魔法つかいプリキュア2 宝石と帝具使い MIRAIDAYS 作:水甲
陽斗Side
「未来への想い!くだらん!」
クロノウストは羽を大きく広げ無数の弾を発射していく。僕は避けようとせずに立ったままでいた
「陽斗!……まぁ効かないわな」
「そうだな」
ミナト、クロトはそう言うと僕の周りを包み込んでいた煙が晴れ、僕の周りにあったリゼルファがクロノウストの攻撃を防いでくれた
「貴様はなんなんだ!何故我の力をそこまで自分のもののように扱える!」
「言ってるだろ!想いの力だって!」
周りに浮かぶリゼルファを操作し、クロノウストの身体に突き刺していき、僕は手にしたリゼルファを巨大大剣と変え、クロノウストの身体を切りつける
「ぐうう!?」
このまま押し切る…そうしないとこの姿は…長くは…
「陽斗、その姿でいられるのはどれくらいだ?」
「時間制限付きか…」
「そう長くはない…みらいたちが戻ってくるまで……」
クロックダイヤモンドの力……色んな世界の僕の想いが宿ることで莫大な力が得られる分………色んな世界の僕の記憶が押し寄せてきている……その記憶の中には最悪な未来のものある………脳と心を何とか持たせないと……
みらいSide
これは誰の……
「お姉ちゃんは?」
「公園に遊びに行ったけど?」
「なんで置いて行っちゃうの!」
わたしのきおくなのに…違う人の気がする…
「ああ! イチゴメロンパン、買ってきていい?」
「1人で平気?」
「うん!」
良いとこだね…
「イチゴメロンパン、1つ下さい!」
イチゴメロンパンを買った後、すれ違った子が大切なぬいぐるみを拾ってくれた
「落ちたよ?」
「ありがとう!」
えっと…大事な事があったはず…でも、何だっけ?私…なの?
違う…?
気が付くと頭の中にあるものが浮かんだ。それは…ホウキ?魔法?何を忘れてるの?
思い出そうとしたとき、ある記憶が甦った。夜空を誰かと一緒に箒にのって…
「あんな風に弓みたいな形の月、下弦の月っていうんだって! 学校で習ったんだ!」
「ええ…弓というか、なんだか、笑ってる月みたい!」
「本当だね! あ! 十六夜リコもいいけど、いつもニッコリ下弦リコ! …っていうのもよくない?」
「下弦リコ? 語呂が悪いわ…」
「いいと思うけどな…じゃあ、下弦みらいは、どう?」
「うーん…やっぱり、みらいは、朝日奈みらいがピッタリよ!朝日。みんなを照らす太陽だから!」
朝日奈…みらい…
いつの間にか私の前にくまのぬいぐるみが…この子…
『みらい…この子にピッタリの名前ね!』
これは私が生まれたときの記憶…
『うん。未来に向かって歩んでほしい…どんな事があっても、ただ前を向いて、未来を信じて進んでほしいって…』
うん…思い出したよ…
「繋いだ手が…広がってったんだね…」
『はーちゃん、ありがとう! 昔みたいに戻れるなんて!』
『効果はちょっとの間だけど…』
この記憶はみんなと再会したときの……
『美味しい!』
『本当、懐かしいわ…』
「この時思ったんだ…誰にも奇跡は起こるって…この時決めたんだ…みんなを繋げようって…」
私はくまのぬいぐるみを抱きしめた。ううん、この子は…
「モフルン…」
「苦しいモフ…」
モフルンがそう告げた。そして続けて…
「とーっても、甘い匂いがするモフ!」
気が付くと私達の側に…
「リコ?」
「みらい…」
リコとまた会えた。思い出せた!
するとクロノウストが現れ、私達をもう一度過去に閉じ込めようとするが、はーちゃんが私達を守ってくれた
「ラパーパ…」
「2つの光が、私を呼んだ!」
はーちゃんの姿が一瞬…変わり…そこには
「みーんな一緒だよ!」
「「ひーちゃん!?」」
全部…全部思い出した。早く…行かないと……私にこの想いに気が付かせてくれた人の所に……
「近すぎて分からなかったけど、僕はみらいのことが大好きなんだ……」
「……私も陽斗のことが好きだけど……友達として好きなのかどうかわからない。だから……ちゃんと二人で確かめ合おう」
私はちゃんと気が付いたよ……私は陽斗くんの事が大好きって……陽斗くん…今行くからね!
「キュアップ・ラパパ!エメラルド!フェリーチェ・ファンファン・フラワーレ!あまねく生命に祝福を!キュアフェリーチェ!」
はーちゃんはプリキュアに変身し、私達も…
「「キュアップ・ラパパ!ピンクダイヤ!ミラクル・マジカル・ジュエリーレ!」」
「2人の奇跡!キュアミラクル!」
「2人の魔法!キュアマジカル!」
「「「魔法つかいプリキュア!」」」
陽斗Side
クロノウストに攻撃を与えていく僕らだが、どれも決定打にならない。そんな中、過去から抜け出したみらいたちが戻ってきた。
「記憶が…なぜ?」
「あなたの力です。あなたの過去を見せる力が…」
「私達の記憶を!」
「呼び戻した!」
ミラクルたちが強力な一撃をクロノウストに喰らわす。クロノウストはそれでも怯まずにいる
「侵すな! 静寂と安寧を!」
クロノウストの激しい攻撃が襲いかかるが、ミラクルたちは全て避けていき、ミナト、クロトは攻撃を打ち消していく。僕は……
「流れてくる記憶の中……ある一つの世界で僕は……アイルに殺された世界があった」
僕は無数のリゼルファの中から1つだけ掴み…
「そこで僕の記憶は途切れた。だけどこのリゼルファだけは…その世界の記憶が宿っている!だから!受け取れ!」
僕はリゼルファにはめ込んでいたクロックダイヤモンドを外し、何もない空間に掴んでいたリゼルファとクロックダイヤモンドを放り投げるとフェリーチェの胸から翡翠色の光が飛び出し、リゼルファに宿る
「これは…」
「あの光…」
「もしかして…」
『ありがとう…陽斗。ちゃんと受け継ぐよ…このリゼルファを…』
翡翠色の光が人の形に変わり、光が消えるとそこには翡翠色の衣装を纏ったひーちゃんの姿があった。
「リゼルファ!翡翠!」
「「「ひーちゃん!?」」」
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