魔法つかいプリキュア2 宝石と帝具使い MIRAIDAYS   作:水甲

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17  過去に誘うもの

陽斗Side

 

アイルの家を捜索した日から数日後、ある噂が流れていた。それは人が突然いなくなると言う神隠しが起こっているらしい。それにその神隠しの犯人がどうにも魔法ガールが関わっているらしいけど…あくまで噂だしその内そんな噂もなくなるだろうと思う僕であった。

 

 

 

 

 

みらいSide

 

大学で神隠しの噂を聞く中、また過去の映像が流れてきた。これは高校最後の春休み、みんなとボウリングに来ていた日のこと……

 

「なんか緊張しちゃうな…」

 

「え? ボウリングの事?」

 

「ううん。もうすぐ大学でしょ?」

 

「不安な気持ちは分かるけどさ!」

 

「高校最後の春休みなんだからさ、思いっきり楽しもう!」

 

「元気出るだろ? 中学の時の友達みんなで集まるとさ!」

 

「みらい? どうしたん?」

 

「え…ううん、嬉しいなって、ちょっと感激してたんだよ! 全員集まって…」

 

「見たか! 連続ストライクだぜ!」

 

「肝心なところを見てなかった…」

 

「うん…」

 

「おいおい…オレ、サッカーやめて、ボウリングのプロ目指しちゃおうかな!」

 

みんなとそんな話をしていると、陽斗くんが遅れてやって来た。

 

「ごめん、遅れた」

 

「陽斗くん、遅かったけど大丈夫?」

 

そこで映像が終わり、講義が始まった。

 

 

 

 

 

 

陽斗Side

 

講義中、みらいが急に立ち上がり、教室から出ていった。僕はみらいを追い掛けた

 

「みらい、どうした?」

 

「どうしたモフ?」

 

「壮太が襲われてるのを見た! その時に、さっき借りた本があった!壮太…出て…」

 

みらいは電話をかけ続けるが出る様子がない。

 

「多分バイト中かもしれない。バイト先に行くぞ」

 

「うん」

 

みらいはリコとはーちゃんに連絡を取り、僕らは壮太のバイト先に向かった。

 

 

 

 

壮太のバイト先の行くとお店の裏手に固まった壮太と石の怪物がいた

 

「報われぬ未来…」

 

「嫌だ…」

 

「では、留まれ…甘き時に…」

 

「壮太が大変モフ!」

 

「壮太!」

 

壮太はボール状の石像に変わった。あの怪物がやったのか?

 

「みらい!」

 

「壮太は?」

 

「あの中に!」

 

リコとはーちゃん、ポニィとツクシが合流すると怪物が目を光らせた。そして気が付くと僕らはアイルがいつも展開させた結界の中にいた。そして僕らの前にはスーツみたいな怪物がいた

 

「この怪物の感じ…」

 

「今までのと似てる…」

 

「そう。アイツらを出していたのは我だワン。厳密に言うと、この身体は傀儡だワン。本当の我は、さてどこにいるでしょう? だワン」

 

石の怪物の語尾…ふざけて…はないよな?

 

「なんで、語尾がワン?」

 

「ずっと犬の姿だったから、抜け切れてないのかも…」

 

「なんかシュールね…」

 

「黙れだワン! プリキュア! 邪魔をするならぶっ潰すワン!」

 

僕らはスーツの怪物の攻撃を避け、みらいたちはプリキュアに変身する

 

「「キュアップラパパ!ルビー!」」

 

「「ミラクル・マジカル・ジュエリーレ!」」

 

「ふたりの奇跡!キュアミラクル!」

 

「ふたりの魔法!キュアマジカル!」

 

「「魔法つかい!プリキュア!」」

 

僕もルビーの欠片をリゼルファにセットし、拳具を装着した姿に変わった。

 

「壮太に何をしたの!?」

 

「時を奪ったワン。キャツの力を得て蘇ったが、本調子じゃないワン。もっと時を食わねば…」

 

「時間を止めるって事!?」

 

「人の時間を、未来を奪うなんて、許せない!」

 

「キャツは、不幸な未来を拒んだ。幸せだった過去に浸っているワン」

 

石の怪物…クロノウストの分体には壮太が見ている幸せな過去を見せた。これが…本当に幸せなのか?

