悪虐少女は自由に生きる 作:卓球さん
「ん…あぁ?」
…?なんだこの天井
………病院?? なんで病院に?
俺何やらかしたんだ?…いや、特になにも……
昨日のタコパのことすらよく覚えてる。なんかのショックで少し前の記憶が無くなってるとか?
身体も少し重い…
もしかしたら何日も目覚めてなかったり、何年も目覚めてないんじゃ……
そうして回答できない問題にぐるぐると思考を回していると。
ガチャリ……
コツコツとヒールの音が聞こえる
目の前に女性が現れる。
その女性は私を見た瞬間…驚いたような顔をする。
「りょうこ…ちゃん?目が覚めたの!?大丈夫?!痛いところはない??今お医者さん呼んでくるからね!」
そのまま、その女性は俺の返答を聞くことなく病室から出ようとする。
「いや待っ…!」 急いで手を前に出して、待ってと言おうとした
手? 小さい……俺の手?? 嘘…なにこれ……どういうこと??
自分の手を見つめる
どうやら俺は、転生したようだ
……………………
……………
……
「本当に、何も覚えてないのかい?」
「はい、何も覚えていません」
その後、いつの間にかあの女性が呼んできた病院の先生と話をした。
どうやら俺…いや、私は1週間程眠っていたらしい。歩いてるところを車に撥ねられたとかなんとか
先生になんて言うか迷ったが、どうせなら記憶が無いふりをした方が都合がいいと思い記憶がないと先生に伝えた。少し驚いた顔をしていた。
隣で聞いてる母親らしき人はもっと酷い顔をしてた。
あぁ…本当は乗り移ってるだけなのに笑
ごめんねりょうこちゃん
俺は女の子になっていた
「特に異常はなさそうだね。これで退院です」
「そうですか、ありがとうございました」
それから数日検査したものの記憶喪失の原因は分からず、一時的なショック性の記憶喪失ではないかと言われた。
そりゃ俺が嘘ついてんだから先生も分かるわけないよね笑
病院で出来ることは全てしたため退院だ。
やっと外に出れる………と思ったが、
「りょうこちゃーーん!!ぎゅーーーーー♡」
「うっ…」
俺は車で迎えにきた母親(仮)に受付の広場で抱きつかれていた。どうやらりょうこちゃんはすっげぇ愛されていたらしい。周りの目が痛い
……………………
……………
……
「りょうこちゃんりょうこちゃん!今日も可愛いね!お昼は何食べたい?ハンバーガー?パフェ?お寿司とか??」
「なんでもいいよー」
そのまま過保護な母親(仮)の一方的な愛の会話に生返事で付き合いながら俺は車に乗っていた。外を眺めながら考える。
車の窓から街を歩く人々の服装や建物などをボーっと見てみると、前いた世界と変化がないように思える…異世界転生アレではなくただの乗り移り??
ふと…気になったことを言う
「そういえば、お父さんは?」
「え?…あぁ…りょうこちゃん。お父さんはね、お空に冒険しにいっちゃったの…」
なんやお空って。表現がいちいち幼女向けなんだよな。はぁ…この狂愛者と2人きりで暮らすのかな…
「いてっ」 前の座席に頭ぶつけた。
痛い…頭がっ!!!どうしていきなり急ブレーキなんか…!
「りょうこちゃん!!!!」 抱きしめられる。
きゃーーー!!!!!
逃げろー!!
銀行強盗だーー!!!
ヒーローはまだかーーー!!!!
