いてくれたってことは少しはまつりのことを…。今付けている奴も前に付けているやつもそこまで強い香水は使わないようにしている。前にマネさんが強い香水は苦手だと言ってたから。

 

 

「あと…今日のお洋服、とってもまつりさんに似合ってますよ」

 

 

「………///」

 

 

「まつりさんは何を着ても似合いますけどね」

 

マネさんはたまにオーバーキルをしてくる。まつりのライフはもうゼロなのに、さらに追い打ちを掛けて来る。まつりに反撃できる力も受け止める力も残っていないのに。

 

 

「…も、もう褒めるの禁止!!」

 

 

「え…なんで…」

 

 

「なんでも!これ以上、褒められちゃったらまつりがもう機能しなくなっちゃうから!」

 

 

「そうですか…。分かりました」

 

本当にマネさんって普段は鈍感なのに、ふとした時に褒めて来るから対策ができないんよ。

 

 

「ほらほら、早く会議室に向かうよ!」

 

まつりはマネさんの手を掴む。

 

 

「え…そ、そんなに急かさなくても…」

 

 

「いいの!!いくよ!」

 

今まで誰と話していも楽しいけど。やっぱりマネさんと二人きりの時の高揚感は今まで誰にも感じたことがなかった。なんか言葉にするのは難しいけど、とっても楽しい。

 

マネさんの顔を見れるだけでもまつりは幸せになれる。

 

 

 

 

やっぱりまつりはキミのことが大好き。

 

 

 

 

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