 

「壮太を返して!」

 

ミラクルたちが分体に攻撃を仕掛けるが、スーツの怪物がそれを阻み、ミラクルたちを吹き飛ばす。僕らも攻撃を仕掛けるが…

 

「ブラックルビー…」

 

黒い炎が僕らに襲い掛かる。これは……!?

 

「……」

 

「またお前か!」

 

僕らの前に現れたのは未来の僕だった。

 

「黒い欠片を使え」

 

「使うか!使ったらお前みたいに……」

 

「……僕ならそう思うよな…」

 

未来の僕は黒い炎を腕に纏い殴りかかる。僕はその攻撃を防ぐとポニィは頭に向かって蹴りを放ち、ツクシが背後から銃を放つ。みらいの僕は避けようとせずに2人の攻撃を受ける。

 

「どうして避けない!」

 

「………僕は未来の僕」

 

「僕は未来では不死なのか?」

 

「いいや、違う。知りたければ黒い欠片を使え」

 

どうする?使うべきか……でも…

 

「どうするかは君が選ぶべき未来だ」

 

未来の僕はそう言い残して姿を消した。

 

「本当にあいつは…何なんだ?」

 

ふとミラクルたちの方を見るとスーツの怪物に追い詰められていた。僕らは急いでミラクルたちの所に駆け寄る

 

「お前もいざなうワン。ひすいにまた会わせてやるワン。ひすいは消えて、ニ度と会えないワン。だが、我の力を使えば、幸せだった過去、好きな時に浸れるワン。思い出の中で会えるワン」

 

分体の声に過去に縛られそうになるミラクル。そんな

時、はーちゃんが飛び出してミラクルの前に立った

 

「させない!」

 

「はーちゃん…」

 

「ミラクル! 話を聞いちゃダメ!」

 

はーちゃんの言葉を聞き、ミラクルたちは立ち上がり、スーツの怪物に蹴りを喰らわせた。

 

「おのれ!」

 

分体ははーちゃんに攻撃を仕掛けるが、僕は分体を思い切り殴り飛ばす。

 

「壮太! 戻ってきて!」

 

はーちゃんの呼びかけに答えるかのように壮太だった石像にヒビが入った。それを見た分体が驚いた隙に…

 

「「リンクルステッキ!ルビー!紅の情熱よ、私達の手に!フルフルリンクル!プリキュア・ルビー・パッショナーレ!」」

 

ルビーパッショナーレで怪物は浄化され、分体も撤退した。

 

 

 

 

 

結界が消え、壮太も無事に戻った。

 

「壮太、平気?」

 

「オレ、サッカーが…」

 

「私達がついてるよ! だから、大丈夫!」

 

「うん! みんなで集まって、力になるから!」

 

「ええ!」

 

「悪い事だけじゃない…きっと会えるよ! 今よりもご機嫌な壮太に!」

 

「だよな! いやー、なんか悪い夢を見ちまったよ! ま、こうしてみんなに会えて、全部悪いって訳でもなかったかも!」

 

 

 

 

 

みらいたちの家に行き、みらいたちが校長先生にクロノウストが生み出した怪物が色んな場所で現れていることを報告すると、校長もアイルの母親がナシマホウ界で最愛の人と出会い、アイルを生んだ事、また、アイルは早くに両親を亡くした事を伝えた。他にも分かったことは使いの者に任せるとの事だったけど……

 

「リコ…まだガス契約してないのか…」

 

「そ、それは……い、忙しいからよ!」

 

後で契約させに行かせるかと思っていると……窓から蜂の格好をした妖精が入ってきた。

 

『チクルン!?』

 

「使いって、あなたなの!?」

 

「校長先生に頼まれたモフ?」

 

「まあ、校長と、あと、妖精の里からの使いってやつだ」

 

「妖精の里…」

 

「ああ。分かったんだ! ひすいってやつの居所が!」

 

「今、ひすいって言いました!?」

 

ひすいの居場所が……




何気にまほプリの方より先にチクルンが初登場に…
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