魔法つかいプリキュア2 宝石と帝具使い MIRAIDAYS 作:水甲
陽斗Side
僕の体調も戻り、みらいたちと一緒にアイルが住んでいた家に来ていたが、アイルの家はかなり広かった。
「ここにいたの?」
「アイルの職場の名簿など洗ってたどり着いた。マホウ界には彼の出生を証明するものも籍もない」
リアンさんがアイルについて調べてくれたみたいだけど、本当に聞く限りじゃアイルは謎が多いな。
「闇の魔法に関する本ばかり……」
リコは本棚を調べていると、ある人物が本を片手に話しかけていた。
「えぇ、己のルーツとアイデンティティを知るために数多の闇の魔法の書物を読んできましたが……見たことのないものだらけ…アイルとやらが一人で集めたのか?」
バッティ…そういえば今は魔法学校の生徒だったな…
「過去に閉じこもる…そのために残された眷属をかき集め、これほどの蔵書を……どれほどの執着と執念…」
「……闇の魔法か」
校長、リアンさん、バッティは机に大事そうに保管されていた魔法の杖を見つけた。
「魔法の杖です」
「マホウ界に籍がないアイルが杖を?」
「調べてみる必要がある…」
本当に…色々と調べても謎が増えていくな…
そんな事を思っているとまた過去の映像が流れ込んできた。
『ほう、来たみたいだな』
この記憶……なんだ?僕には……覚えがない
『面白い事を教えてやろう……この時界・ユートピアはある存在の力の一部を取り込んでいる』
僕が話している男は……まさか…
『ほんの小さな力でも強力だからこそ…人の手には余る……もし詳しく知りたければ………』
ここで記憶の映像が途切れた。あの過去の映像は……一体…
「また見えた!?」
気が付くとみらいが慌てた様子だった。みらいも何かしらの過去の映像を見たのか?
「まだ見えるモフ?」
「何故?」
「彼は消えたのに?」
「刻の魔獣クロノウストのせいだよ!」
「クロノウスト?」
「うん、過去とか起こることが分かるのは、クロノウストの力のせいなの、ずっとあの人を助けてたの!あの時……」
はーちゃんは語った。はーちゃんがクロノウストとアイルに会ったときのことを……
『刻の魔獣・クロノウストの力だ。混沌と命が生まれる以前より存在する者。時を繰る闇の魔法が、ヤツとの接触を可能にした。ま、完全体とはいえないけど。君の力をクロノウストに食わせれば、完全に蘇る。そして、僕の望みを叶えてもらえる…』
『の、望み?』
『幸せだった頃に戻してもらうんだ…永遠にね…』
アイルの手によって、はーちゃんの力が奪われていく。
『たんと食べて、大きくなれよ…』
『刻の魔獣は、すべての時を止める存在…蘇れば、全宇宙の時が停止します…そのような蛮行は許しません!』
『言ってろ。アンタは消え、そして、僕に過去へと戻る力が現れる…』
『託す…新たな命に…この力、新たな命に捧げる!』
はーちゃんは全ての力を奪われないようにある方法を取ったが、リンクルスマホだけ奪われてしまった。
「みらいとリコと陽斗に送ったの…あの子と、あの子が大きくなるように、リンクルストーンに力を…」
「あれって、はーちゃんだったんだ!」
「うん…」
アイルの家を調べ終え、僕らはベンチに座りながらイチゴメロンパンを食べていた。
「はーちゃん、いちごメロンパン、久しぶりモフ?」
「うん!」
「いっぱい食べるモフ!」
「みらい?」
「ごめんね。はーちゃんが戻ってきてくれたの、嬉しいよ…でも…」
「みらいの気持ち、分かる…悲しいね…大切な子がいなくなるって…」
「ごめんね! はーちゃん!」
「あなたが謝る事ない…」
「でも、私のせいで…」
「あなたのせいじゃない…」
「みらいのせいじゃないモフ!」
「でも…」
「こういう時こそ、笑うの…みらいが、そう言ったんだから!あなたが言ったんだから…」
「そうだね…」
「と言うかこういうとき陽斗、貴方がみらいを元気づけるべきじゃない?」
「あ…うん…」
「陽斗も過去の映像を見たの?」
「見たのは見たけど……何というか存在しない過去のものだった」
「存在しないって…覚えてないとかじゃなく?」
「僕の過去の記憶で覚えてないのは………うん、あの時のことだけ…だけど今回のは今の僕と同じ歳だった。そこで…見知らぬ男と会っていた」
「未来の事とかじゃないの?」
「いや、これは過去の映像……そう思えた」
あの過去は……それに気になるのはあの男が言っていた『ユートピア』って…確か……
「陽斗が見た映像は多分……あの未来から来た陽斗が関係してるのかも……」
はーちゃんはそう言うが、今は本当に答えを導くのに情報が少ない……それにみらいが見た未来の事も………
とりあえず僕らはこのまま解散することになった。校長たちもマホウ界で色々と調べるみたいだけど……
「リコ、ちょっといいか?」
「何?」
「どうかしたの?陽斗くん」
「あー、ちょっとリコにだけ内緒の話を…」
「そっか…」
何か仲間はずれにされて少しむくれるみらいだけど、みらいには聞かせられない話だからな……
「それで私に内緒の話って?」
「話というか頼みたいことが…」
僕はある頼み事をリコにした。頼み事を聞いたリコは……
「へぇーーーーーー、なるほどね~~」
「うっ////」
「良いわよ。頼み事聞いてあげる。ただしちゃんとやるのよ」
「分かってる…」
感想待ってます!