魔法つかいプリキュア2 宝石と帝具使い MIRAIDAYS   作:水甲

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21 止まるマホウ界

陽斗Side

 

未来陽斗の語るプリキュアの敗北。その事については僕と二人きりで話したいということで、みらい達は校長の所に行ってもらい、僕と未来陽斗は魔法学校の校庭で話をすることに…

 

「プリキュアの敗北ってどういう事だ?」

 

「僕らが経験した戦い。その全てでプリキュアはクロノウストに敗北している」

 

「それは…今のままじゃ勝てないって事なのか?」

 

「そう言うわけではない。言うなれば分岐点が多くあり、その分岐を外れればどんな力があっても必ず敗北する」

 

「分岐点…」

 

「アイルとの最後の戦い。最初の時はゴズキ師匠がアイルを殺し、ひーちゃんも消えなかったが、フェリーチェ…はーちゃんも復活することもなく、クロノウストの力の前で敗北する」

 

「…アイルを死なせないことが…」

 

「僕が干渉し始めたときもアイルを死なせずにはーちゃんを復活させられた事もあったけど、それでもダメだった」

 

そんな…それじゃ…どうすればいいんだ… 

 

「だけどこの時空では本当に些細な事で変化が訪れ、より良い未来へと向かっていけている。それがミナト…彼が駆けつけたことだ」

 

「ミナトが…未来を変える切っ掛けに…」

 

「ミナトの存在がそれだけ大きい。更なる分岐点はフェリーチェだ。彼女がいるのといないのとでは大きく違う」

 

「それは…フェリーチェ自身の力が関係してるからか?」

 

「それもあるが…分岐点に関してはその存在がいるだけで変わる。そして……最後の分岐点は…」

 

未来陽斗は僕の胸ポケットを指差した。

 

「お前の持つソレが大きいな分岐点だ……それがあるだけで…」

 

「こ、これは……」

 

「陽斗…黒い欠片を…」

 

僕は未来陽斗に黒い欠片…クロック・ダイヤモンドを渡した。未来陽斗はクロック・ダイヤモンドに力を注ぎ込むと未来陽斗の身体が透け始めた

 

「お前…その身体……」

 

「全ての力を注いだ。エメラルドとの同時使用する分には大丈夫だけど、もしクロックダイヤモンドの力そのものの力が必要なときは…僕が力を貸す……だから……」

 

「良いのか…もしこの世界が良い未来になっても…他の時空の僕は……」

 

「大丈夫だ。クロノウストを必ず……僕なら…いや、僕らなら大丈夫…」

 

そう言い残して未来陽斗が姿を消した。そして何かの爆発音が聞こえ、僕は直ぐさま走り出した。

 

 

 

 

 

 

そう離れてない場所でみらい達はトパーズスタイルに変身していた。そしてその目の前にはクロノウストの分身体がいた。

 

「状況は?」

 

「陽斗くん…あの陽斗くんは?」

 

「……力を貸すために消えた…」

 

「そう…なんだ…」

 

ミラクルが俯く。仕方ないことだけど…今は…

 

「クロノウストが分身体を大量に出して、マホウ界の人達を石像に変えようとしているの」

 

「クロノウストは突然現れることで人々を怯えさせて、過去に閉じ込めやすくしています」

 

「要するに一気にマホウ界を攻め落とそうとしているのか…」

 

だとしたらかなり厄介だ。僕もリゼルファを起動し、トパーズの欠片をはめ込んだ。すると…

 

「あなたですか! 気高き闇の魔法を悪用し、復活した輩は! 真の闇の魔法をご覧に入れましょう!」

 

バッティとヤモーの2人が駆けつけてきたけど、えっと、味方で良いよな?

ヤモーは闇の魔方陣を展開させ、蜘蛛と亀に魔法を注ぎ込むとスパルダとガメツに姿を変えた。

 

「この姿にするなんて、やるね」

 

「研究の成果です。ただし、効果は3分だけですが」

 

「3分あれば十分。海の藻屑にしてやるわ!」

 

「我らで貴様を止めてみせる!」

 

並び立つ闇の魔法使い達だけど…

 

「あの! 盛り上がってるとこ悪いけど!」

 

「私達もいるって事を、お忘れなく!」

 

「分かっていますよ、リコ先生」

 

「今はマジカル! 先生はやめて! 私も君付けはやめるから、バッティ!」

 

そんな話をしていると分身体がヤモーに力を発動させる。

 

「うっ…な、何だ…」

 

「気張るな。身を委ねるワン」

 

ヤモーが石像に変えられると、そこからドクロクシーが現れた。

 

「ドクロクシー様?」

 

「ではない! ヤモーの過去から抽出された偽りのもの!こういうの、ナシマホウ界では何と言いましたっけ?」

 

「『ミイラ取りがミイラになる』ね」

 

「今、みらいって言い…」

 

「ミイラだ!」

 

「打ち取ってくれる!」

 

ドクロクシーに向かっていくスパルダとガメツ。僕らも戦いを始めるが……

 

「なっ!?」

 

「きゃぁ!?」

 

いつの間にかポニィとツクシの前にクロノウストの分身体が現れ、2人を石像に変えようとしていた。

 

「2人とも!?」

 

僕が駆け寄ろうとするが、ポニィが止めた

 

「陽斗!後は任せたから…」

 

「多分…他のみんなも……陽斗くん、頼んだよ…」

 

2人は笑顔でそう言い残して、石像へと変わった。

 

「ポニィ、ツクシ…」

 

「陽斗くん…」

 

今はあのドクロクシーを……でももしかしたら…

 

「陽斗!貴方はゴズキたちの所に行って!」

 

「マジカル…」

 

「ここは私達が何とかします…貴方は…」

 

「……分かった」

 

戦いをみんなに任せて、僕は師匠たちの所に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

師匠たちを探す中、ガイ、グリーン、スピアさんらしき石像を見つけた。間に合わなかった……

そんな中、分身体の姿を見つけ、追い掛けていくとブドー師匠とゴズキ師匠が分身体の攻撃を受けていた。僕はそれを見た瞬間、エメラルドとクロックダイヤモンドの欠片をはめ込み、分身体を切り裂いた

 

「師匠!」

 

「よぉ…陽斗か…」

 

「すまぬな…」

 

「クロノウストの分身体は倒したから、大丈夫です…」

 

「いや、分身体を倒しても…」

 

「奴の力を受けた以上は…もう……」

 

「そんな…」

 

「陽斗…俺にも幸せな過去なんてあったんだな…」

 

「我々は過去に囚われるが…陽斗…後は頼んだ……未来を切り開いてくれ…」

 

2人はそう言い残して、石像に変わった。ゴズキ師匠の石像はポニィたち選抜組のもの、ブドー師匠は元の世界で忠誠を誓っていた幼い皇帝のもの……

 

「これが…より良い未来なのか……」

 

僕はそう呟くのだった。

 

 

 

 

 

 

みらい達の所に戻ると戦いは終わっていたが、バッティたちは石像に変えられ、ヤモーだけは石像から解放されていた。

 

「陽斗くん、みんなは?」

 

「……間に合わなかった」

 

「そんな…」

 

マホウ界の住人はもう既に………

 




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