ロキシー(無職転生)×ハンク(ブレイキング・バッド)完全密着ドキュメンタリー『DEA潜入!密着1週間』 作:Knockaert
※DEA:アメリカ麻薬取締局。ハンクの勤務先。
1日目・アルバカーキDEA支局
AM 9:00 - アルバカーキDEA支局到着
カメラが映すのは、ニューメキシコ州アルバカーキのDEA支局。薄茶色のレンガ造りのビルの前に、黒塗りのSUVが停まる。
スライドドアが開くと、中から降りてくるのは、スーツ姿のロキシー・ミグルディア。身長約145センチ、幼い見た目に対して、その瞳には鋭い知性が宿る。しかし、この場の雰囲気では完全に場違い。
ロキシー・ミグルディア:
「ええと…ここが、DEAの建物…?」
DEAのエージェント数名がロキシーを見て目を丸くする。
DEA捜査官A:
「おいおい、マジかよ…」
DEA捜査官B:
「まさかこれが、密着取材のゲストか?」
その時、ハンク・シュレイダーが現れる。スーツの上から革のホルスターを装着し、腰には拳銃。体格はガッチリしており、スキンヘッドに鋭い目つき。彼が口を開く。
ハンク・シュレイダー:
「…おいおい、冗談だろ?聞いてた話と違うぞ、ゴメス。俺はジャーナリストが来るって聞いてたんだが、これはなんだ?」
スティーブ・ゴメス:
「…ハンク、落ち着け。彼女、異世界からの転生者らしい。」
ハンク:
「ふざけんな、そんなもん信じるか。お前、何かのドッキリか?」
ロキシーは険しい顔で口を開く。
ロキシー:
「…申し訳ありませんが、私は異世界の魔術師です。水王級の魔術を扱えます。」
ハンク:
「魔術師?おいおい、魔法ってか?俺の知ってる魔法使いっつったら、ディズニーのマスコットキャラクターくらいだぞ。」
周囲のエージェントたちがクスクス笑う。ロキシーは軽く溜息をつきながら、杖を持つと、小声で何かを呟き、小さな水の球を作り出す。
ロキシー:
「これはどうですか?」
ハンク:
「…おいおい…なんだこれ、トリックか?マジで水が浮いてるぞ…!?」
ゴメス:
「ハンク、これはガチだ。異世界の技術ってやつらしい。」
ハンク:
「ちっ…まあいい。とにかくルールは守れよ、魔法ガール。ここはファンタジーランドじゃなくて、DEAだ。」
ロキシーは少しムッとしながらも頷いた。
AM 10:30 - DEA支局内を案内
支局内に入り、ロキシーはオフィスを見回す。コンピューター、ホワイトボード、監視カメラの映像が並ぶ部屋。エージェントたちが忙しなく動き回っている。
ロキシー:
「…私たちの世界の役所とはずいぶん雰囲気が違いますね。」
ハンク:
「そりゃそうだろ。ここは役所じゃねぇ。犯罪者をブチ込む場所だ。」
ゴメスがホワイトボードに貼られた写真を指差す。
ゴメス:
「これが今追ってる奴らだ。フアン・カストロ、メス(メタンフェタミン)の大物ディーラーだ。」
ロキシーは写真をじっと見つめる。
ロキシー:
「…この男、魔力が濁ってますね。」
ハンク:
「はぁ?」
ロキシー:
「いえ…ただの直感ですが、危険な雰囲気を感じます。」
ハンクは腕を組みながら考え込む。
ハンク:
「…あのな、魔法ガール。直感で事件が解決するなら、警察なんていらねぇんだよ。」
ロキシーは再度少しムッとしながらも頷いた。
PM 12:00 - 昼食
支局の食堂でハンク、ゴメス、ロキシーがランチを取る。
ハンク:
「おい、何食うんだよ。まさか異世界の飯じゃねぇよな?」
ロキシー:
「私は普通に…サンドイッチで大丈夫です。」
ゴメス:
「お前、パン食えんの?」
ロキシー:
「食べられますよ!こっちの世界にもパンくらいあります!」
ハンク:
「へぇ、じゃあ異世界のパンはうまいのか?」
ロキシー:
「…正直、ここの方が美味しいかも。」
ハンク:
「ハハッ!そりゃいい!」
思わぬところで笑いが起こる。ロキシーも少しだけ肩の力を抜いた。
PM 3:00 - 初日のまとめ
オフィスでロキシーが密着取材のメモを整理していると、ハンクが声をかける。
ハンク:
「いいか、魔法ガール。明日からは本格的に動くぞ。」
ロキシー:
「はい、覚悟はできています。」
ハンク:
「…ったく、子供かと思ってたが、度胸はあるみてぇだな。変なヘマだけはすんなよ。」
ロキシーは少しだけ微笑んだ。
「異世界の魔術師に、魔法なしの世界は生き抜けるのか?」
その答えを知るには、あまりにも過酷な挑戦だった。
DEA――アメリカ麻薬取締局。
ここでは、元の世界の理屈も、理論も通じない。
力と規律がすべてを決める。
そして、彼女はまだ知らない。
明日から待ち受ける”本物の地獄”を――。
To be continued in episode 2…