「っ!!!」
「ぬるい」
「ハァ!!」
「軽い」
これがLv.8!!一度戦ったとは言え今だからこそわかる…!
化け物だ!!
「軽すぎるこの程度では皮の一枚も切れん」
「っ!アイズさん!!」
「うん…!」
「【
「来い」
風の挟撃に対し大剣による防御を選択するオッタルさん
それを悪手だとでも言うようにアイズさんと共に連撃を繰り出すが
オッタルさんは全て防御してくる
「サポート入ります!」
「お願い…!」
「来い」
激しい攻防が始まる見ている神様達は歓声をあげているが結界を維持する魔術師達は苦しそうな声をあげている
「まだ軽い」
「っ!」
【英雄願望】1分
「【ファイヤボルト】!!!」
「ベル!!避けー」
アイズさんの叫び声が聞こえると同時に僕の体が後方に30M吹っ飛ばされる
「かはっ!!?」
「軽すぎるその程度かベル・クラネル」
「【リル・ラファー」
「無駄だ」
アイズさんの渾身の一撃を片手で吹き飛ばす
「は…?」
「これで終わりだ剣姫」
「っ…!!」
大剣による叩きつけがアイズさんを襲う
「っ!!」
「とっさに受け止めたか…だが甘い」
オッタルの蹴りがアイズの無防備な横っ腹に突き刺さる
「がっ!!!」
「終わりだ」
二人が立てなくなるそして少しの静寂の後
「これが都市最強''Lv9''…」
「すごかったな!!」
「何も見えなかったけどな!!」
神々の歓声が会場を包むしかしその中でも一際不機嫌なものがいた
「囀るな塵共」
『あ…』
「次余計なことを言ってみろそこのクソガキ共々殺してやる」
「アルフィアくん!?」
ベルの敗北は確かに一人の
「ベルを笑った眷属共、それと神、面は覚えた覚悟しておけダンジョン最下層すら生ぬるい地獄を見せてやる」
『ひえ…」
ちなみにこの後何も関係のないヘルメス様が被害を被ったのはまた別の話
数分後
「ベル、アイズたん、大丈夫か?」
「はい…大丈夫です」
「私も」
「そか、ひとまず二人とも服とかの汚れとか顔とか洗ってきいボロボロやからな今の二人」
「はい…」
「うん…」
更衣室にて
「っ…」
僕は…!なにがあの人に追いつくだ!英雄になるだ…!
笑わせるな!!何も!何も…変わってないじゃないか…
弱いままの自分が…許せるのか…?ベル・クラネル
「英雄になるって…決めたんだ」
少年の瞳には狂気にも似た誓いが狂気にも似た憧憬が激しく燃え上がり混ざり合っていた
女子更衣室にて
「…」
ベルがいっぱい傷ついた…ベルとなら…何でもできるって思ってた…私は
''なら見捨てる?''
そんなこと私はしない!!
''でも弱かったらアレを殺すのには不要だよ?''
それ…は…
''ほら反論できない結局貴方は
黙れ!!
''自分に都合が悪いとすぐに駄々をこねる…我がことながら子供みたい''
うるさい!!
''ならあの子を見捨てて強くならなきゃ【
っ!ベル…は…
次第に声が遠のいていくそして意識が現実へと引き戻される
「私は…」
ノック音鳴る
「アイズさん、僕そろそろパーティー会場の方戻りますけどアイズさんはどうしますか?
