魔法つかいプリキュア2 宝石と帝具使い MIRAIDAYS   作:水甲

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12  近付く未来

陽斗Side

 

みらいのリコ達と一緒に暮らすことに関して僕も付き添うことになったけど……

 

「いいよ!」

 

「ダーメ!」

 

「割れた…」

 

「やっぱり心配だよ…」

 

「もう大学生なんだから…」

 

「まだ、大学生だよ!」

 

「社会人も一緒だし…」

 

「それに、うち近いんだし!」

 

「近いなら、うちでいいじゃん!」

 

「正論ね…」

 

まぁみらいのお父さんからすれば、一人娘が家から離れるって言うだけでも本当に心配なんだろうな……うん、付き合い始めたときとかも色々と大変だった。うん…大変だった。

みらいはどう説得するのか考えていると、みらいのお婆さんが告げた。

 

「いいじゃない、好きにさせてあげれば」

 

「お義母さん…」

 

「出た! お母さんの一言! 決まったね!」

 

「ああ、私、お祖母ちゃんの怪我が良くなってから引っ越すから!」

 

「もう大丈夫よ。病院の先生も治りが早いって、驚いてたの。みらいがやりたい事をやりなさい」

 

と言うことでみらいのお婆さんのお陰でみらいは家から出る許可を貰ったのだった。

話し合いも終わり、僕らはリコの部屋に…

 

「変わらないわね、おばあ様」

 

「うん。いつも応援してくれるから」

 

「でも変わらないっていうのはどうかな? ちょっと前なら、あんな怪我する事なかったかなって…歳を重ねれば、仕方ない事よ…グスタフさんも、引退するって言うし…」

 

「お父さんのスマホの文字も、大きくなってて…眼鏡ずらして見たりして…歳をとるのって、子供の時はおめでたい話なのにね…成長した!』『大きくなった!』とか言って…」

 

「そうね…」

 

「とりあえず明日から引っ越しの準備をするんだろ。僕も手伝うよ」

 

「ありがとう。陽斗くん」

 

「陽斗はどうするの?」

 

「僕は特に引っ越す必要はないし……」

 

 

 

 

 

 

次の日、みらいたちと一緒にホームセンターに訪れた僕ら

 

「わー! 小さい頃憧れてたんだよね!」

 

「憧れは結構だけど、置けないから…」

 

みらいは天蓋付きベッドを見てウキウキしていたけど、確かにあの部屋だとおけないよな。ひーちゃんはひーちゃんで大きなソファーを気に入っていたが…

 

「それも無理…部屋の大きさとか、ちゃんと考えないとダメだし…あ、カーテン買わないと。丈の長さとかあるの!? 家のはどれ!?電球にサイズ!? 家のどれ!?」

 

何か引っ越しのために家具を選んでるけど…これ…

 

「洗濯機が運び込めるよう、ご自宅に搬入できるサイズのものを選んでいただくと…」

「どれなの!?」

 

「部屋の大きさとか、ちゃんと考えないとダメだね…」

 

「というかちゃんと調べてから来ような」

 

「は、はい…」

 

 

 

 

 

 

次に訪れたの食器コーナー。ひーちゃんは茶碗を手に取ると

 

「可愛いお茶碗! リコはこれで、モフルンはこれ!」

 

「モフ? モフルンのお茶碗モフ?」

 

「モフルンも一緒に食べられるでしょ?」

 

「そうね。みらいのご家族の目を気にする必要ないから」

 

「嬉しいモフ! モフルン、初めてのお茶碗モフ!」

 

「ここでは人目を気にしようか…」

 

するとリコがまた過去の映像を見たらしいが、初めての授業の事が流れてきたらしいけど……

特に問題はないとリコは判断するのであった

 

 

 

 

家具やら食器も揃い、僕も設置などを手伝ったあと、みらいが折角だからと言うことで夕食をご馳走して貰うことになったけど…みらいたちが一斉に電子機器を使った瞬間…

 

「ブレーカーが落ちたー!」

 

いや、何というか……これ、暮らしていけるのか?

