ちょっと違うホロメンと恋愛   作:主義

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AZKiさんをアズキと表記しています。


ちょっと積極的なAZKi

 

アズキには好きな人がいる。

 

それは同じ部活の先輩。

 

 

「私のことどう思っていますか?」

 

 

「大切な後輩だと思ってるよ」

 

 

「それはただの大切な後輩ですか?」

 

 

「それはどういう意味?」

 

 

「私のことが大切なんですよね」

 

 

「それはこの部に所属してくれた人は全員大切な後輩だよ」

 

 

「そ、そうじゃなくて…アズキのことをどう思いますか?」

 

 

「どう思うとは?」

 

 

「…好きだったりしませんか?」

 

 

「え…まあ、好きか嫌いかで聞かれればもちろん、好きの方だよ」

 

 

「そ、そうですか…」

 

たぶん、先輩の中で私はまだ『後輩』。それ以上でもそれ以下でもない。少なくとも恋愛対象として見られている感じが全然しないし。それに先輩ってまず誰かを好きになったりするのかと疑っちゃうほどに…全員と一線を引いている気がする。それは私だけではなくて全員に対して。

 

 

どんなに親しくなろうとしてもどこかで一線を引いていて、それ以上にはいけない。まるでバリケードがあるかのように。

 

 

でも、私は先輩のことが好き。

 

 

 

先輩は頼りになる。分からないこと、例えば勉強とかそれ以外の趣味のことを聞いても大抵、教えてくれる。

 

先輩曰く「僕は広く浅く、色々としているから。僕なんかの知識で役に立てるのであればね」と話していた。だけど、私は先輩に助けてもらっている。

そしていつからか…先輩のことを好きになった。私の前で見せてくれる笑顔、私じゃない人と話している時の顔、男友達と話している時の顔。アズキは全てが好き。どんな先輩も私は好き。

 

 

 

 

-------------------

 

次の日

 

休み時間になってすぐに先輩の教室へと行くと、先輩は男友達と話していた。さすがに今は邪魔しない方がいいかなぁと思って、話し終わるまで待っていると先輩たちの話し声が聞こえてきた。

 

 

「お前ってなにフェチなんだよ」

 

 

「フェチ?」

 

 

「ああ、例えば声フェチとか脚フェチとかさ。脚がキレイな女がいいとか声がキレイな女がいいとかさ。お前だって女には興味はあるんだろう」

 

 

「一般的な男子高生並にはあるかな」

 

 

「それならお前だってフェチの一つや二つくらいあるだろう」

 

先輩のフェチ…。これは聞いたことがない。ちょっと気になるので、聞き耳を立てる。

 

 

「フェチかぁ……。強いて言うなら『太もも』かな」

 

 

「太もも?」

 

 

「うん、太ももは好きかも」

 

 

「じゃあどんな太ももの奴がいいんだ?」

 

 

「それは言葉にするのは難しいな」

 

 

 

 

 

アズキは先輩の教室から少しだけ距離を取った。

 

 

 

「先輩って太ももフェチなんだぁ…それなら」

 

 

 

 

 

 

そしてその日の放課後はいつもと違った。部室に行くよりも前に色々と身支度を整えた。いつも身支度は整えるけど、今日はちょっと覚悟を決めた。

 

 

そして部室に入ると先輩はもう来ていた。

 

 

「先輩」

 

 

「なんだ……って…どうしたんだ?」

 

 

「なにがですか?」

 

 

「いや、アズキさんってそんなにスカート上げてたっけ」

 

 

「あ、あげてましたよ!」

 

本当はいつもよりもかなり上げてる。だって太ももが見えるぐらいになるにはこうするしかなかった。

 

 

「でも、ちょっと上げ過ぎじゃないかな。男の僕が言うとセクハラみたいだけどさ」

 

 

「だ、だいじょうぶです!これぐらいはふつうです!」

 

全然普通じゃないよ。先輩に太ももとか脚を見られていると思ったらドキドキするし。でも先輩が太ももが好きって聞いちゃったし、少しでも気が引けるんであればアズキは我慢できる。

 

 

「アズキさんがそう言うなら…」

 

でもやっぱり…先輩は太ももフェチなんだと思う。だってさっきから太ももの方に視線が入っちゃっているから

 

 

「先輩って太ももが好きなんですか?」

 

 

「な、なんで!?」

 

 

「…さっきからずっと太ももの方を見ている気がするので」

 

 

「い、いやそういうわけじゃなくて……///」

 

先輩が動揺しているところを初めて見た気がする。今までずっと落ち着いて雰囲気を持っている人だと思ってたけど、やっぱり先輩も男の子なんだ。

 

 

「い、いいですよ。先輩のためならアズキは…」

 

 

「…だ、だめだよ。あんまり先輩のことを揶揄うのは止めて欲しいな」

 

 

「べ、べつにからかってないですよ」

 

本当に先輩だったらアズキは…もっと見せてもいい。それで少しでも先輩の気が引けるんであれば…。

 

 

「あ、あずきさんはもっと自分を大切にしてください。そういうことを男の前で言うと変に勘違いをしていますよ」

 

勘違いをしてくれてもアズキ的にはいいんだけど。アズキは先輩の気を引くためであればどんなことでもする覚悟は出来てる。

 

 

「あ、あずきはいいですよ」

 

 

「だからだめですって。僕なんかに…。それにそういうのはさっきも言いましたけど、しない方がいいですよ」

 

 

「誰にでもしてるわけじゃないです…」

 

 

「え?」

 

 

「せ、せんぱいだからいいんです。相手が先輩じゃなかったら絶対にこんなことしません!!」

 

興味もないような人にこんなことをしない。

 

 

アズキが好きで少しでもアズキのことを見て欲しいから。

 

 

 

「ぼくが相手でもだめですよ」

 

すると先輩は部室から出て行ってしまった。

 

 

 

一人取り残されちゃった。

 

でも、先輩は動揺していた。

 

 

「今日はこれだけでもいいかな。アズキとしては普段見れない先輩の顔を見れたし」

 

普通に先輩と話しているだけじゃ絶対に見れない顔を見れたのはよかった。

 

 

 

少し冷静になって自分の姿を見ると………

 

 

「はずかしい…///」

 

 

 

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