周りの悲鳴が良く聞こえる
後部座席から見た前の景色には、逃げ惑う人々と、銀行から出てくるいかにもな格好の奴らがいた。鳥みたいなやつもいる
人間の見た目じゃねぇ…異形?それに、何だあれ?水の魔法?…………いや魔法じゃない
異形に、魔法のような超常現象。治安の悪さ…
あぁそうか。これは立派な異世界転生だ
ここは「僕のヒーローアカデミア」の世界だ
母親は俺のことを抱きしめながらビクビクと震えている。いつの間にか後部座席に移動してきたようだ
「あ……」 ガラス越しに犯罪者の1人と目が合ってしまう。犯罪者は思いついたような顔をしてこちらに近づいてきている。
やばい。やばいやばいやばい…いや落ち着け…落ち着けば大抵のことはなんとか……
窓ガラスを蹴破られる
「ひっ…!」
やばい…震えが止まらない。抱きしめる力が強くなる
「おいガキィ!降りてこい!!降りてこないならぶっ殺すぞォ!!」
そう言いながらドアも開けられた
しかしそんな状況とは裏腹に、なぜか思考は冴え渡っていく
銀行強盗……逃げる…手段…もしかして俺を人質に?このままじゃ…まずい
嫌だ、このまま死んでたまるか!
そうだ、俺はまだ八百万のヤオヨロッパイも芦戸の腰つきも葉隠れの浮かぶ下着も麗日のうららかボディに耳朗の曇り顔も蛙吹の意外おっぱァアアアも見れてないじゃないか!!!!!!!!
何が出来る
俺みたいな幼女になにが
何もない…
いや、この世界にはあるじゃないか
『個性』を意識する。あぁ…これが俺の個性
「うぐぁ!」
目の前にいた犯罪者が全身からいきなり血を吹き出して倒れる。
いまだに抱きしめてくる母親を軽く突き飛ばし、開けられた運転席から身を乗り出す。地面に伏した血だけのゴミの頭を踏んづける。
「あ…え…?」
後ろに視線を向けると、困惑と恐怖が混ざった青白い顔の母親がいた。
前にはこちらを見て唖然としてる犯罪者共
「おい!あいつ血濡れで倒れてるぞ!!」
「あのガキやばいんじゃ…」
「やっちまえ!!」
残りはたかが3人の有象無象。
1番後ろにいた異形の鳥頭の目の前にテレポートする
「なっっっ…!!」
「死んでろ鳥頭!!!!」
そのまま殴って数十メートル吹き飛ばす。壁にぶつかり潰れたトマトみたいになった
鳥頭を殴り飛ばした左手がぐちゃぐちゃに変形してしまう。しかし、不思議と痛みはない。思ったより興奮してるみたい
「くそっ!なんでここに!!」
「テレポート系か!逃さないように一気に畳み掛けるぞ!!」
どうやら一瞬で鳥頭を殴り飛ばしたため、あの鳥トマトの惨状に気づいていないらしい。好都合だ
ヴィランの1人が直径2、30cmにも満たない小さな水弾を飛ばしてくる
「いいぜ、火力勝負といこうや!!!」
俺は右の手を使って銃の真似事をし、人差し指を前に向ける。
そして『不可能』を願う。
指から超高圧力な水の弾丸を
2つの水の『個性』がぶつかり合う
「ぐあああぁぁぁ!!!!」
俺が放った水の弾丸は相手の水弾を粉々に吹き飛ばし、犯罪者の腹を貫いた
「う…あぁぁ…!!」
「バ…バケモノ…!!」
2人は腰を抜かしてこちらを見つめる。酷く怯えた顔をしている。とっっってもキュートで素敵だ
「あはは、あはははははは!!!」
そのまま銃の真似事をしてる右手を、腹を撃ち抜いた奴の頭に突きつける
「あ…あぁ…ダメ…だ、やだ…!死にだぐない…!だずげ…」
ズシャ…
残り1人
「うあああぁぁぁぁぁ!!!!!」
あぁ…逃さないよ///
水の弾丸を真上に放つ
しかしそれはヴィランの頭に吸い込まれるように軌道を変える
まさに『不可能』な軌道
それはヴィランの頭を貫き、ヴィランは頭から血を吹き出しながら倒れた
「さいっこぉ///」
これは俺という少女が
「僕のヒーローアカデミア」で自由に生きる話だ
駄文で申し訳ない。人気は出ないと思うから続かないと思う。挿絵はAIのものです。便利だよね