ヒーローになってみんな救ってウルトラハッピー!   作:プリキュア・ライオットジャベリン

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仮免許試験の二次試験だと思いました?ここは個性がはびこる超常社会ですよ?何も起こらないわけないじゃないですか。

というわけで、タイトルからも分かる通り、ウォーターフォースの救出です。


ウォーターフォースの救出

★☆ピースside☆★

 

仮免許試験の第一次試験は、開始10秒とかからずに私達プリキュア10人は突破できた。

 

「なぁ、かなり派手にやっとったけど、大丈夫なん、あれ?」

「大丈夫だと思いますよ。私達プリキュアの力はあくまでも浄化です。ですので、物理的外力はありません!」

「ハートキャッチは人を素体としたデザトリアンを毎回倒してるけど、その人自身に被害はないからね~」

 

あかねちゃんの疑問に、ブロッサムとマリンが余裕そうに答える。

うん、でもハートキャッチはそうかもしれないけど、私達スマイルは・・・・・・ねぇ?

 

「そうですね・・・・・・ですが私達スマイルも、植物や魚がアカンベェになったことはあります。その植物や魚に危害はなかったので、問題ないでしょう。それに今回も・・・・・ほら、見てください」

 

ビューティの声に合わせて試験会場を移すモニターを見ると、一人、また一人、と倒れた人たちが何事もなかったように立ち上がり始めた。

本当だ・・・・・・衝撃波と、私の雷による30秒ほどの神経麻痺で動けなかっただけみたい・・・・・・

 

「ね?大丈夫でしょう?」

「せやな。あれなら安心や」

 

ブロッサムの自信ありげな声にサニーが賛同すると、他のみんなもほっとしたように息をつく。

私達がプリキュアで良かった。もしこれが浄化の性質持ってなかったら、こんな作戦実行できてないもん。まぁ、それでも開始早々1分程で倒しきれてたとは思うけど。

 

「・・・・・あれ?ハッピーはどこ?」

「ハッピーならそこで精神統一してるで。さっきので乱れた自分の気を直すって言ってたわ。そんなことせんでもハッピー十分強いんやけどなぁ~」

 

あれ、気づかなかった。・・・・・・・・すっごい集中してる・・・・・・・けど、なんかすごい難しい顔してる?なんで?

 

まずい・・・・・・

 

!?・・・・・・まずいって何が・・・・・・・・

そう思った途端、ハッピーの目がかっぴらいていきなり大声で話し始めた。

 

「レモネード、今いる!?」

「え?は、はい、いますけど・・・・・・・・どうしたんですか?」

 

いきなり呼ばれたレモネードはただならぬハッピーの様子にビクンと体を跳ねさせて、その先に耳を澄ませる。

 

「ウォーターフォースが・・・・・・マスキュラーと接触した」

「!?・・・・・え、い、今、ですか!?」

 

まさかのことが起きてる!?レモネードは確かに今年来るって言ったけどなんでよりによって今日なの・・・・・!

 

「うん・・・・・・・・今日ちょうど休日だけど、ローズは七色が丘市で一番近いけど現在戦闘中。ミントとアクアはそもそも希望ヶ花市で、場所が遠すぎる。ムーンライトなどの雄英組は静岡県だからもっての外。オールマイトに負担をかけるわけには行かないし、今の気からして制限時間も残り20分しかないから、移動だけで終わる・・・・・・・」

 

確かに・・・・・・ハッピーが念話で語り掛けて動かそうにも、全員場所が遠すぎる・・・・・・・・・・・・・

 

「それは・・・・・・まずいな」

「うん、ミント達がハッピーみたいに瞬間移動でも使えてれば・・・・・・・」

 

これが二次試験受かった後だったら緊急事態だからハッピーが駆けつけられたけど・・・・・・・・・・・今、そんなこと言ってられない。瞬間移動じゃなくてもヴィラン連合の黒霧みたいにワープ機能の個性があれば・・・・・・! ・・・・? ワープ・・・・・・・・・・? それだ!!!