後々聞いた話だとガスの契約もしてなかったとか……これ、暫くみらい達が暮らしに慣れるまで僕も暮らした方が良いのかと思ってしまった。

 

 

 

 

 

次の日、みらいと一緒に大学へと向かう途中、みらいが未来の映像を見たが……

 

「陽斗くん……アイルの居場所、分かったかもしれない」

 

「何を見たんだ?」

 

「私達、本に囲まれた場所って思って、本屋さんを連想してたけど…違った……アイルのいる場所は…」

 

僕らがたどり着いた場所は図書館。確かに図書館を思い浮かべられなかった……

僕らは中に入り、二階に上がるとそこにはみらいが見た未来の映像と同じエプロン姿のアイルがいた

 

「この未来は見ていなかったから驚いたよ…なぜ、ここが?そうか…君は僕とここで出会う未来を見たという訳か…で、ここに来られた。だろ?僕を探していたんだろ? ちょうどあがるところだったんだ」

 

「私が見たのと同じ…」

 

どうする?いまここで戦うにしても……

 

「で、この先の出来事は?」

 

「え…」

 

「見ていないようだね。じゃ、ついて来て」

 

「みらい! 危ないモフ!」

 

「何もしないよ。もし君達を襲うなら、この場で襲ってる。それに未来が見えない彼がいる時点で戦っても僕には勝ち目がないからね」

 

僕とみらいは顔を見合わせ、アイルの誘いに乗ることになった

 

 

 

 

 

図書館から離れた公園のベンチに座るアイルは僕らに話をした。

 

「「あなた、何なの?」」

 

こいつ、またみらいの言葉と被せてきた……

 

「そう。ここから先の未来は見ているんだ。君達とこうして公園にいる、この未来は」

 

「未来を見るとか、一体何!?」

 

「この小説、読んだ事ある?」

 

「本の話なんて、聞いてない…」

 

「子供の頃から何度も何度も読み返しているんだ。結末も分かっているんだよ。けどね、本に目を落とせば、即座に主人公に感情移入できる。そのシーン、そのページの主人公の気持ちに寄り添える」

 

「話がまったく見えないんだけど…」

 

「似てると思わない? 君が経験した未来と過去を見た事と、本を読む事と。僕は、時を自由に行き来できる力が欲しくて学んだんだ。闇の魔法を…闇の魔法では、時を操る術も研究されていたからね」

 

「じゃあ、私達が過去とか未来を見るのって、闇の魔法のせいなの?」

 

「いや。そこまでには至らない。実に陳腐な時を操る力だった。でも、無駄じゃなかった。闇の魔法を研究する中で分かったんだ。自由に過去や未来に行く方法が…」

 

「え?」

 

「可能性があった力……未来から来訪し、時を止めようとしたクライアス社の力、千年前に戻り、絶望の未来を変えようとした皇具を開発したハイト……残念ながら彼等の野望は既に打ち砕かれてしまったが……一つだけ方法を見つけた。今はまだ、君達と同じように、望む時間に行く事はできない。でも、すぐに、それも可能になる。マザー・ラパーパの力があればね」

 

「マザー・ラパーパ…はーちゃん…」

 

「もう1冊、面白い本を紹介するよ」

 

アイルが取り出したものは…リンクルスマホンだった

 

「リンクルスマホン!」

 

「ラパーパ、ことはから手に入れた」

 

みらいがリンクルスマホンを取り戻そうとするが、アイルはみらいの腕を掴んだ

 

「おっと」

 

僕も奪おうとすると、背後に殺気を感じた。僕の後ろには…あのフードの男…

 

「君の未来は見えないが、彼には見えているらしいね」

 

こいつも…!?

 

「はーちゃんは、どこなの!?」

 

「さてね。明日分かるよ」

 

アイルがそう告げた瞬間、リコ達が駆けつけてきた

 

「みらい!」

 

「リコ!」

 

「モフ! メッセージでリコを呼んだモフ!」

 

「知ってるよ。この未来も経験済みだから」

 

「スマホン!?」

 

「はい、ここまで! 僕が見ている未来は、ここまでなんだ。ここから先は、何が起こるのか分からない。さて、どうするかな?」

 

「リコ!」

 

「うん!」

 

みらい達が変身しようとした瞬間、僕は未来の映像を見た。倒れるミラクル達。落ちる髪飾り、崩れた魔法学校……僕の前に立つフードの男の手に握られた……

 

「今見たのって…」

 

「うん…私が前に見たやつ…リコも見えたの?」

 

「ええ! 魔法学校が!」

 

「モフルンも見えたモフ!」

 

「僕も…だ…」

 

「みんなで同じ過去と未来を見たのか。しかも、力を授けていないヤツまで。今君達が見た未来、その場所ですべては決する。君達が見た未来は明日だ。やはり、明日、すべての決着をつけよう」

 

アイルはそう言って姿を消した。そしていつの間にかフードの男も……

 

「あいつ…あいつの…持っていた…剣は……」

 

どうして…リゼルファと似てるんだ?

 




まほプリ2、前半もクライマックス…
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