強欲少女のヒーローアカデミア 作:pastel
ここが数多のプロヒーローを輩出してきた
日本でも最上位に位置するヒーローアカデミア……雄英高校か。この大層な見てくれだけが価値の全てじゃない事を期待しておこうかな
おっと、私とした事がつい雄英に気を取られて
自己紹介を忘れてしまっていたね……
私はレグルス・コルニアス、お察しの通りかの強欲の大罪司教様の容姿と権能を授かってしまったちっぽけな人間だよ
まぁ元の強欲で100年以上子供のように好き勝手してきた彼とは違って、私は自分の目標を持って今を精一杯生きている。この心底生きにくい社会の中でだって私は自分の権利を守り通してみせる
私はこの世界で英雄になるんだ
与えられた権能は私が完成された人間である証明
満たされている私は満たされていない人間の上に立ち道を示してあげなきゃならない。それが私にできる人助けってやつさ
さて、門の前で立っていないで早く中に入るとしよう
記念受験でここに来てるような有象無象と一緒にされるのは勘弁だしね。
そう思い校舎まで歩く
歩いている最中いかにもオタクっぽい緑髪の少年が転びかけたり、それを私が支えようとしたら隣を歩いていた丸顔の少女が個性を使って助けたり……なんて事もあった。
何処の誰とも知らない人を自分の時間を割いてまで助けようとするなんて私もあの子も慈悲深い。無償の優しさを与える事の出来る私達のような人間がヒーローとして、英雄として生きていけるのさ
* * *
「転んじゃったら縁起悪いもんね! お互い頑張ろう!」
「へっ!? あっ……う、うん! あ、ありがとう……!」
「じゃr「あのさぁ、その子にはお礼を言って私には言わないわけ? いや勘違いしないでくれよ。私は別に君からの礼を求めてるわけじゃない、英雄を志すものとして無償の慈悲は当たり前だからね、それは例え「ありがとう」の一言でも要求なんてしたりしないよ。でもさ、それは私の立場の話であって君の権利じゃないよね? 君は転んで怪我しそうだった所を救ってもらったんだよ? 同じ受験者にね。君と同じ受験者が自分の時間を割いてまで君を救おうとしたんだ、普通感謝の念を抱いて当然だよね。それが礼儀だ、人と関わっていく上で必要な常識だ。それなのに礼の1つもなくましてや私の事を無視するなんて一体どんな教育を受けてきたわけ? 人として大事な部分が欠落してるとしか思えないんだけど? それで人が感謝を受けて喜ぶ権利を奪ったとは思わない? それってさ私という個人の権利の侵害だよね?」
「あぁあ! ごめんなさい! 君も僕のこと助けようとしてくれたんですよね! ありがとうございます! お互い頑張りましょう! (ヤバいヤバいヤバい怖すぎて女子相手なのにスラスラ言葉が出てくる……!)」
「分かってくれたら良いんだよ。相手を思いやりそして感謝の気持ちを忘れない、それこそが人として生きる上で1番大切な事だよね」
「そ、そうですね! それじゃあ僕はこれで!」
* * *
つい長々と話してしまったけれど大事な事だから仕方ないよね、自己紹介も済ませておきたかったけれど時間も迫ってきていたし仕方ない。
欲を言えばあの子とも話したかったけれど私と彼が話してる最中に行ってしまったらしい。残念だけれど彼女にも彼女の権利があるから仕方ない、私も目の前の事に切り替えるとしよう
「今日は俺のライブにようこそー!!!!」
実技試験……人が相手じゃない事を願うよ。私も彼らも、こんな所で人が死ぬのは見たくないだろうしね
* * *
レグルス・コルニアス(女)
個性:獅子の心臓 小さな王
2つ合わせて強欲の権能です
獅子の心臓の概要
自身や触れたものの時間を停止させる。
肉体の時間を停止させると、その肉体は「絶対不変の存在」となり、物理世界のあらゆるものから隔絶した存在となる。
無敵状態+防御不可の攻撃が可能 しかし心臓も止まる
小さな王の概要
他人の心臓に小さな自分の「擬似心臓」を寄生させる。
寄生された疑似心臓は『獅子の心臓』の発動中も他人の心臓の鼓動に合わせて動くため、「心臓の鼓動すらも止めてしまう」という権能の欠点を排除できる。