 

「ハッピー!!不思議図書館!!」

「え?・・・・あ!!ありがとう!今伝える!!」

 

ふぅ~良かった、気づいて・・・・・・・・ムーンライト達は今、静岡の自宅にいるらしいし、本棚からすぐ駆け付けられる。オールマイト以上の実力を持つムーンライトなら、確実にマスキュラーを捉えられるはず。

 

「よし、ムーンライトが今不思議図書館に入った。これで大丈夫だと思う」

「あとはムーンライトがつくまでウォーターフォースが耐えられるかだけど・・・・・・・」

「片目を奪うレベルには戦闘能力は高いので、耐えれるとは思いますが・・・・・」

 

マーチがポツリとこぼした疑問に、唯一合宿編まで原作知識があるレモネードが分析する。・・・・・・・うん、お願い、無事でいて・・・・・!

 

「ま、まずいっしゅ!」

「大きい方の気が急激に気が下がった・・・・・?」

 

マリンとサンシャインが気の増減から状況を予測して、事の事態を口にする。どうやら一人重大な怪我をしたみたい・・・・・・・ムーンライトはまだなの!?

 

「周りにいる避難しきれなかった子を狙ってかばわせるなんて・・・・・・ひどすぎるよ!」

「私、堪忍袋の緒が切れました!!・・・・・・でもこの場で何もできない自分が嫌になります・・・・・」

 

ハッピーとブロッサムの千里眼による中継でなんで傷を負ったのかを教えてくれたけど、それはあまりにひどすぎる・・・・・!私だったら・・・・・このスピードでそこまで一瞬で・・・・・行けるかな?

 

「なんで向こうの様子が・・・・って、千里眼か!!ムーンライトは今どこや!?」

「今やっと不思議図書館から現場の一番近くの図書館に出たところ。・・・・・・・・もうこれ以上見てられない!」

 

ハッピーはがばっとその場から立ち上がって、瞬間移動のポーズをする。

 

「ハッピー!? 何するつもりですか!?今あなたは仮免試験のライセンスはまだッ」

「それぐらい分かってる!!大丈夫、攻撃は絶対にしないから!」

 

その様子を見て慌てたビューティがハッピーを抑えようとしたけど、ヴェルサイユに変身していない今のビューティではハッピーは抑えきれなくて、ハッピーが気の解放をしてビューティから抜け出した瞬間、一瞬でその場から消えてしまった。

行っちゃったよ・・・・・・本当に大丈夫なのかな?

 

でも十秒ぐらい経った後、戦いの様子を見ていたブロッサムからすぐに声がした。

 

「あっ!今、ハッピーがムーンライトと一緒に現れました!!ムーンライトのパンチが命中です!」

 

★☆ピースside out☆★

 

 

★☆ハッピーside☆★

 

一番近くの図書館の本棚から出ても、そこには人がいくらかいる。そんな場所ではスピードも出すことができない。いくら空を飛べても、屋内の人込みを抜け出すのに時間がかかると思った私は、見ていられずに瞬間移動でムーンライトの元へ移動した。

 

「ムーンライト!!」

「!? ハッピー!? 今試験中じゃなk」

「今そんな話してる場合じゃない。捕まって」

「ッ!」

 

私の意図をすぐに理解したムーンライトはそれ以上何も言わずに私の肩に触れてくれた。ありがとう、これで・・・・・よし、捉えた!

 

シュイン

 

私の移動した場所は、マスキュラーの背後。移動し終わったことを感じ取ったムーンライトは、すぐさま、マスキュラーへ向けて背後から無言でパンチを放つ。もちろん、殺さないように加減はしながら。

 

「ぐぼぉ、なっ!」

 

言葉にならない悲鳴を口にしながらムーンライトを見つめて遥か上空に向けて高速で飛ばされていった。・・・・・・・・加減してるからそこまで飛距離は出なさそうだね。

 

「ハッピー、あなたはウォーターフォースのそばにいて。試験は・・・・・・・大丈夫なのよね?」

「うん、大丈夫。一次試験早めに終わらせすぎて、まだ時間あるから」

「ならいいわ」

 

やっぱりムーンライト、カッコいい~!エコー以上に強いムーンライトなら簡単にマスキュラーは捕えてくれる。なら、私はこっちだね。

 

「大丈夫ですか・・・・・・って、大丈夫じゃないね・・・・・ちょっと待ってて」

 

渚さん*1が肩に大きなけがを持つものの、動くことはできる。だけど、清さん*2の方がまずい。渚さんを何度かかばったのか、至るところから出血している。すぐに止血しないと血液が足りなくなっちゃう!!