「うん…今行く」
ベルの声が私を落ち着かせてくれる
パーティー会場にて
「アイズさん自由に回ってきますか?」
「うん…少しの間ダンスが始まりそうになったらここで待ち合わせ」
「はい!」
僕はアイズさんと少しの間わかれる
「ベル・クラネル」
「オッタルさん…」
「ベル・クラネルなぜ先程の余興…【斬光】を使わなかった」
「それは…」
僕が言い淀むと
「たとえあれが余興だったとしても全力で相手と戦わないとは相手を軽んじているように捉えられる」
「僕はそんなつもりじゃ!」
「だとしてもだ、次戦うときは使え…いいな?」
「…はい」
「ならばいい、お前には借りがあるからな」
「借り?」
「ザルドのことを教えてくれたことだ」
「あんな煽り文句でわかったんですか?」
「俺のことをクソガキと呼ぶのはゼウスかヘラの眷属だけだ」
「なるほど」
「そろそろ行くがいい」
「はい!ありがとうございました!」
戦いの場ではすっごく怖かったけどオッタルさんって案外いい人なのかも
そう思いながらその場を離れた頃
「あ!ベルだ!!」
元気な声で僕を呼ぶ人がいた
「アリーゼさん!」
「久しぶりね!ベル!!貴方のおかげでとっても助かったわ」
「い、いえ!僕はあの戦いに参戦できなかったですし…」
「それでもよ!あの帰り道で報告にあったモンスターと出会ってたら私達死んでたかもしれないのよ!ベルのおかげよ」
「そうですかね?」
「ええ!だから自信持ちなさいベル!」
「はい!」
「あら!あっちにも知り合いが!私はそろそろ行くわね!」
「あ、はい!」
颯爽と去っていった
それと同時に音楽が切り替わる
「あ、そろそろダンス…」
「やあベル・クラネル」
「え、えっと?」
軽薄そうな男性が話しかけてきたおじいちゃんと似た人種かも…
「俺の名前はヘルメス、君と少し話がしたくてね」
「僕とですか?」
「ああ、君の夢について聞かせて欲しいんだ」
「えっと…英雄に…なりたいんです」
「それはどんな?」
「それは…」
「フィン・ディムナのような人工の英雄?それとも神々から祭り上げられるような神工の英雄?はたまた【猛者】のような孤高の英雄?」
「!」
「さあ答えてくれベル・クラネル」
「それ…は…」
ヘルメス様は僕の心のうちを見抜くような目でニヤッと笑い
「悪い悪い、俺も驚かす気はなかったんだ」
「そ、そうですか」
「ああ、だかもしどんな英雄になりたいか決まったら教えてくれ」
「は、はい」
ヘルメス様は満面の笑みで
「そうだ!お詫びと言っては何だきみの会いたい人物のところまで案内しようじゃないか」
「そ、それならアイズ・ヴァレンシュタインさんのところまで案内して欲しいんですけど…」
「ああ…それならあっちの方を見るといい」
「え…?あ…」
そこには多くの男性にダンスを申し込まれているアイズがいた
そっか…アイズさんは…
「おいおいベル君彼女の表情見てみなよ」
「あ…」
困っているそしてどことなく悲しそうだ
「カッコ悪く振られてもいいから言ってきたらどうだい?さっきまで一緒にいたんだろう?臆するなよベルくん」
「はい!僕いってきます」
アイズさんの元へと歩き出すそしてアイズさんの前まで歩き
片膝を着いてから
「アイズさん、僕と踊ってくれますか」
アイズさんが目を丸くする
かわいい
「…うん」
アイズさんが僕の手を取る
「私…ダンス下手かもしれないけど…大丈夫?」
「僕がリードしますよお義母さんに指導されてますから」
「ふふ…」
そして僕がリードする形でアイズさんとダンスをする
「これ…楽しい…」
「僕もです」
外野からいろいろ聞こえるが無視しよう…
「オッタルあそこにウダイオス連れて来れないの?」
「無茶ですフレイヤ様」
「いけー!見せつけたれ!!」
「ま!ベルが女の子引っ掛けてるわ!リオン!」
「アリーゼ言い方が悪いです!」
本当に聞かなかったことにしよう…
「ベル」
「は、はい」
意識をアイズさんに戻す
「ありがとう、私に楽しいことを教えてくれて」
「はい!」
元々は全部バトルで埋めようかなって思ったけど…バトルで埋めるほどの情報まだ出せねぇや…
後今の二人じゃどう足掻いても勝ち目なさすぎて…