 

「た、助けに来てくれてありがとう、ハッピー!!でも、夫の方は・・・・・・」

「大丈夫、今なんとかする」

 

私は伝説の戦士プリキュアで、浄化能力を持ち、その属性は光・・・・・・そこからドラゴンボールの気の扱いにたどり着いた・・・・・・でも、ドラゴンボールは「気」だけじゃない。デンデが使ってたあの力だって、「光」を発していた!完全に治せなくても、せめて止血だけはッ!!

 

「ハアアアアアアアァァァアァァァァァ!!!」

 

誰かを助けたい、守りたい、という思いに呼応して力を授けてくれるのが『プリキュア』でしょ!?お願い!!私のこの出水清さんの命を救いたいっていう思い!!届いて!!

 

 

 

 

 

 

その時、ほのかなふわり広がる優しい光が、患者の体を包んだ。プリキュアの中でも、屈指の潜在能力の高さを誇るキュアハッピーが願う、『命を助けたい』という思い。その願いに呼応してスマイルパクトはキュアハッピーに新しい力を与え、血が止まり、ゆっくりと傷をふさいでいく・・・・・

 

 

 

「!?・・・・・傷が・・・!」

 

その驚きの光景に渚さんは思わず言葉をこぼしてしまうが、その光が清さんの体を包んでいたのは一瞬のことですぐに光は消えた。ハッピーの思いによって発現した光は、止血と傷を多少軽くする程度にとどまり、いまだに傷は深いままである。

 

「ふぅ・・・・・なんとか一命はとりとめたかな・・・・・」

「ハッピー、今のは・・・・・・・」

 

今、ウォーターフォースの妻の方、出水渚さんは信じられないながらも喜びをかみしめた顔で私の方を見た。

 

「うん、私の浄化の光で、少し癒した。リカバリーガールみたいに体力を奪って治すものじゃないから、そこは安心していいよ。でも、まだ傷は深いから、病院には行くべきだと思う。ごめんね、ここまでのことしかできなくて」

「っ ううん、ありがとう!良かった・・・・・・あの傷じゃ今から病院に行ってたら助からないと思ったから・・・・・・」

 

本当に良かった・・・・・・・少しでも治せて。止血できて。じゃあ病院行かないと・・・・・・うぅ、病院の場所が分からないよぅ・・・・・瞬間移動できない・・・・・・

 

《ハッピー、倒せたわ。今、警察に引き渡してきた。そっちは・・・・・・一命は取り留めたようね。今にも消えそうっていうほどの気ではないわ》

《うん、デンデの治す術使ってね、初めてだから命をつなぐことしかできなかったけど・・・・・で、ムーンライト、病院の場所分かる?分かれば瞬間移動できるんだけど・・・・・・・》

《・・・・・・ハッピー、私にもそれは分からないわ。でも、119番通報ぐらいはできるはずよ》

《あっ》

 

そうだよ、ムーンライトも雄英のある静岡から連れてきただけだから知るわけないよ。それになんで119番通報すればいいことに気づかないんだろう?

 

《はぁ、残りは私やるからあなたは戻っていなさい。今回は緊急の職場体験、ということにしておくから。ローズの許可を得て、ってことにするわ》

《うん、ありがとう。でも、渚さん一人になっちゃうから、すぐには戻れないかも・・・・・あっ》

《どうしたの?》

 

今気づいた。渚さんならこの付近の病院の場所も分かってるじゃん!!なんで気づかなかったの私!!

 

《いや、大丈夫。こっちでなんとかする。念話切るね》

《え、ちょっとハッピー!?》

 

何か言いたげだったけど、こっちはこっちで緊急なんだから、今そっちに時間取っている場合じゃない。それに見るだけなら千里眼でムーンライトもできるでしょ。

 

ギャラクティカドーナツの材質の気をじゅうたんみたいにして、その上に清さんを乗せる。

 

「渚さん、乗ってください。病院までいきます。場所も分からないので教えていただけますか?」

「ハッピー!!!ええ、お願いします」

 

渚さんの案内で、二人を乗せたじゅうたんは、無事、病院にたどり着き、場所が見えてから念話で警備員と受付の人に連絡してたからか、すぐに受け入れて、治療にうつってくれた。

 

後からムーンライトと、ミルキィローズが現れ、詳しく事情を話して、今回の事件は解決に向かい、私達はその場を後にした。

 

「で、二次試験の方は大丈夫なの?」

「あ・・・・・《ブロッサム?見てるんでしょ?時間はまだ大丈夫なの?》」

 

千里眼を私以外で唯一使えるブロッサムにすぐに確認する。まぁ、時間が足りなそうなら念話で伝えてくれるだろうし、そこまで心配することじゃないと思うけど。

 

《まだ大丈夫です!あと5分程で二次試験の説明があるみたいなので、それまでに来れれば!!》

《分かった、ありがとう!》

 

この念話は、ブロッサムも私もムーンライト、ミルキィローズと繋げてたから、二人にも伝わり、ほっと息をついた。

 

「それならこの後に来るだろう取材陣は私達が対処しておくから、ハッピーは試験の方に戻りなさい。落ちたら承知しないわよ?」

「ふふ、うん。任せて!!絶対に受かるから!」

 

今まで練習をサポートしてきたミルキィローズの発破を受けて、自信満々に返事を返す。あんだけ救助の練習したんだもん。絶対合格してみせる!

*1
ウォーターフォース夫妻、の妻の方の名前。公式発表されてないから勝手につけた。奇しくも、美墨なぎさと同じ読み方の名前になった

*2
こちらは夫の方。同じく勝手に付けました




はい、次こそはちゃんと仮免許試験やります。ご安心ください。


○キュアムーンライト

雄英で本を読んで休日を過ごしていたらいきなりハッピーから念話で呼び出された。全盛期オールマイトの二倍のパワー・スピードを誇るエコーを少し上回る強さである。当然、こんな人に目をつけられたマスキュラーは牢屋の中に入れられました。
取材陣に囲まれて色々聞かれたが、ハッピーのことは、ヴィランと戦闘をしないことを条件に個性の使用許可を出しただけである、と話し、光による効果は伏せている。カメラで瞬間移動がバレている警察には素直に話したが、マスコミには狙われやすくなるため話していない。


○出水渚

ウォーターフォース夫妻の妻の方。原作では死亡しています。子供である出水洸太しか公式では明かされていないので、仕方なく名前を付けさせてもらった。
レモネード達が深くかかわっていることもあり、プリキュア達とは仲がいい。その影響でスマイルメンバーとも面識がある。助けに来てくれたハッピーとムーンライトにはかなり感謝している。特に夫を救ってくれたことに対して返しきれない恩をハッピーに感じている。


○出水清

ウォーターフォース夫妻の夫の方。同じく原作でも死亡。おそらく片目を傷つけたのは多分こっち。避難しきれてなかった子をかばって致命傷を負うが、ハッピーの光によって一命をとりとめる。
こちらもスマイルメンバーと面識があり、仲良くしていた。意識が復活した後、ハッピーに命を救ってもらったことを知り、夫妻総出で、みゆきの家に感謝をしに行く模様。


○ミルキィローズ

七色が丘市でヴィランとの戦闘中だったので、ハッピーの要請に応えられなかった。ムーンライトがマスキュラーを無力化したのちに念話で状況を伝えられたので、警察にヴィランを引き渡してすぐに不思議図書館でハッピー達のところへ駆けつけた。
マスコミには、ムーンライトがヒーローインターン中だという虚偽を伝え、納得してもらった。ハッピーにはウォーターフォース夫妻の手当だけが目的だ、という件を話した。


○マスキュラー

原作で登場するのは林間合宿編だが、ウォーターフォース夫妻をその二年前に片目を犠牲に殺しているのは事実。しかし、この小説ではハッピーによる感知と瞬間移動で、ムーンライトによって倒され、牢屋にぶち込まれた。
彼が再び出てくるのはタルタロス陥落まで出てこないだろう。


○キュアハッピー

今回のMVP。ウォーターフォースvsマスキュラーの戦闘に気づき、ムーンライトをマスキュラーの元へ移動させ、出水清の命を救った。
当然この後、仮免許試験のスタッフ側にもこの情報が伝わる。それがどうなるのかはお楽しみ。


それでは次回もお楽しみに!感想、高評価、ここすき、お待ちしてます!

小説のペースについて教えてください!

  • 仮免試験までの道のり、試験、全部詳細に
  • 道のりだけダイジェスト、試験は詳細に
  • どちらもダイジェストにして原作突入早める
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